ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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58 無駄じゃなかったこと

アスside

 

ソラちゃんたちと一緒に畑の収穫をしているとヨヨが持ってきた土を取り出したけど、ソラちゃんたちは不思議そうに見ていた。まぁわざわざ土を持ち出すのは不思議だよね

 

「これは、新しい土?」

 

「お祖母ちゃんが作った肥料だよ!」

 

「肥料も自分で?」

 

「ええ!生ごみと土を混ぜて、しばらく置いておくの。それを繰り返すと、自然の力で、栄養満点の肥料になるのよ」

 

「ヨヨさんって、すごい……どうして、そんなに物知りなんですか?」

 

「気になる事を調べ始めると、また新しく気になるものが見つかるの。例えば、ハーブについて調べていると、ハーブを使ったお料理の事が気になって、レシピを調べたの。そうすると、実際に作りたくなるわよね?それでお料理をすると、どうしても生ごみが出ちゃうでしょ? 何かに使えないか調べてみたら、肥料を自分で作れるという事を知ったの。せっかく肥料もある事だし、と思って畑を始めたら、野菜について勉強するようになって!」

 

「全部繋がってるんですね……」

 

「えぇ……知りたいという気持ちは、繋がって広がっていくものだと、私は思うわ……」

 

「繋がって、広がる……」

 

ツバサくん、少しは悩み解決の糸口見えてきたかな?

するとソラちゃんがお腹を鳴らしたので、昼食を食べることになった。

 

「すごく美味しそうです!」

 

「あれ?フウは?」

 

フウの姿がないけど……と言うか収穫初めてから姿を見ない。どこ行ったんだろう?

 

「風を感じに行ってる。こういう場所はあいつにとっては良い場所みたいだからな」

 

フウらしいな~

 

「生で食べられる野菜は切っておいたから、沢山食べてちょうだいね!」

 

「これはディップソース! お野菜につけて食べてみて! カレーマヨと、たらこクリームチーズ。それから、ハーブヨーグルトだよ!」

 

「ヤバ! オシャレで気分アガるね!」

 

「とれたてのお野菜をデップ? ソース? で食べるなんて、確かに特別なお弁当です!」

 

「それじゃ、いただきましょうか」

 

「はい!」

 

早速食べようとした時、ツバサくんは空を見て何かに気がついた

 

「あれは……これから雨が降るかもしれません」

 

「こんなに晴れてるのに?」

 

するとツバサくんの言う通り雨が降り始めてきた。

 

「本当だ! 降ってきた!」

 

「少年、当たったじゃん!」

 

「本降りになる前に、屋根のある所へ行きましょう」

 

近くのベンチスペースに移動し、昼食の続きをすることに……

 

「ピーマンをカレーマヨで食べると止まりません!あげはさんもどうぞ!」

 

「え? アハハ……」

 

「あげはちゃん、ピーマン苦手?」

 

「そ、そんな訳ないじゃん! 私、大人なんですけど?」

 

「あげは姉、それ言う人は大体……」

 

「えっと、ほら、食べられるよ。あれ? 美味しい! カレーマヨのおかげで食べやすい!」

 

「それは、ピーマンが嫌いな人の感想だよ?」

 

「それにしても、この雨、いつまで降るんでしょうか?」

 

「すぐにやむと思いますよ」

 

「さっきも天気を当ててたけど、どうして?」

 

「雲を見たんですよ。朝は小さかった雲が、雨を降らせる大きい雲に成長してたんです」

 

「あの雲は短い時間雨を降らせるので……」

 

「すごいです! ツバサ君!」

 

「お祖母ちゃんみたいに物知りだよ!」

 

「あの雲は短い時間雨を降らせるので……」

 

「すごいです! ツバサ君!」

 

「お祖母ちゃんみたいに物知りだよ!」

 

「いや、そんな……空を飛ぶためには天気も大事なので、それで勉強してて……」

 

ふとツバサくんは気がついた感じだった。そうだよね。勉強してきたことは無駄じゃないってことを

 

「知りたいという気持ちは、繋がって広がっていくものだと、私は思うわ……空を飛ぶために勉強していた事が、みんなを雨から守ってくれたわね」

 

「はい……」

 

「私ね、何かを学ぶ事と畑は似ていると思うの。学んだ事は肥料になって、あなた達の夢の種を育ててくれる。けれど、その種がいつ芽吹くかは分からないから、学んだ事は全部無駄だったんじゃないかって、不安になるのよね……でも大丈夫。それは、明日かも、ずっと先の未来かもしれないけれど、必ず花開く時が来るわ。しかも、自分の思いもよらない花が咲く事もあるのよ。勉強のために作った鳥の模型が、畑を守ったりするみたいにね!」

 

「ツバサくん、無駄じゃないって分かった?」

 

「アスさんは……その、気がついてたんですか?僕の悩みの解決する方法」

 

「ツバサくんの事が大好きだからね。何となく理解できるから」

 

「そ、そんな理由なんですか……」

 

呆れつつも笑顔を向けるツバサくん。嬉しそうだな~

 

「君たちを倒す作戦を考えるためにこんな山奥に来たと言うのに、まさかここで会うとはね。プリキュア、竜たち」

 

『バッタモンダー!?』

 

こんなところに来るなんて、あのお邪魔虫め~

 

「カモン!アンダーグエナジー!」

 

バッタモンダーはツバサくんが作った鳥の模型をランボーグに変えた。私、ノア、桜空は戦闘スタイルになり、ツバサくんたちもプリキュアに変身した

 

「「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」

 

「スカイ!」

 

「プリズム!」

 

「ウイング!」

 

「バタフライ!」

 

「「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」」

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」 

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」

 

ランボーグは羽を飛ばして攻撃を仕掛けてきた。バタフライはそれをバリアで防ぎ、プリズムは光弾を、桜空は氷の礫を放つが、ランボーグはそれを空中で回避した

 

「なんて素早い動きです! さすがウィングの作った鳥さんですね!」

 

「いやー、エヘヘヘ」

 

「照れてる場合じゃないよ!」

 

危ない。私も褒めるところだった。それにしても空をあんな風に飛ばれると……私やノア、桜空が攻撃しかけてもランボーグをうっかり浄化せずに倒しちゃう可能性がある。するとバタフライがミックスパレットを取り出した。

 

「ここは任せて!ミックスパレット!ホワイト!ブルー!温度の力!下げてこ!」

 

ミックスパレットから放たれた冷気がランボーグを凍らせた。ミックスパレットってそんな力まであるんだ。桜空にも出来そうだけど、加減が難しいみたいらしい。

 

「今!」

 

プリズムと桜空の攻撃が命中し、スカイが追撃しようとするが避けられ、ランボーグは高く飛んでいた。

 

「翼を羽ばたかせていないのなんで?」

 

「多分、上昇気流に乗ったんです」

 

「俺たちなら気流なんて関係なく飛べるが……あのランボーグが攻撃を仕掛けてこないとなると……罠に近いな」

 

ウィングなら同じように上昇気流に乗ることは出来るけど、ランボーグが邪魔をするってことか。するとウィングはバタフライに雲に向かってさっきのミックスパレットの力を放つように指示し、バタフライはミックスパレットで雲を冷やすと大きな雹が降ってきて、ランボーグに命中した。

 

「雲は冷やすことで、あんな風に雹を降らすことが出来ます」

 

ランボーグは更に羽を飛ばして攻撃を仕掛けてくる。

 

「このままじゃ……」

 

「ウィングも高く飛べれば……」

 

「高く飛ぶ……アスさんは気流とか関係なく飛べますか?」

 

「うん、出来るよ」

 

「それなら、僕が高く飛んだら、それについてきてください!」

 

ウィングはそう言って、ランボーグを挑発すると、ランボーグは翼を羽ばたかせ、突風を起こすとウィングは狙っていたかのように高く飛び上がった。あれってもしかして……

 

「どうやら突風が山に当たり、大きな上昇気流を起こしたみたいだな」

 

いつの間にか来ていたフウが空高く飛び上がるウィングを見てそう言った。

 

「と言うかフウが力を貸せば……」

 

「あの少年がそれを望むかどうか次第だった。ほら、行ってこい」

 

そうだ。ウィングが待っている。私は翼を広げ、ウィングを追いかけ、雲を抜けると雲の上に抜け、そこは青空が広がっていた

 

「プリキュアの力だけじゃ、ここには来られなかった……無駄じゃなかったんだ」

 

「ウィング。良かったね」

 

「はい!それにアスさんと一緒に見られて良かったです」

 

「へ?」

 

何でこんなときにそんなことを言うかな~

 

「アスさん、来ましたよ」

 

ランボーグも追いかけてきたみたいだけど、ランボーグより高く飛んでいるなら……

 

「四元の力!解放!」

 

私は四元の力を解放し、ウィングとともにランボーグにパンチを喰らわせ、地上へと落し

 

「バタフライ!」

 

「オッケー!すべての色を1つに!ミックスパレット!レッド!イエロー!ブルー!ホワイト!まぜまぜカラーチャージ!プリキュア・タイタニック・レインボー!アタック!」

 

タイタニックレインボーによって、ランボーグは浄化されるのであった。

 

「くそ!こうなったら、あれを使うときが来たか」

 

バッタモンダーはそう言って姿を消すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから家に戻り、ツバサくんはヨヨからたくさんの本を貰った。まだみんなみたいに夢が見つかってはないけど、たくさんの事を知ることは無駄じゃないって言い、更にヨヨからミラーパットを受けとるのであった。

 

 

 

 

 

 

そして夕飯後、私はツバサくんと二人でいた。

 

「あの、二人で見たかったってどう言うこと?」

 

「え?いえ、思ったのですが……アスさんはこうして僕らと一緒にいるようになってから、たくさんの事を知っては楽しそうにしていると思って」

 

「うん、今までは戦うことが全てだったからね」

 

「僕は楽しそうにしているアスさんの笑顔が素敵だと思います。だからこれから一緒にたくさんの事を知り、見ていきたいと思ったので……ってアスさん、何で顔真っ赤に?」

 

「ツバサくん……無自覚で言ってる////」

 

「えぇ!?」

 

ツバサくん、あんまり恥ずかしいこと言わないでよ……

 




次回はついに……

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