エルside
「プリンセス」
「える?」
パパとママと寝ていると不思議な声が聞こえ、その声に導かれるように向かうと、星竜と眩く光一番星があった。その星の光に包まれるとそこには……
「あ! おっきなぷりんせす!」
「メリースリクマス、小さなプリンセス」
「しゅりくまーしゅ! えるね、おもちゃもらったんだよ!」
「あら、いいわね!」
「あそぶ? かしてあげる!」
「ふふ、立派になって……ねえ、小さなプリンセス。今日はプレゼントを渡したくて、会いに来たんですよ」
「ぷれぜんと?」
「ええ」
おっきなプリンセスから受け取った光。気がつくと私は……
桜空side
光の元にみんなで向かうとそこには成長したエルちゃんの姿があった。エルちゃんは僕らに気がつくと……
「私、大きくなっちゃった!」
「え!?プ、プ、プリンセスはどこですか!?」
「いや、そこ?」
「プリンセス! 返事して下さーい!」
「落ち着け、少年!」
いや、何となくエルちゃんだって分からないのか?ツバサ……同じお世話しているアスは……
「これは予想してなかった……まさか急成長するなんて……結婚式を早めないと」
うん、別の心配している……
「ねえ、何が起こったの?」
「分からない……」
突然の事でエルちゃんも訳が分からない状況の中、突然僕らの前に一人の女性が現れた
「久しぶりですね。プリキュアの皆さん、そして竜の皆さん」
「あんたは……神竜!」
「詳しい話は……彼女から聞きましょう。あの子も先に行ってます」
あの子?そういえば星竜の姿が……すると眩く光一番星が現れ、僕らを包み込み、気がつくと不思議な空間にいた。そしてそこには……
「プリンセス・エルレイン!」
「……って、もしかして、300年前の世界っで会ったとかいう?」
「そう! 伝説のプリキュアだよ!」
「あ、はじめまして。ボクは……」
「キュアウィング。空を飛び、小さなプリンセスを守り、そして、夢を大きく広げ続けるプリキュア」
「私の事は知ってます?」
「キュアバタフライ。みんなを守るために戦い、最強の保育士を目指すアゲーなプリキュア」
「アゲーとか言うんだ! 伝説なのに?」
「イェイ!」
何かキャラ変わってないか?この人……
「な、なんか性格変わりました?」
「フフフ。空の上から見守る事しかできませんでしたが、ようやく、会いに来る事ができました。そしてティア……久しぶりですね」
「えぇ……久しぶり。エルレイン」
「約束守ってくれたんですね」
「あなたが残したマジェスティクルニクルンを守りましたよ……」
だからあの遺跡にティアさんがいたのか……約束……そもそも何でカイゼリンがあんなことになっているのか気になる……
「エルレイン、聞きたいことがあるが、あの後何があった?」
「……私にもわかりません。アンダーグ帝国とは和平を結び、平穏が続きました」
「それにともないオルドも邪の力に苦しむことはなかったのですが……」
エルレインとティアさんの話では、突然アンダーグ帝国から交流が一方的に切られ、トンネルも繋がらず、エルレインは嫌な予感を感じ、遺跡にて自身の力を本に変えた。それがマジェスティクルニクルンだった。その後、エルレインは一番星になり、自分の意思を受け継ぐヒーローたちを待ち、ソラたちがマジェスティクルニクルンを手にすることを信じていた
「あなたの力に何度も救われたよ! これからも、私達を見守っていてね!」
「ねぇ、小さなプリンセス。先程あなたに送った力で何ができるのか、少し見せてもらえませんか?」
「え!? ……って言われても、うーん……」
エルちゃんは側転やバク転を軽くこなした。確かに見た目の割には力が上がってる?
「すごいパワーアップですね!」
「温かい力を感じる……キュアマジェスティになったら、私、どうなっちゃうんだろう……ツバサ! これからは私が守ってあげるからね!」
「えー!? 何言ってるんですか! プリンセス!」
「……ティア。彼女の力を……」
「えぇ」
ティアさんはそう言って星竜に触れた。一体何をするつもりなんだ?
「星竜。彼女はティアがもしもの為に……小さなプリンセスを守り、竜たちに力を与えるため、ティアが生み出した竜。ですが力が大きすぎるため、赤ん坊であるプリンセスには大きな負担になると思い、ティアがその力を制限してましたが、私の力を授けた今なら星竜の封印を解きます」
エルレインがそう告げた瞬間、星竜が僕らと同じ背丈の少女に変わったが、見た目は成長したエルちゃんにそっくりだった
「こうして話をするのは初めてですね。エル」
「えっと……星竜?私に似てる?」
「瓜二つだね」
「私は貴方を守るために生み出されました。その為か貴方に似た姿をとりましたが……嫌ですか?」
「ううん、姉妹が出来たみたいでうれしい」
「そうですか……エル。私に名前をつけてください」
「名前……ステラ。貴方の名前はステラ」
「ステラ……いい名前です」
嬉しそうに頬笑むステラ……後はオルドの事を聞こうとすると、エルレインがあることを告げた
「それが最後のパワーです」
「え? どういう事?」
「今から1年前、私は、アンダーグエナジーの急激な高まりを感じ取りました。とてつもない危険が迫っている……緊急事態でした。アンダーグエナジーに対抗するために、私は、300年間かけて少しずつ溜めたパワーを使い、あなたを地上に送りました。そして、先程あなたに送ったのが、私の最後のパワーです」
「あ、あの……エルレインさんは、どうなっちゃうんですか?」
ソラの問い掛けに答えるかのようにエルレインは手をかざすと、エルレインの手はうっすら透けていた
「そんな……」
エルちゃんは消え行くエルレインの手を握った
「だったら、いらないよ! パワーを返すよ!」
「300年の間、スカイランドを見守ってきました。その役目が終わる時が来たのです……この世界の明日は、今日を生きるあなた達の手に委ねます……」
「寂しいよ……大きなプリンセス……」
「私もです……小さなプリンセス……この子を守ってくれて、本当にありがとう……辛い事や苦しい事が沢山ありましたね……ごめんなさい……」
「楽しい事も、いっぱいありましたから!」
「エルちゃんと会わせてくれてありがとう! エルレインさん……」
「残酷な運命を押し付けてしまった、この時代の王と王妃にも伝えて下さい……ごめんなさいと……そして、心からのありがとうを……人も、鳥も、竜も、手を取り合って一緒に暮らす素敵な世界……ずっと、ずっと、続きますように……そしてティア……私の代わりに見届けてください」
「えぇ、分かったわ。そしてさようなら……大好きな親友……エルレイン」
「バイバイ、一番星さん……ありがとう……伝説のプリキュア……」
エルレインとの別れ、僕らはエルレインに託された思いを……願いを……
「……ティア。オルドの事を話してくれ……奴に何があったのか?何故、封印されていたのかを……」
ノアの問いに、ティアさんは涙を拭き、答えた
「アンダーグ帝国との交流が途絶えた時、突然オルドから邪の力を溢れだし、スカイランドを飲み込もうとしました。私は神炎竜たちにオルドを助けるために、力を貸すようにと頼み、四元の器を使い、神炎竜たちが器に宿らせ、四元竜としてオルドと戦い……最終的にオルドを救うにはその命を奪うしかないと神炎竜たちは結論を出しました。私はそれを望まず…………オルドの力の源とオルドを切り離し、別々に封印することにしました」
オルドが何故、邪の力が溢れだしたのかは分からないのか…………
「桜空。現代の器の宿主である貴方にお願いがあります。どうか……弟を……」
「救うよ。絶対に……」
「桜空……ありがとう……」
こうしてエルレインとの別れ、そしてティアから語られたオルドに何が起きたのか。そして星竜の覚醒……一夜にして色々と起きた。そして夜が明け……
「プ、プ、プリンセスはどこだ!?」
王様たちに何が起きたのかを話そうとしたけど、うん、エルちゃんが急に成長したことは驚くよな
「いや、そこです……」
「パパだよ! 国王だよ! プリンセス! 返事をしてくれ!」
「落ち着いて下さい、王様……」
「こんなに素敵なお姉さんになったのね……それでそちらの方は?」
「星竜ステラ……私を守ってくれる……私のお姉ちゃんみたいな人です」
「姉ですか……いいですね」
エルちゃんとステラはお互いに笑顔を見せた
「パパ、ママ……これまで本当にお世話になりました……空から来た私を受け入れてくれて、ありがとう……」
「ごめんなさい……あなたが、なんだか遠くに行ってしまったような気がして……」
王様たちが戸惑うのも無理もないよな……
「1つお願いがあるの」
「何だい?」
「なすべき事をやり終えて、運命がひとまわりしたら、これからもパパとママの隣にいさせて!」
エルちゃんがそう言うと、突然元の赤ん坊の姿に戻った。というか戻る前にお腹の音がなったのは……
「ど、どういう事!?」
「お腹が空くと子供に戻っちゃうとか?」
「それだ!」
「大きいプリンセスも、小さいプリンセスも、可愛いのう!」
「本当に!」
まぁ王様たちも受け入れてくれたみたいだな。後は……
僕は部屋の外で待っていたティアさんにあることを聞いた
「ティアさん。四元竜の力を完全な状態にする方法を……知ってますよね」
「えぇ……今の貴方は神炎竜たちから吸収したブレスによって、半分の力の状態で扱えます。残り半分は……今の四元を解放した竜たちから力を受けとれば……ですが問題は……水の四元、氷竜で補っていても、八割の力しか使えません」
『やはり、リウムか』
「……そうか」
感想待ってます!