ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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119 ツバサとエルの結婚

アスside

 

ある日の事、スカイランドの王様から送られてきた本を読みながら勉強をしているツバサくんにコーヒーを入れてあげた

 

「頑張ってるね。ツバサくん」

 

「アスさん、ありがとうございます」

 

「研究してみたいことがあるって聞いてるけど、順調そう?」

 

「それなりには……」

 

「ふーん」

 

恋人としてはツバサくんの研究は応援したいけど……

私はそっとツバサくんに抱きついた

 

「あ、アスさん!?」

 

「恋人の事、放置したらダメだからね」

 

「は、はい」

 

顔真っ赤にさせているツバサくん。私からやると照れたりしてる割には無自覚な発言が多いんだよな~

なんて思いつつ、部屋出ようとするとドアの隙間からエルちゃんが見ているのに気がついた。どうしたんだろう?と思ったけど……直ぐに理解した。これは後でツバサくんに言っておかないとな~

 

「エルちゃん! 下のお部屋で遊ぼっか!」

 

あげははエルちゃんを抱えて下へ行ったらしい。私も行くとみんなで何かを話していた。テレビにはこの世界の結婚式についてやっていた。エルちゃんも興味津々みたいだ。

 

「おー、エルちゃん、興味津々だね!」

 

「綺麗です! こちらの世界の結婚式は、こんなにキラキラで、ロマンチックなんですね!」

 

「あれ? もしかして、スカイランドの結婚式は違うの?」

「はい! 私の村では、結婚する2人が、まず、村中に聞こえるくらいの大きな声で力一杯叫ぶんです!その声を聞いた村の人が集まって、みんなで一晩中ダンスでお祝いするんです!」

 

「なんか、それも楽しそう!」

 

「はい!なのでノア!その時が来たら頑張りましょう!」

 

「ソラ……お前……いや、そうだな」

 

ソラって、ノアと結婚する気あったんだ……いや、ずっと一緒に過ごしたいからこそなんだろうけど……

 

「ましろさんにはこちらの世界の結婚式みたいに真っ白で綺麗なドレスを着るんですよね!桜空さん!」

 

「そこで何で僕に振るかな……まぁ……うん」

 

「も、もう///ソラちゃんは///」

 

「あはは、ましろんたち顔真っ赤だね~式の時は私が何か催しを……」

 

「あげはさんとフウさんの時はスカイランドですか?それともこちらで?」

 

「そうだな……あげはの望む方で……」

 

「へ///」

 

なんだろう?ソラちゃん、無双してない?

みんなが結婚で盛り上がる中、エルちゃんだけはじっとテレビを見詰め……

 

「けっこん、なに?」

 

「結婚っていうのは、大好きな人同士が、これからもずーっと仲良くしようねって約束する事かな?」

 

エルちゃんはあげはから説明を受け、再度テレビを見詰めると……

 

「える、つばさとけっこんする!」

 

 

 

 

 

桜空side

 

エルちゃんの突然の発言にその場にいた全員が固まった

 

「けっこんするの!」

 

『えーっ!?』

 

エルちゃんの発言を聞き、全員が身構えつつ、アスを見詰めた。いくら赤ちゃんだからって…………

 

「エルちゃん…………なるほどね。そうだね、ツバサくんと結婚しないとね」

 

「うん!」

 

『えっ?』

 

アスの返事にみんなが戸惑いつつ、アスはツバサを呼びに行き、事情を話した

 

「ボクが……プ、プリンセスと……結婚!?」

 

「するの!」

 

「エルちゃんはツバサ君が大好きですからね!」

 

「でも、結婚は、まだ早いかな?」

 

「お言葉は大変にありがたいのですが、ボクがプリンセスの結婚相手なんて、と、とても恐れ多くて……」

 

「やーや! けっこんする!」

 

「えっと……あ、アスさんは……」

 

「ん?今回の結婚は賛成だよ」

 

「えぇ!?」

 

アスの答えに更に戸惑うツバサ。いや、僕らも戸惑っているけど……

そんな中、ましろはテレビに映った結婚式の映像を見て、エルちゃんは綺麗なドレスを着たり、大きなケーキを食べたりしたいのではないかと察し、ツバサも結婚式ごっこをしたいエルちゃんのために引き受けるのであったけど……アスがどうにも気になる……

 

 

 

 

それからみんなで結婚式ごっこの準備を始めた。そんな中、ツバサは送って貰った本を読んでいた

 

「お、少年、随分頑張って読んでるじゃん!」

 

「この本、見た事のないスカイジュエルが沢山載っていて、キチンと学べば、スカイランドの役に立てるかもしれません!」

 

「ケーキ焼き上がるまで、時間あるし、ツバサ君は本を読んでていいよ!」

 

「こちらの準備も、もう、あと少しですから!」

 

「ありがとうございます! では、お言葉に甘えて、読んできますね!」

 

そう言ってツバサはリビングから離れるのであった。

 

 

 

 

 

アスside

 

あちゃーツバサくん……エルちゃんの視線に気がついてないよ……うーん、どうしたものか……言ってあげた方がいいかな?

するとあげはがエルちゃんの視線を察し……

 

「大丈夫! 結婚式の準備ができたら、ツバサ君、戻るからね!」

 

「える!」

 

そう言って安心させた。そして私に声をかけた

 

「アスちゃんは気がついてたの?」

 

「うん」

 

「だからエルちゃんに変に怒ったりせずに結婚式に賛成だったんだ」

 

「それにエルちゃんにはずっと教えてるからね」

 

「教えるって何を?」

 

「それは……まぁ言ったらツバサくんに怒られるからやめておく」

 

そう言って私は結婚式の準備を進めるのであった。

 

 

 

 

準備も終わり、早速結婚式を始めた。神父役としてヨヨさんがやることになった。エルちゃんは折り紙とかで作った飾りを身につけてツバサくんと並んだ

 

「エルちゃん、可愛い!」

 

「少年、リラックス! リラックス!」

 

「よ、余計に緊張させないで下さい!」

 

「エルちゃんとツバサさんは、これからも大好きな気持ちを忘れず、仲良くする事を誓いますか?」

 

「もちろんです!」

 

「ずっとなかよち!」

 

それからみんなで集合写真を撮ったり、ケーキを食べたりして結婚式は終わり、ツバサくんは部屋に戻ろうとするがエルちゃんが掴んで放さなかった。

 

「けっこんちたの!」

 

「エルちゃん?」

 

「けっこんちたから、ずっといっちょなの!」

 

「結婚って……結婚式っぽいパーティーじゃなくて?」

 

「んーん!」

 

「もしかして、ホントのホントに、結婚なんですか?」

 

「える!」

 

「え、えーっ!?」

 

驚くツバサくん。そして私を見詰めた。

 

「可愛い奥さんだよ。ツバサくん」

 

「あ、アスさん!?」

 

私は笑顔でそう言い、屋敷の中に戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

ツバサside

 

プリンセスの結婚式ごっこが本当の意味で……しかもアスさんが受け入れている……一体何がどうなってるのか分からない……そう考えながら眠りにつくとある夢を見た

 

「け、け、結婚!? 私の可愛い可愛いプリンセス・エルをお嫁さんにするなどと、許されると思ってるのか!?」

 

「そもそも、あなたは、一国の王として、このスカイランドを背負っていく覚悟が、あるのですか!?」

 

「か、覚悟!?」

 

「ツバサ! お前は、なんという大それた事を!」

 

「分かる……気持ちは分かるのよ、ツバサちゃん……でも、お母さん、結婚はまだ早いと思うの……」

 

「ちょ! 話を聞いて!」

 

「えるとつばさは、けっこんしたいの!」

 

「ちょっ!?アスさん助け……」

 

「お似合いだよ。ツバサくん」

 

 

 

 

「ボクには、荷が……重過ぎます……それにアスさ……ん……どうして……」




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