そこは一軒のボロアパート。俺は色々あってそこに住むようになったが……
「俺は決して忘れない……お前達から受けた屈辱……ヒェー!」
まーた同居人がトラウマぶり返してるよ。そこまでプリキュアにトラウマ植え付けられるほどの事をされたのか?すると隣の部屋から壁ドンと共に怒声が聞こえてきた
『隣でギャーギャーうるさいのねん!』
「すみません!」
「相変わらず一人でよくとまぁそんなに騒げるよな?バッタモンダー」
「てめぇ!ライ!何処に行ってやがった!」
「子供らしく学校だよ。今日は昼で終りだからね」
そう、俺は雷竜のライ。前は邪竜の力によってプリキュアや竜たちに猛威を奮っていたが、あの竜擬きのせいで邪竜の力はなくなるわ。竜の力の8割を大幅に失い、結果的に子供の姿にされた。まぁそれはいい。竜の力は自然に元に戻る。まぁ百年位待てば……
「とりあえずバッタモンダー、飯」
「てめぇ……」
「住む場所と資金は俺が出したことを忘れてないよな?」
「くぅ……カップラーメンでいいか?」
「いいよ」
バッタモンダーもプリキュアに怯えるようになって、アンダーグ帝国に戻れなくなり、俺も力を失ったから色々とさ迷うことになったが……俺が資金を出す代わりにバッタモンダーには俺の身元保証人……保護者になってもらうが、力関係としては俺の方が上だ
「と言うかお前の方が金を持ってるんだから……」
「こっちの世界に合わせて、大人が子供を養うべきだろ」
「お前の方が年上な気が……」
「あまりうるさいと……静電気喰らわせるぞ」
「くっ」
まぁ不自由な身体になったがこちらの世界の生活は楽しい。
「時は来た……今こそリベンジの時! 見てろよ! このバッタモンダー様がお前達を絶望のどん底に!」
まーたプリキュアに復讐を誓ってる……
するとまた隣から……
『いい加減にするのねん! こっちは夜勤明けで眠いのねん!』
バッタモンダーは驚いてびびり散らしていた。本当にこいつは……
「おのれ、隣に住んでるヤツめ……それでオレがビビるとでも思ってるのか?俺にケンカを売った事を後悔するがいい!」
勢いでちゃぶ台を持ち上げるバッタモンダー。俺は咄嗟に自分のカップラーメンを避難させるとバッタモンダーは自分のカップラーメンを溢していた。
「あっちぃー!まあ、いい……今日は勘弁してやろう……命拾いしたな……」
バッタモンダーも一人でよく騒げるな~
それにしても隣の人か……何度か会ったことがあるけど、何か見た目が変わってるからアンダーグ帝国の関係者かと思ってるけど、まぁ別にいいか
「あ……やべ! 時間だ!」
バッタモンダーは人間の姿になった。にしてもこいつ、人間の姿はまともそうに見えるのが不思議だ。
「バイトに行ってくる!お前は?」
「んー何か図書館で面白そうな事をやるらしいから途中まで付き合う」
何か読み聞かせをやってるとか……あと読み聞かせしている女の人が可愛いとか……まぁ俺は暇潰しだけど……
バッタモンダーと一緒に外を歩いていると
「くそ、こんな金で今月過ごせるのか?」
「出してやってもいいけど?」
「見た目が子供のお前に金を出して貰うのは絶対嫌だ!と言うか出すって言っても利子付きだろうが!」
「知らないのか?金に関してはしっかりしていた方がいいって教わったぞ」
「くそ……」
まぁ食費は本気で出してあげてもいいが……
そんな事を思っていると、聞き覚えのある声が聞こえ、バッタモンダーは咄嗟に側溝の中に隠れた
「今日の絵本、新作なんですね!」
「うん!」
「プリンセスのはなぞの!」
「プリンセスシリーズですね! 私、大好きなんですよ!」
「えるもすき!」
「もう10冊目でしたっけ?」
「描くのが楽しくて!みんなに喜んでもらえるといいけど……」
「もらえますよ! プリンセスだって、こんなに大喜びなんですから!」
「それに描いてるとき、桜空くんが……えへへ」
「あー、うん///」
「桜空、一応色々と……」
「ただ側にいただけだよ!」
「ふーん、それはそうと「ましろん、絵本作家になったら?」
「え……」
「いいですね! ましろさんなら絶対になれますよ!」
「そうかな……」
「ましろなら大丈夫だろ」
「絵本作家……なれたらいいな……」
プリキュアに竜擬き、炎竜、地竜までいるのか……まぁ俺に気づくことはないだろうけど……そもそも迂闊に手を出して痛い目見る未来しか見えない……
「絵本作家だと? 俺をこんな目に遭わせておいて……お前のその夢、ぶっ潰してやる!」
バッタモンダー……お前……自業自得の逆恨みだろ……まぁいいや。
バッタモンダーはバイトが終わったら計画を実行するとか言って俺と別れた。
俺は予定通り図書館で読み聞かせを見ていた。と言うかまさかと思っていたが、キュアプリズムが読み聞かせしてたのか……
「南の国のプリンセスは、お花が大好き。お城のお庭には、赤や黄色、白や水色など、色々なお花が咲いています。プリンセスは、お花を眺めながら思いました。もっと沢山のお花を植えたいわ……すると、庭師が言いました。隣の国には虹色の花があるそうで、プリンセスは目を輝かせました。虹色のお花を見てみたいわ」
意外と面白いな。人間の作る物語はこの姿になってから色々と読んだが、どれも面白いものだが……
「いこ!」
「うん!」
小さな子供が飽きたのかその場から離れようとしていた
「どうしたの? まだ途中だよ?」
「だって、つまんないんだもん!」
ハァー、理解に苦しむな。人間の子供は……
「え?」
「すみません。こら、待ちなさい!」
「ましろさん、続き!」
「えっと、ごめんなさい……続き読むね」
まぁ子供にイラついても仕方な……竜擬き、お前殺気が漏れてるぞ……子供にイラついても仕方ないだろ……
「そのお花はもう虹色ではありませんでした。でも、心は虹色なのでした。そして、プリンセスは、ますますお花が大好きになりました。おしまい!」
読み聞かせが終わり、拍手が鳴り響いた。
「おもしろかった!」
「プリンセス、かわいかった!」
「おはな、きれいだった!」
「だった!」
「ありがとう!」
「すごいですね。よく見せてもらってもいいですか?」
「もちろんです!」
まぁ何事もなくはないが、無事に終わったみたいだな。だが、キュアプリズムはさっき飽きたとか言っていた子供たちが外で遊んでいるのを見ていた
「気にする事ないよ。走り回る方が好きって子もいるから!」
「うん、そうだね……」
やれやれ、少し散歩するか……
俺は図書館の近くの公園で散歩しているとキュアプリズムとあれは……画家の格好をしたバッタモンダーがいた。何だ?何してるんだ?
「あの、落としましたよ?」
「え!? 僕の大事な筆を!?ありがとう。僕は、美術の勉強をしている紋田というもんだ」
本当に何をしてるんだ?あいつ……
「あれ?君……図書館にいた子だよね?」
不意に声をかけられ、振り向くとそこには地竜がいた。まずい!遠くの方に炎竜まで……
「君、もしかして……ましろちゃんのファンとか?」
「……あ?」
地竜……気づいてないのか?
いや、俺はお前を一度ボコボコにしたんだぞ!気づけよ!
「あ、私はアス。君は?」
「えっと……ラ……雷人って言います」
「よろしくね」
ノアside
アスが子供に話しかけているが……あの子供の気配……ライだよな?
グーリside
桜空の中でアスが子供に話しかけているのを見たが……あれ、雷竜だよな?桜空は……ダメだ……ましろに話しかけている男に嫉妬している!?ノワールたちも器が邪に染まらないように頑張ってる
ライ……竜の力を奪われ、小学一年生くらいになった。資金を持っているのは、竜の性質上、金塊やらなんやらを集める事もあり、何かあってもいいように、ソラシド市に金塊を隠していた
桜空の場合は、ましろの読み聞かせをちゃんと聞けよと子供に怒ってるが、言葉にせずに殺気が漏れている感じです
感想待ってます!