桜空side
キッチンでましろの手作りヨーグルトの味見を……と言う感覚で呼ばれたと思ったら何故か一皿全部食べるように言われた。
「少しでも栄養を採って桜空くんには元気になってもらわないと!」
「あのさ……ましろ……限度と言うものが……」
「はい、追加分」
更に追加されるヨーグルト……いや、こうなったのは仕方ないけど……
そんなときあげは姉とエルちゃん、星竜がやって来た
「ましろん!」
「あ! 今、ヨーグルト作ってたの! もっと強くなるために、ビタミンたっぷりレモン果汁入り!それに桜空くんの療養として!」
「すっごく元気出そう!」
「あげはちゃん、味見してみて!」
「美味しそう!」
これで少しは負担が減ると思っていたけど……何か僕に作ってるのと違うやつじゃない?そう思っているとエルちゃんが何を思ったのかあげは姉が食べた酸っぱい方のヨーグルトを見て……
「エルちゃんには、こっちの……」
「こっち!」
「あ、そっちは……」
食べると酸っぱそうにしていた。流石にエルちゃんには早いよな。すると星竜が僕の皿のヨーグルトを食べ、エルちゃんと同じ反応をしていた。
「や、やっぱり酸っぱかったよね? えっと、こんな時は……」
「これでごっくんしようか?」
「そう、それ!」
エルちゃんはヨーグルトをミルクで流し込み、星竜は物凄くしょんぼりしていた。
あげは姉たちがキッチンから離れると……
「僕もそろそろ……」
「桜空くん、まだおかわりあるよ」
「…………ましろ。大好きだ」
「うん、私もだよ。だからはい、おかわりのヨーグルト」
あ、逃げられないのね…………
アスside
「ツバサく~ん、何でまた勉強してるの?」
「今後の戦いに向けて、航空力学を応用した戦いかたを考えてるんです」
「そっか~頑張り屋だね」
「それでその……アスさんは何で僕に抱きついているんですか?」
「勉強の邪魔をしないようにツバサくんに抱きついて回復してるんだよ」
「その……効果あるんですか?」
「それなりにね」
そんな話をしているとあげはたちがやって来た。するとエルちゃんはツバサくんのミラージュペンを見て……
「それ、かちて!」
「このミラージュペンですか?」
「少年、貸してあげて!」
「はあ……じゃあ……はい!」
ツバサくんからミラージュペンを受けとるとエルちゃんは……
「ひおがるちぇーんじ!ちぇんじ! ちぇーんじ! ちぇんじー!」
変身しようとしてたけど、何も起こらなかった。
「そのペンはボク専用なんです。だから変身は……」
「えぅ……」
エルちゃんは変身出来なかったことに対して落ち込んでいるとあげはが……
「よーしよし。エルちゃん、すっごくすっごく頑張ったんだよね?でも、なかなか上手くいかなくて、悲しくなっちゃったんだよね?エルちゃんには、エルちゃんだけのミラージュペンがあるはずだよ?」
「える……だけ……?」
「それは、エルちゃんにしか見つけられないものなんだ。でも、きっとエルちゃんなら見つけられる」
エルちゃんだけのミラージュペンか……もしかしたら気持ちが足りない感じなのかな?
そんなときツバサくんの鳥友達が窓の外で騒いでいた。ツバサくんが話を聞くと街に騒ぎが起きているとの事だった。
ノアside
街に行くとそこには巨大化したミノトンが暴れていた
「ミノトン!?」
「あの姿は……」
「来たか。プリキュア」
離れた場所にはスキアヘッドの姿があった。
「スキアヘッド!ミノトンに何を!」
「アンダーグエナジーを注いだ。そうすれば今まで以上の力を出せる」
「そこまでしてエルちゃんを……!」
「今の目的はプリンセスではなく、お前たちプリキュアと竜たちを潰すことだ!行け!ミノトン!」
ミノトンが雄叫びを上げるとソラたちはプリキュアに変身し、俺たちも戦闘スタイル変わった。
「エルちゃんと星竜は安全なところに!」
「あぅ……」
エルを安全な場所に下がらせると、ミノトンの隣にエクスが現れた
「エクス!」
「炎竜ノア!お前との戦いはもう少し楽しみたかったが……邪竜様が動き始めた以上……お前を潰すために本気を出させてもらうぞ!」
まるで俺たちが邪竜に勝てないみたいな言い方だな……
「桜空、アス、お前たちはスカイたちを頼む。こいつは俺がやる!」
「ノア……分かった!」
俺は四元の力を解放するとエクスの身体から黒いオーラが溢れだした
「邪爆竜解放!さぁ!楽しもう!」
互いに駆け出し、同時に拳を繰り出すのであった。
桜空side
「ひらがる!スカイパンチ!」
スカイがスカイパンチを繰り出し、ミノトンに喰らわせるがミノトンは耐え、スカイを捕まえ握りつぶそうとしていた。すかさずウィングが助けに入ると……
「先ずは動きを封じる!氷のつぶて!」
氷のつぶてを浴びせるとその隙にアスが近寄り、
「地竜昇拳!」
岩を纏わせた拳でアッパーを喰らわせるが、ミノトンは怯まず僕らを掴み、投げ飛ばした。
「中々強くなってるね」
「それに多分アンダーグエナジーのせいで痛みも感じにくいのかもな」
「最強となった我の攻撃を!」
ミノトンが黒い波動を放ち、バタフライが咄嗟にバリアを張るが威力が強くバリアが砕かれていく。
「無駄だ! 無駄無駄! 諦めろ! 貴様らがプリンセスを守る事など叶わん!」
バリアが今にも砕かれそうになる中、プリズムたちが一緒にバリアを押していく。僕とアスは氷と地でバリアを強化していく
「諦めたりなんか……」
「しない!」
「そうです!」
「無駄なあがきを!」
「エルちゃんは!」
「プリンセスは!」
「私達が!」
「絶対に!」
『守る!』
バリアと共に黒い波動が霧散していった。なんとかなったみたいだけど……
「つぅ……!?」
「桜空くん!?」
右腕に痛みが……まだ完治してないのに無理をしたからか……
アスも額から血が流れてる
「アスさん!大丈夫ですか?」
「大丈夫……ちょっと傷口が開いただけだから」
ここで倒れる訳にはいかない。するとミノトンの様子が変わった。
「グッ……ここまでやるとは……敵ながら褒めて……」
意識が戻ったのか?すると黒いオーラが溢れだし、再びミノトンの意識が飲まれた
「グッ! 否! 否! 始末するのみ!もう力は残っていまい!」
ミノトンがまたあの黒い波動を……どうする?どうしたら……
ノアside
互いに息を切らしていた。昨日の今日でこの戦いは……だけどエクスは……
「その力……負担が大きいみたいだな」
「意識を保ちながら邪の力を最大限まで高めているからな……だが!まだ終わるつもりはない!」
エクスの身体から黒いオーラが大きく溢れだす。このまま放置は出来ないな……
「四元の力を!最大に!必殺!」
俺は炎を拳に纏わせ、エクスを連続で殴り続け
「炎竜円舞!」
止めの蹴りを喰わすが、エクスに足を掴まれ……
「爆砕!邪竜撃!」
腹を殴られた瞬間、大きな爆発に飲み込まれた
「勝った!勝ったぞ!」
エクスの声が聞こえる中、意識を失った。
気がつくと真っ暗な世界の中、俺と俺の前に星竜がいた
「なんでお前が……」
「今のままでは誰も邪竜には……邪竜の部下たちには勝てない」
「…………それでも戦うことは諦めるつもりはない」
「だからこそボクの力を貸す!」
「星竜の?何で俺なんだ?お前の力なら桜空の方が……」
「彼には四元の器の力がある。そして全てを凍てつかせる竜の力も……これ以上は力を授ければ……」
桜空に負担がかかると言うことか……それなら……
「星竜……力を貸せ!」
「分かりました!今なら……彼女の力も目覚めた今なら!」
彼女?もしかして…………
桜空side
もうダメかと思った瞬間、エルちゃんが僕らを庇うように前に出た
「だめー!」
「エルちゃん!」
「いけません!」
「いや! いや!みんな、だいじ! だいすき!えるも……まもる!」
その瞬間、エルちゃんから眩い光が溢れだした。あれって……もしかして……
「みつけたの……えるも! ぷりきゅあ!」
ミラージュペンとスカイストーンが現れ、エルちゃんが変身をした
「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ・マジェスティ!」
赤ん坊の姿から成長した姿に変わり……
「きらめきホップ!さわやかステップ!はればれジャンプ!」
紫の神秘的な衣装を纏った姿のプリキュアに変わった。
「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」
「キュア……」
「マジェスティ!」
「やりましたね……」
「見つけたんだね……エルちゃんだけのミラージュペン!」
「あのペンは、自分の中の気持ちが、形になったものです!」
「バタフライ、最初から分かってて……」
バタフライがウィンクして答えるとノアがいる方からも眩い光が溢れだした。
「彼も覚醒したみたいね」
ノアside
立ち上がるとエクスは驚いた顔をしていた。
「な、その姿は……」
俺の身体には星竜が鎧の姿に変え、俺に纏わせた。
「星竜の鎧だ!そしてこの姿は……星炎竜!」
星の光と炎が溢れだし、エクスを殴るとエクスの身体から黒いオーラが霧散した
「ぐぅ!?何故だ!」
「星炎は邪を消し去る力があるみたいだな」
『四元の守護竜と違い、一瞬で消失させますから』
星竜の声が聞こえる。これもこの姿ならではか
「一気に決めるぞ!」
『はい!』
眩い光と炎が混ざり合わさった光弾をエクスに向かって放ち、エクスは耐え抜こうとするが邪のオーラが霧散していく
「このまま……負け……」
すると突然エクスの姿が消えた。逃げられたか?
桜空side
「返り討ちにしてくれる!」
襲いかかるミノトンをマジェスティが圧倒していく。これがエルちゃんがプリキュアになった力なのか……
マジェスティが一気に攻めていき、ミノトンが怯んだ瞬間
「お願い!」
スカイとプリズムの二人がマジェスティに答えるようにアップドラフト・シャイニングでミノトンを浄化るがミノトンは黒い穴に飲み込まれて消え、スキアヘッドもいなくなっていた。
マジェスティも変身を解くとエルちゃんは疲れ果てて眠りにつくのであった。
それからノアとも合流し、星竜も覚醒した事を話した。星竜も眠っていたが……エルちゃんがプリキュアに変身したのに反応するように姿を変えたらしいけど……何か繋りがあるのか?
そんなことを帰り道考えていると
「プリンセス、ぐっすりです!」
「こんな小さな身体に、あんな力があるなんて……」
「みんな、どう思う? 心配は心配だけど、これからは私達の目の届く所で、一緒に戦った方がいい気がするな……」
「確かに!」
「はい! 最強のエルちゃんを守るため、私達は、もっともっと強くなるのみです!」
みんなの士気が上がる中……
「ましろ?どうした?」
「……何でもない」
ましろだけは……
感想待ってます!