上野発寝台特急「北陸」15分の殺意   作:新庄雄太郎

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そして、寝台特急「北陸」の個室寝台で殺人が起きた。


第2章 個室寝台で殺人

夜の上野駅、彼女は夜行に乗って金沢へ行くのであった。

 

と、言って彼女は列車に乗り込んだ。

 

「ここか、個室A寝台だわ、一度乗って見たかったのよね。」

 

「まもなくー、15番乗り場に22時44分発寝台特急「北陸」金沢行が発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。」

 

と、アナウンスが流れた。

 

ピィーッ!

 

22時44分、彼女が乗った寝台特急「北陸」は夜の上野駅を発車した。

 

寝台特急「北陸」は上野の夜に出発して翌朝金沢へ着く、上越線を経由して北陸本線に入る、上野を22時40分に発車して、途中停車駅は高崎、水上、糸魚川、魚津、富山、高岡、津幡、終着金沢へは翌朝の6時33分に到着する。

 

「失礼します。」

 

そこへ、車掌がやって来た。

 

「はい。」

 

「恐れ入ります、乗車券と特急券と寝台券を拝見させていただきます。」

 

「はい。」

 

「金沢ですね。」

 

「はい、私、金沢へ行くんです。」

 

「ありがとうございます。」

 

高崎を過ぎると、上越線に入った。

 

そう言って、彼女はベットで眠りについた。

 

スースースー

 

と、彼女が眠っている間は列車は走り続けていた。

 

ピィーッ!

 

と、警笛を鳴らし、彼女が乗った寝台特急「北陸」は魚津で朝を迎えた。

 

そこへ、車掌が車内を見回っていた。

 

「ん、あっ。」

 

何と、彼女は男にナイフで刺されていたのだ、しかし、男は気絶していたのだった。

 

「君っ、君っ、どうしたんだい、君っ、しっかりしろ。」

 

と、車掌は言った。

 

「お、おい、個室A寝台で女が死んでる。」

 

「えっ。」

 

6時33分、寝台特急「北陸」は定刻通り金沢駅に到着した。

 

金沢駅のホームに鉄道公安と駅員が到着していた。

 

「何処だ、死体が見つかったのは。」

 

「寝台特急「北陸」の個室寝台で。」

 

「死んでるのは女性のようです。」

 

車掌は、男に言った。

 

「君、この女性を殺したのか。」

 

「違うよ、俺は殺してねぇぞ。」

 

「ウソを言うな。」

 

「嘘じゃないですよ、本当ですよ、目が覚めた時に誰かに殴られてこの個室でナイフを握りさせられたんだよ。」

 

「君が言ってることは本当かな。」

 

「ああ、本当だよ。俺はその時にB寝台に乗っていたんだから。」

 

「なるほど。」

 

東京中央鉄道公安室・公安特捜班

 

「何、寝台特急「北陸」の個室寝台で女性の刺殺死体。」

 

「えっ。」

 

「名前は東京都在住の篠塚 香子さん、27歳。」

 

「うん、それで個室に乗っていた男が警察に事情聴取を受けていると、受けているのは広瀬 徹。うん、今石川県警で事情を聴取しているんですね。」

 

「ええ、広瀬は目が覚めた時に通路を歩いていたら、いきなり誰かに殴られて気絶して、気が付いたら個室に入っていたと、そしたらナイフが握られたとこう言っているんですよ、たが、彼は殺していないってこう言い訳してるんですよ。」

 

「ほう、なるほど。」

 

「ええ、広瀬はB寝台に乗って殴られたと言っているんですが、篠塚が乗っていたのは個室A寝台ですわ。」

 

「ほう、つまり彼は誰かに殴られた後に気絶して、個室A寝台に乗っていたという事なんですね。」

 

「ええ。」

 

小沢警部は高杉に言った。

 

「11号車に乗っていた広瀬は誰かに殴られて、3号車で殺害されたと。」

 

「ええ、わかってるのはそこまでです。」

 

「そうですか、わかりました、何かありましたから又連絡ください。」

 

と、高杉は電話を切った。




そして、犯人はどんなトリックを使ったのか、そしてアリバイは。
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