桜空side
ソラが転校することを聞いてクラスメイトだけではなく、運動部の人たちが別れを惜しんだりしていた。ソラは僕とましろの二人に手帳に書かれた寄せ書きを見せてくれた
「えへへ……野球部の皆さんも書いてくれました!」
「良かったね、ソラちゃん!」
「はい!」
「寂しくない?」
「寂しくないって言ったら嘘になります……でも、住む世界が変わるだけ……トンネルを使えばいつでも会えますから!」
ソラはそう言うけど、一番寂しそうなのはましろなんだよな……
「ましろ」
「桜空くん?」
「いや、いつでも受け止めるからな」
「……うん」
僕がいるから寂しくないとか言えないよな。ましろにとってはソラは一番の親友だしな
アスside
ツバサくんのお部屋を掃除する私とツバサくん
「あの、今更ですけど……何で僕の部屋にアスさんの荷物が混ざっていたりするんですか?」
「ほら、たまにツバサくんのお部屋で過ごしたりしてから」
「置きっぱなしにしてたと……」
ツバサくんは呆れてるけど、ツバサくん、知ってるんだよ。分かってて放っておいたって
「アスさん?どうしたんですか?笑って」
「ううん、やっぱり私はツバサくんのこと、大好きだよって」
「アスさん///」
照れているツバサくん。するとエルちゃんとステラがやって来た
「とっても綺麗!」
「プリンセス。ご自分の部屋の掃除は終わりましたか?」
ツバサくんに指摘されて気まずそうなエルちゃん。ステラはと言うと……
「あなた方から注意してください。中々片付けが進まず、私にやらせようとしていることを」
「も、もうちょっとかな……ステラも少しは手伝ってくれても……」
「手伝うのはいいですよ。ですが手伝いの範囲を越えてます!」
「プリンセス……散らかしっぱなしじゃ駄目ですよ? こちらの世界のことわざでも言うじゃありませんか。『立つ鳥跡を濁さず』って……」
注意するツバサくんだけど、エルちゃんは泣き真似しながら……
「エル、赤ちゃんだから、分からないよ!」
「そういうズルも駄目です! 最強のプリンセスが、実はお片付けが苦手だなんて知ったら、スカイランドの国民の夢が壊れちゃいますよ?」
やんわりと注意するツバサくん。え?私?私の場合は意外と厳しいから注意しないようにとツバサくんに言われた。
エルちゃんはと言うと窓の景色を眺めながら黄昏れていた。
「この見慣れた景色ともお別れですね……」
「うん……」
「ソラシド市……落ちてきたのが、この街で良かった……本当に、良かった……」
こことももうお別れなんだよね……私からしてみればこんな風に変われたのは嬉しいなと思えた場所だった。ううん、私だけじゃない。ノアもフウも……だよね
桜空side
夕方、ソラたちとの別れの時間となった。
「あげは、悪いな。一緒に過ごすと決めたのに……」
「いいってフウさんも色々とやることもあるみたいだし、それに今生の別れって訳じゃないでしょ」
「ふ、そうだな」
あげは姉とフウさんらしい感じだな……
「長い間、お世話になりました」
「こちらこそ、お世話になりました」
「私とソラをこの家に受け入れてくれた時、ヨヨさんはどこまで知っていたの?」
「スカイランドの様子は、ミラーパッドで時々観察していたから、あなたが空から降りてきた事や、神秘的な存在のお使いであろう事は、薄々……でもね、一緒に暮らそうと決めたのはそんな理由じゃないわ」
「え?」
「いい子達だって、一目で分かったからよ!」
ヨヨさんの言葉を聞いて、嬉しそうに笑うエルちゃん。エルちゃんはましろの方を見て……
「ましろ……ギュッとして……」
ましろはエルちゃんを抱き締めた。
「あったかい……大好きだよ、ましろ……」
「私もだよ、エルちゃん……」
抱き締め合う二人にあげは姉が混ざって抱き締めた
「私もどっちも大好き!」
「うん!」
「あげはさん……お弁当、ありがとうございます。向こうでいただきます」
「美味しいよ! また食べたくなったら、いつでも遊びにおいで!」
「はい!」
「で、少年。これからどうするの?」
「賢者を名乗るには、ボクは、まだ知識も経験も足りていません……なので、しばらく、スカイランドを旅して回って、見聞を広めようかと!アスさんと一緒に……」
ツバサは隣にいるアスを見つめるとアスは笑顔を向けていた
「ツバサくんの事は任せて!あげは!辛くも苦しくもない。楽しい旅にするから!」
「へー、楽しそう! 私も一緒に行きたいな! あ! なんなら、車出す? なんてね!」
あげは姉はいつもみたいなノリで言うが……寂しそうにしながら夕空を眺め……
「少年の夢が、全部叶いますように……」
「ボク、あげはさんに言ってない夢が1つあるんです」
「何?」
「あげはさんみたいに、カッコいい大人になりたい!」
ツバサの夢を聞いて、あげは姉は嬉しそうに笑った
「ボク達、良いコンビでしたよね?」
「うん……タイタニックレインボーは、私とツバサ君しかできない、最高で最強の技だった!」
「はい!」
本当にこの二人はいいコンビだよな……
「桜空」
「ノア?」
「俺は最初はグーリと融合したお前が心配だった」
「そうなの?そんな感じはしなかったけど……」
「そう気取られないようにしていたからな……竜の力を手にしてお前は苦しむものかと思っていた。下手すればその力は暴走もしくは力に溺れる。グーリの意志も関係なしにな」
「……それで僕はどうだった?」
「……お前はお前らしく戦っていたさ」
「そっか……」
僕とノアはお互いに握手を交わした。
ツバサたちはソラに声をかけようとするが、気を遣って先にスカイランドへと戻った
「やっぱり、スカイランドに帰るの……明日にしない?明日お休みだから、くもパン焼くよ! ね! それが無理なら、これから一緒に夜ご飯食べて……」
「ましろさん」
「変、だよね……分かってるよ……住む世界が変わるだけ……トンネルを使えば、いつでも会える……それに、どんなに離れていたって……」
「どんなに離れていたって、私達はプリキュアです……これまで何回手を繋いたか、憶えていますか?私のヒーロー手帳によると、なんと142回!……なんて、これは冗談ですけど……ましろさんの笑顔が大好きです……だから、笑ってお別れしましょう……」
「やっぱり、ソラちゃんはヒーローだよ……本当に強くて、カッコいい……」
「そうじゃないって、ましろさんが一番知ってるクセに……」
二人は握手を交わし、笑顔で別れを告げた。
その日の夜、ましろが僕の部屋を訪れ、ある話をした
「私、新しい絵本を描くよ」
「どんな?」
「空から降りてきた不思議な赤ちゃんと、その子を守るヒーローガールと、そして、普通過ぎる女の子のお話。その仲間は、空を飛ぶ勇敢な男の子と、優しくてカッコいいお姉さん!そしてその人たちを守って、一緒に戦ってくれる優しい竜たちの物語……」
「そっか……出来上がるのが楽しみだ」
「一番に読ませるよ。桜空くんに……」
お互いに笑顔で、思い出話をしていた。そして……一緒に寝て、一緒の朝を向かえながら、窓を開け空を見上げていたが……外にトンネルが開いた。そしてトンネルからは出てきたのは……
「おはようございます! ましろさん!」
「ど、どういう事!?」
昨日お別れしたばっかりのソラたちがいた。
「遊びに来ちゃいました!」
「昨日大げさにお別れしたばかりで、ちょっと恥ずかしいですけど……」
「ねえ、朝ご飯食べよ? 私、お腹空いちゃった……」
そうだよな……冒険は終わっても物語は続いていく……僕たちの物語は始まったばかりかもしれない
「さぁ準備は整った。始めよう。全てを闇に包むために!この死獄の器の化身たる私と、守護せし四人のものたちと共に!」
最終章予告
「アンダーグエナジーと言うよりも、邪の力に近い……」
「貴方は……プリキュア?」
「私は……プリキュアではないです……ヒーローです」
「四元の器を宿しものよ。初めましてと言うべきかな?」
「お前が……死獄の器の宿主?」
「そのものだ」
「どうしてお前が!そいつらと一緒にいるんだ!」
「そういう盟約だからだよ」
「ましろさん!?」
「ましろ!」
「絶望を与えよう!さぁ、その光で奴等を討て!ダークプリズム!」
「……プリズムを……ましろさんを救うために……お願いします……カイゼリン……皆さん……」
「ソラだけには背負わせない……オルド、ティアさん……力を貸してくれ!邪神竜!」
「僕たちも」
「負けられないね!」
「ステラ、一緒に行くよ!」
「えぇ!」
「仇を討つためじゃない。世界を救うために!」
「さぁて相手してあげるけど……全力でやらせてもらうからね!」
最終章 氷と炎の竜
「桜空!決着をつけよう!」
「あぁ!グーリとノアの力を一つに!」
「「氷炎竜!」」
次回より最終章始まります。因みにさくましは一緒に寝ただけです。なにもしてません……
感想待ってます