ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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153 死獄あらわる!

桜空side

 

春休みも終わり、新学期が始まり、5月の連休にスカイランドの王様たちから呼び出された僕、ましろ、あげは姉、フウは会議室で王様たちからある話を聞かされた。それは二週間前から現れる謎の影。対峙したソラとノアの話では邪の力に近いものを感じるらしいが、オルドたちは関わってないとのこと。まぁ今はそういうことは起きないからな……

 

「それで僕たちを呼んだのは?」

 

「うむ、青の護衛隊の調査で影の発生源を絞り込めた。ここから少し離れた平原に影の発生源があるらしい」

 

王様が示した場所は……確かここって……僕らが初めてカイゼリンと対峙したあの場所……何でこんな場所に?

 

「その影はプリキュアの力で何とか浄化できる感じ?」

 

「あぁ、何度か戦っている内にプリキュアの力が効きやすいと判明した」

 

「影の正体についてはヨヨ様にも調査をお願いしてますが……」

 

「放っておけないって事だよね!桜空くん、頑張ろう!」

 

「そうだな」

 

「向かうのはこの場にいる俺たちだけか?」

 

「いや、ソラ殿、ノア殿、ツバサ殿、アス殿、そして異国の地からやってきたセウ殿だ」

 

セウ……確か遠い国から来て、今はその影の討伐をソラたちと一緒にやってるんだよな?何だかソラと仲が良いって聞いたけど……

後気になるのは……エルちゃんは今回は同行しないのか……まぁ一国の王女様がこういうことに率先して関わるのは……多分ツバサが泣きながら止めそう……

 

 

 

 

 

そんなこんなで僕らはソラたちと合流し、発生源のある平原に向かったが……

 

「どうしたの?桜空くん……何だか難しい顔してるけど……」

 

「なんと言うか……渡された荷物がちょっと重いと思ってな……」

 

「桜空さん、もし良ければ私が持ちましょうか?」

 

「いや、何となく予想はついてる……」

 

平原に向かう前に王様たちに見送られた。だけどその場にエルちゃんとステラの二人がいなかった。そして僕の荷物が異様に重い……僕は荷物を開けると……

 

「「あっ……」」

 

「プププププ、プリンセス!?」

 

「エルちゃん、荷物の中に入ったりしたら危ないよ」

 

「あげはさん!注意するところそこではないですよ!」

 

エルちゃんとステラは荷物の中から出るとエルちゃんは大人の姿に変わり、ステラも人の姿に変わった

 

「全く……エル。だから普通についていった方がいいと」

 

「だって気づかれそうかなって」

 

「因みに私は気がついていたよ」

 

「アスさん!?止めてください!」

 

「エルちゃんもただついてきた訳じゃなく、気になるんでしょ?その影について」

 

「うん、何となく嫌な感じがして……」

 

「それに皆さんの事が心配でしたので……」

 

「ステラさんまで……」

 

「大丈夫!私たちも協力するから!」

 

「う…ううん……気を付けてくださいね。僕とアスさんも出来る限りは守ります」

 

ツバサもなぁなぁで納得したけど……これ、僕の方でオルドたちにも声をかけて来てもらった方が良かったか?

 

 

 

 

 

 

ノアside

 

エルとステラが付いてきたことで少し賑やかになるが、まぁ一年前みたいに戻った感じだな。そう思っている中、セウは少し嫌そうな顔をしていた

 

「すみません。賑やかなのは嫌でしたか?」

 

「別に……戦いの前にどうしてこんなに和やかでいられるのかって……」

 

「それは……そうですね。普通は緊張感を持った方が良いですが……ずっと気を張っているよりも少しリラックスした方がいいと思ってます」

 

「それが貴方たちなりの戦い前のやり方なのね……」

 

「はい!」

 

セウはソラの言葉を聞いて、少しは納得している感じだが、まぁ直ぐには慣れないな。

そうして少し賑やかな雰囲気な中、影の発生源のある平原にまで辿り着いたが……

 

「何もいませんね?」

 

「移動したとか?」

 

「でも移動せずにずっとその場に留まっていた感じなんだよね?」

 

「だとしたら……新しい敵とかではなく、自然現象みたいなものでしょうか?」

 

「周りも特に変わった感じがしないよ?」

 

「確かに……フウは何か感じる?」

 

「異質な気配の残滓を感じるが……ただそれだけだ」

 

俺もみんなと同意見だ。何かあったような気配は感じるもののそれ以上は何も感じない。だが一人だけ何かを感じ取り、胸を押さえていた

 

「みんなは……感じないのか?」

 

「桜空くん!?どうしたの?苦しそうだよ」

 

「…………この場所に来てから……僕の身体がと言うよりも……器が危険信号を出しているみたいなんだ」

 

「器……まさか!?」

 

ステラが身構えた瞬間、セウはゆっくりと前へと進み、振り返った。

 

「やはり聖元の器には感知されますか」

 

「セウ……さん?」

 

セウは笑みを浮かべると、セウの周りに黒い球体が現れた。球体は形を変え、フードを被った三人が現れた。

 

「ご苦労だったな。セウ」

 

「影を出現させることで、こいつらを誘い出す。いい作戦だ」

 

「………………」

 

「思い付いたのは彼ですよ。竜たちやプリキュアはこういう事態になれば放っておけない。そして影はプリキュアの力で浄化できるということを王様に進言すれば更に誘いやすかった」

 

「セウさん……さっきから何を?」

 

「ソラ……貴方に紹介するわ」

 

セウがそう言った瞬間、空にヒビが入り、そこから灰色の長髪の男が現れた。その男が現れた瞬間、俺たちもソレが異質な存在だと気がついた

 

「初めまして、ダークヘッドを退け、邪の源すら浄化した者たちよ。我こそは……死を司る器……死獄の器なり!」

 

『!?』

 

死獄の器だと!?何で今になって俺たちの前に!?

 

「完全なる覚醒をした聖元の器。それを破壊し、ありとあらゆる世界を……死が当たり前のように作り替える」

 

「死が当たり前?」

 

「聖元の器が覚醒したことにより、いや、プリキュアたちにより、人々は希望を持った。その希望はあまりにも危険なのだよ」

 

「お前にだろ!」

 

「炎竜よ。違うのだよ。希望と絶望は平等ではなくてはならない。だがそれを壊したのはお前たちだ……まさか皇帝竜と全てを破壊するものを退けるとは思ってなかったがな」

 

皇帝竜と全てを破壊するもの……あいつらの事か!?

 

「プリムたちを地球に呼び寄せたのは……お前が!」

 

「そうだ。奴等はあまりにもこちらにとって都合がいい奴等だったからな」

 

ようするにこいつが色んな元凶か……俺はみんなを見て、今すぐこいつらを倒すべきと判断した。

 

「戦いを始める前に紹介をしよう……死獄の器を守りし、死を司る者たちを!まずは天炎のセウ」

 

セウは黒いドレス姿に変わり、更には両拳に青い炎を纏う。

 

「太古の昔、星を支配してきた竜!恐竜のダイナ」

 

フードを脱ぎ捨て、そこに現れたのは巨漢の男。だが両手は鋭い爪が生え、更には巨大な尻尾が生えていた

 

「争いを起こし、死を運ぶ風!戦風竜のバルド!」

 

「あいつは!?」

 

「フウさん?」

 

「そして……この星の七割を支配し、その力は全てを呑み込む!海竜のカイト」

 

最後の一人がフードを脱ぎ捨てる。それは俺たちがよく知る人物で……桜空は驚きを隠せないでいた

 

「どうしてお前が!そいつらと一緒にいるんだ!」

 

「そういう盟約だからだよ」

 

「さぁ始めよう!死と聖の戦いを!」




次回戦いが始まります!
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