桜空side
夢を見ていた。真っ暗な場所で僕は一人佇んでいた。
「ここは一体……」
何処かに移動しようとしたが動けない。
そんな中、何かの声が聞こえてきた。
『目覚めの時』
『あなたの役割を知るとき』
僕の……役割?それは……
『我らは貴方を守る』
『我らは貴方を守る』
『『貴方は?』』
「夢?」
「あぁ……」
朝食が終わったあと、みんなに夢の事を話した。何であんな夢を見たのか?それに目覚めの時とか役割とか……よく分からない。
「もしかして竜の力関係とか?」
「確かに考えられますね。桜空さんはグーリさんと融合していますから、それ関係とか?」
「悪いが覚えがない。たまたまそういう夢を見ただけだろ」
「そうだと良いけど……」
どうにも気になる……あげは姉やツバサの言う通り竜関係だとしても……
「もしかしたら、アスさんみたいに四元の力に目覚めるとかでしょうか?」
「もしくは竜になりつつあるとか?」
アス、頼むから不安になるようなことを言わないでくれ。僕以上に不安になってるましろがいるんだから
「桜空くん……本当に大丈夫?」
「うん、身体も変な風にはなってない……そもそも竜と融合しているようなことって前にもあったりするのか?」
「聞いたことないな」
「私もないね。ノアは?」
「俺もないが……桜空。何かあったら直ぐに言え」
「分かった」
とりあえず夢のことは一旦忘れた方がいいな。変に気にしていると悪い方向に働くことになりそうだし……
「みんな、少し良いかしら?」
するとヨヨさんが僕らに部屋に来るようにと声を掛けた。どうにもスカイランドから連絡が来たみたいだ
連絡をくれたのは青の護衛隊の副隊長さんからだった。内容は王さまたちは変わりがないこと。それはつまり今も眠り続けていることだ。ヨヨさんはキラキラポーションはあと少しで完成すると話していると、ベリィベリーが割って入ってきて、シャララ隊長がここ最近になって目撃されたとのことだった。ソラはそれを聞いて喜ぶが、どうにも目撃者の話を聞くと気がついたらシャララ隊長が消えていたとのことだった。
何だか嫌な予感もする中、ましろは……
「本当なのか嘘なのか、ここで話していても始まらないと思います。引き続き捜索を続けて、何か情報があったら、また教えて下さい。どんな小さな事でもいいので……待ってます、ベリィベリーさん!」
「了解だ!」
通信が終わり、ソラはようやく手に入った情報に期待をしていた。
ノアside
スカイランドとの通信が終わったあと、俺はフウの所に来ていた。
「桜空の夢か……」
「桜空は気にしないようにしているが……どうにもな」
「…………」
フウはしばらく考え込み、あることを告げた
「前にも話したが、四元の力……桜空が覚醒する可能性はあるか?」
「どうだろうな?今はまだな」
「アスは目覚め、俺も既に目覚めている。ノアはお前は……」
「俺は使わない……現状はな」
「気にしているのか?四元の力はお前にとって……」
「分かっているなら言うな……四元の力はもう使う必要はない」
四元の力だけは……俺は使ってはいけない。俺には…………
『グーリ!止まれ!このまま……』
あの日の事を思い出してしまう…………
桜空side
買い出しに行こうとましろとソラに声を掛けようと思い、探しているとソラの部屋にましろとエルちゃん、ソラの話し声が聞こえてきた。
『この手帳に書いた事は、絶対に守らなきゃいけない……そういうつもりで書いてます……立ち止まるな、ヒーローガール……絶対に守れるって自信、ずっとなくて……シャララ隊長の身に、もしもの事があったら、それでも私は前に進めるのでしょうか? ヒーローでいられるのでしょうか?』
『ソラちゃん……』
『さっきは、ありがとうございました!』
『え?』
『前に進む足が止まりそうになっても、隣にましろさんがいて、背中を押してくれる……私、今日なら書けそうな気がして! シャララ隊長の言葉を、この大切な手帳に……立ち止まるな、ヒーローガール!』
『ひーよー!』
『はい! 絶対ヒーローになるぞ!』
『あい! ひーよー!』
『なるぞー!』
『おー!』
ソラも色々とあったからこそ、一歩進めているな。それにましろが背中を押してくれるか……
『目覚めの時』
『役割を知るとき』
一瞬、夢の声が聞こえた気がしたが……僕は気のせいだと思い、聞こえなかったことにした。
次回は……
感想待ってます