深い深い奥底、そこには闇に包まれた何かがいた。
その何かの前にはフード姿の四人の前に更に一人……黒い髪の男がいた。
「邪竜様。集まりました」
『ご苦労。アンダーグ帝国の動きはどうなっている?』
「幹部の一人が動き出しました。我々も動くべきです」
『よろしい……奴等が動けば動くほど……闇は深まる』
「そして邪竜様が復活出来ます。ただアンダーグ帝国の目的を邪魔するプリキュアの側に三人……いや、一人は氷の竜をその身に宿す存在ですね。竜たちが邪魔をする可能性が……」
『その為に我が闇の力を手にしたお前たちがいる』
「奴等の相手は四邪竜……お前たちに任せる。分かったか!爆竜、雷竜、嵐竜、そして…………竜」
『はっ!』
四人の姿は消え、残った男は……
「我々が動くことで木竜に勘づかれますが……私が行きましょうか?」
『老いぼれやその付き人が動いたところでどうにもならん。ましてやお前が奴等に負けることはないだろう。そうだろう?蛇竜』
「はっ!」
ノアside
今日の護衛隊としての任務が終わり、ソラの付き添いでシャララの所に挨拶に来た俺。桜空は慣れない訓練だったからか疲れているため、先に帰した。
「お先に失礼します!」
「今日は疲れただろう。ゆっくり休みなさい」
「はい!」
「ベリィベリーの事だが……小さい頃、腕に大きな怪我をしてな、そのせいで3年間、入隊試験に落ち続けた。だが、誰よりも努力して強くなった。だから、あんな風にこだわる。強さと弱さに」
強さに拘るのは悪いことではないが……人間からしたらそれによって大きく変わってしまう。だからこそソラがあの時かけた言葉、ソラ自身も悪いことを言ってしまった思っているのかもしれないな。
「私は、酷い事を……」
「今のベリィベリーには必要な言葉だった。彼女には明日改めて話をする。気にするな。ただ、憶えていてほしいんだ。正しい事を最後までやり抜く。それがヒーロー。ソラ、君の言う通りだ。でも、だからこそ、正しいとは何なのか、ヒーローは考え続けなければいけない」
「考え続ける……」
「ベリィベリーにはベリィベリーの正しさがある。みんな、そうだ。難しいな……ヒーローというものは……」
「私、行ってきます! ベリィベリーさんに謝ってきます!」
「いや、明日……」
「明日じゃ遅過ぎます!」
ソラは直ぐ様ベリィベリーの所へと向かった。やれやれ、思いきったらすぐ行動するな……いや、だからこそのヒーローなのかもしれないな
「いい子だな……ノア殿が教えたのか?」
「俺は教えてない。あいつがあいつなりに考えた結果だ」
「そうか……嬉しそうだな」
「嬉しそう?」
そんな顔をしていたのか?だが悪いことではないな。それだけソラの事を……思っているからかもな
俺はシャララの部屋を後にしてソラを追いかけた。
アスside
ツバサくんが少し忙しいため、暇潰しに散歩していると、確か昼間にソラと戦っていた子が膝を抱えていた。なんと言うか人間は変に悩みすぎな気がするけど……まぁいいか。放っておこうと思っていると、あの女の子の前に緑髪の男がいつの間にかいた
「ずっと1人で頑張ってきたんだね……」
「だ、誰だ?」
「苦しかったよね? 寂しかったよね? もう頑張らなくていいんだよ? 君を傷付けるこんな世界、僕が壊してあげるから……カモン!アンダーグエナジー!」
突然手袋と宝石のランボーグが現れた。まさかあの男!?カバトンの仲間!?
私がランボーグの前に出ると丁度、ソラたちとノアと桜空がやって来た
「ベリィベリーさん!」
「気を失っているだけだよ。弱い者には手を出さない。そう決めてるんだ。だって、ほら。僕って優しいから、分かっちゃうんだよね。弱い者の悲しみ? 怒り? なんか、そういうの……」
弱いものに手を出さない?この男の言葉はどうにも……私があることを告げようとするとノアが遮った。
「お前はアンダーグ帝国の奴だな」
「バッタモンダー!言うなれば新しい敵って所かな?」
ランボーグが暴れだし、ソラたちは変身をした
「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「ウイング!」
「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」
ノアside
スカイたちはランボーグから放たれる雷撃に苦戦していた。あの雷撃をどうにかすれば何とか出来ると思い、俺は構えた瞬間……
『!?』
俺、アスは何かを察知し、桜空は……
「何だ?今の……悪寒みたいなものは……」
『……この気配……』
グーリが宿っているから、悪寒みたいなものを感じたみたいだな。
「おいおい、余所見をしてていいのかい?僕は弱いものには手を出さないけど、ランボーグはどうかな?」
気がつくとランボーグが動けないでいるベリィベリーを潰そうとしていた。
「悲しいね、弱いって……」
「弱くなんか……ベリィベリーさんは、弱くなんかない!」
俺とソラでランボーグの拳を受け止めていた。アスも感じていたが、このバッタモンダーは……
「ごめんなさい……」
「あなたは、ソラ?」
「1人で苦しんでいた事、でも、ずっと頑張ってた事……私、何も知らないのに、間違っていますなんて……」
スカイは自分の過ちを謝り、そして俺と一緒にランボーグの拳を押し戻した。
「スカイ、俺たち竜には強いだの弱いだのは拘らない……だが学んだことはある」
「学んだこと?」
「それはあのバッタモンダーみたいに卑劣な奴が強さや弱さを語る資格はないってことだ!」
俺は右拳に炎を纏い、倒れこんだランボーグに向かって必殺の一撃を放った
「剛破火炎撃!」
ランボーグに追撃の一撃を喰らわせた。俺はスカイとプリズムの二人に叫んだ!
「今だ!」
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
『プリキュア・アップドラフト・シャイニング!』
「スミキッター」
浄化技を喰らい、ランボーグは浄化された。
「あ? ふざけんなよ!おめでとう! お互い、良い戦いだったよね?また会おう! バッタモンモン!」
あのバッタモンダー……素が出たけど……まぁいい。あぁいう奴に本当の事を言うのは止めておこう
それから、ソラはベリィベリーと和解したみたいで良かったが……あの時感じた気配……
「ねぇ……ノア……あの気配……」
「あぁ……竜の気配だが……あそこまで邪悪なものは……」
「もしかしてあの悪寒が……」
「桜空……お前にはそう感じたみたいだが……我には……」
「グーリ?」
「いや、勘違いだ。竜の気配の中に奴の気配なんて……そもそも奴は…」
新しい敵に、謎の竜の気配……一体何が起ころうとしているんだ?
「奴等、気がついたみたいだな」
「おっさんがわざと出してたからでしょ」
「それでどうする?」
「………………」
「先ずは……」
「僕が行くよ。あの竜たち……楽しみだな。特に竜を宿した奴……上手くやれば僕らと同じになるかもね」
「ならば任せたぞ。雷竜」
次回、オリストです。内容としてはある竜たち登場と次の本編の話を混ぜつつ、ソラとノアの関係が……
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