ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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割と長めになってしまった


48 ミックスパレットと四元の力

アスside

 

次の日、ツバサくんとあげはとエルちゃんとである広場に来ていた。そこの壁には沢山の絵が描かれていた。この絵はあげはが前に実習に行ったソラシド保育園の園児たちが描いたものらしいけど、一部だけ何も描かれていなかった。

 

「保育園の先生が、実習の記念に描いてくれって、言ってくれたんだ! でも、引越しでバタバタして、時間がなくて……」

 

「時間がないのに、ボク達のお世話もしてたんですか?」

 

「あげはは本当に頑張り屋だね」

 

「あはは、お、上手じゃん! 少年!」

 

「父さんが絵描きなので、これくらいは……」

 

「そうなんだ! ねえ、スカイランドのご両親って、どんな人?」

 

「うーん……2人とも、いつまで経っても、ボクを子供扱いですよ……何かと構ってくるから、うっとうしくて……」

 

何かを言いかけるとツバサくんは何かに気がついた。

 

「あげはさんの世話焼きな感じ、誰かに似てると思ったら、父さん母さんに似てるんだ!あ、ごめんなさい! 失礼な事言って!」

 

「ううん! 全然!っていうか、ツバサ君は今、家族と離れ離れじゃん? エルちゃんとソラちゃんもそうだし、ましろんも桜空も……だからかな? 色々、やってあげたくなっちゃうんだよね! みんながいっぱい頑張ってるの、知ってるし!」

 

「あげはさん……」

 

「そう言えばアスちゃんの両親は?」

 

「私の?」

 

私の両親か~うーん……

 

「あんまり皆みたいに思い出とかないからな~」

 

「「え?」」

 

「竜は生まれたときは一人だからね。親とかあんまりね。だからなのかな?誰かと繋がりたいって言う思いはあるから……」

 

それはノアもグーリもフウも同じ。誰かと繋がる方法は別々だけど……私の場合は最初は強い相手と戦う事で見出だせると思っていたけど……今は……

 

「な、何だか……複雑なことを聞いてすみません」

 

「アスちゃん……だけじゃなくノアさんたちも……」

 

「今は大丈夫だよ。みんながいるからね」

 

「アスさん……」

 

「だから気にしないで……あれ?エルちゃんは?」

 

話に夢中でエルちゃんがいないことに気がついた。するとエルちゃんは手にペンキをつけて壁画にタッチをしていた。

 

「プ、プリンセス! 駄目ですよ! めっ!」

 

「いや、むしろ良くない? ほら、こうすれば、チューリップ! こっちはツバサ君! どう?」

 

エルちゃんがタッチしたところをあげはが上手い具合に修正していた。確かにこれはこれで……

 

「いいですね!」

 

「よーし、エルちゃん! もっと、おててペタペタしよ!」

 

「そうだ! ツバサ君も自由に描いてみてよ!」

 

「え? ボクがですか?」

 

「その方が、4人の合作って感じがするじゃん?」

 

「まあ、あげはさんが言うなら、いいですけど……」

 

「ほら、アスちゃんも」

 

「うん!」

 

それから四人で絵を描いていき、完成させることができた。

 

「完成! ありがとね、3人とも! おかげで、最高の壁画ができたよ!」

 

「でも、本当に良かったんですか? ボクとアスさんとプリンセスが混ざっちゃって……」

 

「だから、いいんじゃん! 相乗効果ってやつ? 私1人で描くより、もっとずっと楽しい絵になったよ!」

 

「確かに楽しかった!こうしてみんなで何かするのって楽しいね」

 

「アスちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいよ」

 

絵も完成して、満足そうに笑い合う私たち。

だけどそんなとき……

 

「悲しいね」

 

不意に声が聞こえ、振り向くと木の上にバッタモンダーがいた

 

「せっかく仲間が増えたのに今日はバラバラ……カモン!アンダーグエナジー!」

 

バッタモンダーはゴミ箱をランボーグに変えた

 

「要するにプリキュア全員には勝てないからバラバラの状態でって事だね」

 

私は戦闘スタイルに変わり、ツバサくんとあげはもプリキュアに変身する

 

「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」

 

「ウイング!」

 

「バタフライ!」

 

「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「やれ!ランボーグ!」

 

「「ハアアア!!」」

 

ウィングとバタフライの二人がランボーグを圧倒していく。するとランボーグはペットボトルのミサイルを放つ。二人は避けようとするが、バタフライはあることに気がつき、ミサイルを蝶のバリアで防いだ。

 

「バタフライ?」

 

どうしたのかと思ったら、バタフライの後ろには絵が描かれた壁画があった。このままだとバタフライが守ることに集中して……

 

「バタフライ!壁画は私がまも……」

 

突然雷が落ちてきた。この雷は……まさか!?

 

「前だったらこんな壁守ることなんてしなかった筈なのにな!アス!」

 

「こんなときに……久しぶりに来ないでよ!ライ!」

 

電気を纏ったライが姿を現すなんて……

 

「…………ウィング、バタフライ。私はライの攻撃を防ぐよ」

 

「OK!無理しないでよね!」

 

「アスさん……」

 

「安心して!今度は負けない!」

 

私たちはランボーグのミサイルとライの雷から壁画を守る。

 

「本当に変わったな!アス!こんな価値もないものを守るなんてな」

 

「価値がないか……あんたには分からないよ!一生ね!」

 

雷が激しくなっていく。まだ私は……諦めない

ウィングたちもバリアが破られそうになっているけど、諦めていない。

そんなときだった。エルちゃんが突然叫んだ。もしかして……エルちゃんも守るつもりで……

エルちゃんも頑張ろうとしている。それなら……

 

「正直、バリアは、これ以上持ちそうにない。私が隙を作るから、何とか……」

 

「大丈夫です! ボクを頼って下さい!」

 

「じゃあ、頼っちゃおうかな!」

 

「力比べの続きは、ボクが引き受ける!」

 

二人はランボーグの突撃を防ぎながら、前へと押していき、バリアをそのまま押し飛ばし、ランボーグを吹き飛ばした。

 

「私も!」

 

「無駄だ!お前は力を半分ないくせに!この攻撃は防げない!」

 

巨大な雷の珠を放ってきたけど、私は……私は!!!

 

「負けるつもりはないよ!」

 

そう叫んだ瞬間、私の身体が光り出し、私の戦闘スタイルが変わった。黄色ドレスに頭には2本の角。それに体格も前みたいなツバサくんと同じ背丈ではなく、あげはと同じ背丈に変わっている。

良く分からないけど、私は迫り来る雷の珠を殴って打ち消し、巨大な岩をライに放つ。

 

「なあぁ!?」

 

ライは直撃を喰らい、右腕が消し飛んでいた。

 

「その姿……くっ!」

 

ライは撤退した。するとウィングたちが私に近寄ってきた。

 

「アスさん、その姿は?」

 

「分からない?何か力も戻ってる……というより前よりも上がってる!」

 

「目覚めたようだな」

 

これは一体なんなんだろう?と思っているとそこにフウが現れた

 

「フウ、目覚めたって?」

 

「四元の力にだ。目覚めた結果、お前は桜空にあげた力以上に能力が上がっている」

 

四元の力……良く分からないけど、今は!

 

「あのランボーグを!」

 

「そうだね!」

 

「ボク達と一緒に守りましょう! プリンセス!」

 

「泣くのは、もうお終い! ここからアゲてくよ! エルちゃん!」

 

エルちゃんがバタフライの声に答えるかのようにまばゆい光に包まれ、二人に新たなスカイストーンを渡した

 

「これって、ボク達も、スカイとプリズムみたいに……」

 

「やっちゃおう!」

 

二人はミラージュペンに新しいスカイストーンをはめ込むと、何だか変わったアイテムが現れた

 

「なにこれ?」

 

「使い方……分からないんですか?」

 

新しい力なんだけど……使い方分からないって……そういうことあるの?

 

「は、はは、ビビらせやがって!やれ!ランボーグ!」

 

またランボーグがこっちに突っ込んでくる。ウィングはランボーグの突撃を止めに入るけど力負けしてる。私も助けに入ろうとすると

 

「よく分からないけど、何とかなる!」

 

バタフライはそう言って、スカイトーンを新しいアイテムにはめ込み

 

「2つの色を1つに!レッド!ホワイト!」

 

筆で二つの色を混ぜ合わせていくとウィングの身体がオレンジ色のオーラに包まれ、ランボーグを軽々と持ち上げた。

 

「ちょっ、どうしたらいいんですか!? 何なんですか、これ!?」

 

「ミックチュパレット!」

 

「ああ、そういう名前……じゃなくて!」

 

「そっか、ミックスパレットは、みんなをパワーアップできるんだよ!」

 

「そういう事なら!」

 

ウィングはランボーグを放り投げた。地面に落ちたランボーグは動けないでいる。ウィングとバタフライはチャンスと思い、ミックスパレットの力を使った

 

「すべての色を1つに!ミックスパレット!レッド!イエロー!ブルー!ホワイト!」

 

筆でパレットのカラーボタンを押して色を取り、

 

「まぜまぜカラーチャージ!」

 

とカラフルディスクを時計回りに回転させて色を混ぜ、まばゆい光をウィングが浴び、巨大な火の鳥に変身して飛び、バタフライが背中に乗った

 

「プリキュア・タイタニック・レインボー!」

 

ウィングに筆からの光をまとわせるとウィングが巨大なプニパードの姿に変わり

 

「アタック!」

 

ランボーグを押し潰し浄化するのであったけど、そう言えばキラキラエナジーどうしようかと思っていると、いつの間にか来ていたスカイがミラーパットでしっかりと回収していた。

 

 

 

 

 

桜空side

 

ソラとましろと一緒に帰っているときに、ランボーグが現れたことを小鳥たちから知らせを受けて、駆けつけたがウィング、バタフライ、アスのお陰で戦いも無事に終わった。

 

新しい力に目覚めたアスだけど、アスの身体はいつも通りの子供の姿に戻っていた。力の方も変わってないらしい

 

「良かった。元の力に戻ったらエルちゃんのお世話出来ないところだったよ」

 

「あの姿は戦いの時だけなんですかね?」

 

「うん、そうみたい。でも姿は自由に変えられるようになったかな?」

 

何かアスが笑顔だけど……大丈夫か?ツバサ……

 

「なるほど、そんな事が……」

 

「今度からは、ツバサ君だけじゃなくて、私達にも頼ってね! あげはちゃん!」

 

「そうする! 正直、張り切り過ぎちゃったとこあるし……」

 

「みんなで、私達の暮らしをアゲアゲにしていきましょう!」

 

 

 

 

 

 

あげはside

 

戦いも無事に終わり、みんなで帰ろうとしたとき、フウさんが一人で何処か行こうとしたところを呼び止めた

 

「フウさん、待った」

 

「なんだ?」

 

「ごめんなさい。フウさんの過去のこととかノアさんから勝手に聞いたの」

 

「それぐらいで謝るな。俺は気にしない」

 

「いや、私が気にしちゃうからさ。ね、フウさん。これからも助けてよ」

 

「…………」

 

一緒に戦ってとは言わない。それだとフウさんからしたら嫌なことだから……だからずるいけど……助けに来てほしいと頼むことにした。

 

「…………助けるくらいならいつでも」

 

フウさんはそう言って姿を消すのであった。良かった。

 

 

 

 

 

 

ノアside

 

夜、フウに呼び出されてアスが四元の力に目覚めたことを聞かされた。

 

「アスが目覚めたか」

 

「あぁ、残るは……桜空だが」

 

「桜空には四元の力は耐えられない。人の身体には大きすぎる」

 

「…………そう思うか?」

 

「どういうことだ?」

 

「奴はグーリが宿っているが、アスの地の力を扱える。それはグーリがいるからか?」

 

「まさか……いや、ましろの話ではグーリが宿る前は普通の……」

 

桜空は普通の人間のはずだ…………

 

 

 

 

 

 

 

ある深い場所にて、黒い塊の前に蛇竜はいた

 

「ライの報告では、地竜が四元の力に目覚めたそうです」

 

『四元の力……目覚めたところで四元竜は絶対に現れない』

 

「そうですね……四元……炎、地、風、そして水の力を一つにすることで現れますが……」

 

『水もそして四元の竜となる器もない』




次回はオリストです。自分が書いたハグプリのオリ主が出てきます
基本的にソラがメインになり…………
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