ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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23 みんなでハイキング

ノアside

 

ある日の早朝、何かの物音に気がつき、リビングに行くと……

 

「可愛い! もちもちで、きゃわわ!」

 

寝ていたツバサ(プニバード)を抱き抱えるあげはの姿があった。ツバサは逃げるように人間体になった。

 

「ワオ! 今の、どうやったの!?」

    

「あなたは、あげはさん!」

 

「お邪魔してまーす! 私、聖あげは!」

 

「どうも……」

 

「はじめまして! ちゃんと話すのは初めてだよね?この間の活躍、見たよ! ましろんからも色々聞いてる! ってか、鳥でも朝弱かったりするの? ねえ! 後で、もう一度鳥になるのやってみせて!」

 

「早朝から何をしてるんだよ。あげは」

 

「あ、ノア。おはよう!ちょっとましろんたちとね。それとよろしく!少年!」

 

あげはの握手に答えるツバサだったが、どうにも聞き捨てならないことがあった

 

「少年って、ボクの事ですか!?」

 

「うん!」

 

ツバサからしてみればその呼び方はどうにも気に入らない感じだった。

するとソラたちも騒ぎを聞き付けて起きてきた。あげははこんな早い時間に訪ねてきた理由はどうにもハイキングに誘いに来たらしいが……

 

「でもあげはちゃんの車だとみんな乗れないね」

 

「あー、そっか……ノアが竜の姿になって桜空を乗せていくとか?」

 

「いや、普通に目立つからね。あげは姉……」

 

留守番でもいいが、あげはのこの感じだとどうにかしてみんなで行きたい感じだな……ふとあることを思い出し、俺は電話をすることに…………

 

 

 

 

 

 

「悪いなフウ。呼び出して運転手させて」

 

「構わない。俺も少し話したいことがあった」

 

車を運転するフウ。俺たちよりも先に来ているから免許を持っていると思い、聞いてみた結果、どうやら正解だったみたいだ。

 

「と言うか竜が免許とか取れるのかよ」

 

「それなりに融通が聞くようになっているからな。じゃなければ先生などしていない」

 

まぁ馴染んでいると言うことにしておこう。するとグーリが現れ、フウにあることを聞いた

 

「それで貴様が話したいこととはなんだ?まさか別の竜がまたこの世界に来ているのか?」

 

「いや、そうではない。アスのことだ」

 

「アス……あいつが何かしようとしているのか?」

 

桜空はアスの名前を聞いて身構えていた。この間の戦いで俺と痛み分けをし、その前は桜空が何とか退けた。アスはまた何かしら企んでいるのか?

 

「どうにも様子がおかしいのだ」

 

「「様子が?」」

 

俺とグーリが声を揃えて言うと……フウはアスの様子を話し出した。

 

「少し前に家に帰ってきたら、何故かボーとしていてな。それにいつもなら俺と無理矢理戦おうとしてくるのが、上の空だった」

 

アスが……そんなことに……一体……

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで目的地であるらそ山にたどり着いた俺たち。フウは帰るころに戻ると言い、そのままドライブへと出掛けた。

 

ソラたちと合流するとエルが看板を見て興奮し始めた。見てみると……

 

「らそ山クエスト?」

 

「ソラ吾郎の出す謎を解きながら、山登りに挑戦しよう」

 

「謎を解きながら山登りですか! 面白そうですね!」

 

「すべての謎をクリアすると、非売品グッズをプレゼントだって!」

 

「ソラ吾郎って……」

 

看板に書かれたソラ吾郎は髭が生えているが何処と無くプニバード族に見える。まさかと思うが……いや、言わないでおこう

 

「エルちゃん、ソラ吾郎好きなんですか?」

 

「なんか少年に似てるね!」

 

「似てませんよ! フン!」

 

あげは、思ってもそういうことを言うなよ……

登山のルートは二つ、一つは歩きやすく、ゆったりしたコースで、もう1つは、距離は短いものの、やや険しめのルート。険しめなルートはソラが好きそうだな

 

「ソラちゃん。エルちゃんのお世話は私に任せて、行きたい方に行きなよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

それを聞いて興奮するソラ。エルをあげはに任せると……

 

「では、エルちゃん! 行ってきますね!ましろさん、行きますよ!」

 

「ええ!? 私も、そっちなの!?」

 

「桜空、お前も付いていってやれ」

 

「分かったけど……僕もあっちか……」

 

「訓練に近いだろ」

 

「わかったよ……」

 

三人を見送り、残った俺たちは……

 

「じゃあ、少年とノアは私とだね!」

 

「え……」

 

「よーし! いっくぞー!」

 

本来なら俺はソラたちの方に行くべきだが、ツバサとあげはの事が気になっていた。どうにも相性が悪い。

 

「やれやれ、俺が人間の関係について気を遣うなんてな」

 




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