ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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52 どうしたいか

ソラside

 

ヘルトと別れたあと私はどうしたら良いのか迷いながら家に帰ると桜空さんの鍛練をミナトさんが見ていた。

 

「氷の塊を飛ばすのと氷の刃を作るのと拳に氷を纏わせるか」

 

「後は竜の力としては氷の翼で飛ぶことが出来るけど……」

 

「まぁ普通はそんなもんだよな」

 

「なんじゃ、我の力を普通と言うのか?」

 

グーリさんが出て、ミナトさんの発言に怒るけど……ミナトさんは遠い目をして……

 

「発想力が凄すぎるからか……氷の騎兵を作り出したり、国全体に猛吹雪を起こしたり、時間を凍らせるって感覚で時を止めたりする氷使いの奴がいて……」

 

「……化け物か何かか?」

 

「どんな頭をしているんだよ……」

 

「まぁそのせいか氷使いはそんな感じのイメージがついてな……後はまぁ氷の塊を飛ばす技を進化させてもいいかもな。塊じゃなく武器を作り出してとか」

 

「なるほど……」

 

「後は凍らせるのも出来るんじゃないか?」

 

「うーん、ちょっと考えてみるか」

 

「それにしても殺し屋に戦い方を教わるのはどうかと思うがな」

 

「まぁそう思われても仕方ないか……ただこれだけは覚えてほしい……俺たちのやり方で救われるものがいるって事を……」

 

「……救われるか……多分だけどソラはそれでも……」

 

「分かってるよ。ソラはそこまでしたくないって、ただもしも自分の正義で後悔したりしたら、アイツは潰れるかもしれないって……」

 

「正義に潰される……」

 

正義に……潰される……確かにそうかもしれない。もしかしたらそうなるかもしれない……ミナトさんはもしかして……私にそうなって欲しくないから?

 

「ヒーローと言うのはそれだけ大変だったりするしな」

 

私は……私は……

 

「ミナトさん……」

 

私はミナトさんたちの前に出た。そして告げた自分のヒーローとしての思いを……

 

「私は……どんな悪人でも見逃します。ただこれから先、見逃した人が悪いことをしたとしても……私は戦います……」

 

「その悪人とやらが反省することを願ってか?」

 

「はい……」

 

「もしもその悪人がお前の友達や家族……大切な人を傷つけようとしてもか?」

 

「その前に止めてみせます!」

 

「……後悔は?」

 

「しません!」

 

私の宣言を聞いて、ミナトさんは少し笑った。

 

「そうか……じゃあ頑張れよ」

 

「はい!」

 

ミナトさんは満足そうにしている。私の答えを聞いたからなのかもしれない。

あとそうだ……

 

「実はさっき……」

 

私はヘルトと遭遇し、目的と彼女を返してほしいと言われたことを話した

 

「なるほどな……」

 

「正直……信じていいか迷っています」

 

「いや、明らかに罠だろ」

 

桜空さんの言う通り、罠の可能性がものすごく高い。でも本当に彼女の竜の力を……

 

「ソラ……お前はどうしたい?」

 

「え?」

 

「今回の件は俺たちが持ち込み、お前たちを巻き込んだ。だけどあの子の事はお前の判断に任せたいと思っている」

 

「何故ですか?」

 

「お前ならいい答えを見つけられそうだと思ってな」

 

私なら……しばらく考え、私は答えを出した。

 

「あの子が起きたときに、あの子に選ばせたいです。あの子の処遇を私たちが決めるより本人に委ねた方が……」

 

「分かった。今回の件はお前に任せるけど……まぁいいか」

 

そう……あの子がそうしたいと思うなら……私は……

そんな話をしているとましろさんが家から出てきた。

 

「ソラちゃん!あの子が起きたよ」

 

 

 

 

 

 

 

彼女が眠る部屋に行くが、何故か彼女はミナトさんを見て怯えた。ミナトさんは気を遣い、ヘルトの捜索に行った。とりあえず私、ましろさん、ノア、桜空さん、アスさん、フウさんで話を聞くことに……

 

「ごめんなさい。あの人が私を助けてくれたのは分かっているのですが……何だか似た気配を感じて……」

 

「似た気配ですか?」

 

「はい……私と……そちらの方々はそれなりに平気なのですが……」

 

彼女はノア、桜空さん、アスさん、フウさんを見てそう言った。似た気配?竜の?でもミナトさんは……うーん……

とりあえず彼女の話を詳しく聞くことに……名前はリユウ。ミナトさんたちがいた世界の住人だけど、自分の中の竜の力に目覚めてからは、住んでいた村を離れたらしい。理由としてはもしかしたら村に迷惑をかけてしまうかもしれないからだ。

一人旅をしているときに、ヘルトに捕まり、自分の中の竜の力を奪おうとしていた。何とか自力で脱出をしたが、捕まっていた場所にあった変な機械が作り出した穴に吸い込まれてこの世界に来たらしい

 

「私は……確かに竜の力を無くせるならそれでいいと思ってましたが……あの白衣の男なら嫌なものを感じて……」

 

「そうなんですね……」

 

それからはソラシド市に来てから逃げてはいたけど、ヘルトに見つかったが……ミナトさんに助けられたと……

 

「私はこれからどうなるのでしょうか?」

 

どうなるのか…か。ミナトさんたちと一緒に行けば、多分リユウさんは穏やかな日常を……でも身に宿した竜の力が暴走するかもしれない……

ヘルトに奪われれば…………

 

「リユウさん……どうしたいですか?」

 

「え?」

 

「これから先の事はリユウさんが決めるべきです。私はそのお手伝いをしたいです」

 

「私もソラちゃんと同じように手伝いたい」

 

ましろさんも私と同じ気持ちだった。そして桜空さん、ノアも……アスさんもフウさんは…………あれ?いつの間にかいなくなってる?

 

「私が決める…………竜の力については……元の世界に戻ってから考えます……その前に……この街を見て回りたいです」

 

「分かりました!では……」

 

「いいのか?ミナトが止めるかもしれないぞ」

 

ノアの言う通りだ。止められるかもしれないけど…………アスさんは笑顔で答えた

 

「多分フウが今、彼の気を引いてるからいける!」

 

今のうちにという事ですね……私たちは街へと行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ミナトside

 

彼女……リユウとの話し合いはまだ続いているのかと思いつつ、外で待っていると……

 

「まだ話は続いてるぞ」

 

「お前は……フウか」

 

風の竜らしいけど、人の姿になっているとか……まぁそこまで驚きはないというか……

 

「リユウがお前を警戒している」

 

「それが?」

 

「そして俺たちも……お前からは竜の気配を感じる。それもリユウと同じものが……」

 

フウから殺気が感じ始めた。警戒から妙な動きをしたらやられる可能性があるということか……

 

「…………」

 

さて、どう答えるべきか……とりあえず……

 

「説明は後にして、こいつら片付けないか?」

 

家の周辺から感じる殺気……見張っていたがフウが殺気を出した瞬間、見張りがこちらに向けて殺気を出し始めた。

 

「いいだろう。こちらは任せてもらう代わりにお前の仲間を借りるぞ」

 

「分かった」

 

フウはそう言うと、竜の角を生やし空へと浮かび上がり、周辺にいる奴らを風で包み込み、フウの家の近くにある山へと吹き飛ばした。

 

「竜に似た兵士か」

 

「ヘルトの奴が作ったみたいだな」

 

フウに竜の兵を任せ、俺はソラたちに注意をするように言いにリユウの部屋に行くのであった




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