ひろがるスカイ!プリキュア 炎と氷の竜   作:水甲

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ひろプリも今月で終わってしまいますが、こちらはまだまだ……


86 謎の遺跡とましろの心配

桜空side

 

ある日の事、ましろの部屋を訪ねようとしているとドアの前でエルちゃんがいた。何をしているのかと思っていると……

 

「キャー! やめてー! 助けてー! もうダメー!」

 

「ばーん!」

 

ましろの助けを呼ぶ声に答えるかのようにエルちゃんが飛び出した。なるほど、遊んであげているのか。それでぬいぐるみを…………

 

「おりたつけだかきしんぴ! きゅあまじぇすてぃ!」

 

エルちゃんはぬいぐるみの頭に触れると

 

「はい!」

 

「ありがとう、エルちゃん! 守ってくれて!」

 

「えるちゃんじゃないよ?」

 

「あ、ごめんね……ありがとう、マジェスティ!」

 

「もういっかいやる!」

 

うん、楽しそうなのはいいんだ。いいんだけど……

 

「あれ?桜空くん、どうしたの?」

 

「さくらもやる?」

 

「いや、僕は良いよ。とりあえずましろ。その……スカート気を付けて……」

 

「え?あ///」

 

大丈夫……見えてない。見えてない。ましろの白い何かなんて見えてない。うん

 

「桜空くんのえっち……」

 

「見てないから……」

 

とりあえず少ししてからまた訪ねよう。

僕は一旦自分の部屋に戻り、ベッドに座り……

 

「グーリ。いい加減出てこいよ」

 

グーリに声をかけるが……姿を現さない。あれから暫く表に出てこない。やっぱり気にしてるのか?

 

「ノアの話だとエクスを完全には倒せてないらしいし、それに敵も強くなってるから…………」

 

グーリの四元の力を扱えるようになりたかったんだけど…………グーリが出てこない以上は特訓のしようがはい……

そんな事を考えているとましろが僕の部屋に訪ねてきた。

 

「ごめんね。エルちゃん、おやつ食べ始めたから……それで話って?」

 

「あ、うん。ましろ……何か悩みでもあるのか?」

 

「あ……」

 

ここ最近……エルちゃんを心配そうに見つめているましろ。それに僕に対してもだ。前の戦いで僕は右腕を切り落とされたりしたし……今は完治しているけど……ましろからしたら心配でしょうがないよな

 

「……あのね。桜空くんはエルちゃんを戦いに参加させるのは……どう思うの?」

 

「エルちゃんのことを?」

 

もしかしてましろは……そうだよな。変身すると成長するとは言え、元は赤ん坊だから……

 

「……確かに心配だけど、一番に決めることはエルちゃんの気持ちじゃないのか?」

 

「エルちゃんの……」

 

「それに心配かけるのは僕だってそうだろ?」

 

「うん……」

 

ましろの心配症なのは優しさから来るところでもある。それに優しさだけじゃなく…………

 

「桜空くん……」

 

「少し見守ってやれ。それに僕の事は……」

 

「桜空くんの事もエルちゃんと同じくらいに心配してるよ」

 

「色々と無茶をするし、無理もする。これからも……それでも信じてほしい……絶対にましろの所に帰ってくるって……」

 

「うん……」

 

ましろはそっと目を閉じた。僕はゆっくりと顔を近づけキスをすると……

 

「ましろさん、桜空さん。スカイランドに行っているヨヨさんから連絡が……あ……」

 

キスしているところにタイミング悪くツバサがやって来て固まった。

 

「そ、その……下で待ってます……その……」

 

なんと言うかツバサに悪いことをしたな……ましろも顔を赤らめて固まってるし……

 

 

 

 

 

ヨヨさんの話はスカイランドに突然現れた遺跡の調査をお願いしたいとの事だった。ましろたちは鳥さんの背にのって移動し、僕、ノア、アス、フウの四人は飛んでいくことに……

 

「桜空、大丈夫か?」

 

「ちょっと安定しないけど……なんとか」

 

「グーリに飛行関連は任せれば良いのに、もしくはあの二人に」

 

「ノワールたちは飛行は苦手と言うか……翼での飛行はあまりしないから出来ないって……」

 

「グーリは未だに……」

 

「うん、いい加減出てきてほしいよ」

 

空を飛びながらそんな話をしていると、目的の遺跡に着いた。

遺跡は一週間前に現れたが入り口がなく、石碑があるだけだった。石碑には『すべての人を救う究極の力が、この地に眠っている。その力を手に入れなさい。運命の子よ』と刻まれていた。ヨヨさんはエルちゃんに何か関係しているのではと言うことで僕らを呼んだらしい。

するとエルちゃんが石碑に触れると突然入り口が現れた。早速入ろうとするとましろが止めた

 

「ねえ! ここって、危ない場所かもしれないよね?」

 

「ましろさん?」

 

「もしかしたら大岩転がってきたり、危険な生物とか現れたり……」

 

「ましろ?」

 

「やっぱり、エルちゃんは連れて行く訳にはいかないよ……私達だけで行こう?」

 

「ましろん。エルちゃんを危ない目にあわせたくない。その気持ちは、みんな一緒だよ。王様達だって……遺跡がエルちゃんを呼び、エルちゃん自身が運命に向き合おうとしている……もちろん、難しい事までエルちゃんは理解していないかもだけど、今私達にできるのは、エルちゃんを守って、サポートしてあげる事だと思う」

 

「それは、キュアマジェスティになったエルちゃんは、すごく強いし。けど……」

 

心配するましろ……ましろの心配は確かに分かる。だけどエルちゃんは……

 

「える、いきたい! いっしょにいこう、ましろ!」

 

笑顔でそう言うエルちゃんを見て、更に心配そうな顔をするましろを見て、エルちゃんは泣きそうになった

 

「ごめんね……ごめんね……一緒に行こうね……」

 

ましろはエルちゃんを抱き締めるとエルちゃんは直ぐに笑顔になった。

 

「ダメって言えないよ……」

 

「ましろ……」

 

 

 

 

 

遺跡の中に進んでいく中、道がない場所はエルちゃんが触れただけで道が出来るようになった。それにしても罠とか遺跡を守る魔物とかいないな……

 

「こういう遺跡は竜が関係してたりとかは?」

 

「関係してる場所はあるにはあるが、大体は寝所だな」

 

「結構落ち着くよね」

 

「それに遺跡には竜にとっては身体を癒す場所だったりする。だがこの場所は運命の子のみの場所だが……」

 

フウは何かを感じ取っている?いや、ノアもアスも……そして僕の中にいるノワールたちも……

 

「そう言えば桜空。ましろんとキスしてたんだよね」

 

あげは姉……こんな状況で聞くことなのか?

 

「ツバサには悪いことをしたけど……」

 

「まぁタイミング悪かったことで……それでましろん、何か相談してきたりしたの?」

 

流石はあげは姉と言うべきか……ましろが抱えている問題に気がついている。

 

「今はましろの中で解決するしかない。あとはちゃんと話すか……」

 

「そっか……」

 

今でもましろは心配そうにエルちゃんを見詰めている。ましろからしたら痛い思いをしてほしくないって思ってるだろうな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺跡奥深く

 

「…………どうやら来たみたいね」

 

宙に浮かぶ本を見つめる女性が一人いた。

 

「運命の子、そして四元の器…………長かった……ようやくあなたとの約束を守れるわ。エルレイン」




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