桜空side
「この前私逆立ちしたままどれだけ歩けるかやってみたんですけど……」
楽しそうに談笑をするましろとソラの二人だけど……ソラはどこまでついてくるんだろ?それともツッコミ待ち?
ましろも段々と苦笑いに変わっている。どうする?ツッコめばいいのか?
というかこう言うときノアは何をしてるんだ?
ノアside
考え事をしていたからか、少し起きるのが遅くなったな。リビングに行くとヨヨとエルしかいなかった。
「ソラは?」
「ソラさんならましろさんたちと一緒に出掛けたわよ」
そういえば桜空とましろは今日から学校って言ってたな。ソラは見送りか?いや、ソラの事だから多分普通に付いていってそうだな…………
「まぁその内戻ってくるか」
俺はそう呟きながら、庭へと出ようとすると……
「えう~」
「何だ?悪いけど遊ぶのは少し待ってもらうぞ」
優しくエルの頭を撫でつつ、庭へと出た俺はある訓練をしていた。本来なら竜の姿でなら戦闘も楽に出来るが、この世界では目立ってしまう事を考え、人間体での力の使い方を訓練していた。
「そのまま戦うと街への被害が大きくなる……加減が出来るようにしつつ……」
正拳突きをしていく。うん、拳に関しては加減が出来るようになったな。前までは正拳突きをしただけで、地面が抉れたから…………
蹴りは……蹴った瞬間に少し衝撃波が出るくらいだな。暫くはそっちを重点的に……
「精が出ますね。ノア」
「ソラか。おかえり、どこまで行ってたんだ?」
「あはは、つい学校まで……うっかり入りそうでした」
ソラらしいというべきか……それにしても……寂しくないのか?いや、変に聞くよりもこういうのはソラが自分で気づくことだよな。
「少し訓練してるからな」
「はい!ましろさんたちが学校で頑張っているなら私は家中をピカピカにします!」
要するに家事をするということか。俺はソラに頑張れと伝えて、訓練を続けた。それにしてもソラの奴……少し寂しそうなのは……まぁ仕方ないか
今日の分の訓練を終わらせ、ヨヨの所へと訪れるとソラがヨヨの手伝いをしていた。
「結構力入りますね。これ……」
「トンネルの完成までは沢山の手順が必要だから、とっても助かるわ」
「お役にたてて良かったです!」
すり鉢で材料を混ぜていくソラ。すると思い詰めた顔をし始め、ソラはヨヨに謝りだした。
「この間はごめんなさい!私、自分の事ばっかり……ヨヨさんに嫌な態度とってしまいました」
「良いのよ。気にしないで、それよりどう?こっちの世界には慣れた?」
「はい、けど私……お世話になりっぱなしで……みなさんに迷惑をかけてばっかりです。それにノアにも……」
「俺は迷惑なんて思ってないぞ」
「そんなことないわ。ソラさんの何事にも一生懸命なところ、とっても良いと思うわよ。戸惑うことも多いけど、こっちの世界は興味深いことばかり、そうでしょ?」
「はい!今日見たましろさんの学校もとっても楽しそうでした!」
楽しそうか……それならソラも……
「あなたも行きたい?」
「え、いえ……私はこの家でやることがありますし……」
「ソラ……」
自分の気持ちに正直になるべきなのか悩んでるだろうな……ヨヨもその事に気がつき、ソラに買い物を頼むのであった。
「俺もついていくか」
「貴方は学校には?」
「俺は……と言うより俺ら竜は見た目よりも歳を取ってる。今更学校に行こうとは思わないさ」
俺の見た目も普通の人間だと、18歳位なのだろうけど実際の年齢は100を越えている。長生きをしているからこそ、知識もある方だから今更学校はな
「俺が学ぶべき事はこの世界の常識くらいだな」
「ふふ、でもソラさんが行くのであれば、貴方はどうするのかしら?」
「まぁその時はその時だ」
「ノア?早く買い物に行きましょう!」
「あぁ」
ソラと一緒に買い物へと向かうのであった。ちょっとした気分転換……と言うよりかは自分の気持ちに素直になれればいいんだどな。