桜空side
保護した少女。竜と人が交わった子の子孫……そう話を聞いたけど、なんと言うかそこまで驚きはなかった。理由としてはノアたちから前に聞いてたから、個人的には本当にそういうことがあるのか~って感じだった。
とりあえず少女は暫くは虹ヶ丘家で様子を見ることになり、ミナトたちはフウの家にいることになった。
僕は眠れず、リビングのソファーで一人考え込んでいた。それはある問題について……
問題は僕らとミナトたちの価値観の問題。悪人は絶対に許さないか許すかの違い……
ソラ、ましろ、ツバサ、あげは姉はミナトたちのやり方に関して反対。ノアたち竜たちは場合によるらしい。その場合は何のときなのかは教えてくれなかったが、フウさんが嫌うことらしい。
僕は…………僕は分からない……
人を傷つけるような悪人をぶっとばすことはするけど、命を奪うまではしたくない。だけどもし、もし……ましろを傷つけられたりしたら……いや、ソラたちの時も……多分僕は…………
「難しいな……」
「何が?」
「えぅ?」
気が付くとましろがエルちゃんを抱いて後ろにいた。ましろはエルちゃんを抱いたまま僕の隣に座った。
「それで何が難しいの?」
「自分だったらの話」
「もしかしてミナトさんたちの……」
「ましろたちみたいに命を奪うことまでって言う事は僕も分かる。僕だってしたくない。だけど……もしもましろやソラたちが傷つけられたりしたら……って思うと…………何か黒いモヤモヤが出てきてな……」
「桜空くん……」
「謝って済む話なら色々と楽なんだろうけど……」
「それは……難しいね……ソラちゃんも今、悩んでるみたい」
「そうなのか?」
「確かに今回のはソラちゃんは否定してる。だけど……ミナトさんたちの世界ではって考えると……」
「認めたらソラのヒーロー像は間違っていることになるかもしれない。でもミナトさんたちの正義を否定することは本当に正しいのか…………」
「だから悩んでるみたい……自分はどうするべきかって……」
本当に難しいよな…………
夜の廃ビル……そこには白衣の男と大太刀の男がいた。
「もう少しで手に入れられたのに」
「仕方あるまい。妨害を受けたのだ」
「お前がいなかったのが……いや、別れて行動した俺が悪いが……」
次はどうするか悩んでいる男。するとそこに蛇竜が現れた
「どうやら困っているみたいだな」
「お前か……」
「力を貸そう。勿論対価は貰うがな」
「仕方ない……対価は何を払えば良い?」
「お前たちが狙っている少女の身体の一部だ。髪でも皮膚でも良い」
「それぐらいなら良いだろう。お前には死体をくれてやる。あの女の血が必要なだけだからな」
「交渉成立だな。バッタモンダー」
蛇竜が呼ぶと痩せた男が現れた。
「僕は別に君たちの仲間ではなく協力者なんだけどな~でも、プリキュアを排除することが出来るんだね」
「あぁ、こいつらの目的が達成すればな。勿論、お前一人が動くだけではない。こちら側も戦力を出そう」
気が付くといつの間にかフード姿の竜が現れた
「動く時は……プリキュアたちが少女を連れて街に出たときだ。それはお前たちがやれ」
蛇竜が白衣の男に命じると白衣の男は笑みを浮かべた。
「それは任せろ。あの少女……俺を助けた少女を利用する」
ソラside
早朝、私は一人で走っていた。昨日の夜、ずっと考えていたが……答えが見つからない
「私は……」
ミナトさんたちのやり方を……正義を認めて良いのか?だけど……
「難しいです……」
前にシャララ隊長と話したことを思い出した。
『正しい事を最後までやり抜く。それがヒーロー。ソラ、君の言う通りだ。でも、だからこそ、正しいとは何なのか、ヒーローは考え続けなければいけない』
「ヒーローは考え続けなければいけない……か」
私は…………どうしたら良いのだろう?
「あの……」
そんなとき、不意に声をかけられ振り向くと、そこには昨日の白衣の……私は咄嗟に身構えると……男は慌てていた
「警戒……しますよね。彼女を拐おうとしたのですから」
「拐おうとした?貴方は彼女を閉じ込めて、逃げ出したから捕まえようと……」
「そんなことありません。俺はただ彼女を助けようとしただけです」
「どう言うことですか?」
「改めて自己紹介を……俺はヘルト。研究者です。彼女が竜と人のハーフの子孫と言うことは?」
「聞いてます」
「そんな彼女を俺は助けたいのです」
助けたい?でも聞いている話とは……
「彼女の竜の力を取り除くために研究をしていたのです。確かに閉じ込めていましたが…………彼女を救うために仕方なかったのです」
「………………」
「信じてもらうのは難しいですね。ですがこれだけは言っておきます。俺を襲った男は悪人ですよ」
「…………それは」
「彼女は今は?」
「まだ眠っています……」
「では目覚めたらこの場所に…………」
ヘルトはそう言って姿を消した。私は…………
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