ソラside
リユウさんを連れて私たちは街へと出ていた。ミナトさんたちには言わずにやったことは正直申し訳ないですが…………
「ソラちゃん、大丈夫?」
「はい?」
「リユウさんを連れ出したこと……怒られちゃうって思ってる?」
ましろさんは本当に鋭いというか……
「怒られるときは私たちも一緒にだよ」
「そうですね。ソラさん一人で責任を取る必要はないですよ」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと理由も話せば分かってくれるから」
ツバサくんもあげはさんもそう言ってくれるからか、少し安堵する私。すると桜空さんがあることに気がついた。
「リユウ、調子悪いのか?」
「え、あ……大丈夫……です」
リユウさんはそう言うが、本当に調子が悪そうだった。もしかして……無理に連れてきたから?慌てていると……ノアがリユウの額に触れた
「え、あの……」
「ゆっくり深呼吸しろ」
「は、はい……」
顔色が悪かったリユウさんだったが、直ぐに元に戻った
「竜の力を無理に押さえ込めば、身体に負担が出る」
「は、はい」
「ノア?」
「どうにもリユウの体質的には竜の力は押さえ込められないみたいだな」
「でもそれなら……」
桜空さんが思っていることは何となくわかる。体質が合わないなら……暴走とかするのでは?
「もしかしたら何度か押さえきれなかったことがあったのか?」
「は、はい……元の世界で一度……こちらでも仕掛けましたが……その…絡んできた人を……」
発散したら落ち着いたと言うことでしょうか?
「また前兆があったら、ゆっくり呼吸を落ち着かせろ。そうすれば落ち着く」
「分かりました」
ノアも気にかけているけど、あれでも……いや、体質の問題ですよね。
「おや、こんなところで会うなんて…奇遇だね」
不意に聞き覚えのある声が聞こえ、私たちは身構えると電灯の上にバッタモンダーがいた
「ここで会ったのも偶然ということで……カモン!アンダーグエナジー!」
バッタモンダーが落ちていた蜥蜴の縫いぐるみからランボーグを生み出した。
「リユウさん、下がっていてください!」
「ソラ……」
「ヒーローの出番です!」
「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「ウイング!」
「バタフライ!」
「「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」
「「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」
私たちはプリキュアに変身し、ノアたちも戦闘スタイルに変わったが、バッタモンダーは不気味な笑みを浮かべた
「あはははは!変身してるときは無防備になると思っていたからね!」
どう言うこと?と思った瞬間、悲鳴が聞こえた
「いやぁぁぁぁぁ!?」
「リユウさん!」
後ろに避難したリユウさんを見るとそこにはリユウさんの腕を掴んだフード姿の人がいた。
「あいつは邪竜の!」
ノアがすかさず攻撃を仕掛けるが、フード姿の人はリユウさんと共に消え、さっきいた場所から少し離れた場所に移動していた。そしてそこにはヘルトと刀を持った男がいた
「ご苦労。さて、感謝するよ。お嬢さん」
「ヘルト!リユウさんを離してください!」
「勿論、用が済めば話しますよ」
ヘルトは懐から注射器を取り出した。何をする気?私は直ぐ様駆け出した
「リユウさんは任せてください!皆さんはランボーグを!」
私と一緒にノアが飛び出し、ヘルトに近づくが刀を持った男とフード姿の人に阻まれた。
「ふむ、中々いい度胸だが……所詮は子供!」
刀を持った人が刀を抜いた瞬間、切られたような衝撃が私を襲った
「ぐぅあ…」
「ソラ!くっ!」
ノアもフード姿の人に吹き飛ばされる。
「さて、名乗ろう。我が名はイル。そしてこの刀は皇具『衝天』斬り傷をつけられないが、代わりに切った衝撃を与える」
「イル。ご苦労様。さて…」
「うぁ…」
ヘルトは注射器をリユウさんの首筋に射し、血を抜き取り、そのまま突きとばし、抜き取った血を小瓶二つに分けた
「報酬の竜の血だ」
小瓶の一つをフード姿の人に渡し、フード姿の人は姿を消し、ヘルトは残った小瓶の血を更に取り出した瓶に入れ混ぜ合わせ、その液体を飲み干した
「これで…これで!手にはいった!俺が欲した竜の力!」
ヘルトの姿はみるみる内に変わり、頭には巨大な角、両腕は赤黒くなり、両手は鋭い爪を伸ばし、背中から赤黒い翼と尻尾を生やした姿に変わった
「まるで竜だな」
「その通りだ!俺は竜へと変わった!この力ならこの世界を!あの世界を支配できる!」
「支配……」
私は倒れたリユウさんを抱き抱えながら聞くと……ヘルトは答えた
「そうだ!我が師……ハイトは悲しみも、憎しみも、辛さも無くそうと大昔に戻り、歴史を変えようとしたが……俺はそうはしない!ありとあらゆる世界を支配し、俺が君臨する!」
「いやはや、中々素晴らしい計画だね」
バッタモンダーはヘルトの言葉を聞き、拍手をしていた。そんなこと……させない!
私はヘルトに向かっていこうとするが、その前に10体の竜を模した兵が現れた。私は兵を殴ろうとしたが……
「止めておけ。その兵は元は人だぞ」
それを聞いた瞬間、私は拳を止めた。そして兵たちに殴り飛ばされる
「くぅ……」
「ソラ!躊躇するな!」
ノアがそう言うが……でも……
「攻撃力に特化した兵たちだけど、脆いからな~殴ったら死んじゃうかもね」
私には……
「あぁ、そうだ。君には感謝するよ」
「感謝?」
「その小娘はもっと早く手に入った筈だけど……あの男に邪魔されてね……おまけに殺されそうになったけど、君が助けてくれたお陰で、こうして俺の計画は達成する」
「私の……」
「正義感強い君のお陰だよ。ヒーローごっこも案外役立つんだな」
「スカイ!聞かないで!」
プリズムの声が聞こえるけど……でも……
「おっと、そう言えば……その小娘……モルモットは処分しないとね。竜兵……やれ!」
倒れたリユウさんに竜兵たちが群がり始める。私は……助けないと……でも……
「それに俺の頼みは聞かなかったが、お前が連れ出したお陰で、計画は上手くいった。ありがとう。正義感強いヒーローごっこを楽しんだ……ガキが!」
私は……私が……私が……あの時……
座り込む私……リユウさんを助けられない……私のせいで……リユウさんを……
頭の中に後悔が渦まくる中、リユウさんに群がっていた竜兵5人が切り裂かれた
「たくっ、何をしてるんだ。ソラ!」
リユウさんの前には刀を抜いたミナトさんがいた。
「ミナト……さん……」
「色々と言いたいが……お前は何をしてるんだ?」
「私は……私のせいで……リユウさんが……それにヘルトの計画が……」
「そうだな。手後れみたいだな」
「私のせいです……私がやろうとしたことが……結果的に……私は……ヒーローしっ……いたっ!?」
言いかけた瞬間、私はミナトさんに頭をチョップされた。ミナトさんはため息をつき……
「後悔しないんだろ」
「あ……」
私は……後悔しようとしていた。そうだ……後悔しないって決めたのに……
「それに手後れでもまだ何とでもなる!先ずはあの竜兵とやらを切る!」
「で、でもあれは……」
「元は人間とか言われたんだろ……だけど、嘘だな」
「え?」
「こっちの世界に来る前にヘルトの資料を見たが、あれは人工的に作られた存在らしい」
「そうだったんですか!?」
「だから……あれに関しては任せろ!」
「…………」
「ヘルトとあの大太刀をもった奴はお前に合わせる!」
オリキャラ紹介
ヘルト
謎の研究者。正体はミナトが戦ったオリジナルラスボスのハイトの弟子。ハイトの目的は帝国による民たちの絶望を無くすために過去に戻りやり直そうとしていた。そのためにハグプリの敵であるクライアス社と手を組んだが、最終的にミナトによって野望ごと打ち砕かれた。ヘルトはハイトの遺志を継がず、世界を支配することにし、そのために強力な竜の力を得ようとした。
次回でオリスト終わりです
今回はソラは立ち上がりましたが……
感想待ってます