ノアside
あの日、この世界に来たとき、地面に落ちる前に龍の姿に変わって近くの森に着地をした俺。
「ふぅ、気がついたら空の上とはな。しかもソラとはぐれるとは……」
どうにか合流したいが、ソラの居場所がわからない。おまけにこの世界は……
「どうにもスカイランドではないみたいだな」
森に着陸するときに見えた景色はスカイランドとは違っていた。もしかしたら異世界にでも来てしまったか?
「下手したら龍の姿だけで騒ぎになりかねないな。しょうがない。暫くはここを拠点にするか」
焦ったところで状況は変わらないしな。とりあえずは住み処を……
「まぁ住み処なんて木上でもいいか」
だとしたら食料と水の確保だな。いくらドラゴンでも食料と水がないとキツいからな
「ん?」
茂みから巨大な獣が姿を現した。確かあれは……
「豚みたいな奴だな。まぁいい……糧になってもらうぞ!」
「とまぁそんな感じで暫くは森で過ごしてたな」
「そうだったんですね。でもノアがまさかこんな近くにいたとは」
「俺もだ。ましろと桜空だっけ、ソラのことありがとうな」
「う、ううん、私たちはたまたま……」
「そうだな。たまたま出会って……」
「お二人のお陰でこうしてノアと出会えたのかもしれませんね。それでノア……」
「あぁ分かってる。桜空から感じてる。久しぶりだな。グーリ」
名を呼ぶと桜空の頭の上にグーリの姿が現れた。桜空から気配を感じると思ったら、融合していたのか
「あの時以来だな。ノア!」
「まさかお前とまた会えるとはな。余程宿主と相性がいいみたいだな」
「ふん、貴様こそ!力が落ちているのではないか?我と戦ったときより弱くなってるぞ」
「当たり前だ。あの戦いで俺は傷つき、大半の力を制限するようになっているからな」
それほどにまでグーリとの戦いは激しいものだった。ソラに助けられてなんとか一命はとり止めたが……それでも全力は出し難く、力を抑えるためにこの姿をしている
「そうか……」
「えっと、グーリ……もう大丈夫だよな」
「あぁもう我らは敵対することない」
「だな」
桜空は俺とグーリが争わないか心配していたみたいだな。だがもうグーリとは戦うことはない。
「それでソラたちは何でこの森に?」
「そうでした!実は……」
ソラたちの話では、スカイランドと連絡を取るためにスカイジュエルが必要らしく、そのスカイジュエルがある場所はどうやらこの森……と言うより山にあるらしい。
「それで川辺辺りにあると聞いて」
「それならこっちの方だな」
ソラたちと一緒に話に聞いた川に来た俺たち。するとソラが持つペンが光だした
「スカイジュエルが近くにあるってことだね」
「さぁ宝探しの時間です!」
川沿いを歩いていき、スカイジュエルを探していく。
「この辺りかな?」
「あ、あれは……」
するとソラは岩が積み重なったオブジェを見つけた。
「す……すごい……一体誰が何のために……」
「確かに凄いけど……」
「ノア……さんがやったんですか?」
「いや、俺は知らないな。この間までなかったし……あと呼び捨てでいいぞ」
「へ…へくしっ」
すると赤ん坊…もといエルがくしゃみをすると岩のオブジェが崩れた。まぁバランス悪かったみたいだし、仕方ないか
更に進んでいくと今度は大きな岩があった。
「まさかこの中に…な~んて」
ソラはましろに荷物を預けると岩に触れ…
「えっ?」
「やってみましょう」
「いやいや、この岩をどうにかするなんて、普通に無理じゃ」
「ソラちゃん、本気?」
「まぁ見てろ」
ソラは特定の構えをしていく。久しぶりに見るな。ソラのあれは……
「桜空、ましろ。見てろ。あれはスカイランドに古くから伝わるスカイランド神拳だ」
「「スカイランド神拳!?」」
「まさかあの小娘が!?」
「ハァーーーー!タァーーーーー!」
ソラが岩を思いきり殴った瞬間、岩は真っ二つに割れたのだった。
「本当に割れた!?」
「と言うか岩の中には……化石があるだけだな」
「……押忍!」
「確かにお宝だけど、特に変化もないみたいだし、やっぱり関係なかったね」
「ふむ、ソラ。成長はしているみたいだな」
「いえ、まだまだです。ノアみたいに岩の真ん中だけを打ち砕くなんて出来ないですし……」
「桜空よ。お前も我の力を扱えていけば、それぐらいできるぞ」
「いや、できるぞって……」
「一点集中は戦いの中でもかなり有効的だ。覚えておいて損はない」
「やばい……ましろ……僕とましろ以外なんか……」
「言っちゃダメだと思うよ。桜空くん……」
更に進んでいく俺たち。だが中々スカイジュエルが見つからない
「見つかりませんね~」
ソラがペンで反応を見ていると急に眩しく光だした。
「ペンが!?」
「すごい光……あれは……」
ソラは川の中に青白い光を見つけ、拾い上げるとどうやら目的のスカイジュエルが見つかったみたいだった。
「ありました!」
「これでスカイランドと通信が出来るね!」
「やったー!やりました!」
ソラが大はしゃぎしていると後ろの方から何かが崩れる音がして、振り向くとそこには岩のオブジェを作っていた奴がいた
「だーーーーびっくりして崩れちゃったじゃねぇか!どうしてくれるのねん!」
あいつは確か……あの時の!
「あなたは!」
「お前ら!」
「カバピョン!」
「カ!バ!ド!ン!なのねん!いい加減覚えろっつうの!」
「何だ?こいつもこっちに来ていたのか」
「ん?てめぇは!それに……探し物が向こうからやって来るなんてラッキー!その赤ん坊をこっちに寄越しな!」
こいつ、エルをまだ狙っていたのか。
「絶対にいや!」
「なら仕方ないのねん!カモン!アンダーグエナジー!」
カバドンは黒いオーラを放ち、怪物を産み出した。なんだこいつ?
「ソラ、あれは?」
「ランボーグという怪物です!ノア!ましろさんをお願いします!」
「お前、戦えるのか?」
「見ていてください!ノアと離れていた間……私が手にした力を!桜空さん!」
「あぁ!氷竜!」
「ヒーローの出番です!」
ソラはペンを掲げながら叫んだ。
「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!スカイ!きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ!無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「キュアスカイ?それに桜空は……なるほど、グーリの力を扱えるだけはあるな」
「やれ!ランボーグ!」
ランボーグが地面から大量の竹を生やしていく。ソラと桜空は後ろへと下がりながら避けていき、岩の上に上がる
「下は危険ですね」
「とはいえ逃げるだけじゃ……」
ランボーグが生やしていく竹は岩を貫いていき、二人の足場を破壊するが、二人は大きく飛びあがり、蹴りを喰らわせようとしていた
「ランボーグ!」
ランボーグは二人の蹴りを防ごうとするが、二人は蹴りをフェイントに使い、同地面に下りて掌底を喰らわしてランボーグを吹き飛ばす。
「むっきーーーなにやってるのねん!」
「ランボーグ!」
今度は腕から筍を飛ばしていく。ふむ、遠距離ならどうにかなると思ってるみたいだけど……二人は上手く避けていく。だが、こっちに向かって筍が迫ってきていた。
「ましろ、動くなよ」
俺は飛んできた筍を軽く殴った瞬間、塵になって消えた。
「えぇ!?」
「ノア!すみません、助かりました」
「と言うかあれを粉々に……」
「ノアは今こそ制限されてはいるが、力の使い方が上手いからな。あれぐらいは普通に出来る」
「桜空もいずれは出来るようになるぞ。さて、スカイ。合わせろ」
「はい!」
迫り来るランボーグに対して、俺とスカイは攻撃を弾いていく。
「くそ、いい加減決めろ!」
「はい!」
「まずは桜空にいずれ使えるように……」
俺はランボーグの腕を掴み、思いきり空へと投げ……
「これが竜のブレスだ!」
炎のブレスを吐き、ランボーグを丸焦げにして弱らせ……
「ひーろーがーるー!スカイパンチ!」
止めの一撃をスカイが決めるのであった。
「スミキッター」
ランボーグは元の竹に戻るとカバドンは……
「くぅ~こうなったら!これだ!」
カバドンはキノコを食べるけど、あれは確か……
「あれって……」
「これでパワー全開なのねん!行くぜ!」
「えぇ!?まさかの二回目ですか!」
またランボーグを召喚しようとするが急に腹を壊すカバドン。
「カバドンではあのキノコはダメみたいだな」
「もう~山にあるものを無闇に採ったり食べたりしたら、ダメなんですよ。めっ!」
カバドンは腹を押さえながら逃げていくのであった。
ましろたちの家に帰り……
「良かったですね。ソラさん。お友だちが見つかって」
「はい!ノア、この人はましろさんのお祖母さんでスカイランド人です」
「ソラが世話になったみたいだな。事情が事情だから俺もソラと一緒に……」
「えぇ、ソラさんと同じ部屋でいいわよね」
「はい!」
この家に来る前にヨヨのことを聞いてたが、まさかスカイランド人とはな。それに……
「エルがプリンセスか」
「驚きました……私が付けた名前と同じで……」
「そこは重要ではないだろ」
それにしてもヨヨもヨヨでスカイランドで有名なハイパースゴスギレジェンドの名誉博学者だったとはな。
「まぁソラもましろと仲良いみたいだから俺としても安心だな」
「ノア、その……妹扱いは……」
「わるいわるい」
「ふふ、仲がいいみたいね」