ノアside
桜空の特訓の合間にソラの様子を見に行くと、ソラはリスから特訓を受けていた。俺はツバサに話を聞くことにした
「あのリスは?」
「山の主です」
あれがこの山の主か……確かにあのリスから感じるオーラは只者ではないな。
「俺の方から教えることはなさそうだな。ツバサはソラの事を見てやってくれ」
「分かりましたけど……桜空さんの方はどうなんですか?」
「ボチボチだな。感覚は掴んでるから後はものにするだけだ」
俺はそう言ってその場を後にするのであった。
桜空side
特訓を続けていき、ようやく必殺技ができた。出来たのは出来たが、問題があるとすれば……
「命中率か……」
命中率と言うか上手く決められるかどうかの問題だけど……やるしかないよな。
そう思いながらテントに戻るとソラとましろの二人が話していた。
「綺麗だね……」
「はい……」
「いよいよ明日だね……」
「はい……でも何だか、眠れそうにないです……」
「そっか……私も……」
「ボクもです……」
「ツバサ君!」
「カバトンは、どんな奥の手を使ってくるのか、色々と考えていたら、なかなか寝付けなくて……ボクらがこんなに落ち着かないんだから、ソラさんは、もっとですよね?」
「ツバサ君……」
「私達はこれぐらいの事しかできないけど、でも、だから全力で応援するね!」
「ましろさん!」
「ボクらだけじゃありません。あげはさんも、ヨヨさんも、プリンセスも、応援してるみたいです」
「うん……」
「とても心強いです!皆さんのおかげで、心の曇りが晴れました!」
ソラの気持ちの方も大丈夫みたいだな。とは言え……
「僕の事は応援してくれないのか?」
「桜空くん!?もちろん!桜空くんのことも応援してるよ!」
「そうですよ!桜空さんには頑張って……あ……」
「桜空さんが頑張るとツバサくんがアスの……それでも頑張ってください!」
ツバサは物凄く微妙そうな顔をしていたけど、応援してくれるなら頑張るしかないな。
そろそろ寝ないと明日に響くため、寝ようとすると僕はあることを思い……
「ましろ」
「何?」
「明日の決戦が終わったあと……話したいことがある」
「え///」
「それじゃ……」
そう言って僕はテントに入るのであった。
「え?あ……え?」
ノアside
木の上で二人の様子を見ていたが……
「人間らしいな」
「何がだ?」
いつの間にか俺の隣にいたフウ。分かっているくせに……
「アスの様子はどうだ?」
「……かなり集中している。明日はかなりの決戦になるぞ」
「そうだな。だがこれはアスが……そして桜空が決めたことだ」
「そうだな……それにしても授かりの儀……力を半分か」
「なんだ?」
「グーリ自身はどう思っているんだろうな?」
「さぁな……口を出さないと言うことは桜空に任せているんだろう」
奴自身、授かりの儀の経験者……いや、そうするしかなかったからこそだったな
桜空side
次の日、川原にはカバトンとアスの二人が待ち構えていた。僕とソラはそんな二人の前に並び立っていた。
「来たか! なのねん!」
「今から授かりの儀を始めようか……あなたの敗北は死……私の敗北は私の力を半分授ける」
死か……それほど危険……なのは何となく分かっていた。
「ビビって逃げ出したかと思ったのねん!」
「約束は守ります!カバトン! あなたも約束は憶えていますね?」
「ああ! もし俺が負けたら、プリンセスには手は出さねぇ! まあ、負ける訳がねぇがな!」
そう言ってカバトンは手の上にアンダーグエナジーを出現させ
「これが俺の奥の手だ! この3日で最大限まで高めたアンダーグエナジーを俺自身に注入する!カモン! マックスアンダーグエナジー!」
自身に注入し、巨大化した。アスは言うと構えずに……
「打ち込んできて、全力で防ぐから……防ぎきれなかったら……あなたの勝ち」
「分かった!」
僕は特訓を思い出し、拳に力を貯め……アスの身体に全力で打ち込んだ。
ノアside
スカイとカバトンの戦い。巨大化して、パワーが上がっている。一撃でも当たればキツいだろうが、スカイは集中して、カバトンのパンチを避けていき、カウンターを決めた。
「な、なめるなって……お、俺は最強につえーんだ!力さえあれば、お前なんかに負ける訳ねー!」
カバトンは両手でスカイを押し潰そうとし、スカイは何とか耐える。
「どうだ! もうこれで、ちょこまか逃げられねぇ! このまま潰してやるのねん!」
このまま押し潰されそうな所を、ましろ達が応援し、元気付けていく。その応援を聞き、スカイはカバトンの両手を押し返していった。
「な、何だと……パワーじゃ俺が圧倒的に上なのねん! あ、ありえねぇ……こんな事、絶対にありえねぇ!」
「みんなの……みんなの応援が、私に力をくれます!」
「お、応援だ? そんなもん、強さにゃ、関係ねー!」
カバトンが大きく振りかぶるとスカイも同じ様に振りかぶり、互いの拳がぶつかり合った瞬間、カバトンが吹き飛ぶとスカイは追撃に
「ひーろーがーる!スカイパンチ!」
スカイの一撃が決まり、スカイの勝利が決まった。だが……
「桜空くん!?」
桜空side
必殺技が……当たったと思った。だけど……
「なるほどね……いい技だけど……私の防御を打ち抜くの無理みたいだね」
アスの身体は……無傷だった。アスは僕を蹴り飛ばすと笑みを浮かべながら身体を変化させていく。
「地竜アスが誇る最強防御……」
アスの身体に岩が張り付いていき、アスは人型の竜へと姿を変えた。
「その名も『地竜防膜』これを打ち砕けるかな?氷竜!」
打ち砕くか……どうする?このまま更に必殺技を打ち込むか?だけど……
『桜空!弱気になるな!』
「分かってる……もう一度……」
再度必殺技を繰り出すが、アスの防御は少し砕けたくらいだった。
「さっきとは威力が違うみたいだね。失敗かな?がっかりだよ」
アスの拳が直撃し、僕は吹き飛ばされた。
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