ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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117 ハロウィン!

あげはside

 

ある日の保育園でハロウィンに向けてジャックオーランタンのお面を園児たちと作っているとある話が耳に入った

 

「ほんとうにいくの? れな、ちょっとこわいな……」

 

「オレはぜんぜんへいき!」

   

「でも、まほうでカボチャにされちゃったら……」

 

「なになに? 何の話?」

 

「あのね、おかしをもらいにいくおうちのなかにね……」

 

「ほんもののまじょのおうちがあるんだよ!」

 

「本物の魔女?」

 

そんな魔女なんて……まぁ身近に竜はいるけど……

 

「おかのうえにあるおうちで……」

 

「おばあちゃんとおんなのことおとこのこがすんでるの!」

 

「あかちゃんもいるんだよ!」

 

「うんうん。ん?」

 

「まるいとりさんもいる!」

 

「……って! それ、うちじゃん!」

 

まさか虹ヶ丘家の話だったなんて……

 

「あげはせんせいのおうちなの?」

 

「じゃあ、まじょのなかま?」

 

「かっこいい!」

 

「ちょ、ちょっと待って! どうしてヨヨさんが魔女なの?」

 

「だって、すっごくきれいなあおいいしをあつめてたし!」

 

「かがみとおはなししてた!」

 

「あかちゃんをうかせてた!それに小さなとかげがとんでた!」

 

「ねえ! ほんもののまじょでしょ?」

 

ヨヨさん、目撃されてるじゃん!

 

「それにまじょのおでしさんもいるんだよね」

 

「弟子?」

 

弟子って誰のことだろう?思い浮かぶのは……

 

「きいろかみのおんなのこで、おやさいとかそだててるひとだよ」

 

あー、うん、アスちゃんか。あの子、ヨヨさんの弟子扱いなんだ……とりあえずこの件、帰ったら話しておこう

 

 

 

 

 

夕食の時に昼間の話をして、みんなで大盛り上がりだった。

 

「孫の私が言うのもなんだけど、確かにお祖母ちゃん、魔女っぽいかも」

 

「何だか期待されてるみたい。今年のハロウィン、頑張らなきゃね」

 

「そうだ!それなら本物の魔女の館に見えるように飾り付けしませんか!」

 

「わぁ、賛成!来てくれる子達もきっと喜んでくれるよ」

 

「もちろんヨヨさんには、魔女の格好をしてもらいます! その名も、ハイパースゴスギレジェンド名誉大魔女・ヨヨ!エルちゃんは、ハイパーカワイスギプニプニちびっ子魔女・エル!アスちゃんは子供たちにヨヨさんのお弟子さん扱いだから、見習いっぽい格好でドラゴンの魔女で!」

 

「ドラゴンの魔女……いいね!」

 

そんな話をしているとソラちゃんと少年が何か話していた

 

「お化けの格好をしてお菓子をもらうなんて、こちらの世界のお祭りは、面白いですね!」

 

「私達はどうしましょうか?」

 

「魔女に仕えるカボチャのお化けはどう? みんなにお菓子を配るお手伝いをしてるの!」

 

「それ良い! 可愛過ぎ!」

 

「カボチャのお化け……私に務まるでしょうか?」

 

「しゃべり方は、どうしましょう? 普通に話すとお化けっぽさは出ないですよね? 『お菓子をあげるカボ~』とか?」

 

そんな真面目に考えなくても良いんだけど……まぁいいか。ノアさん、フウさん、桜空も…………戦闘形態が既に仮装みたいなんだけどな~

 

「うんうん! やるからには、トコトンなりきっちゃおうよ!」

 

「その……お菓子って、小さい子だけのもの、なんですよね?」

 

「ちゃんとソラちゃんや、みんなの分も用意するよ!」

 

「ハロウィン、すっごく楽しみです!」

 

本当にハロウィン楽しくなりそうだな~

 

 

 

 

 

 

 

ライside

 

ソラシド市に来てからそれなりに経った。本当にこっちの世界での生活に慣れたな~

アスにバレたときはひやひやしたけど、特に問題はないけど……それにしたって街で見掛けたら声をかけるのは本当に勘弁してほしい。

それはそうと新しい住人が増えた

 

「テンペスター、出てきたらどうだ?」

 

「いい、ここで飯を食べる!」

 

押し入れに引きこもる中学生くらいの男……テンペスター、少し前にプリキュアに……いや、話を聞く限りだと天使みたいなプリキュアにボコボコにされたとか……それで力を奪われて、逃げ出しここに来たらしい。バッタモンダーは追い出そうとしたけど、テンペスターにちゃんと家賃を払わせるようにするからと説得しておいた。とは言えずっと引きこもるのはどうかと思うけど……

 

「それでバッタモンダー、何してるんだ?」

 

「よし、完成だ……ハロウィンが楽しみだよ……フフフフ……ハーッハッハ!」

 

高笑いをしているとまた隣から壁ドンされた。壁が薄いんだから騒ぐなよ……あとテンペスターも怯えるなよ……

 

 

 

 

 

 

桜空side

 

ハロウィン当日、街はハロウィン一色になっている中、保育園の子達が虹ヶ丘家にやって来た

 

「魔女の館にようこそ……大魔女様がお待ちです……どうぞ、こちらへ……」

 

お化けの格好をしたましろと角だけ生やした僕が出迎え、屋敷の中に案内し……

 

「魔女の館へようこそ……」

 

「ようこちょ!」

 

「ト、トリ……トリック……」

 

『トリックオアトリート! おかしをくれなきゃイタズラするぞ!』

 

「まあ、すごく元気だ事!」

 

「どうしますか、大魔女様?」

 

「魔法の道具にイタズラされたら困っちゃうわね。お菓子をあげましょう」

 

「かしこまりました!はい、どうぞ!」

 

「ありがとう!」

 

「どういたしまして!」

 

『ありがとう!』

 

『どういたしまして!』

 

「まじょさん! まほうのどうぐ、みてもいい?」

 

「もちろん! さあ、どうぞ」

 

子供たちも楽しんでもらえて良かった……それにしてもハロウィンらしいことをしたのって、小さい頃にやったきりだよな……

 

「ハロウィンって、お菓子をあげる方も、すっごく楽しいですね!」

 

「うん! 私ね、ハロウィンって特別なお祭りだと思うんだ……いつもならお話しない人とだって、いつもと違う服を着て、『トリックオアトリート』の言葉1つで繋がれる……そして、笑顔が広がっていくの……ハロウィンって、本物の魔法みたいじゃない?」

 

「私も、そう思います!」

 

ましろの楽しそうな顔を見て、僕は微笑むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ライside

 

ビルの屋上にやってきた僕と無理矢理外に出したテンペスターは目の前に立つバッタモンダーを見つめた

 

「バッタモンモン!プリキュアになーれ!お菓子大好き、イタズラカボチャ! キュアパンプキン!」

 

「………………」

 

「………………」

 

バッタモンダーの種族って、病院に連れていっても治療出来たっけ?特に頭の…………




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