桜空side
スカイランド王都を襲った爆弾ランボーグと邪竜一派たちを退けたが、被害が大きかった。王さまと王妃様はバッタモンダーに呪いをかけられ、眠り続けている。
シャララ隊長はランボーグを弱らせ、スカイたちを助けたが雷竜とランボーグの攻撃を受け、行方不明だった。今は青の護衛隊とソラが探している。
そして今回の戦いで一番の重傷者はアスだった。アスはツバサをお城まで行かせるように雷竜の攻撃を受け続け、更にはフードの竜の攻撃も喰らい、傷だらけで発見された。
竜は治癒能力が高いから平気かと思っていたが、それでも完治するにはかなりの年月がかかるらしい。今はツバサがついているけど……
「手も足も出なかった……」
細身の男……グーリ曰く嵐竜のテンペスター。奴はかなり強かった。本当に手も足も出なかった……
「こんなに悔しい事ってあるんだな……」
アスに負けたときはそうでもなかった。たぶん今回は色々なことが起きすぎたんだ……
「桜空くん……大丈夫?」
「ましろ……」
部屋を訪ねてきたましろが心配そうにしていた。ましろもランボーグを浄化するときに無茶をして、気絶していたらしいけど……今は大丈夫そうだ
「怪我は……ないみたいだな」
「うん……でも……」
「ソラのことか……」
ソラは憧れの人物を目の前で…………
「フウさんの話だと、死んだ可能性は低いって……」
「そうなのか?」
「うん、あの人は風を操るから……もしも誰かが死んだら……その臭いが風に乗ってくるから……」
フウ……今回助けに来てくれなかったら、本当に危なかった…………
「アスさん……大丈夫かな?」
「傷が抉られている状態で、一番ひどかったのは両足らしいからな……」
アスの両足はあと数センチ切られていたら、完全に切断されていたらしい。竜の治癒能力でも治すのが困難とか…………
「もしかしたら……今後戦いに参加するのは……」
「ツバサが……気にしそうだな」
アスが自分で決めたこととはいえ、ツバサは多分自分が無理矢理にでもと気にやんでなければ……
「桜空……ましろもここにいたか」
するとノアが部屋にやって来た。どうしたんだと思っていると、フウが話したいことがあるらしい。僕とましろはノアの後を付いていき、フウがいる会議室に来た。
「今回の邪竜一派のことについてだが……かなり厳しい戦いになる」
「厳しい戦いに……」
「現状奴等と互角に戦えるのはノアと私ぐらいだ」
僕は……仕方ないと思っている。まだ僕自身……邪竜一派の足元にも及ばない…………アスは傷が完治しないと戦いに参加することができない……
「あの……そこまで強いんですか?」
「キュアプリズムは見てなかったらしいな。奴等は竜本来の力に邪悪な力を重ね合わせている。それだけで普通の竜の数倍は強い」
「でも、ノアさんやフウさんは互角なんですよね?」
「ましろ。互角じゃだめなんだよ」
ノアの互角じゃ駄目と言うのは、互角同士の戦いは不毛でしかない。あくまでどちらかが勝っていなければ、戦いには勝つことが出来ない
「フウは戦闘嫌いだが、本気を出せば奴等に勝てる。だが戦わない以上は俺や桜空が強くなるしかない。桜空……これまで以上鍛えるしかないぞ」
「……分かった」
ノアside
桜空とましろは今後の事を護衛隊と話す事になり、部屋を出ていった。俺とフウは……
「互角か……衰えたのではないか?ノア」
「衰えたか……違うな。まだ本来の力を取り戻せていないだけだ」
「それだけ……激しい戦いだったのだな。お前とグーリの戦いは……」
「…………」
あの戦いは……今の俺たちの運命を決めるようなものだった。だからこそ……
「お前は邪竜たちに勝てると思うか?」
「勝てるさ……私やお前と同じように桜空とアスが成ればな」
「四元の竜か…………」
アスside
ベッドで寝かされている私。流石に今回はキツいかも……傷の治りが遅いし……
「ツバサくん、エルちゃんの所にいなくていいの?」
「今は護衛隊の人に任せてます。ちゃんとお世話もしてますよ……ただ今はアスさんの側にいます!」
「いや、付いていてくれるのは嬉しいけど……ナイトとしての役目を果たした方が……」
「僕は……プリンセスのナイトとして頑張ってます……でも……アスさんの側に今はいたいです」
「ツバサくん……」
ツバサくんは今回の怪我の事を自分のせいだって思っている。こういうとき……否定したりするべきだけど……多分今のツバサくんには届かないかもしれない……
どうしたらいいものか…………
桜空side
それから今後の事を話していると、ソラから一度ソラシド市に戻って、ヨヨさんに相談しようと提案された。ソラも色々と考え、今するべき事を決断したんだろうな…………
青の護衛隊のみんなは継続して隊長の行方を追いつつ、僕らはソラシド市に戻るのであった。更に怪我をしているアスもスカイランドにいるよりかはあの屋敷に戻りたいと言い出した。
こうして多くの出来事が起こったスカイランドから僕らは元の世界に戻るのであった。
元の世界に戻るとあげは姉が来ていた。アスを寝床に寝かせたあと、あげは姉にスカイランドで起きたことを話した。
「それにしてもムカつくね。そのバッタモンダーって奴」
「そもそもアンダーグ帝国ってなんなんだろう?」
悪い奴等……と言うことくらいしか分かってないよな。するとヨヨさんは僕らがスカイランドに行っている間に調べたことを話した。
「あれからアンダーグ帝国について調べたわ。アンダーグ帝国はスカイランドと光と闇のような関係。大昔に戦ってからは交わることはなかったけど……今こうして姿を現した。それと共に……邪竜についても書かれていたわ」
ヨヨさんはあるページを見せた。そこには黒い塊のようなものが描かれていた。
「邪竜は古に姿を現し、破壊の限りを尽くした。だけど四天の竜と呼ばれる存在が邪竜を封印した」
「四天の竜?」
「悪いが我らも知らぬな」
「木竜のじいさんにでも聞けば分かるだろうな」
グーリとノアは知らないみたいだった。フウに聞こうにもこっちに戻ってから直ぐに家帰ったし…………
「今は王さまたちとアスさんの傷についてね。王さまたちの呪いを解く方法としては、キラキラエナジーが必要ね」
『キラキラエナジー?』
「ランボーグを浄化するときに出るキラキラしたものがキラキラエナジーよ。それをミラーパット一杯集めれば薬が出来るわ」
王さまたちを助ける方法が見つかった。これなら……
「良かったですね、プリンセス!」
「パパとママを目覚めさせる事ができるかもしれないって!」
「パパ……ママ……パパ!ママ!」
エルちゃんは王さまたちを思い出し泣き出した。仕方ないよな……あんなことがあった後だし…………
「プ、プリンセス!」
「ごめんね! エルちゃんにもよく分からないよね!」
「よーしよし」
「今は、うつむいている場合じゃありません! まずは、エルちゃんの笑顔を取り戻しましょう!」
「はい!」
今はエルちゃんを元気づけるか。そうだな……
「あの……お祖母ちゃん、アスさんの傷は……?」
「普通の薬では効果はないわ。普通の薬を使うよりも竜の治癒能力に頼るべきだけど……今、ここに私の友人がお世話になっている家の子が薬草を届けに向かっているのよ」
ヨヨさんの知り合い?もしかして……
「その薬草を使った薬なら……」
「いいえ、薬ではないわ。その子自身の力ならなんとか出来るわ。彼には傷を癒す力を持っている。だけど今はその力を失っているけど……それを取り戻せば……」
どうにか出来ると言うことか……それなら今はエルちゃんを元気づけるのが先決だな
ヨヨside
みんながエルちゃんを元気づけることに集中している中、私は彼に連絡をし、事情を話した。
「貴方の中にある欠片を元に戻す薬は完成させているわ……後は……」
『分かってます。戦いのためではなく、助けるためにならみんなは反対しないよ。まぁ一言相談しろって怒られそうだけど……』
「とはいえ、一時的に力が戻るだけだからそこら辺も話すべきね」
『分かりました……ヨヨさん』
「それじゃ……お願いね。紫乃さん」
最後に出てきた彼は、自分の別作品の主人公です。彼の活躍はエル太郎が終わってからです
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