ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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今回のオリストは結構長くなるかも……本編に戻れるように頑張ります


51 もしも自分なら

桜空side

 

保護した少女。竜と人が交わった子の子孫……そう話を聞いたけど、なんと言うかそこまで驚きはなかった。理由としてはノアたちから前に聞いてたから、個人的には本当にそういうことがあるのか~って感じだった。

とりあえず少女は暫くは虹ヶ丘家で様子を見ることになり、ミナトたちはフウの家にいることになった。

 

僕は眠れず、リビングのソファーで一人考え込んでいた。それはある問題について……

 

問題は僕らとミナトたちの価値観の問題。悪人は絶対に許さないか許すかの違い……

ソラ、ましろ、ツバサ、あげは姉はミナトたちのやり方に関して反対。ノアたち竜たちは場合によるらしい。その場合は何のときなのかは教えてくれなかったが、フウさんが嫌うことらしい。

僕は…………僕は分からない……

人を傷つけるような悪人をぶっとばすことはするけど、命を奪うまではしたくない。だけどもし、もし……ましろを傷つけられたりしたら……いや、ソラたちの時も……多分僕は…………

 

「難しいな……」

 

「何が?」

 

「えぅ?」

 

気が付くとましろがエルちゃんを抱いて後ろにいた。ましろはエルちゃんを抱いたまま僕の隣に座った。

 

「それで何が難しいの?」

 

「自分だったらの話」

 

「もしかしてミナトさんたちの……」

 

「ましろたちみたいに命を奪うことまでって言う事は僕も分かる。僕だってしたくない。だけど……もしもましろやソラたちが傷つけられたりしたら……って思うと…………何か黒いモヤモヤが出てきてな……」

 

「桜空くん……」

 

「謝って済む話なら色々と楽なんだろうけど……」

 

「それは……難しいね……ソラちゃんも今、悩んでるみたい」

 

「そうなのか?」

 

「確かに今回のはソラちゃんは否定してる。だけど……ミナトさんたちの世界ではって考えると……」

 

「認めたらソラのヒーロー像は間違っていることになるかもしれない。でもミナトさんたちの正義を否定することは本当に正しいのか…………」

 

「だから悩んでるみたい……自分はどうするべきかって……」

 

本当に難しいよな…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の廃ビル……そこには白衣の男と大太刀の男がいた。

 

「もう少しで手に入れられたのに」

 

「仕方あるまい。妨害を受けたのだ」

 

「お前がいなかったのが……いや、別れて行動した俺が悪いが……」

 

次はどうするか悩んでいる男。するとそこに蛇竜が現れた

 

「どうやら困っているみたいだな」

 

「お前か……」

 

「力を貸そう。勿論対価は貰うがな」

 

「仕方ない……対価は何を払えば良い?」

 

「お前たちが狙っている少女の身体の一部だ。髪でも皮膚でも良い」

 

「それぐらいなら良いだろう。お前には死体をくれてやる。あの女の血が必要なだけだからな」

 

「交渉成立だな。バッタモンダー」

 

蛇竜が呼ぶと痩せた男が現れた。

 

「僕は別に君たちの仲間ではなく協力者なんだけどな~でも、プリキュアを排除することが出来るんだね」

 

「あぁ、こいつらの目的が達成すればな。勿論、お前一人が動くだけではない。こちら側も戦力を出そう」

 

気が付くといつの間にかフード姿の竜が現れた

 

「動く時は……プリキュアたちが少女を連れて街に出たときだ。それはお前たちがやれ」

 

蛇竜が白衣の男に命じると白衣の男は笑みを浮かべた。

 

「それは任せろ。あの少女……俺を助けた少女を利用する」

 

 

 

 

 

 

 

 

ソラside

 

早朝、私は一人で走っていた。昨日の夜、ずっと考えていたが……答えが見つからない

 

「私は……」

 

ミナトさんたちのやり方を……正義を認めて良いのか?だけど……

 

「難しいです……」

 

前にシャララ隊長と話したことを思い出した。

 

『正しい事を最後までやり抜く。それがヒーロー。ソラ、君の言う通りだ。でも、だからこそ、正しいとは何なのか、ヒーローは考え続けなければいけない』

 

「ヒーローは考え続けなければいけない……か」

 

私は…………どうしたら良いのだろう?

 

「あの……」

 

そんなとき、不意に声をかけられ振り向くと、そこには昨日の白衣の……私は咄嗟に身構えると……男は慌てていた

 

「警戒……しますよね。彼女を拐おうとしたのですから」

 

「拐おうとした?貴方は彼女を閉じ込めて、逃げ出したから捕まえようと……」

 

「そんなことありません。俺はただ彼女を助けようとしただけです」

 

「どう言うことですか?」

 

「改めて自己紹介を……俺はヘルト。研究者です。彼女が竜と人のハーフの子孫と言うことは?」

 

「聞いてます」

 

「そんな彼女を俺は助けたいのです」

 

助けたい?でも聞いている話とは……

 

「彼女の竜の力を取り除くために研究をしていたのです。確かに閉じ込めていましたが…………彼女を救うために仕方なかったのです」

 

「………………」

 

「信じてもらうのは難しいですね。ですがこれだけは言っておきます。俺を襲った男は悪人ですよ」

 

「…………それは」

 

「彼女は今は?」

 

「まだ眠っています……」

 

「では目覚めたらこの場所に…………」

 

ヘルトはそう言って姿を消した。私は…………

 

 




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