ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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シリアス続きます


61 ソラの心、ノアの決意、桜空の目覚め ③

プリズムside

 

邪に染まった桜空くんは、バッタモンダーへと襲いかかる。だけどバッタモンダーを守るようにランボーグが桜空くんの攻撃を止めた。

 

「な、なんなんだよ!こいつは!?おい、ウロボロス!こういう奴の相手はお前たちだろ!」

 

「確かにそうかもしれぬが……ふむ」

 

ウロボロスは桜空くんを見て…………つまらなそうにしていた。

 

「邪の力を制御するかと思ったが……呑まれ、暴走するか……つまらん。ライ、帰るぞ。いつまでも理性を失った奴を見ているほど……あぁ、そうだったな。お前も理性を失っているか。その内捨て置こう」

 

「お前……!!」

 

ノアさんが炎をウロボロスに放つがウロボロスの前に黒い穴が開き、炎を飲み込んだ。

 

「我々に構っている暇はないだろ。そこの期待はずれの奴をどうにかしたらどうだ?」

 

ウロボロスはライを連れて姿を消した。そして……

 

「くそが!まぁいい!こっちも逃げさせてもらうからな!バッタモンモン」

 

バッタモンダーもランボーグを連れて逃げた。残ったのは……

 

「ユルセナイ……ユルセナイ……」

 

「桜空くん……」

 

「プリズム……いえ、ましろさん……今は桜空さんを!」

 

「でも……スカイは……」

 

「シャララ隊長の事は……私にとってかなり厳しいものですが……今は私のことより……桜空さんの事が大事です!」

 

スカイ……自分が一番辛いのに……

桜空くんは私たちを見て、構えている。今は……桜空くんを……

 

「アスさん、プリンセスをお願いできますか?」

 

「私も参加したいけど……仕方ないか……エルちゃん、私の後ろに隠れてて、絶対に守るから」

 

「あす……」

 

エルちゃんの安全を確保し、私たちは襲いかかる桜空くんを止めようとした。

 

 

 

 

ノアside

 

桜空はプリズムの光弾を避け、ウィング、スカイの攻撃を氷壁で防ぐ。

 

「フウさん!合わせて!」

 

「仕方ない!」

 

「ちょっと痛いかもしれないけど!我慢してよね!ひろがる!バタフライプレス!」

 

「風よ!」

 

バタフライプレスの落下速度をフウの風で加速させ、桜空を押し潰そうとするが……桜空は口を開け、氷のブレスを吐き、バタフライプレスを破壊した。

 

「ちょ!あんなのあり?」

 

「ただ破壊しただけではなく、凍らせて砕いたのか……」

 

「ユルセナイ……ユルセナイ……ユルセナイ……」

 

このまま……桜空は戻れない。だとすれば……

 

「みんな……桜空くんを押えられないかな?」

 

プリズムがそんなことを言い出した。まさかと思うが声をかければ戻るとでも?

 

「プリズム……」

 

「私の声なら……止められるかもしれない……だから……」

 

「試してみる価値あるかもね」

 

「でも桜空さんを止めるなんて……」

 

「ウィング!私と交代して!」

 

アスはそう言って前に出た。それに合わせてフウも前に出ると……

 

「大地よ!縛れ!」

 

「風の鎖よ!縛れ!」

 

土の鎖で両足を、風の鎖で両腕を縛り上げた。その隙にプリズムが桜空に近づき……

 

「桜空くん……お願い……元に戻って!」

 

プリズムの……ましろの声を聞き、拘束から抜け出そうとしていた桜空の動きが止まった。

 

「届いた?」

 

「だとすれば……」

 

誰もが安心した。だがその瞬間、桜空を縛る鎖が凍り、鎖を破壊し……プリズムの右肩を氷の爪で貫いた。

 

「ーーーーーーーー!?」

 

「くっ!」

 

俺はプリズムの肩を貫く桜空を蹴り飛ばした。プリズムの肩から血が流れ、変身が解除された。

 

「ましろさん!」

 

「待って!治すから!ミックスパレット!癒しの力!あげてこ!」

 

ミックスパレットの力でましろの傷は塞がった。だが……もう……

 

「ましろ……悪いがもう取り返しがつかなくなった……」

 

「ノア?何を?」

 

「お前……まさか……」

 

これは宿命なのかもしれない。グーリがお前と融合した事で取り返しがつくようになった。そう信じていたが……もう無理そうだ……

 

「四元解放!」

 

俺は真っ赤な炎を纏い、髪も炎で作られた姿に変わった。

 

「桜空……お前を殺す!グーリと同じようにな!」

 

 

 

 

 

 

 

この時、桜空の邪に染まった姿に違和感を覚えたの俺でもなく、アスでも、フウでも、スカイでも、ましろでも、ウィングでも、バタフライでも、エルでもなく…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グーリside

 

桜空がましろを傷つけた。完全に……理性を……

ノアは桜空を殺すことで救おうとしているが……それはどれだけ重いものか理解しているのか?

だが……この声は届かない……どうすれば……

 

「待て……何故我は意識があるのだ?」

 

桜空は邪に染まった。それは桜空の心が悪感情に染まり、我ごと邪の力に支配されているはず……理性を失うはずなのに……どう言うことだ?

気がつくと遠くの方に何かが輝いている?我はそれに近寄るとそこには二匹の竜の石像があり、その中心には光る紋章……いや、これは器?

 

『氷の竜よ』

 

『器の主を止めよ』

 

「お前たちは……何者だ?」

 

『主のあの姿になったのは、この器を媒介に邪の力扱っている』

 

『意識を止めれば、その隙に主の闇を消し去る』

 

『それが我らの役目』

 

『それが我らの使命』

 

『『主の役目は……………………』』

 

そんな……桜空は……だとすれば……既に桜空は…………二つの力を……偶然とはいえ……そんなことが……

 

「無理だ……桜空を止めることはできない。我は肉体を失った」

 

『出来る。氷の竜に器の力の一部を』

 

『守れ!主を!』

 

器から眩い光が溢れだし、我を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイside

 

炎を纏ったノアと桜空さんが互いに向かっていく。ノアは……桜空さんを殺すって……それは……

 

二人がぶつかりそうになった瞬間、眩い光が溢れだし、ノアの前に水の壁が現れ、水の壁から鎖が現れ、ノアを縛り上げ、桜空さんは白い氷で包まれた。

そして二人の間に割って入ったのは、氷の様な長い髪の男だった。

 

「これで桜空は止まる。ノアよ。我みたいに桜空を殺すな」

 

「お前は……グーリ……」

 

あれがグーリさん?でもグーリさんは……

 

「話すことがある。桜空が邪に染まっているのにも関わらず、我が理性を失わずにいられたこと……桜空の中に……四元の器がある」

 

 

 

 




次回、桜空の中にあるもの。そしてソラとノアが……
ソラは曇ることはないです。

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