桜空side
あの用務員……明らかにノアだよな?風月先生と話してるけど、知り合いなのか世間話をしてるのか?
ましろもその事に気がついてるが……
「ノア、用務員になったんですね。後で声をかけないと!」
ソラ……色々と気にしような……
次の授業にて、ソラは問題を答えようとするが目立たないようにとしているからか手をあげるのをやめていた。そんなに気にすることではないと思うんだけどな…………
体育の授業……今日はスポーツテスト。
「ソラちゃん。スポーツテストはやったことある?」
「はい!ちょっと自信があります!」
「まぁ普段から鍛えているソラなら余裕だろうな」
「そうだね。きっと良い記録を……」
「いえ、自信はありますが、あまり目立たないよう、みなさんのちょうど真ん中くらいを狙います!」
「それでいいのかよ……」
「あはは……桜空くんは大丈夫なの?竜の力とか」
「日常生活に支障が出ないようにしてるから、意識しなければ大丈夫」
そうじゃなければものすごい記録を叩き出してしまうからな。
と言うことで50メートル走、僕とソラは同じ組になりスタートする。僕は真ん中位で走るけど、ソラは手を抜いてる。本当に真ん中くらいの記録を目指してるみたいだけど…………
「はっ!」
何かに気が付き、急加速をしてゴールしていた。どうやら転んで怪我をした子を見て駆け出したみたいだけど…………
「ソラちゃん、早すぎ!?」
「この学園の新記録だ」
うん、そうなるよな。ソラもやらかしたって顔をしていた。
次は幅跳び。僕も少しは記録が伸びたから、鍛えた結果みたいなものかな?
ソラは今度こそ……
「桜空さんと同じ位置で……同じ位置で……」
そんなことを呟きながら、飛ぼうとした瞬間、後ろにいた男子生徒のくしゃみに驚き、空中で一回転をして、砂場を越える結果に……
今度はボール投げ、いざソラが投げようとすると、クラスメイトたちが応援をし始め、ソラは応援に応えるように思いきり投げると……
「あ……」
ボールは空の彼方に……あれ、回収しなくて良いのか?
ノアside
スポーツテストととやらを屋上で眺めているが、ソラは何をしてるんだ?
「本気を出してるのに何で失敗したって顔をしてるんだ?」
「暇そうだな」
いつの間にか来ていたフウ。こいつ……授業しなくていいのかよ?
「今は待機だからな。それでお前は仕事しなくて良いのか?」
「もう終わらせた。次の仕事があるまでは待機だよ」
「そうか……あの娘がお前を救った奴か?」
「あぁ……」
「恩を返すために一緒にいるのか?」
「そうだよ。問題でもあるか?」
「そうだな……本当にそれだけなのか気になるがな」
「…………」
それだけのはずだよな……
桜空side
それからスポーツテストで新記録を叩き出したソラ。うん、普通に反復横飛びで分身をしたり、握力計を破壊したりするなよ
ソラはその事で落ち込んでいた。
「きっと他の皆さんは私のことを変だと思ってます……もしこれで別の世界から来たことまでバレてしまったら……もう皆さんとお友だちには……」
「ソラちゃん……じゃあ目立たないようにしていた一番の理由はみんなと友達になりたかったから?」
「はい……」
「それなら気にすることないよ」
「だな」
「え?」
するとクラスメイトがソラに集り、変に思ったりせずに親しげに声をかけていた。一々そんなことを気にする奴はいないからな。
ソラはクラスメイトたちと話して、明るさを取り戻すとましろはある場所に行こうとソラを誘うのであった。
「ましろさん……ここって」
「私のお気に入りの場所だよ」
「ましろはここで勇気を貰ったんだよな」
「うん!ほら、ソラちゃん、見てみて」
ましろはソラに下を見るように言うと、そこには満開の桜があった。
「きれいでしょ」
「はい!なんていう木なんですか?」
「桜だよ。この学園が出来てからずっとあそこにあるんだって」
満開に咲く桜を見て、ソラは目を輝かせていた。
「ソラちゃん、クラスでもっと自分のこと出して良いんじゃないかな?」
「え?」
「実は私のね。入学した頃、新しい友達とうまく話せなくて、どうしようどうしようって気持ちばっかり焦っちゃって、そんなとき……桜空くんがここを教えてくれてね」
「ましろは桜を見て、元気を貰ったんだよな」
「うん、お陰で肩の力が抜けたんだ」
それからましろはソラに自分はありのままの自分でいてほしいと伝えたことを、
ソラもいつも通りのソラでいてほしいと伝えた。ソラはその言葉を聞き……
「皆さん!お食事中失礼します!」
昼休み、ソラは黒板の前に立っていた。黒板には大きな文字で自分の名前を書いていた。
「転校の挨拶をもう一度やらせてください!」
クラス中がどよめく。確かに一度やったことをもう一度やることに対してそういう反応になるけど、ソラは続けた
「ソラ・ハレワタールです!ましろさんの家でお世話になってます!でも私は恥ずかしがりやではありません!皆さんと仲良くなるならそれでもいいと……でも気づいたんです!やっぱり自分の事を知って貰わなきゃダメだって!私は!ヒーローを目指してます!だから体を鍛えていて、運動に自信があります!私はここに来たばかりでなれないことも多くて、でもましろさんと桜空さんと友達になって、新しい事を沢山知って、この学校に通うのも凄く楽しみで……だからもしよかったら、皆さんと友達になりたいです!よろしくお願いします!」
ソラの挨拶は……クラスメイトたちは受け入れてくれていた。良かったなソラ。
なんて良い感じ風に終わると思っていたら、謎の転校生が学食を荒らしているという話が舞い込んできた。その転校生の見た目がどうにも僕らには思い当たる人物だった
外へ移動するとそこには学ラン姿のカバトンがメロンパンを食べながら食レポしていた
「うまっ、目を閉じれば北の大地でたわわに実ったメロンたちがまいおどるようなのねん」
「そのパンは形がメロンっぽいだけでメロンは入ってないよ!」
ましろ、的確にツッコミを入れてやるなよ……誰だってメロンパンの真実は通ってきたんだし……
「お前たち!」
「カバトン!どうしてここに!」
カバトンはここに現れた理由を話した。どうにも何処からか飛んできたボールに当たったらしく、それに導かれるようにこの学校にきたらしい。ボールって……まさかな……
「お前たちを倒して、ゆっくりプリンセス・エルを探してやる!カモン!アンダーグエナジー!」
カバトンは桜の木をランボーグに変化させた。
学校のみんなはそれを見て避難していく。
「念のために……氷竜!」
自分の事を知られたらまずいと思い、前から練習していた姿に変わった僕。竜の角を生やし、制服から騎士を思わせるような服装に変わり、髪も白に変えた
「ましろさん!」
「うん!」
「「ヒーローの出番(だね)」」
「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」
プリキュアに変身する二人と僕は並び立った
「桜空さんの姿格好いいですね」
「うん、格好いいよ!」
改めて誉められると結構嬉しいな
「やれ!ランボーグ!」
ランボーグから放たれる桜の花びら。僕らは避け続けていくが、火力があるためか攻撃を喰らってしまう!
「覚悟しろ!お前たち!」
「覚悟するのはあなたの方だよ!」
吹き飛ばされても僕らは立ち上がった。
「桜空さん!私たちがランボーグの動きを止めます!」
「その間に!」
「分かった!」
二人はランボーグの周りを跳び回っていくとランボーグは目を回し始めた。僕はその隙にランボーグに一撃を入れ、
「今だ!」
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
『プリキュア・アップドラフト・シャイニング!』
二人の浄化技を喰らい、ランボーグは元の桜に戻るのであった。
ソラの転校初日、色々とあったがソラも無事にクラスメイトたちと打ち解ける中……
「あのね、桜空くん」
「何だ?」
「実はこの桜の木だけじゃないんだよ。元気をもらったのは」
「そうなのか?」
「桜空くんのお陰でもあるんだよ……元気を貰ったの」
笑顔でそう告げるましろ。僕は顔を背け……
「そ、そうか……」
「桜空くん?照れてる?」
「夕日のせいだから……」
何て恥ずかしいことを言うんだよ……ましろは……
次回はオリスト!