スカイランド王都
一人のオレンジ髪の老人が城を見つめていた。
「やれやれ、久しぶりに会うのう……」
老人はゆっくりと城を目指して歩き出すのであった。
桜空side
スカイランドに来てから2日くらい経った。その間何度かランボーグの襲撃を受けたが、スカイや青の護衛隊が対処し、スカイは勿論のこと、青の護衛隊もランボーグを撃破していた。ランボーグって普通に倒せるものなんだな……そう思いつつ僕は護衛隊で訓練を受けていた。
「桜空さん!段々動きがよくなってますよ」
「ありがとう……それにしても何でノアは僕にこんな特訓を?」
「竜の力に振り回されないようにでは?」
そう言われるとそうかもしれないけど……後は自分の身体の動かし方について教えられないとか?それはあり得そうだけど……
「桜空くん、ソラちゃん。お疲れ様」
そんなことを考えているとましろがドリンクを渡してきた。僕はましろからドリンクを受けとると……
「そういえばツバサとアスは?」
「二人なら……エルちゃんのお世話をしながら言い争いしてたよ」
「珍しいですね。ツバサくんもアスさんも最近はそう言うことは……」
「何だかアスちゃんがエルちゃんに変なことを吹き込んだとか……」
何を吹き込んだんだ?あいつ……そう言えばノアも見ないけど……
「ノアでしたら、ヨヨさんに連絡を取ってましたね。フウさんと話したいとかで……」
この間の変な気配の事かな?あれ以来感じることはなかったけど……本当になんなんだったんだ?
そろそろ休憩も終わり、訓練の続きを再開しようとしたとき、何だか騒ぎが起きていた。
「隊長!大変です!」
「ベリィベリー、どうした?」
「城門前に……襲撃者が現れ、兵士たちでは歯が立たなく……」
「分かった。青の護衛隊!出撃だ!」
襲撃者って……アンダーグ帝国の?
城門前に行くとそこには一人の老人を囲い込む兵士たちがいた。老人が軽く手を振った瞬間……兵士たちが吹き飛ばされていった。
「なっ!?あの方は!?」
グーリが老人を見て、驚いて出てきた。何だ?知り合いなのか?
「ほっほっほっ、グーリ来たみたいじゃない。後はノアとアスじゃが……来るまで少し遊んでやろうかの」
遊ぶとか言ってるけど……この爺さん……普通じゃないような……すると副隊長さんや他の隊員が爺さんを囲った。
「隊長。ここは我らが……」
「ふむ、今の護衛隊か。少しは鍛えておるみたいじゃが……」
副隊長さんと隊員たちが一斉に爺さんに仕掛けるが、空から3つの影が降ってきて、副隊長さんたちを吹き飛ばした。吹き飛ばした三人……銀髪の女性と金髪の男と黒髪の少女は爺さんの所に集まり……
「長!こんなところにいたんですか!」
「早く帰ろうよ~」
「日差しがキツい……帰りたい……」
「ふむ、少し顔を見せるだけじゃ。お前らが来るほどではない」
「いえ、長を守るのは我々の役目です」
そんなことを話していた。本当に何なんだ?
すると騒ぎを聞き付けてツバサとアスがやって来た。
「何があったんですか!?」
「ツバサくん!見てて!襲撃者を倒してさっきのことを許してもら……う……あわわわわ」
アスが爺さんたちを見て怯えだした。アスが怯えるほどの人たちなのか?
「たくっ、何をしてるんだ?じじい!」
今度はノアがやって来て、声をかけていた。
「ノア、知り合いなのですか?」
「あぁ、このじじいは……竜族の長の木竜の……」
「ツゥドじゃ。久し振りじゃな」
ノアたちの知り合いと言うことで、お城の応接室で王さまたちも来て話をすることになった。因みに吹き飛ばされた兵士と隊員たちは怪我は無かったみたいだ。
「これはこれはツゥド様……まさかおいでになられるとは」
「現国王に王妃か。なぁに、ただワシは里を出ていった奴等の顔を見に来ただけじゃ」
「まさかお前たちが人間と……特にグーリが人と融合するとはな」
銀髪の女性……鏡竜のミーラさんが意外そうな顔をして、僕とグーリを見て言った。
「アスも授かりの儀をやるとは……」
金髪の男……光竜のニングもアスを見て驚いていた。そして黒髪の少女……闇竜のネスはというと……何故か机の下にいた
「落ち着く……」
「すまない。妹は眩しい場所が苦手でな」
「あ、いえ……」
「桜空よ。この三人は長を守る者達だが、長は常識外の強さを持っている」
「ほっほっほっ、そう言うではない。老いたただのじじいでよい」
いや、そう言われても……兵士たちを吹き飛ばしたとき、何をしたのか分からなかったぞ
「それでじじい……何しに来た?」
ノアは睨みながらそう聞いてきた。苦手というより嫌ってるのかな?
「ふむ、どうやら邪に染まった竜の気配を感じてのう……お前達に注意をするように伝えに来たのじゃ。それと顔を見にな」
「邪に染まった竜?」
「グーリを宿した少年……桜空と言ったのう。邪に染まった竜は……言うなれば人間や竜を滅ぼす恐れがある竜じゃ」
「竜は人間が過ちを起こせば、罰を与える。とは言えここ何百年はそう言ったことはないが……竜の中にはある感情を抱いた瞬間……邪に染まる」
「感情?」
「憎しみ、妬み、怒り、そう言った悪感情だ」
「そう言った感情を抱いた瞬間……邪竜によって邪に染められる……今回はその忠告に来たのじゃ……」
邪竜に……邪に染まった竜……じゃあこの間のは……そいつらが?
「ノア、アス。気を付けるのじゃぞ。奴等は強い。今のお前達よりもな。そして桜空よ……お主は………………」
忠告をし、木竜たちは帰っていった。それにしても木竜が僕に言った最後の言葉は……どうにも気になった……
『お主は……染まらないように気を付けよ』
この言葉が……後々に大きく僕の運命を……そして……ソラの心を折ることになるとは思ってもみなかった……
次回は本編の話を混ぜつつ、ソラとノアの関係が……
因みにツバサとアスの言い争いの内容は……アスがエルちゃんにあることを教え込んだからです
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