ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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116 竜族と神竜族

桜空side

 

ツバサのお陰で乱気流と積乱雲を抜けて、浮き島に辿り着いた僕ら。そこで先に行っていたノアたちと合流した

 

「手付かずの森って感じですね」

 

ソラがそう言う中、不意に何かの気配を感じた。辺りを見渡すけど何もいない……

 

「何か気配を感じました」

 

「ソラも感じたか……」

 

僕とソラは気配を感じていたけど……ノアたちは気配を感じた上で放置してる様子だった

 

「動物とかかな?」

 

「猛獣とか?」

 

「えぇ……」

 

「大丈夫ですよ。こんな高いところにある島には飛べる動物しかこれません」

 

ツバサの一言でみんなが安心する中……ノアたちは

 

「警戒してるのかもな」

 

「だとしたらあちらから接触してくるまで待つか」

 

「それって先住民のこと?」

 

三人の話が聞こえてきたけど……先住民なんているんだ……

 

 

 

 

 

島の中心部まで歩き続けるが意外と距離があった。ましろも歩き通しで疲れきっている

 

「中々中央にたどり着きませんね」

 

「もうそろそろのはず……あっ……」

 

歩いているとツバサが風寄りの木が沢山生えているのを発見した。ソラが風寄りの木の葉を持ち上げただけでも凄い風が起きた

 

「すみません。ちょっと持ってみただけなんですが……」

 

「でもちょっと疲れが取れたかも」

 

「本当ですか!」

 

「えるもやる!」

 

ソラが再度風を起こすと辺りを覆い尽くしていた木々が広がり、島の中心部への道が開けた。確か島の中心部にある塔の天辺にハレバレジュエルがあったらしいが……

 

「あそこにハレバレジュエルがあったはずですが……」

 

「あの塔を……」

 

ましろがため息をついているとあるものを見つけた

 

「ましろ?」

 

「桜空くん、これって……」

 

二人で地面についた足跡を見つめた。これって……獣にしては大きすぎないか?すると辺りから物音が聞こえ、全員で一ヶ所に集まると茂みから小型の竜が5体現れた

 

 

 

 

 

 

アスside

 

竜たちに囲まれた私たち。まさか竜族がここにいるなんてね……

 

「何の用だ?」

 

『しゃべった!?』

 

「もしかして、あなた達は竜族ではありませんか?」

 

「竜族?ノアたちと同じように見えませんが……」

 

「だったら、何だってんだ?…………ん?今ノアって言わなかったか?」

 

「久しぶりだな」

 

ノアが竜族たちの前に出ると竜族たちは驚いていた。

 

「の、ノア様!?それにそちらにいらっしゃるのはフウ様!?」

 

「待て!そっちの娘……地竜の気配を感じるが……」

 

「初めまして、私は地竜のアス」

 

『地竜姫!?』

 

「それにそっちの小僧から感じるのは……氷竜様の気配!?」

 

「久し振りだな」

 

『!?』

 

うーん、私たちを見て物凄く動揺してるよ……まぁ仕方ないと言ったら仕方ないか

 

「えっと、ノア?これは一体……」

 

「こいつらは竜族」

 

「竜族なら……ノアさんたちと同じ種族だよね?」

 

「違う!俺たちはただの竜族!ノア様たちは神から力を与えられた竜……神竜族だ!お前たち人間の基準で言わせれば、貴族と市民の違いだ!」

 

まぁ分かりやすいような分かりにくいような例えだけど……

 

「そ、それでノア様たちはこの浮き島に何をしに……」

 

「それならツバサが説明しろ」

 

「分かりました」

 

ツバサくんはプニバードの姿に変わり改めて自己紹介と事情を話した

 

「ボクは、プニバード族のツバサといいます。ハレバレジュエルの光が消えてしまったので、元に戻すため、この島に来ました!」

 

『ハレバレジュエル!?』

 

「お前たちが管理していただろ。何があった」

 

「…………実は」

 

赤い竜族が持っていたハレバレジュエルを見せ、何が起きたかを話した。

ある日の夜、ハレバレジュエルの輝きがいまいちだったらしく、磨いていると足場が崩れてしまい、ハレバレジュエル事そのまま下に落ちてしまったらしい。どうにか戻そうにも自分達では無理であり、定期的に様子を見に来てくれる神竜族が来るまでの間守っていたらしい。

 

「ノア様たちはその……」

 

「俺たちはスカイランドの王に頼まれてきた。まぁ頼まれたのはツバサだけどな」

 

「はい!それで事情が分かったので……ハレバレジュエルを戻さないと」

 

「それなら渡り鳥さんに頼んで……」

 

「それはダメだ!」

 

まぁスカイランドの人達に自分達の事を話すのは無理だよね……

 

「俺達のご先祖様は、人々に怖がられて、共存は叶わなかった……そして、この島に、逃げるように飛んできたという……」

 

「それにそのご先祖様を撃退したのは当時最強を誇った神竜族の長だ……だから神竜族はスカイランドの住人たちには怖がることはなかった」

 

「とは言え俺たちは別に神竜族に対して憎しみはない。先祖がやったことは怖がられて当然のことだからな」

 

「そのご先祖様が、ハレバレジュエルを見つけて、岩山に置いたんですよね? スカイランドの人々が夜、道に迷わないように……」

 

「辛い目に遭わせてしまったのに、どうして?」

 

「さあ……それが竜族の伝統だからな……」

 

「とにかく、また人々の前に姿を見せれば、怖がられてしまう……」

 

「そんな事……」

 

「そもそもだ……代々こもり続けて、俺達は羽が退化してしまった……もう空は飛べんし、この島から出る事ができない……」

 

本当に……竜族たちの問題に関して、色々と大変だからね……ノアたちや他のみんなが様子を見に来るのは分かる。

 

「ほう、竜族がここにいるとは」

 

その時、私たちの前に現れたのはスキアヘッドだった。こいつ、こんなところまで来るなんて……

 

「アンダーグエナジー!召喚!」

 

スキアヘッドは茸と蝿取草を混ぜ合わせ、キョーボーグにした。

 

「皆さん!行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

ノアside

 

ソラたちはプリキュアに変身し、俺たちも戦闘スタイルに変わった

 

「「「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」」

 

「スカイ!」

 

「プリズム!」

 

「ウイング!」

 

「バタフライ!」

 

「マジェスティ」

 

「「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」」

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」 

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」

 

「「「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」」

 

スカイたちがキョーボーグに向かう中、俺たちも戦いに参戦しようとした瞬間、巨大な蛇が俺たちの目の前の大地を抉った

 

「神竜族に竜族がこうして集まるとはな」

 

「お前は……ウロボロス!」

 

「少し実験に付き合ってもらう!」

 

ウロボロスが両腕を蛇に変え、俺たちに向かって攻撃を仕掛けてくる。俺と桜空はその両腕に縛られると、フウとアスがウロボロスの背後に回り込み、

 

「地竜弾!」

 

「風刃!」

 

岩の塊と風の刃がウロボロスに迫るが、ウロボロスの後ろに黒い穴が開き、二人の攻撃を飲み込んだ

 

「風と地。後は……」

 

ウロボロスは俺たちを縛り上げたまま、地面に叩きつける。俺は咄嗟に体勢を整え、ウロボロスに炎を浴びせるが……

 

「無駄だ」

 

また黒い穴が開き、炎を飲み込む

 

「充分だな」

 

「何が充分だ!」

 

桜空が黒竜と白竜の力を解放し、ウロボロスに殴りかかる。ウロボロスは黒い穴を開かずそのまま桜空に殴り飛ばされる

 

「なるほど……それなら……桜空、フウ、アス!お前たちはプリキュアの所に行ってやれ!こいつは俺がやる」

 

「わかった!」

 

三人をスカイたちの所に行かせ、俺はウロボロスを睨んだ

 

「良いのか?四元の器は私に唯一対抗できるのに……」

 

「お前の力は理解した。俺達神竜族の力を飲み込む事が出来るみたいだが…………肉弾戦で戦えば……」

 

「対抗できる……か。正解だ!そしてもう一つ、器を守護する力に対しても俺は対応できない。だがお前はどうなのだ?」

 

「悪いな……俺はスカイと共に鍛えてきたんだ!」

 

「フッ」

 

互いに駆出し、同時に拳を繰り出すのであった。

 

 

 

 

 

 

桜空side

 

プリズムたちの所に駆けつけると、ウィング以外がキョーボーグの蔓に縛られていた。ウィングは竜族に風寄りの木の葉を使って竜族たちは空を飛ぶが、赤い竜族がキョーボーグに襲われ、墜落しそうになったが竜族は自力で飛び上がった。

 

「今のうちに!」

 

「三人で同時に!」

 

「行くぞ!」

 

氷、地、風を合わせたエネルギー弾をキョーボーグに放ち、キョーボーグが怯むと縛られたプリズムたちが解放された。怯んだキョーボーグに向かって

 

『マジェスティクルニクルン!ひろがる世界にテイクオフ!プリキュア・マジェスティック・ハレーション!』

 

無事キョーボーグを浄化したなのだった

 

 

 

 

 

ノアside

 

ウロボロスと殴り合いをしていく内に、あることに気がついた

 

「お前……飲み込んだ力を……」

 

「気がついたか」

 

殴られた場所の傷が、地の力で抉られ、風の力で切られ、炎で焼かれたものがあった

 

「四元の力を得ようとしている?いや、擬似的に器の力を得ようとしているのか?」

 

「違う……あくまで実験だ。四元の力は必要ない。必要なものは……」

 

ウロボロスの右拳が禍禍しいオーラを纏い、俺の腹を殴った瞬間、身体中に亀裂が入った。

 

「ぐうううう!?」

 

「ぐうあ!?」

 

そしてウロボロスの右腕もひび割れていく

 

「……破壊の力……まだ完全には……」

 

「破壊の力?まさか……」

 

「今回は撤退させてもらう!」

 

ウロボロスは姿を消すのであった。ウロボロス……あの破壊の力は……まさかイクスの?

 

 

 

 

 

 

それからスカイランドの城へと戻り、王たちに竜族たちのことを話し、王は竜族に感謝を述べる中、ヨヨはツバサにあることを告げた

 

「ツバサさん。あなたなら、あの島に行き、必ず竜族を説得できると思っていました」

 

「竜族の事、知っていたんですか?」

 

「えぇ、でも、彼らをここに連れて来るとは、予想しなかったわ。この事は、あなただからこそ、できたのよ」

 

「そんな、大げさな……」

 

「いいや。ツバサよ、光が戻ったのも、竜族の心を動かしたのも、そなたのおかげだ」

 

「王様。どうでしょう? 今後、彼を賢者として迎えてみませんか?」

 

「えぇ!?」

 

「こちらはいつでも迎え入れよう」

 

「そんな……恐れ多いです! それに……」

 

「スカイランドの未来には、あなたが必要になるわ。あなたの知恵と、その勇気がね」

 

「ボクで大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫よ! 立派に解決できたでしょう?」

 

「はい!」

 

ツバサは認められ、賢者を名乗ることになったのだった。そんな俺たちの前に……

 

「ほほほほ、久しぶりじゃの。ノアたちよ」

 

ツゥドの爺さんが現れた。

 

「竜族の様子を見に行く前に城へと寄ったら……なるほど、竜族たちの確執を解決するとはのぅ……」

 

「わざわざそれを言いに来たのか?」

 

「ふむ……こちらで得た情報を話そうと思ってのぅ……邪竜の配下、蛇竜、腐竜、臥竜……その3人は神竜族ではなく、四元の器の対極にあたる死獄の器から生まれたものだと言うことを」

 

「死獄の器?」

 

「対極って……」

 

「死獄の器……四元の器が生まれたと同時に生み出された邪の塊……それが邪竜に力を与え、そして3人の竜を生み出しておる」

 

「だとしたら……オルドは……」

 

「死獄の器を持っていると思ったが……桜空よ。お主は皇帝竜との戦いで邪竜と融合したらしいな」

 

「あぁ……」

 

「四元と死獄。二つの器は交わることはない。邪竜が死獄の器を持っていない証明になるが……邪竜に力を与えているのは死獄の器で間違いない。そして……死獄の器を手にした者は絶大な力を得る。今後何が起こるか分からん。気を付けろ」

 

死獄の器……それによって生み出された三人の竜……そしてそれを踏まえて邪竜は…………どこから生み出されたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「破壊の力……まだ安定しない……急がなければ……」

 

目の前に胎動する黒い塊……邪竜様に力を与え続ける死獄の器……

 

「必ず……必ず……」

 

私の長年の計画を……果たすために…………

 

そんなウロボロスを見詰める一つの影……

 

「あれが死獄の器……アンダーグエナジーと同じ闇の力……」




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