桜空side
スキアヘッドと邪竜たちの襲撃の次の日の朝、ましろたちは浮かない顔をしていた。
「ごめんね。昨日のことを考えてたらパン焦がしちゃった」
「何とか元の世界に戻れましたが……プリンセスを奪われてしまいましたからね……」
「スキアヘッド……強かったです……それに……」
ソラはアザだらけの顔をしたノアを見つめた。ノアは見つめられていることに気がつくと……
「これぐらいならその内治る。アスや桜空の腕もな」
昨日の戦い……フウさんはアスのサポートに回っていたから怪我はなかったけど、今は家で邪竜の部下である腐竜について調べている。アスはというと……
「ツバサくん~頭撫でて~そしたら傷も早く治るから~」
額が割れるほど地面に叩きつけられたらしいけど、いつも通りだった。
「アスさんも無事で良かったです」
「ツバサくん、心配してくれてるんだ~えへへ~」
この二人はまだいつも通りだけど……
僕は右腕は繋がったけどまだ完全には動かせない。それに無茶をしたから……
「はい、桜空くん。あーんして」
「いや、自分で……」
「あーんして」
ましろに言われるがままあーんすることに……昨日の一件でかなり無茶したので、その罰なのかもしれないな
「とりあえずさ、起きたことを考えるよりも、これからの事を考えようよ。今度はエルちゃんが奪われないように私たち自身が強くなるように!」
あげは姉の言う通りだな。みんなもそれを分かってる。ただ……グーリは昨日からあまり表に出てこない。水竜のリウムが生きていたことがかなりきているみたいだ
「それにしてもあのキュアマジェスティ……何者なんでしょうか?」
「めちゃ強だったよね」
「それに一緒にいたあの竜は……桜空くんは聞いてない?」
「ノワールたちも知らないみたいだけど……」
「ヨヨさんなら何か知ってるかもしれませんが、今はスカイランドへ……」
「える!」
マジェスティと謎の竜について話していると、エルちゃんが手をあげた。
「どうしたんです?」
「キュアマジェスティの正体、知ってたりして!」
「え!? 教えて下さい!」
「えるだよ!」
思わぬ返事にその場にいた全員が固まった。
「える、きゅあまじぇすてぃなの!それにあのりゅう、せいりゅうなの」
「みー!」
星竜も誇らしげにしているけど……えっとこれは……
「エルちゃんが……」
「キュアマジェスティ!?」
ましろとソラも驚くのも無理もないよな。それにあの紫の竜が星竜だってことにも僕らは驚いている。
「へんちん! つよいの!」
「でも、キュアマジェスティは……」
「エルちゃんより、ずっと年上だったよね!?」
「でも、ありえるかも! 運命の子だもん!」
「確かに……カバトンがエルちゃんを誘拐した際に、エルちゃんの中にある力を狙っていましたね」
「それに星竜もエルを守るために現れたからな。同様に不思議な力があってもおかしくないが……」
「エルちゃん。今、キュアマジェスティに変身できる?」
「える!ひーおーがーる、ちぇーんじ!」
あげは姉に言われるままに変身しようとするが、エルちゃんは変身できなかった。というか持ってるのはミラージュペンじゃなくスプーンだし……
「みーーーーー!!!」
星竜も変身しようとするが、何も変わらない
「あの……」
「エルちゃん……」
「スプーンで変身は……」
「える? ぷりきゅあ! ぷりきゅあ!」
何度も変身しようとするが、プリキュアになれないでいた。これって……
「える、へんちん! つよいの! うそないの!」
「大丈夫! ウソなんて思ってないよ!」
「エルちゃん!」
「ボクらもです!」
「でも、今はなぜか変身できなくて、こまった、こまった……なんだよね?」
「える……」
「よっしゃ! ここは最強の保育士を目指して、私の出番かな! どうすれば変身できるか、一緒に考えてみよう!」
「える!」
それにしてもエルちゃんが変身できないのも気になるけど、星竜も姿を変えられないの何でなんだ?
もしかしてエルちゃんが変身しないと星竜も姿を変えられない?
アンダーグ帝国
「カイゼリン様。ついに、あのキュアマジェスティが降臨しました」
「チッ……」
「まだその強大な力を使いこなせぬうちに、消し去らねば」
「よかろう」
「すべては、この私めに、お任せを……」
「頼りになる部下を持っているね。カイゼリン」
カイゼリンとスキアヘッドの前にオルドグルスとウロボロスが姿を現した。
「邪竜。何をしに来た?」
「挨拶に来たんだよ。カイゼリン……それにこれからも手を結ぶんだからさ」
「…………スキアヘッド。邪竜たちの好きにさせろ」
「分かりました」
「ふふ、それでウロボロス。誰に行かせるのかな?」
「エクスが行きたがっています」
「そう……じゃあ僕らはテンペスターの様子を見ようか」
「はっ!」
ノアside
「そらー!」
「エルちゃん! あげはさん! 変身の方はどうですか?」
ソラと一緒に組手をしているとあげはとエル、星竜がやって来た
「頑張ってはみたんだけどね……変身ポーズを変えてみたり、色々と……それで、先輩プリキュアのソラちゃんを見学してみようって!」
「せ、先輩……気合いを入れていきますよ! タァーッ!」
ソラは嬉しさのあまり気合いが入ってるが……あまり気合い入れすぎると……
「ソラ、気合い入れすぎだ」
「ですが……」
「ほら、エルを見てみろ」
ソラの真似をして転びそうになっていたのをあげはが助けに入っていた。
「えぅ……」
「あはは、エルちゃんにはまだ早かったみたいだね」
あげははエルと星竜を連れて次の場所へと向かった。
「そういえば星竜さんが変わらなかったのは何故でしょう?」
「エルとの繋がりが強いからかもな」
「繋がり?」
「ただ気になるのは……」
何故あの時……鎧として俺に宿ったんだ?
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