桜空side
「ツバサくん、今日何処かお出掛けしない?」
「良いですけど……プリンセスのお世話を……」
「エルちゃんも行くよね」
「いくー」
休日の昼、リビングでアスとツバサの話を聞きながら、軽く氷を作っては砕く練習をしている。ましろは僕の隣で次の絵本の作成をしていた。
ソラとノアの二人はヨヨさんに頼まれてスカイランドに行っている。どうにもツゥドさんに呼ばれたとか……何かあったのか?
とりあえず後々話を聞くことになるだろうなと思っていると、あげは姉が僕とましろの二人にあることを聞いてきた
「あのさ、ツバサくんとアスちゃん……距離近くない?」
「「そう?」」
いつもあれぐらいかと思ってるけど……
「いや、近すぎる気がする……アスちゃんは年齢的にはかなり年上だけど、精神年齢はツバサくんと同じくらいでしょ」
前に年齢について聞いたけど、精神年齢は人と変わらないのはフウ曰く人の姿になるまでは竜の姿で固定化されるからその影響とか……でも付き合ってるから別に……
「まぁ付き合ってるからあの距離感は仕方ないって思ってるけど……前にエルちゃんをお風呂に入れることになったとき……アスちゃんとツバサくんは一緒に入ってる」
…………僕とましろは顔を見合わせた。二人の年齢的……いや、ツバサの年齢的にはギリギリ……判断が微妙すぎる。
「とりあえず下手なことはないだろうから……放置でいいんじゃない?」
「うん、間違えそうになったら注意する感じで」
「まぁ二人がそう言うなら……」
この話はこれで終わりにしておこう。一応結論としては見守るということになったんだし……
するとソラたちが帰ってきた。用事が終わったのかと思っていると…………ソラ、ノア、ヨヨさんの他にお客さんが二人。髭を生やした男とあとは何処と無くアスに似た女の人が……アスはその二人を見た瞬間、全力で窓から逃げ出そうとしていたが…………
「逃げ出すなんて、相変わらずね。アス」
一瞬でアスの前に回り込んだ女の人。とりあえず誰なのか知りたいんだけど……
「この二人はアスの両親だ」
『はい?』
僕らは同時にそう言うのであった。
アスの両親が来た理由はアスの様子を見に来たらしいが…………
「私は帰らないよ。こっちの世界でツバサくんと幸せに暮らすんだから!」
「貴方は自分の役割を忘れているのですか?我々地竜の次期代表……地竜姫なのですから」
「悪いけどその名は捨てたから」
何か色々と重要なことを言ってるんだけど……地竜姫は前に聞いたけど……代表って?
「竜族には属性を司る竜が複数いる。竜族全体の長は木竜殿。その下にそれぞれの属性を司る竜たちの代表がいる感じだ。妻はその代表。アスは次期代表のため地竜姫と呼ばれている」
僕の隣にいるアスのお父さんことグランドさんが教えてくれた。因みにお母さんの方はテッラさんという名前らしい
「娘は元々戦闘力が高く、戦うことが趣味みたいなもので……」
うん、それは知ってる。初めて会ったときから知ってる
「妻はそんな娘に対して、お淑やかになれと躾続けたのだが……ある日、アスが」
『親の理想を勝手に押し付けないでくれない?私はお人形じゃないの』
「と言って家出をして……風竜の所でお世話になっている話を聞いていたのだが……ついこの間木竜殿がアスの事を聞いて……会いに来たのだが……」
こんなことになってると……それにしても代表か……
「炎竜は今は誰かは知らないな。ソラの家に来てから知ろうとしてなかったからな」
ノアからしてみたら興味がないみたいだった。風竜は現在はフウのみだからフウが代表らしい
氷竜は……グーリ曰く氷竜は水竜の変異で代表の水竜は亡くなっているらしい。だけどグーリは何処か思い出したくないらしく、それ以上は語らなかった。
とりあえずあの二人の喧嘩を止めた方がいいのか?
「分かりました。ならば試練を与えます!3対3の対決です!表に出なさい!」
「断る!戦ったらこの家がなくなる!」
何か殴り合いになりそうなんだけど……とりあえずノアが間に入り……
庭に出て僕は地竜の力で土台を作った。そして勝負は……腕相撲になったけど……
「そっちは二人しかいないけど……」
「器様……いえ、桜空さん。安心を……ではフウ、審判を……そしてあげはさん、進行をお願いします」
土台を作っている間に呼び出されたフウは……何処か面倒そうな顔をしていた。大変だなと思いつつ、最初の試合は僕が出ることに……テッラさんたちのチームからは…………
「えっと……よろしくね」
ましろだった。何で…………?
「お願いしたら了承したので」
絶対にお願いはしてないような…………うん、これは…………僕の負けです。ましろのは色々と相性が……
次の試合はノアが出た。相手はグランドさん。
試合が始まると同時にノアがグランドさんを瞬殺していた。
そして次は……テッラさんとアスかと思っていたらツバサが出ることになった。
「ちょっと、ノアや桜空とましろを巻き込んだの悪いと思ってるけど、ツバサくんまで巻き込むのはどうなの?」
フウも巻き込まれているけど…………
「アスが好きな相手を試すだけです」
テッラさんはそう言い、ツバサは……
「試すですか……分かりました!アスさんの代わりに頑張ります」
ツバサ……大丈夫なのかと思ったけど……何だか自信満々だけどいけるのか?
試合が始まり、ツバサは必死に力を込めているが……テッラさんは微動だにしない。アスはハラハラしながら見守る。これ……大丈夫なのか?と思っていると……テッラさんは何かを呟くと……ツバサも呟き……そして……テッラさんが負けを宣言した。
「アス。貴方の勝ちです。後は勝手にしなさい。ただたまには顔を見せに来なさい」
「…………たまにはね」
アスには二人が何を話しているのか聞こえていたのか?いや、聞こえていたのはノア、フウ、グランドさんみたいだ。後は……僕の中にいるグーリたちも…………何を言ったんだ?
アスside
二人が来て帰った日の夜……私はツバサくんと顔を合わせられなかった。今回巻き込んだことを申し訳ないのと…………
『貴方はアスの事が好きなのですか?あの子は無理矢理な所があります。もし無理矢理ならば……』
『僕は……アスさんは最初は怖いイメージしかありませんでしたが……今はアスさんの笑顔を見るのが、アスさんと一緒にいるのが大切な時間だと思っています。だからアスさんの事が好きです!大好きです!』
………………うん、恥ずかしい。恥ずかしすぎる…………と言うか大好きになったってことは……ちゅうを///考えただけで余計に……うぅ
ツバサくんは無意識に言ってます
感想待ってます