ましろside
ある日の夜、私は海外で働く両親とリモートで話していた。
「それでね、ソラちゃんって、すっごく足が速いの! だから、バトンを渡す最後の瞬間まで、全速力で走らなきゃなんだよ……ちゃんと落とさずに渡せるかな……」
「おー! ましろちゃん、いつになくやる気だね!」
「ましろが体育祭を楽しみにしてるなんて、初めてじゃない?」
「楽しみなんじゃなくて、緊張してるんだよ~」
でも両親からしたら、私がこうして体育祭を頑張ろうとしているのは本当に初めての事なのかもしれない。
「今すぐソラシド市に帰りたいよ~ましろちゃんが走るところ、見たいよ」
「応援してるからね、ましろ!」
「うん!」
「それに桜空くんからご褒美待ってるんだよね?」
「うぇぇぇぇ!?何でその事知ってるの?」
「ちょっと前にご褒美のことを相談されたからな~」
「二人が付き合うなんて……帰ったらお赤飯ね」
「ちょ、ちょっと~」
桜空くん…いつの間に相談なんてしたんだろう?いや、相談していたことは何となく知っている。何せ桜空くん自身から私の両親に付き合うことになったことを報告したから、その時辺りに色々と相談するようになったみたいだけど……
「桜空くんは本当にいい子だからな」
「意外と早い段階に結婚の挨拶しそうね」
「気が早いよ~」
反対はないけど気が早い両親に困惑する私であった。
桜空side
そんなこんなで体育祭当日、ヨヨさん、あげは姉、ツバサ、エルちゃんの他にアスも見に来ていた。ノアとフウの二人は学校関係者だけど……姿は見なかった。
「あの二人、何してるんだ?」
ここ最近調べ事をしてるみたいだけど、何を調べてるのやら……
体育祭は進み、リレーの時間になった。僕はましろとソラの二人に声をかけようと二人の所に行くと……
「いよいよだ……」
「リラックスですよ! ましろさん!」
「ソラちゃんは、どうしてそんなに元気でいられるの?」
「だって、信じてますから! ましろさんが最高のバトンを渡してくれるって!」
「もっと緊張しちゃうよ……」
「大丈夫ですって!」
何だか邪魔しちゃ悪いと思い、僕は声をかけずに戻るのであった。
そしてリレーが始まり、ソラたちの組は結構いい順位まで来ている。ましろにバトンを渡させれ、ましろが特訓の成果も出て頑張っているが……途中で転んでしまった。転んでいる間にみるみる内に抜かれていき、最下位になってしまったが、ましろは諦めずに立ち上り、走り出しソラへとバトンを渡すとソラは猛スピードで追い抜いていき、結果一位になったが……
『ましろさん! 勝ちましたよ!』
『うん! やっぱり、ソラちゃんはすごいよ! もう目にも止まらぬ速さっていうか……ほんと、ビューンって……』
ましろは泣きそうになるのを堪えながら何処かへ走り去っていった。僕も心配になり、ましろを追いかけた。
「ましろ」
「あ、桜空くん……」
ましろは校舎裏の水道の所で顔を洗っていた。
「あはは……どうしたの?桜空くん……」
「悪い……こう言うときなんて声をかければいいか分からない」
どう声をかけても……正解じゃない気がした。ましろはと言うと……笑顔で誤魔化していた。
「ましろさん……」
悩んでいるとそこにソラがやって来た。ソラもましろの事を心配して……
「ど、どうしても、お水飲みたくなっちゃって……汗もかいてたし……」
「ましろさん……大丈夫ですか?」
「私……走るの、苦手だし、リレー選手だって自信なくて……なのに、自分にもできるって思っちゃったんだよ……みんなと沢山特訓したから……ソラちゃんみたいに速く走れなくても、ずっと走れるって……でも、大事なところで転んじゃって……それが悔しい……」
ましろは我慢していたが、自分の悔しいと言う気持ちを吐き出したからか涙を流していた。
「ごめんね……ソラちゃんが頑張ってくれて、せっかく勝てたのに、こんな事言っちゃって……」
「ごめんなさい! 私、言いました……勝つためには、ましろさんのバトンパスが必要だって……それは、半分は本当と言いますか……もう半分は、ただ友達と一緒に走りたかったんです……だから、ましろさんが転んでしまった時、ほんの少しだけ諦めてしまったんです……負けるかもしれないけど、しょうがないって……でも、ましろさんは、転んで悔しいとか、追い抜かれて悲しいとかじゃなく、ただひたすら前を見て走っていた……ましろさんのその走りが、私に火をつけてくれたんです……絶対に勝つんだって!何が何でも、1位になるんだって!ましろさんは私に、最高のバトンを渡してくれましたよ!」
「ソラちゃん……」
何だかソラのお陰で大丈夫そうだな。それにしても僕はダメだな。ましろに何か声をかけるべきなのに正解が分からないからとかで、迷ってるなんて……
「そうです!桜空さん!ご褒美なんですけど、ましろさんを抱き締めてあげてください!」
「「はい?」」
「気持ちが沈んでいるときにそうすると落ち着くと聞いたことがあります!」
いやいや、だからって……
「えっと……そうだ!帰ってからにしよう!うん!」
「そ、そうだな!帰ったらに……」
とりあえず僕とましろはご褒美の件を後回しにしつつ、グラウンドに戻るとライン引きのランボーグが暴れていた。
ツバサとアスはましろたちにミラージュペンを渡しに来て……
「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「ウイング!」
「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」
ましろたちはプリキュアに変身し、僕とアスも戦闘形態になり、ランボーグに攻撃を仕掛けるが、ランボーグは素早く動き攻撃を避ける。
「今回は邪竜たちが来ないみたいだけど……」
「それでもこの動きは厳しいね……地面をぶっ壊してもいいけど……被害やばそうだし」
「アス、本当に変わったな」
「ツバサくんに大好きになってもらうためだからね!」
アスも変わり始めたけど、ランボーグに対して有効な手が……ウィングが後ろから攻撃を仕掛けるけど、直ぐにランボーグは体勢を立て直すし……どうしたら……
「…………」
するとプリズムが光弾を作り出し、そして
「スカイ! はい!」
スカイへと渡した。もしかして……
「スカイなら当てられるから……お願い」
「はい!」
スカイはプリズムから光弾を受け取り、駆け出していき、見事ランボーグに光弾を命中させた。
「スカイブルー!」
「プリズムホワイト!」
『プリキュア・アップドラフト・シャイニング!』
「スミキッター」
「ミラーパット!オッケー!」
ランボーグが怯んだ所に二人の浄化技でランボーグを浄化するのであった。
「ハァーーーーー!!!何なんだよ!名前わかんねぇ道具!バッタモンモン」
バッタモンダーも撤退したけど、今回のランボーグにした奴ってライン引き以外の名前あるのか?
体育祭も終わり、家に戻りみんなとお茶を飲もうとしたとき、ノアとフウの二人に呼ばれた僕。二人は調べていた内容を話した。
「フードの奴って……あいつだよな?」
アスの足を切ったり、ライを回収したりした……
「奴の事だが…………未だに正体が分からない」
「ノアと共に調べていたが、奴の事だけは分からないんだ」
正体が分からないフードの奴……でも……
「グーリはどうなんだ?」
「桜空……分からないな。そもそも奴の正体を調べる必要があるのか?」
「未だに正体も……そして実力も未知数だからな」
「警戒はしておいた方がいい」
「桜空さん!ノア!フウさん、お話は終わりましたか?」
フードの奴について話しているとソラがやって来て、ソラはノアたちを連れ出していき、すれ違いにましろがやって来た。
「その……ご褒美……ソラちゃんに急かされて……」
「そう言えば忘れてた……」
なかったことには……出来そうにない。何故なら窓の外から様子を見ているソラたちがいる……
「…………ましろ。目を瞑れ」
「目を……えぇ!?」
顔を赤らめるましろは目をつむると僕はそっと…………
「ふぇ」
ましろの頭を撫でた。悪いけど、抱き締めるのとかキスとかはまだ……
「これでいいか?」
「う、うん///」
窓の方を見ると、ソラは嬉しそうにしていて、あげは姉とアスの二人はがっかりしていた。あと、ツバサ……エルちゃんの目を隠してるけど……エルちゃん見えてる気がするぞ……
キュアマジェスティのペアとなる竜は誰にしよう?新しいオリキャラか今出ているキャラにするか……どちらか希望があれば……
感想待ってます