ノアside
アンダーグ帝国との戦いから数ヵ月が経った。平穏な日々が続いていたが、ある日それは打ち破られた。
王都から少し離れた平原。そこには真っ黒な影のようなものが何体もの蠢いていた。
「ひろがる!スカイパンチ!」
スカイのパンチを喰らい、影のようなものは霧散していった
「この影……一体?」
「アンダーグエナジーと言うよりも、邪の力に近い……」
だが邪の力は……いや、今は目の前の敵に集中だ。俺は両拳に炎を纏い、飛び掛かってくる影に向かって攻撃を繰り出した
「炎竜拳!乱打!」
影たちは俺の攻撃を喰らい、霧散した。どうやら俺でも倒せるみたいだな。
そう思っていると残った影たちは一つになり始め、巨大な影へと変わった
「ノア!フレイムで……」
「スカイ、忘れたのか?フレイムは……」
「そうでしたね……」
スカイとの融合形態はあの戦いから使用できなくなった。恐らく桜空が近くにいないと出来ないようになったからか?それともあの力はもう必要ないと言うことで使えなくなったのか?
「それなら!同時に!」
「あぁ!」
同時に拳を放とうとした瞬間、突然上から何かが降ってきて巨大な影を切り裂いた。
影は霧散し、その場にいたのは黒いドレスを纏った一人の少女。長い髪を一つに纏め、色は赤と黒が混ざりあっていた。その姿はまるでスカイと同じ……こいつもプリキュアなのか?
「貴方は……プリキュア?」
スカイも同じことを思い、少女にそう聞くと少女は淡々と……
「私は……プリキュアではないです……ヒーローです」
「ヒーロー?」
「ヒーロー!」
青の護衛隊の宿舎に戻り、シャララに影について報告。シャララは王さまたちに報告すると言っていたが……あの影は何なんだ?
「それでソラ。彼女に関しては?」
「はい!彼女はスカイランドから遠く離れた国から来たセウさんです」
「セウ・アーカーシュです」
今は影を倒したあの姿から赤いコートを纏った姿になっていた。どう考えてもプリキュアに近いものかと思っていたが……セウの国ではあんな風に姿を変えたりするらしい
「うちの隊員が世話になったな」
「いえ、偶々です」
「凄かったです……あの影みたいなものを一撃で……」
「ヒーロー……ですから」
ヒーローか……正直セウに関しては警戒はしておくが、見る限りでは敵意は感じられない。
「暫く滞在するのか?」
「はい……」
「それならソラ。任せてもいいか?」
「はい!」
シャララも警戒しているからかソラにセウの事を頼んだか……まぁもしもの事を考えれば俺も近くにいるから対応しやすいかもな
「ソラ・ハレワタールです!こちらは竜族のノア。私の……婚約者です!」
「ソラ、婚約者とかは言わなくてもいいだろう」
「どうしてですか?ちゃんとそう言うことを言った方が良いとアスさんが……」
あいつ……余計なことを吹き込みやがって……
「竜…………ですか」
「あ、もしかしてセウさんの国では珍しいですか?」
「そうですね……初めて見ました」
アスside
謁見室で王様たちと一緒にシャララの報告を聞く私。
「影……ノア殿が言うには邪の力に近いらしいが……」
「ふむ、だが邪の力はその源があの戦いで浄化されたと聞くが……」
「アンダーグ帝国には?」
「連絡は済んでおりますが、カイゼリンたちが言うには邪の源はあちらにはないとのことで浄化されたでいいかと……」
「アス、ツバサは確か……」
話を聞いているとエルちゃんが私に振ってきた。うん、ツバサくんは……
「エルちゃ……エル王女」
「普通にエルちゃんっでいいわ。何だか王女って呼ばれると……距離が遠くに感じるから」
「分かりました。エルちゃん。ツバサくん……もとい私の夫は……」
「いや、それ言い直す必要ないよね?」
「失礼。ツバサくんはアンダーグ帝国にいますが……私の方でお願いしてこっちに戻ってきてもらうようにしました」
「そう……お父様、お母様。ステラもこっちに戻ってもらうように聞いてみます」
「うむ……もしかするとあちらの世界の彼等にも……」
それにしても……謎の影か……一体何が起きようとしてるんだろう?
「もしかすると前に彼等が遭遇したものでは?」
彼等……桜空とましろが出会ったあれか……関係あるかわからないけど……ツバサくんが戻ったら桜空たちに聞いてみるかな?ある街で出会ったプリキュアのことを…………
時系列的には春休み辺りの話ですが、次回は少し時間が戻っての桜空たちの話です
感想待ってます!