桜空side
遺跡の中を進んでいくと行き止まりにたどり着いた。辺りを見渡すが道がないが……目の前には壁画があり、そこにはエルちゃんが変身する際の少女と似たものと本が描かれていた。
エルちゃんがその壁画の本に触れた瞬間、ましろたちに似た絵が現れ、更には黄色の竜、赤い竜、緑の竜、水色の竜。そして四色の器と白の竜、黒の竜も描かれるとヨヨさんを除いて僕らは壁画の中に吸い込まれた。
気がつくと僕らは壁画の奥にあった部屋に来ていた。その部屋の奥には光る本が浮いていた
「本だ……本が究極の力なのか?」
「まじぇすてぃくるにくるん!」
エルちゃんが本を開こうとするがどうにも開けなかった。あげは姉も試すが無理そうだ。どうしたらいいのか悩んでいると……
「その本を開く方法知りたいですか?」
いつの間にか僕らの後ろに一人の女性がいた。長い金髪でどこか神秘的な印象を感じた。
「何者だ?」
「この遺跡の管理者か?」
「管理……そうなるかもしれませんね。私はこの本を守り、貴方たちと会うためにずっとここにいました。その子が運命の子ですね。そして伝説の戦士、プリキュアと炎竜、地竜、風竜、そして氷竜と白竜と黒竜をその身に宿した四元の器」
一目見ただけで……ノアたちや僕が器だって事を見抜いた?この人は……
「何者だ、お前は?」
ノアが身構えると女性は微笑んだ
「私は神竜。神竜族の祖です。そして……四元の器の主でもあります」
「神竜族の祖?」
「それに……器の……」
「プリキュア、そして神竜族、そして現代の四元の器。貴方方に伝えることがあります……邪竜について、そしてあの時……私たちが邪竜を封印した理由は……」
神竜が語ろうとした瞬間、部屋が大きく揺れた。もしかして……邪竜一派?それともアンダーグ帝国?僕らが身構えると壁を破ってアンダーグエナジーに取り込まれたミノトンが現れた。更には黒く染まったエクスも現れ……
「アンダーグ帝国の狙いはマジェスティクルニクルンだとして……エクスは……」
「あの時、邪の力を消し去ったが……まさか更に取り込んできたってことか?」
「それも意志が残らないくらいに……」
色々と話を聞きたいところだけど……今はこの状況をどうにかする必要がある。僕らは戦闘スタイルに変わり、ましろたちもプリキュアに変身する
「「「「スカイミラージュ! トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「ウイング!」
「バタフライ!」
「「「「きらめきHOPホップ、さわやかSTEPステップ、はればれJUMPジャンプ」」」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「あげて広がるワンダホー!キュアバタフライ!」
「「「「ReadyGo!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」
「えるもへんしんする!」
「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ・マジェスティ!きらめきホップ!さわやかステップ!はればれジャンプ!降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」
プリズムたちがミノトンを、僕らがエクスと戦おうとするとエクスが僕を掴み壁に投げつけた
「狙いは僕か……」
「そう…だ…お前を…潰す…それが…俺の…」
「ノア!アス!フウ!プリズムたちと一緒に戦ってくれ。エクスは僕がやる!」
「分かった。無理するなよ
」
三人はプリキュアたちの所に行かせ、僕はエクスと対峙する
「俺は…ノアに…負け…邪の力に染まった……もう…武人としての誇りはない……ただの竜として…戦う…」
「来い!エクス!」
ノアside
スカイ、プリズム、ウィング、バタフライがミノトンを撹乱し、隙が見えた瞬間に、
「炎竜拳!」
「地竜連脚!」
「風縛!」
俺たちの攻撃を喰らわせ、追撃にマジェスティが一撃を入れた。星竜は小さい姿のままだが……
「ノア。星竜は呼び掛けることで貴方の力になります」
「マジェスティ。あいつの言葉が分かるのか?」
「えぇ」
とは言えまだ星竜の力を使うべきではない。そう思っているとミノトンが懐からいくつもの瓶を取り出した
「我こそが、最強!」
瓶の中身を全て飲み干すとアンダーグエナジーが溢れだし、ミノトンの筋肉も肥大化し、大量のアンダーグエナジーの光弾を放ち続けた。
「ちっ、アス!フウ!合わせろ!」
「了解!」
「あぁ」
炎、地、風のブレスで光弾を相殺していくが光弾が多すぎる。するとマジェスティの所に光弾が迫ってきていたが、プリズムが咄嗟にマジェスティを庇った。
「スカイ、大丈夫か?」
「は、はい!私よりも……」
スカイはミノトンを気にかけていた。あの瓶……アンダーグエナジーを取り込んでいるみたいだが……身体に大きな負荷が……
「プリズム! 大丈夫?」
マジェスティはどうにかしようと思い、クルニクルンに呼び掛けた
「クルニクルン! 私達に究極の力を! クルニクルン! お願い!」
クルニクルンはその呼び掛けに答えるかのように眩い光が溢れ出すと……
「今の……」
「プリキュアの心を一つに重ねた時……」
「クルニクルンの奇跡のページは開かれる……」
「心を一つに……みんな! クルニクルンに手を重ねて!」
「それなら、ミノトンは俺たちが押さえる!」
俺は炎の鎖で、アスは岩でミノトンを囲い込み、フウは風でミノトンを押さえ込み、スカイたちが集まるまでの時間を稼いだ。スカイたち5人がクルニクルンの前に手を合わせ……
桜空side
「エクスプロージョン・ナックル!」
爆破を伴う拳を喰らい、吹き飛ばされる僕。やっぱり強い……
「ノワールたちの力を使いたいけど……」
爆竜の力を奪えばいいが……それには相手が弱ってないと……邪の力はノワールが何とか軽減してくれているけど……
「ぐ……オォ……オォ……」
理性が無くなり、攻撃力が上がってる……どうすれば……
「これで……オワリ……ダ……」
エクスは口を大きく開け、ブレスを放った。僕は何とか耐えようとすると神竜が前に出て、バリアを張り防ぎ続ける
「神竜?」
「今は貴方の中の彼に呼び掛けてください」
「……分かった。グーリ!いい加減うじうじするな!お前に何があったか知らないけど!今は力を貸せ!そして……お前が力を貸して欲しいときは……僕が力を貸す!だから!出てこい!グーリ!」
その呼びかけに答えるかのように、身体から冷気が溢れだし、氷の鎧を身に纏い、右手には氷の太刀が握られた。髪も氷のような長く伸びた。
『やれやれ、うじうじ悩んでいたんじゃないぞ』
「そうなのか?」
『リウムとの件は……今は関係ない。お前の力になれるように……お前が我の四元の力を使えるようにしていたのだ』
そうだったのか。何だかこれまで以上に力が溢れる
「行くぞ!エクス!」
「グァ……コイ……」
エクスが爆破のブレスを放った。僕は氷の太刀を大きく振った瞬間……
「…………ノワール。邪の力を」
『あぁ、取り込み消滅させるには負担が少なくなっているな』
『後は少し爆破の力を……』
「いや、取り込む必要はない。エクスは強さを求め続けた存在だから……大丈夫だろ」
『そうですね』
「それとグーリ、氷はいつ溶ける?」
『あっちが終われば溶かすが……ピンチのようだ。手を貸しに行くぞ』
「あぁ!」
僕は皆のところへと向かった。神竜は僕がいた場所を見つめていた
「四元の力をここまで……それに現代の器は……」
神竜が見つめる先にはブレスごと凍らされたエクスの姿だった
「凍らせると同時に邪の力も凍らせ、砕くとは……」
みんなの所に駆けつけるが、みんなは手を合わせているけど……何を?
「どうして? 私達の心は一つのはず……」
「みんな、何があったんだ?」
「桜空、その姿は……グーリか……マジェスティクルニクルンの力を使おうとしたが、反応がないみたいなんだ」
反応がない?それにマジェスティがさっき言っていた心を一つに……もしかして……
気がつくとミノトンがアンダーグエナジーのブレスを放とうとしていた。僕らは守りに入ろうとするが間に合わない。その時マジェスティクルニクルンから何かが放たれ、ミノトンの攻撃を防いだ
「クルニクルンが守ってくれた?」
守ってくれたのはいいが、クルニクルンのバリアにヒビが入っている。
「バリアが……」
「クルニクルンの力でも駄目なのか?」
クルニクルンの力を使えない理由は……僕には分かっていた。そしてプリズムも……
「私のせいだ……エルちゃんを戦いに巻き込みたくないって思ってるから、だからクルニクルンの力が目覚めないんだよ!」
「そんな事言っている場合ですか! このままじゃ、マジェスティもボク達も……」
「分かってる!」
その瞬間、バリアが破られた。だが僕らは前に出てミノトンの攻撃を防ぐ
「エルちゃん、ごめんね……私が守ってあげなくちゃいけないのに……」
「プリズム……信じるんだ」
「え?」
「桜空さんの言う通りです。ましろさん! エルちゃんの気持ちを信じてあげて下さい!」
「エルちゃんの?」
「はい。エルちゃんだって、私達が心配で、私達を守りたいんです!私には分かります……だって、あの時と同じだから!」
あの時……スカイがプリズムに戦ってほしくないと言う思いから戦わないでほしいと言い出したときのことだ。
「あの時、ましろさんは私に言ってくれました!」
「ましろ……あなたが心配だよ……助けたいよ……気持ちは同じ……それって、一緒に戦う理由にならないかな?」
プリズムの……ましろの気持ちがマジェスティの思いに答えようとした瞬間、クルニクルンから眩い光が溢れ、ミノトンのブレスを弾き返し、四人はクルニクルンに手を合わせた。
『マジェスティクルニクルン!』
クルニクルンのページが開くとマジェスティが開いたページにペンでハートの形をなぞり、スカイ、プリズム、ウィング、バタフライ、マジェスティからオーラが溢れだし
『ひろがる世界にテイクオフ!』
円形に囲まれたダイヤの形を描き[注 25]、最後にマジェスティが形を描く際に5人が円になって開いたクルニクルンのページに手を重ね、羽の付いたダイヤの形の紋章を形成し、5人が上空から左手を伸ばして
『プリキュア・マジェスティック・ハレーション!』
紋章がミノトンに向かって放たれ、ミノトンが浄化されるのであった。
戦いが終り、ミノトンも無事に元の姿に戻り……
「我に武人の心を取り戻してくれたこの恩、いつか返す……また会おう」
ミノトンはそう言って姿を消すのであった。
「一方的なヤツだな……聞きたい事はいっぱいあるのに…」
「きっと武人には、武人のやり方というものがあるのでしょう」
「そうだね!」
「はい!」
「プリズム、大好きよ!」
「私もだよ、マジェスティ!」
ましろの心配も大丈夫みたいだな。安堵していると神竜とエクスが遺跡から出てきた。
「神竜はこれからどうするんだ?」
「少しこの世界を見て回ります。彼も一緒に……」
「……彼女に付き、鍛え直す。次に会うときは……この恩は返す」
恩って……こいつもミノトンと似た感じだもんな
「それと桜空さん。四元の器について伝えることがあります」
「伝えること?」
「四元の器を宿したものは……四元竜の力を完全に扱うために竜へと変貌します」
『!?』
何となく……そうなりそうだと思ってたけど……そうか……
「桜空くん……」
「ですが……キュアプリズム。貴方にお聞きしたいことが」
「え?」
「貴方は桜空さんの事が大好きですか?」
『はい?』
「え、えぇ!?」
何か話が違う方向になってないか?神竜は何故か真剣な顔をしてるし……
「どうなんですか!」
「その……だ、大好き…です///」
プリズムも顔真っ赤だし……
「それなら大丈夫ですね。桜空さんが竜へと変わることがなく、四元竜の力を完全に扱えます。どんな力も愛の前には叶わないですから……それではいつかまた会いましょう」
神竜とエクスはそのまま姿を消すのであった。えっと……
「とりあえずいつも通りに過ごしていていいって事ですね!」
「まぁそうなりますね……」
「まぁ節度を持てばね」
「桜空とましろは頑張ってイチャイチャしてね」
マジェスティ……頼むからそう言うことは……
神竜side
「いいのか?邪竜の事を伝えなくて」
「あの人たちなら大丈夫です。きっと……それに伝えるべきか迷いましたが、近い未来のことを」
「未来が見えるのか?」
「えぇ……近い未来…断片的に見えましたが…プリキュアと竜は出会うことになります……天使に」
天使に関してはオリストで、次回はバッタ回
感想待ってます!