フウside
翌日、ファッションショーの舞台袖に来ていた。
「かわいい」
「エルちゃん、ラブ! めっちゃ似合ってる!」
着飾ったエルを褒めるあげはだが、どうして俺があげはの付き添いでいなきゃいけないんだ
「フウさんもありがとね!付き合ってくれて」
「別に……ただ何故俺なんだ?桜空やノア、アスもいるだろう」
「うーん、なんとなく?」
なんとなく……か。あげはらしいな
「もうすぐ出番よ!」
「エルちゃん、あのお姉ちゃん達の所まで、歩いていくんだよ!」
合図を受け、エルが歩き出すが途中で止まってしまった。恐らく周りに注目されてしまい、怖くなったみたいだ。泣きそうなエルを見て、あげは咄嗟にステージに出た
「まり姉ちゃん! かぐ姉ちゃん! 任せて!エルちゃん、見て。あの雲、ウサギさんみたいじゃない?」
あげははエルを落ち着かせるために、エルの興味をひくものを次々と言っていく
「あっちは羊さんかな?」
「ひつじしゃん!あれ、くましゃん!」
「本当だ! お空の動物園だね!」
エルも落ち着いてきたが……この状況をどうするんだ?
「あげはちゃん……ショーの途中だよ?」
観客席にいたましろがそう声をかけると、あげははようやく状況を理解したみたいだ
「ヤバっ……やっちゃった!こんな時は、思いっきり楽しんじゃおう!」
そう言って自分の着ている服を少しアレンジし、姉たちの協力でアクセサリーや髪型を変え、ステージを歩き始めた。
「あげは、かわいい!」
「みんなでアゲてこう!」
どんな状況でも楽しむか……あげはらしいな。
ショーも無事に終わりつつあったのだが、突然ステージにミノトンが現れた
「遊びは終わりだ!来たれ!アンダーグエナジー!」
ミノトンは照明をランボーグに変えると
「巻き込まれたくなければさっさと逃げるがいい」
そう言って人を避難……本当にこれまでの幹部とは違う感じだな…………
俺とあげははソラたちと合流し、
「みんな、ヒーローの出番だよ!」
プリキュアに変身するのであった。
「「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「ウイング!」
「バタフライ!」
「「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」
「「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」
俺たちも戦闘スタイルに変わり、今にも襲われそうになった姉二人と加古を助け、ランボーグの触手をプリキュアたちが掴み、そのまま投げ飛ばした。
場所を移して、ランボーグと戦おうとしたが、そんな俺たちの前に突然竜巻が起こり、そこにはテンペスターがいた
「お前が出ているなら俺の出番だ!風竜!」
「貴様か……テンペスター!」
「フウ、奴は任せていいな」
「あぁ」
「それじゃ私たちはプリキュアたちと一緒に!」
「フウさん、気を付けて!」
三人はプリキュアの援護に向かい、俺はテンペスターと対峙する
「気がついているだろう!俺やエクス、ライはお前たちの上位に立つ存在だと!なのに貴様はそんなの関係ないように……」
「上位存在に関しては知っている。だがお前たちはそうは思えない」
「貴様!!!どこまで侮辱すれば……」
テンペスターが竜巻を俺に向かって放ってきた。俺は腕を軽く振り、その竜巻を切り裂いた
「甘い!」
切り裂いた竜巻が二つの竜巻に変わり、俺を襲う
「なるほど……確かにこれは……」
「どうだ!風なんてたかが吹くのみ!俺みたいに全てを蹂躙する力の前では無力だ!」
「無力?違うな……四元解放!」
俺はゆっくりと息を吸い、一気に力を解放した。翠のコートを羽織り、両腕両足に風を纏わせた。
「なっ!?」
「確かに普通の風竜はお前には勝てない。ましてやノアたちでもお前に勝つには骨が折れるだろうが……俺は違う。風の竜の生き残りであり、決して何も失わせないように鍛え続けた……竜だ」
テンペスターの身体を風で拘束し、腕を掲げ……
「風と言う質量に押し潰されろ!」
巨大な風の塊をテンペスターに落としたのだった。
桜空side
物凄い音が聞こえたかと思ったら、フウさんがテンペスターを圧倒している
「フウの本気だな」
「正直、フウに挑もうとは思わないんだよね。絶対に勝てないし……」
「ってみんな~話してないで~」
フウさんのことを気にしているとプリズムに叱られてしまった。確かにそうだな。僕らはランボーグのレーザーに苦戦をしていた
「軟弱者どもが……日々の鍛錬を怠り、チャラチャラした格好で笑っているからだ!」
「みんなで笑う? 最高じゃん! いつも笑える訳じゃない……苦しい時、辛い時、泣きたい時もある……でも、そんな時こそ笑顔で……みんなを笑顔にするために、頑張って、頑張って……笑顔が返ってきたら、最高なんだって、教えてくれた!だから私は、そんな風になりたいんだ!」
「だからこそか……」
するとフウさんが駆けつけてきた。
「バタフライ!力を合わせるぞ」
「力を?そっか!ウィングやスカイみたいに!それなら!桜空!プリズム!ランボーグの注意をひいて!」
「分かった!プリズム!」
「うん!」
プリズムは光弾を放ち続け、僕はランボーグが光弾に気を取られている内に距離を詰めた
「氷昇竜撃!」
氷を纏わせた拳でランボーグを打ち上げると……
「風の加速でバタフライプレスの威力は上がる!」
「ひろがる!疾風!バタフライプレス!」
バタフライとフウの合わせ技でランボーグを一気に弱らせ、その後タイタニックレインボーで浄化するのであった。
無事ショーも終わった帰り道のこと、俺はあげはの隣を歩いていた
「お姉ちゃんたちとさ。自分とみんなの笑顔のためにって、改めて頑張ろうって話してたんだ」
「まぁお前なら出来るだろうな」
「フウさんがそういうと何か出来そうだよ」
そんな話をする中、前を歩くノアたちを見た。ノアとソラは楽しそう……ソラだけは楽しそうに手を繋ぎ、桜空とましろは少しもじもじしながら手を繋ぎ、アスはエルをだっこしているからか、後ろからツバサに抱きついていた
「相変わらず仲良しだね~」
「そうだな」
「まぁ付き合ってるから当然だけど……折角だから私たちも付き合う?なーんて」
「付き合うか……そうだな。お前となら退屈はしなさそうだ」
「え?えぇ?」
「これが正しい気持ちなのか分からないが、俺はあげはの事が気に入ってる」
「あ…え…ええええええええ!?」
次回は普通に本編の話になりますが、あげはとフウの関係について触れます
感想待ってます