ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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121 アスの力

桜空side

 

ある日の事、アスとツバサの二人が僕の部屋を訪れ、ある事をお願いした。それはアスにとっては悩みに悩み抜いたこと…………

 

「地竜の力をアスに戻す?」

 

「うん……この間のストレイアとの戦いで……今のままだと私は負ける……四元の力で一時的に元の力になったとしても勝てないって分かったの……それで……」

 

「本来の力を取り戻すか……僕は別にいいけど……」

 

僕はアスの隣にいるツバサを見た。元々アスが僕に地竜の力を授けたのはツバサと一緒にいたいが為、当時は力加減を制御するために授かりの儀を行ったけど……

 

「僕もアスさんの提案には賛成です」

 

「良いのか?」

 

「もし……今のまま戦い続けて……アスさんが死んでしまうのは僕も嫌です……それに共に過ごしてきて今のアスさんなら元の力を取り戻してもきっと大丈夫だって信じていますから」

 

「そっか……それならブロン」

 

僕の呼び掛けに答え、白竜のブロンが現れた。

 

「地の力を返しますね」

 

ブロンはアスに触れるとアスの姿が高校生くらいになった

 

「おぉ……四元の力を使ってるときはこっちの姿だけど……日常的にこっちの姿になるのは何だか久しぶりな気がする」

 

「身体は大丈夫ですか?」

 

「うん、昔みたいにちゃんと加減が出来るようになったけど……」

 

アスはツバサを見つめると、今までと同じツバサと同い年の姿に変わった

 

「やっぱりツバサくんと一緒にいるときはこっちの姿じゃないとね」

 

「そうですね……少し成長したアスさんは綺麗だけど……僕はいつも通りのアスさんが一番好きです」

 

「も、もう///ツバサくんは///」

 

アスは照れてツバサの背中を叩くがツバサは少し痛がっている位の反応を見せていた。どうやら本当に力加減が上手く出来ているみたいだけど…………人の部屋でいちゃつかないでほしい……

 

 

 

 

ため息を付きつつ、ツバサたちと一緒にリビングに行くとましろが頭を抱えていた。

 

「これじゃ駄目!どうしよう……絵本のテーマが決まらないよ……」

 

絵本コンテストが近いため、ましろはそれに向けて絵本作成をしていたが……かなり難航しているみたいだった。僕も力になりたいけどこういうのってどうアドバイスすれば良いのか分からない……

 

「やっぱり楽しいのが良いのかな? それとも、インパクト重視? 全米が泣くような感動ものにするべき?」

 

「ましろ、迷走してる迷走してる」

 

「うぅ……」

 

「今まで描いた絵本が沢山あるんですから、その中から選んで応募したらどうですか?」

 

「それじゃ駄目だよ! みんな、きっとすごい絵本を描いてくるから私も新作で挑まなきゃ!」

 

「そ、そうですか……」

 

「ましろさん! 気合いが入ってますね!」

 

「気合い入ってるよ! やる気で燃えてるよ!でも、何を描けばいいのか、全然分かんないよ……どうしよう……このまま何も思い付かなかったら、時間がどんどん過ぎて、地球がグルグル100回回っちゃうよ!」

 

これ、迷走所が気合い入りまくって空回りもしてないか?

 

「ましろさん、力が入り過ぎですよ! ちょっと肩の力を抜いて……固っ! 全然動かせません!」

 

どうにかして気分転換させないとダメだなと思っているとエルちゃんが庭に落ちた紅葉に興味を持った。良い機会だし散歩に出かけるのも悪くないかもしれないな

 

 

 

 

 

 

ライside

 

近くの公園でバイトをしているバッタモンダーを見つめると僕とテンペスター

 

「こぼさないように気を付けてね」

 

バッタモンダーがそう注意するが、子供は普通に受け取ったジュースを落としていた

 

「ジュース……」

 

「大丈夫? 濡れなかった?すみません……」

 

「大丈夫ですよ。代わりのジュース、お持ちしますね。ああ、お母さん。片付けは僕がやりますから」

 

「おじちゃん、ありがとう!」

 

「また来てね!」

 

頑張ってるな~バッタモンダー……まぁバイトしないと生活できないから大変だよな……

 

「ライ、普通に生活費出してやれば……」

 

「バッタモンダーの為にはならないだろ。それ……と言う食費は出してるぞ」

 

まぁ僕ら竜は食べる量が多いから……食費が凄いことになってるけどな

バッタモンダーは休憩に入り、僕らも付き合うことになった

 

「クソッ! 俺はアンダーグ帝国のバッタモンダー様だぞ! 俺の華麗な作戦でプリキュアを倒し、一旗揚げる予定だったのに……何とかアンダーグ帝国に戻る方法を考えないと……」

 

「いい加減諦めて今の生活を楽しめば良いのに」

 

「そうだぞ……こっちの世界は敵に襲われるようなことないし……」

 

「うるせぇよ!お前らは力を失ってもまだまだ力あるだろ!」

 

「お前は……」

 

諦めが悪いな……いや、諦めたら死んでしまうんじゃないかって思ってるのか?

 

「くそ……ん? アイツは……」

 

バッタモンダーの視線の先には屋台を引いた明らかにアンダーグ帝国の関係者がいた

 

「カバトン!」

 

カバトン……確かバッタモンダーの前にプリキュアに負けた……と言うかあいつ、隣に住んでる人だよな?何度か見かけたことあるし……

 

「カバおじちゃん!」

 

「芋ちょうだい!」

 

「お前達、また来たのねん!」

 

「だって、カバ焼き芋、超美味しいんだもん!」

 

「そうだろそうだろ! ホラ、おっきい芋食べるのねん!」

 

『やった!』

 

なんと言うかプリキュアに負けて、アンダーグ帝国から離れた割には充実した生活を送ってるような……

 

「へっ。アイツも、帰るに帰れないんだな。のんきに子供と笑って、落ちぶれたものだねえ。……って、俺もじゃないか!」

 

「まぁお前よりかは幸せそうだな」

 

「うるせぇ!このままではドン底まで落ちてしまう……落ち葉のように散って、最後は……何とかしないと!」

 

やれやれ、何を言っても無駄みたいだな……

折角だしカバ焼きイモでも買って……

 

「カバさん、カバさん。カバ焼きイモちょうだい」

 

「はいよ…………って竜女!」

 

「久しぶり~元気にしてたんだ」

 

「まぁな……そっちも元気そうだな」

 

「うん!」

 

何か見知った奴が楽しそうに話してるけど……これ、気づかれない内に離れて……

 

「あれ?ライ。また会ったね」

 

離れる前にバレたよ……アスに……

 

 

 

僕とアスは少し離れた場所のベンチで焼きイモを食べていた

 

「お前、僕が負けたあとに会ったとき、僕だって気づいてただろ」

 

「うん、悪巧みしてるのかなって思って……様子を見てたけど……楽しそうにしてるね」

 

「まぁ……ボチボチな……お前は……何か力戻ってないか?」

 

なんと言うか……戦っていたときは力を落としている感じだったのが、今は溢れに溢れまくってる

 

「色々とあってね……元の状態じゃないとダメみたいで……ライは?」

 

「あの竜擬きに力を奪われたけど、まぁ元に戻るには時間か一気に取り込むしかないけどな」

 

「取り込む?」

 

「僕らはその属性にあったものを取り込めば力を取り戻せる。僕の場合は雷だな」

 

「力を取り戻したら……どうするの?」

 

「……さぁ」

 

「さぁって……」

 

取り戻したらか……こっちの世界だと力がなくても困らないし……

 

「お前は……僕らが邪竜の配下になった理由は知らないだろ」

 

「うん……」

 

「僕とテンペスターは……お前たちみたいなと比べて、属性の力がかなり強い……それでも力は弱いものが生まれる」

 

「…………そうなんだ」

 

「力がなければ他の竜……いや、同族にすら襲われる。だから力を求めて邪の力を得た。まぁエクスみたいに更に力を高めようとしてる奴やリウムみたいに生かされている奴もいる」

 

「…………」

 

「ただこの世界で過ごすことになってからは力なんて必要ない……いや、必要でも弱い力でも役に立てることだってある……」

 

「そっか……」

 

「まぁ、僕やテンペスターの事はノアたちに話しておけよ。別に知らされても困らないしな」

 

「うん……」

 

僕はそのままアスと別れ、バッタモンダーの様子を見に行くと……バッタモンダー……またあのキュアプリズムと一緒にいるよ……




一応と言うべきか……ラスボスはオリジナルになります
どういうのかその時に……
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