ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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今回はオリストと本編が混ざってる感じです


35 ソラの気持ち

アスside

 

エルちゃんのお世話部屋で、私は正座させられていた。更にエルちゃんは正座させられている私の膝の上に座っている……うん、普通の人間なら足が痺れているのに、重石を乗っけられている……まぁ竜の私からしたらこの程度苦ではないけど……

 

「アスさん。僕が怒っている理由は分かりますか?」

 

「さぁ?」

 

現在ツバサくんに叱られている方がちょっと苦だった。

 

「プリンセスのお世話の手伝いをしてくれるのは良いとして……もう少し周りの人への配慮を考えてください!」

 

「配慮って……そんな私はただ……エルちゃんが外に出たそうだから、散歩を……」

 

「散歩をしてくれるのは良いですが……窓から飛び降りて散歩に出かけるのはどうなんですか!おまけに着地の時に兵士の人たちを巻き込んで……」

 

「まぁ……エルちゃんが喜んでたから良いじゃん」

 

「だからって……前々から思っていましたが……アスさんは僕以外の人に対してもう少し配慮した方が……」

 

「それはまぁ……持って生れた性格みたいなものだし……私からしたら、一番はツバサくん。二番はエルちゃん。三番は自分だから……」

 

「アスさん……」

 

元々そういう風に育ってきたんだもん……と言うかツバサくんに出会う前は自分の欲望のまま動いてたし……

ツバサくんが直せって言うなら直す努力はする。

 

「…………例えばアスさん。僕が他の人も気にかけろってお願いしたら……気にかけてくれますか?」

 

「まぁ……そうするかな?」

 

「分かりました。今後そうします」

 

ツバサくんなりにそうした方がいいって考えて出した答えなのかな?間違いとかどうとか私には関係ない。ツバサくんがそうしたいならそうするだけ

 

「後ですね……プリンセスに『ツバサくんはアスさんと結婚する』って吹き込むのは止めてくれませんか?」

 

「…………えへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

桜空side

 

木竜の爺さんたちが帰って次の日、僕はグーリに気になっていることを聞いてみた

 

「竜たちって基本的に人と関わったりしないよな?」

 

「あぁ、基本的にはな。前にも話したが竜が関われば人間の問題など簡単に解決してしまうからな」

 

「でも木竜の爺さんは王さまたちと知り合いな感じがしたけど……」

 

「その事か……今の王が即位した際に長は会っているからだ」

 

「会っている?何でだ?」

 

「盟約だろうな。人が竜を頼らないようにと……その確認のためだ……それに……人間が悪意で国を栄えようとしないためでもある」

 

何だか竜と人との関係って……

 

「まるで竜が人を見張っているような……」

 

「竜とはそう言うものだ」

 

色々と考えさせられることだけど……ただ今は平和ならそれでいいのかもしれない……

 

「桜空くん、今大丈夫?」

 

グーリと話しているとましろが部屋を訪ねてきた。どうしたんだろう?

 

「今日は訓練もないし、大丈夫だけど……」

 

「実はね。そろそろ帰ろうって思って」

 

 

 

 

 

 

 

ソラside

 

今日はシャララ隊長とノアと一緒に近くの集落で暴れている動物を止める任務についていた。暴れていた動物は足を怪我していたから暴れていたため、何とか押さえ込もうとしたが、壁に激突してしまった。暴れていた動物はノアが止め、治療して近くの森にノアが送り届けに行った。私は隊長と一緒にノアが帰ってくるのを待ちながら話していた。

 

「護衛隊って、色んなお仕事をしてるんですね!」

 

「都を襲う危険な敵と戦うのも大事だが、パトロールも同じくらい大事だ。辺境の地には、助けを必要としている人が大勢いる」

   

「私も、あの時の私も、そうでした……」

 

あの日、私が隊長と出会った日。私は隊長に家に送られた時に、隊長に幸運のお守りを上げた

 

「あの日……あの日、私……ヒーローになるって決めたんです! あんなスカイジュエルのかけら、どこにだってあるのに……」

 

そう言っていると隊長はあの日私が渡したスカイジュエルの欠片を加工したものを取り出した。

 

「君とこうして再び出会えたのは、このジュエルの導きかもしれない……」

 

「……はい!」

 

隊長はあの日渡したお守りを今も大事に持っていてくれた。何だか嬉しい気持ちでいっぱいだ

 

「そういえばソラ。ノア殿との出会いはあの森での出来事の後か?」

 

「はい!私はヒーローになるために特訓をしていました。そんなある日……」

 

 

 

 

 

いつも通り特訓をしようとしていると、森があちこち焼けていた。普通なら大人を呼ぶべきだと思ったけど……何だか気になってしまい、調べに行くと……焼け落ちた木々の中に何かが落ちた後があり、その中心に小型の竜が傷だらけで倒れていた。私は思わず声をかけた

 

「大丈夫?」

 

「人間か……どうやら……力を失って寝ていたらしい……」

 

「誰かと喧嘩をしたのですか?」

 

「喧嘩……いや、あれは殺し合いに近い……奴め……」

 

竜からは怒りの感情を感じたけど、今は傷の手当てをしないと……私は竜を抱き抱えた

 

「何のつもりだ」

 

「傷だらけの貴方を放っておけません!直ぐに家に連れて帰って手当てします!」

 

「手当てはいらない。そもそも何が目的だ?」

 

「目的?」

 

「人間は竜の力を利用しようと考える奴がいる。お前もそのつもりだろ」

 

「違います!」

 

「何?」

 

「ヒーローとして……傷だらけの人を放っておけません!それだけです!見返りを求めるためだけに助けるのはヒーロー失格です!」

 

「……ふっ。面白い奴だ。お前、名前は?」

 

「ソラです。ソラ・ハレワタールです!」

 

「俺はノアだ」

 

 

 

 

 

 

 

「それから手当てをして、両親を説得してノアといるようになりました。ノアも私と一緒にいることが恩返しのつもりだと思います」

 

「そうか……ノア殿はこれからもお前と一緒にいるつもりなのか?」

 

「どうでしょう?もしかしたら近くで見守るか……でも出来たらずっと一緒にいてほしいです」

 

「それは……ノア殿が好きだからか?」

 

「え?好き?」

 

考えたこともなかった。私はノアの事をどう思っているのだろうか?家族……として好きなのかもしれないけど……でも……

 

「分かりません。この気持ちは家族としての好きなのか……それとも……」

 

「すまないな。悩ませることを聞いて」

 

「いえ、少し自分の気持ちを確認してきます!」

 

私は立上がり、ノアの所に向かった。

 

 

 

 

 

 

ノアside

 

暴れていた動物を森に帰し、ソラたちの所へと戻ろうとすると、ソラがこっちにやって来た

 

「どうした?何かあったのか?」

 

「ノア!私はノアの事が大好きです!」

 

「……お、おう……」

 

「ただ……この好きの意味がどういう意味なのか分かりません……なので……」

 

ソラは突然抱きついてきた。本当にどうしたんだ?

 

「………………」

 

「ソラ?」

 

ソラは俺から離れると……何故か顔を赤らめていた。

 

「ドキドキが止まりません……私のこの気持ちは……ノアの事を家族として好きではなく……一人の男性として好きだって気づきました……ノア!私は貴方の事が好きです!」




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