ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

32 / 165
32 スカイランドと再会

ノアside

 

トンネルを通って、スカイランドに着いたのはいいが……

 

「王様!すみません!」

 

「わー、何で王様の下に!?」

 

「と言うか直ぐに退いた方がいいんじゃ……」

 

トンネルの出現位置が悪かったのか、何故か王の下に落ちてしまった。因みに俺とアスはしっかりと着地している。エルは浮いて王妃の所に抱きついていた。

 

「それにしてもようやく辿り着いたな」

 

俺とソラの当初の目的地にようやく……

 

 

 

 

 

 

「歩いた! プリンセスが歩いたぞ!」

 

「ええ……ええ……」

 

来たときの騒動が落ち着き、王と王妃はエルの成長を喜んでいた。それを見て、ソラたちも嬉しそうにしていた。

 

「そなた達。よくぞプリンセスを取り戻してくれた……深い愛情を持って我が娘の世話をしてくれた事、心から礼を言う。そなた達が守ってくれたのは、あの子の身の安全だけではない……笑顔だ!」

 

「ソラ、ツバサ、ましろ。あなた達は、スカイランドのヒーローです!」

 

「ヒーローだなんて、そんな……ねえ……」

 

「まぁ……なぁ……」

 

「「スカイランドの、ヒーロー!」」

 

ソラとツバサの二人はヒーローだって言われて嬉しそうにしている。まぁ素直なんだろうな。

ソラは今後の事を話そうとしたが、王たちはエルの帰還を国民たちが待っていると言うことで、ちょっとした御披露目が行われた。

 

 

 

 

 

お披露目も終わり、会議室で俺たちはこれまでの事を王たちに話した。

 

「アンダーグ帝国……それにまさかまさかと思っていたが、竜族が手を貸してくれるのとは……」

 

「成り行き上な。グーリは桜空に宿っているから手を貸しているようなものだし、アスは……」

 

「ツバサくんの為にこれからも頑張る!」

 

俺たち竜の場合はそんな感じで協力しているからな

 

「えっと、ノアさんたちは本来なら協力とかしない感じなんですか?」

 

「あぁ、基本的に人間の問題に首を突っ込んだりしないな」

 

「まぁ私たちが関われば直ぐに解決しちゃうことが多いからね」

 

「故に見守るか互いに力を高めるために竜たち同士で戦うくらいだ」

 

「へー」

 

ましろ……何だかあまり興味なさそうだけど……まぁ今更そんな感じだって言っても仕方ないことだな。これまで協力してきたし……

 

「話は分かった。これからは我々がプリンセスを守る。そなたたちは家に戻るんだ」

 

「そうですね。ゆっくり休んでご家族を安心させてください」

 

「待ってください!エルちゃんを守るために、アンダーグ帝国に立ち向かえるのはプリキュアの力が必要です!それに相手がどんなに強くても、正しい事を最後までやり抜く。それがヒーローです!」

 

「ヒーローか……」

 

突然誰かの声が聞こえ、後ろを振り向くとそこには見知らぬ女性がいた。この女……出来るな。

女はソラを見て、少し微笑み、王たちに膝をついた。

 

「プリンセス。よくぞご無事で」

 

「戻ってくれたか」

 

「都を留守にしていた間とはいえ、プリンセスをお守りできず……」

 

「いいえ。辺境の地の大火災、あなたがはるばる出向いて、指揮をとってくれたおかげで……」

 

「本物だ……」

 

「え? 誰?」

 

「シャララ隊長ですよ!スカイランドを守るヒーローチーム・青の護衛隊。シャララ隊長は、そのリーダー。世界で一番強い剣士なんです!うわー、握手してもらえないかな」

 

シャララ……つまりあの女が……ソラは突然走り出し、シャララに後ろから抱きついた

 

「大きくなったな、ソラ。」

 

「はい!」

 

「あれから、もう10年になるか」

 

「はい!」

 

「ノア、あの人って……」

 

「あぁ、ソラの憧れの人物だ。俺も話くらいは聞いていたが……」

 

まさかここで再会することになるとはな。

 

 

 

 

 

 

 

その次の日、俺はソラの付き添いで青の護衛隊の待機所に来ていた。ソラは王の褒美に青の護衛隊に入隊する事を希望した。元々それが王都に来た目的だったからな。

シャララから紹介してもらい、挨拶をするソラだが……

 

「子供じゃないですか……」

 

赤い髪の少女が不服そうにしながらそんなことを言っていた。

 

「控えろ、ベリィベリー!」

 

「別の世界に行ってプリンセスを救ってきたとか、護衛隊に入りたくて嘘をついてるのかも……」

 

「私、嘘なんて……」

 

「弱い奴を仲間に入れるのは反対です! 邪魔ですから!」

 

「だ、だったら、私の力をテストして下さい!」

 

「面白い……」

 

いがみ合うソラとベリィベリー。シャララはそんな二人に模擬戦をやらせることにした。

 

 

 

 

ベリィベリーは右手のグローブに嵌め込まれた宝石から雷撃を走らせる。

 

「さあ、始めようか。好きなものを使っていい」

 

訓練所には剣や槍が置かれていたが、ソラはそのまま拳を構えた。

 

「後悔するぞ!」

 

「始め!」

 

ベリィベリーは雷撃を放ち、牽制していく。ソラはその雷撃を避けながらも攻撃を繰り出していく。

 

「ノア殿。この試合……どう見る?」

 

「あの宝石の力をあそこまで扱う人間はそうはいないだろうな」

 

「では?」

 

「だがソラは弱くはない。何せずっと鍛えてきたからな。あんたと出会ってからも、そして俺と出会ってからも……」

 

「ノア殿とソラは一体どんな出会いを?」

 

「さぁてな」

 

ソラはベリィベリーの動きを読み始めている。早々負けるようじゃないからな。ただベリィベリーには余裕が無さそうだ。

 

「ソラちゃん!」

 

するといつの間にか来ていたましろ、ツバサ、桜空、アス。ましろは思わずソラの名前を呼んでしまい、ソラがよそ見をしてしまい、ベリィベリーの雷撃を喰らってしまう。

 

「青の護衛隊は最強のチームだ! 弱い奴に居場所はない!」

 

ベリィベリーが止めの一撃をと接近してくるが、ソラはベリィベリーの拳をギリギリの所で避け、カウンターのパンチをベリィベリーの顔面で寸止めをした。

 

「勝負あり!」

 

負けたベリィベリーは膝をつき、その場で項垂れていた。

 

「弱いとか、強いとか、大事なのは正しい事をしたいって気持ち……そうですよね?貴方は間違っています!」

 

「わ、私は……」

 

試合が終わったのを見て、ましろたちがソラに駆け寄る中、ベリィベリーは泣きながらソラを睨み、何処かへと行くのであった。

 

「やれやれ……シャララ、悪いが一個頼んでいいか?」

 

「頼み?」

 

「スカイランドにいる間、桜空も青の護衛隊で鍛えてやってくれ」

 

「はぁ!?」

 

「桜空さんも護衛隊に入るんですか?」

 

「え……」

 

「鍛えてもらうだけだ。ましろもそんな顔をするな」

 

「理由は?」

 

「これまで桜空に教えてきたが、こういうのはお前たち人間の方がいいと思ってな。力のコントロールは多少は出来ている。それに地竜の力もな」

 

アスの教え方が合うのか地竜の力は扱えるようになっている。氷竜も徐々にだが……後は動きのみだ。




感想待ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。