ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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ここから少しずつオリジナル展開に……


142 現れる黒幕

ノアside

 

突然カイゼリンとウロボロスの身体に黒い結晶が貫いた。それを放ったのは消えたはずのスキアヘッドだった。

 

「なぜだ……? スキアヘッド……」

 

スキアヘッドの突然の裏切りに戸惑うカイゼリン。スキアヘッド……何処か怪しいと思っていたが……

 

「お願い、バタフライ! カイゼリンの傷を……」

 

「やめておけ。アンダーグエナジーの海から生まれた者にとって、光の力は毒だ」

 

「ど、どうすれば……」

 

「光の力などに惑わされ、アンダーグエナジーを最強の力を手放した。自業自得。父親と同じ最期を遂げる事になったな」

 

「何……?」

 

「カイザーと同じ?」

 

「うぅ……そうだ……そうだった……」

 

カイゼリンと邪竜の二人が頭を押さえ始めた。まるで封印されていた記憶が甦ったような……

 

「思い出したか。封印されていた記憶を」

 

スキアヘッドは語った。二人の封じられた記憶……カイゼリンとカイザーは平和と言うものが悪くないと感じ、今後ともこの平和を守ろうとしていた

 

「カイゼリン……」

 

「オルド?どうしたんですか?」

 

「邪竜か。慌ててどうした?」

 

「実は……」

 

邪竜が何かを伝えようとした際、カイザーが黒い刃で身体を切りつけられた。そしてカイザーを切ったのは……スキアヘッドだった

 

「そして嘘の記憶をカイゼリンの頭の中に上書きしたのも、この私。キュアノーブルが裏切った。カイゼリンは私が作り出した記憶を信じていたのだ」

 

「な、なぜ、そんな事を?」

 

「お前の心と身体、すべてをアンダーグエナジーに捧げさせるため。力には、それを使う者が必要だ。力を求め、破壊のために使う者がいてこそ、力は力たりうる。アンダーグエナジーには、容れ物が必要なのだ。強引に身体を奪う事もできなくないが、それでは、100%の力を発揮できない……そしてもう一つ……あるものを手に入れるために必要だったのは……邪の源と繋がる竜。邪竜、貴様だ」

 

「僕まで……記憶を……改善したのか!?」

 

「貴様がより邪の力をその身に宿し、邪の源との繋がりを濃くするために利用した。とは言え既に繋がりはウロボロスに奪われたが……」

 

「お前は一体何者なのだ?」

 

「スキアヘッド!」

 

「いいや。私は、アンダーグエナジーの化身」

 

スキアヘッドがアンダーグエナジーに包まれると肌が紫色に変わり、より悪魔らしさを感じられる姿に変わった

 

「ダークヘッドだ!」

 

その瞬間、スカイたちが一斉にダークヘッドに攻めていくが、ダークヘッドはスカイたちを吹き飛ばし、カイゼリンとウロボロスに近より……

 

「先ずは……ウロボロス。貴様には最後の役目を与えよう…………」

 

ダークヘッドは黒い宝石を取り出すとウロボロスが見る見る内に吸い込まれていった

 

「ダークヘッド!貴様!」

 

「あの時の蛇がこうも役に立つとはな…………貴様の破壊の力と飲み込む力……そして邪の源の繋がり……利用させてもらう」

 

「うぐっ…………四元の器!完全な四元竜を使えるようになったなら……器のもう一つの力を…………」

 

「もう一つの……?」

 

「そして……邪竜様…………に……って……」

 

「ウロボロス!?」

 

ウロボロスが最後に何かを告げ、宝石に吸い込まれた。

 

「最後まで……主のために……下らん。あぁ、そういえばもう1つ嘘があった。愛している。そう言ったな。それが一番大きな嘘だ」

 

「私が信じていたものは、何もかもが嘘に過ぎなかった-胸が痛む……息が苦しい……こんな思いをするなら、もういっそ、消えてしまった方が……」

 

涙を流すカイゼリン。だけどそんなカイゼリンを見て、助けようとする人物が一人いた。そうだな。お前なら……

 

「カイゼリンを放しなさい!」

 

スカイ……お前はやっぱりヒーローだよ。

 

「放しなさい!」

 

「なぜ? この女がアンダーグ帝国がお前達にした事を忘れたのか? 救う理由などないはず」

 

「泣いている人に手を差し伸べるのに、理由なんていりません!」

 

「良い容れ物を見つけた……この女を取り返したいのなら、来るがいい! アンダーグ帝国まで!」

 

ダークヘッドはそう言い残して、トンネルを使い姿を消した。トンネルは開き続けているが…………それにあいつが言っていた容れ物……嫌な予感がするが……

 

「アンダーグ帝国行きのトンネル!」

 

「明らかに罠ですね……でも……」

 

「行こう! カイゼリンを助けに!」

 

「当然!」

 

スカイたちプリキュアは行く気だ。後は……

 

「俺も行く。このままダークヘッドを野放しにしておくわけにはいかない」

 

奴がウロボロスを宝石に封じた目的…………嫌な予感がする

 

「僕も……当然!」

 

桜空も行くつもりだけど、傷が治っても体力までは回復しきってない。まぁそれでもこいつは行くだろうな

 

「それにウロボロスが言っていた四元の器のもう一つの力……もしかしたらダークヘッドを打ち倒すものかもしれない!」

 

「無理は……まぁ言ったところで仕方ないか」

 

行くメンバーはこれでと思っていたが……

 

「もちろん!私も行くよ!」

 

「そうだな。最後まで付き合うぞ」

 

「アスさん!?」

 

「フウさん!?」

 

ダメージが大きく眠っていた二人がいつの間にか目覚めていた

 

「アスさん、ダメです!傷は治っていても……」

 

「大丈夫!ウィングと……ううん、ツバサ君と一緒なら!大丈夫!」

 

「アスさん……こんなときまで……分かりました!アスさんは僕が守ります!だから……」

 

「うん!ツバサくんは私が守る!」

 

アスとウィングの二人が拳を合わせる。そしてフウは……

 

「あげは……約束を守るためだ」

 

「本当に……フウさん変わったよね?」

 

「守るべき存在がいるからな」

 

「OK!無茶しないでよ!」

 

こっちの二人も大丈夫そうだな。後は……

 

「オルド……どうする?」

 

「どうするって……」

 

「お前は……ティアさんと一緒にここに残るか?それとも……ダークヘッドを倒しに行くか?」

 

「………………姉さんと一緒にいたいさ……その為に色々とウロボロスが動いていたんだから……だけど……このまま動かずにいるわけにはいかない…………僕も行くよ!」

 

「分かった……」

 

桜空は邪竜の……いや、オルドの手を取り、立ち上がらせた。

 

「オルド……皆さん、こちらは任せてください」

 

ティアの言葉を受け、スカイたちは頷く。そして……

 

「レディ……」

 

『ゴー!』

 

俺たちはトンネルに入っていく。ダークヘッドとの決着をつけるために…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見物だな」

 

トンネルに入るプリキュアたちを見詰めるフードの姿の人物が5人。

 

「良いのか?ダークヘッドに邪の源を奪われても」

 

「良い。あれは言うなれば四獄の器を覚醒させるためのもの……」

 

「その為に……裏で動いていた訳か」

 

「それでどちらが勝つと?」

 

「それを見届けよう……そして、感謝するぞ。長き盟約の下、傘下に入ったことを」

 

「……そういう契約だからな……」

 

「さぁ奴等の戦いを見届けよう……」

 




最後に現れた5人は今回の戦いでは戦いません

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