ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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76 みんなと自分の笑顔のために

フウside

 

翌日、ファッションショーの舞台袖に来ていた。

 

「かわいい」

 

「エルちゃん、ラブ! めっちゃ似合ってる!」

 

着飾ったエルを褒めるあげはだが、どうして俺があげはの付き添いでいなきゃいけないんだ

 

「フウさんもありがとね!付き合ってくれて」

 

「別に……ただ何故俺なんだ?桜空やノア、アスもいるだろう」

 

「うーん、なんとなく?」

 

なんとなく……か。あげはらしいな

 

「もうすぐ出番よ!」

 

「エルちゃん、あのお姉ちゃん達の所まで、歩いていくんだよ!」

   

合図を受け、エルが歩き出すが途中で止まってしまった。恐らく周りに注目されてしまい、怖くなったみたいだ。泣きそうなエルを見て、あげは咄嗟にステージに出た

 

「まり姉ちゃん! かぐ姉ちゃん! 任せて!エルちゃん、見て。あの雲、ウサギさんみたいじゃない?」

 

あげははエルを落ち着かせるために、エルの興味をひくものを次々と言っていく

 

「あっちは羊さんかな?」

 

「ひつじしゃん!あれ、くましゃん!」

 

「本当だ! お空の動物園だね!」

 

エルも落ち着いてきたが……この状況をどうするんだ?

 

「あげはちゃん……ショーの途中だよ?」

 

観客席にいたましろがそう声をかけると、あげははようやく状況を理解したみたいだ

 

「ヤバっ……やっちゃった!こんな時は、思いっきり楽しんじゃおう!」

 

そう言って自分の着ている服を少しアレンジし、姉たちの協力でアクセサリーや髪型を変え、ステージを歩き始めた。

 

「あげは、かわいい!」

 

「みんなでアゲてこう!」

 

どんな状況でも楽しむか……あげはらしいな。

 

 

 

 

 

 

ショーも無事に終わりつつあったのだが、突然ステージにミノトンが現れた

 

「遊びは終わりだ!来たれ!アンダーグエナジー!」

 

ミノトンは照明をランボーグに変えると

 

「巻き込まれたくなければさっさと逃げるがいい」

 

そう言って人を避難……本当にこれまでの幹部とは違う感じだな…………

俺とあげははソラたちと合流し、

 

「みんな、ヒーローの出番だよ!」

 

プリキュアに変身するのであった。

 

「「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」

 

「スカイ!」

 

「プリズム!」

 

「ウイング!」

 

「バタフライ!」

 

「「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」」

 

「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」

 

「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」 

 

「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」

 

「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」

 

「「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」

 

俺たちも戦闘スタイルに変わり、今にも襲われそうになった姉二人と加古を助け、ランボーグの触手をプリキュアたちが掴み、そのまま投げ飛ばした。

場所を移して、ランボーグと戦おうとしたが、そんな俺たちの前に突然竜巻が起こり、そこにはテンペスターがいた

 

「お前が出ているなら俺の出番だ!風竜!」

 

「貴様か……テンペスター!」

 

「フウ、奴は任せていいな」

 

「あぁ」

 

「それじゃ私たちはプリキュアたちと一緒に!」

 

「フウさん、気を付けて!」

 

三人はプリキュアの援護に向かい、俺はテンペスターと対峙する

 

「気がついているだろう!俺やエクス、ライはお前たちの上位に立つ存在だと!なのに貴様はそんなの関係ないように……」

 

「上位存在に関しては知っている。だがお前たちはそうは思えない」

 

「貴様!!!どこまで侮辱すれば……」

 

テンペスターが竜巻を俺に向かって放ってきた。俺は腕を軽く振り、その竜巻を切り裂いた

 

「甘い!」

 

切り裂いた竜巻が二つの竜巻に変わり、俺を襲う

 

「なるほど……確かにこれは……」

 

「どうだ!風なんてたかが吹くのみ!俺みたいに全てを蹂躙する力の前では無力だ!」

 

「無力?違うな……四元解放!」

 

俺はゆっくりと息を吸い、一気に力を解放した。翠のコートを羽織り、両腕両足に風を纏わせた。

 

「なっ!?」

 

「確かに普通の風竜はお前には勝てない。ましてやノアたちでもお前に勝つには骨が折れるだろうが……俺は違う。風の竜の生き残りであり、決して何も失わせないように鍛え続けた……竜だ」

 

テンペスターの身体を風で拘束し、腕を掲げ……

 

「風と言う質量に押し潰されろ!」

 

巨大な風の塊をテンペスターに落としたのだった。

 

 

 

 

 

桜空side

 

物凄い音が聞こえたかと思ったら、フウさんがテンペスターを圧倒している

 

「フウの本気だな」

 

「正直、フウに挑もうとは思わないんだよね。絶対に勝てないし……」

 

「ってみんな~話してないで~」

 

フウさんのことを気にしているとプリズムに叱られてしまった。確かにそうだな。僕らはランボーグのレーザーに苦戦をしていた

 

「軟弱者どもが……日々の鍛錬を怠り、チャラチャラした格好で笑っているからだ!」

 

「みんなで笑う? 最高じゃん! いつも笑える訳じゃない……苦しい時、辛い時、泣きたい時もある……でも、そんな時こそ笑顔で……みんなを笑顔にするために、頑張って、頑張って……笑顔が返ってきたら、最高なんだって、教えてくれた!だから私は、そんな風になりたいんだ!」

 

「だからこそか……」

 

するとフウさんが駆けつけてきた。

 

「バタフライ!力を合わせるぞ」

 

「力を?そっか!ウィングやスカイみたいに!それなら!桜空!プリズム!ランボーグの注意をひいて!」

 

「分かった!プリズム!」

 

「うん!」

 

プリズムは光弾を放ち続け、僕はランボーグが光弾に気を取られている内に距離を詰めた

 

「氷昇竜撃!」

 

氷を纏わせた拳でランボーグを打ち上げると……

 

「風の加速でバタフライプレスの威力は上がる!」

 

「ひろがる!疾風!バタフライプレス!」

 

バタフライとフウの合わせ技でランボーグを一気に弱らせ、その後タイタニックレインボーで浄化するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

無事ショーも終わった帰り道のこと、俺はあげはの隣を歩いていた

 

「お姉ちゃんたちとさ。自分とみんなの笑顔のためにって、改めて頑張ろうって話してたんだ」

 

「まぁお前なら出来るだろうな」

 

「フウさんがそういうと何か出来そうだよ」

 

そんな話をする中、前を歩くノアたちを見た。ノアとソラは楽しそう……ソラだけは楽しそうに手を繋ぎ、桜空とましろは少しもじもじしながら手を繋ぎ、アスはエルをだっこしているからか、後ろからツバサに抱きついていた

 

「相変わらず仲良しだね~」

 

「そうだな」

 

「まぁ付き合ってるから当然だけど……折角だから私たちも付き合う?なーんて」

 

「付き合うか……そうだな。お前となら退屈はしなさそうだ」

 

「え?えぇ?」

 

「これが正しい気持ちなのか分からないが、俺はあげはの事が気に入ってる」

 

「あ…え…ええええええええ!?」




次回は普通に本編の話になりますが、あげはとフウの関係について触れます
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