ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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73 アスの発散

翔子は父親と一緒に空港に来たのだが、手続きを待っている間、父親に近くで待っているように言われたのだが、つい展望台に来てしまい……ようやくはぐれたことに気がつき泣き出していた。どうしたものかと思っていると丁度迷子のアナウンスがかかり、案内所までソラがおんぶして行くことに……

 

「では、私の背中に!もうジェットニンジンの速さで、パパの所に送り届けます!」

 

「うん! あとジェットニンジンじゃなくて、ジェットエンジン……」

 

勢いよく駆け出すソラだが、直ぐに戻ってきては……

 

「案内所って、どこですか?」

 

うん、とりあえず勢いで行くのはやめた方がいいぞ。ソラ……

みんなで案内所に行くことになったが、アスは少し落ち着きたいと言い出し、展望台に残った。

 

 

 

 

 

アスside

 

心がざわざわする。うん、これが邪の力……だけど特に暴走するとかではなく力が溢れているような……そもそもツバサくんとあの女の子が仲良さそうにしているのを見ただけで何で…………

 

「お姉さん。こんなところでどうしたの?」

 

気がつくと目の前に黒髪の男の子がいた。この子も迷子?

 

「迷子ならあっちに案内所があるから」

 

「あはは、僕は迷子じゃないよ。ただ景色を見に来ただけ」

 

「ふーん」

 

ただの観光客か……

 

「何だかイライラしているね」

 

「イライラか……まぁそうかもね……」

 

「そう言うのは溜め込まない方がいいよ。発散させた方がいいかもね」

 

「発散?」

 

「そう、発散。ずっと溜め込むよりも……発散させればすっきりするよ……なんてね」

 

男の子がそんな事を告げて中に戻っていった。発散……発散か……確かに必要かもしれないね…………

 

 

 

 

 

 

 

桜空side

 

案内所にいき、翔子の父親と合流することが出来た僕たち。アスも合流してきたけど少しは落ち着いた感じだった。

 

「翔子のママは、パイロットという仕事柄、飛行機であちこちを飛び回っていて、いつも一緒にはいられなくて、寂しい時もあると思うのですが、そんな素振りは見せずに、ママの事を応援していて、いつか一緒に空を飛ぶんだって楽しみに……」

 

「分かります! 楽しみ過ぎて、飛行機が見られる場所まで、1人で行っちゃったんだよね!」

 

「うん!」

 

翔子たちはそろそろ飛行機に乗る時間となり、搭乗口に行くのであった。それにしても応援か……ましろも寂しい思いをしてるけど、それでも両親のことを応援してる。僕の場合は……まぁ無事を祈っている位だな

 

「やっぱり、飛行機っていいなあ……乗客を乗せて飛ぶだけじゃなくて、乗る人の思いも繋げてるんですね……」

 

とりあえずまだ回っていないところに行こうとすると、また迷子のアナウンスがかかったが……

 

『プリキュア様。プリキュア様』

 

プリキュアって……

 

『ミノトン様がお探しです。屋上・展望デッキまでお越し下さい』

 

ミノトン……何かカバトンもそうだったけど、変なところでこっちの世界にあるものを利用しているような…………とりあえず僕らは展望台に行くとそこにはミノトンとエクスがいた。

 

「来たか!プリキュアよ!来たれ! アンダーグエナジー!」

 

ミノトンは扇風機のランボーグを召喚してきた。

 

「貴様らがここに来た目的は、我を恐れて、飛行機で高飛びするためだろうが、そうはいかん!」

 

みんなもプリキュアに変身し、ランボーグに挑む。僕らはエクスと戦うはずが……アスが飛び出し、エクスを殴った

 

「ほう、今回は地竜が相手か!良いだろう!楽しませて……」

 

エクスの言葉を遮るようにアスは再度殴った。何かいつもと違う感じが…………

 

「グーリ、黒竜、白竜。アスは邪に染まっているのか?」

 

「あぁ……だが……」

 

「制御している?」

 

「おまけに殴る度に邪の力を発散させている」

 

僕の中から出てきた三人がアスの様子を見てそう言っていた。一体どういうことだ?するとアスは大きく息を吸い……

 

「私は!ツバサくんとあの女の子が仲良さそうにしているのを見て!イライラが止まらなかった!」

 

「えぇ!?」

 

「あの竜はふざけているのか?」

 

ランボーグと戦うウィング達だけではなくミノトンも突然の発言に驚いていた。

 

「ツバサくんが好きだから!つい他の子と仲良さそうにしているのはみて、イライラしたけど…………帰ったら!ツバサくん!私の思いをたくさん聞いて!ツバサくんも私に対しての気持ちを伝えて!」

 

「は、はい!」

 

つまり……帰ったらイチャイチャしてくださいってことだよな?うん……今言うことなのか?

 

「ふん、帰ったらか……ここでお前を倒せばそれは叶わないぞ!」

 

「どうかな?」

 

アスは雷を纏わせた岩を沢山作り出し、エクスに向かって放ち続けた。エクスは殴って岩を破壊し続けるが、岩の数が多すぎてそのまま岩に押し潰された

 

「地雷弾!邪の力も全部発散できたし、OKかな?」

 

エクスは積み重なった岩を爆破で破壊し……傷を負いながらも立っていた

 

「ふふ……今回は敗けを認めてやる……」

 

そう言い残し、エクスは消えた。それと同時にランボーグもウィングの機転により、浄化されるのであった。

 

 

 

 

 

 

それから無事に飛行機は飛び、ましろの両親と僕の母さんとも再会できた。因みに家に帰ってからツバサとアスは部屋に行き……部屋から出てきたツバサは何か声が枯れていたけど……うん、大丈夫だよな?

 

それからましろの両親と僕の母さんと楽しく過ごしたあと、三人はまた仕事のため海外に行った。そして……

 

「桜空くん。出して」

 

「……何を?」

 

三人を見送った夜、ましろが僕の部屋を訪れて、そんな事を言ってきた。

 

「お父さんが作ったあのシャッツ……持ってるよね?」

 

「…………持ってないよ」

 

あのアイラブましろシャッツは……うん、ましろのお父さんから貰った。しかもこっそりと…………

 

「そっか~それじゃ正直に出すまで……話し合おうか」

 

「………………」

 

その後……ましろとの話し合いが深夜まで続き、僕はなくなくアイラブましろシャッツを渡すのであった




次回もプリキュア本編の話になりますが、桜空たちメインになるので一話のみになります

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