グーリside
「四元の器だと!?」
フウが桜空の中にあるものを聞いて驚きを隠せないでいた。それもそうだ。器は長い年月見つからなかったものだから……
「話をする前に……」
凍り付けにした桜空を解放すると桜空は元の姿に戻り、そのまま眠っていた。
「先ずは家に戻ろう。話はそれからだ」
ましろside
家に戻り、桜空くんをベッドに寝かせた。グーリさんの話では目覚めるための選択をしているらしい。
私は桜空くんに貫かれた肩に触れた。傷はミックスパレットによって塞がってるけど、貫かれたときの衝撃のせいなのか少し痛む。きっと起きたら桜空くんは気にしてしまうかもしれない……
「私は気にしてないからね」
私は眠る桜空くんにそう言って、リビングに戻ると、元の姿に戻ったグーリさんの周りにみんなが集まっていた。そんな中、ノアさんだけは離れている……
「すまないな。ソラ」
「はい?」
「真っ先に話すべきはシャララのランボーグについてだが、先ずはこちらを優先させてもらう」
「大丈夫です……今は桜空さんの事が心配ですから……シャララ隊長の事は……私なりに答えを見つけてます」
ソラちゃん……本当に大丈夫なのかな?
「先ずは四元の器についてだ。大昔に四元竜と呼ばれる竜が存在した。その竜は炎、水、風、地の属性を全て操る竜と知られていたが……本来は四つの属性を一つにすることで覚醒する力の事だ」
「炎、水、風、地って事は……ノアさん、フウさん、アスちゃんが揃ってるけど……残りの水は?」
「水に関しては我が昔、水竜と授かりの儀を行い、今は我の中にあるが……その後に起こったことは……今は話すことではない」
もしかして……ノアさんと戦ったことなのかな?それで魂になって桜空くんと……
「我も桜空が器だということはついさっき知った。そして本来なら器は目覚めることはないはずだったのだが……」
「グーリが融合したことで目覚めたとか?」
「アスよ。確かにそうだが……もう一つはお前がきっかけでもある」
「私?……あ」
「アスさん……もしかして授かりの儀をした事が……」
「きっかけはそれだが、器が目覚めた原因は……今回の件だ」
グーリさん曰くバッタモンダーの行動に桜空くんが深く怒りを覚え、器を媒介に邪の力に染まったらしい。
「あいつ、本当に余計なことしかしない」
あげはちゃんはそう言うけど……まぁその……そうなんだろうけど……
「我が一時的に元に戻れたのは器を守る竜たちによってだ」
「二匹の竜?」
「フウ、これは知られてないことだが、四元の器を守る竜が存在する。一人は全てに染まる白き竜。一人はあらゆるものを塗り潰す黒き竜。その二人のお陰で今は桜空は元に戻り……選択を強いられている」
「選択……」
「この先、器の力が解放されないように……我も封印に回り、戦いから降りるか……再び邪に染まらないように、二匹の竜と融合し……人を捨て戦い続けるかだ」
『!?』
「この選択は……桜空にしか選べない。今は相談することできない……そして目覚めるには選択するしかないことだ」
グーリさんの言葉を聞いて……私は……桜空くん……
桜空side
真っ暗な場所で目覚めた僕。確か……そうだ……僕は……
『目覚めましたか。主』
『あなたは今、精神のみをこの場所に運ばれた状態です』
「ここは……」
『貴方の心の奥底』
『我々は四元の器を守る竜』
『選択してください』
「選択?」
『プリキュアと共にこれからも戦い続けるために、我々と融合し、人の姿を失い、竜として生き、戦い続けるか?そうすれば今回のようなことは起きません』
『もしくは氷竜が器を封印に協力し、二度と戦い参加しない。平和な日常を人として生きるか?』
『『さぁ選択を!』』
いきなり目覚めたと思ったらとんでもない選択肢を……僕は…………
「選ぶのはお前だ。桜空」
すると見たことのない男が現れた。いや、見たことないけど知っている。
「グーリ……」
「急を要することだが、これからのことを考えろ……」
これからのことを……か……
ソラside
昨日はみんな疲労が溜まっていたから話せなかったけど、シャララ隊長を救う方法……それはミックスパレットの力を使うこと……あれならランボーグを浄化した瞬間に癒しの力で……だけどそれで本当に救えるのかわからない。だけど……
「ノアがいてくれたら……」
信じられる。救えるって……私にとってノアはそれだけの存在だ。早速ノアに話をしようとしたが……
「あれ?ノア?」
リビングにノアの姿はなかった。ノアならもう起きているはずなのに……いない?
するとヨヨさんがリビングにやって来て……
「ノアさんなら……スカイランドに行ったわよ」
「スカイランドに?どうして?」
「……もうソラさんに会わせる顔がないって言っていたわ……」
ノア……が……
ソラは心折れてないため、ミラージュペンの件はないですが、それでも……
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