ニューダンガンロンパv3 全員生存RTA 作:壊の公式
<side 赤松楓>
私は最原くんと教室を出て、この不気味な空間を探検していた。
「本当になんだろうね、ここ。学校のような建物だけど植物が生い茂ってるし、ここに来るまでの記憶もないしね。」
「......そうだね。僕たち以外の生徒もいたけど皆何も知らないみたいだったね。今はここの探索をするしかないよ。」
「それもそうだね......?ねえ、最原くん!あそこにいるのって人じゃない?話しかけに行こうよ!」
「ちょっと!赤松さん!」
最原くんからの私を呼び止める声が聞こえたけど、私は見つけた人のほうに駆け寄った。
♪♪♪
近づいてみると、彼の異様な風貌が目に入ってきた。
190cmは優に超えそうな身長。
激しく争った後のようなぼろぼろの服。
そして何よりも目を引くのが腰に携えた2丁の銃だった。
私は少し緊張しながらも彼に声をかけることにした。
「こんにちは!私は超高校級のピアニストの赤松楓だよ。よろしくね。」
「はぁはぁ、こん...にちは...。僕は...超高校級の探偵の...最原修一です。」
すると、彼は下げていた視線をあげてこちらに目を向けた。
「やあ。俺の名前は雁木連。超高校級の傭兵だよ。よろしく頼むよ。」
彼は普通にそう返してきた。
どうやら見た目のように危ない人間というわけではないらしい。
私は内心、彼に襲われないかドキドキしていたので安心した。
「私達は気づいたらここにいたんだけどキミも一緒?ここまでの記憶はあるかな?」
「残念ながら俺も君たちと一緒だよ。気づいたらこの見知らぬ建物へ連れられていた。ここに来る直前の記憶もごっそりとなくなっている。だから、ここに来た理由も皆目見当がつかないな。」
「そっか。私たちと一緒かー」
彼から聞きたいことを聞けた私は、先ほどから気になっていることを彼に聞くことにした。
「ところで、キミのその腰につけている銃って何?モデルガン?」
「いや、これは本物だよ。といってもまだ一度も撃ってないから使えるかどうかは分からないけどね。俺がいつも使っている銃とはまた別物だしね。」
「いつも使っている銃?」
「ああ。いつも使っているのはこれのような拳銃ではないよ。もっと大きい、所謂小銃と呼ばれるものだね。ライフルって言えばわかりやすいかな。といっても、拳銃もたまに使うから問題なく撃つことはできるけどね。」
「というか銃をいつも使ってるんだね...。さすが超高校級の傭兵ってところだね。」
息をようやく整えた最原君がそう言った。
最原くん、そんなに走ってないのに息が切れすぎだよ...。
「まあ、俺は戦場が家みたいなものだからね。戦場に出る以上銃とは切っても切り離せないんだよ。文字通り命綱となる道具だね。」
彼は何の気兼ねなくそう答えた。
私達とは当たり前だけど考え方が全然違う。
私は銃=危ないものとしか捉えられないからなあ。
「間違ってもこっちに向けて撃たないでね。本当に死んじゃうから。」
「...試してみる?本当に撃ったら死ぬか?」
「試さないでよっ!」
「ははっ!冗談だよ。物に撃つならともかく、人に撃ったりしないって。」
「冗談でもそんなこと言わないでよ...」
彼はこちらに銃を構えて、まじめな顔でそういったのでとても焦った。
あれはどこからどう見ても本気の顔だった。
冗談でも心臓に悪いからやめてほしいよ...
「ところで、超高校級のピアニストってどんな才能なの?絶対音感ってやつを持ってるみたいな?」
「私は超高校級のピアニストなんて大それたものじゃないよ。ただただピアノが好きなピアノバカってだけ。あと絶対音感は持ってるよ。小さい時からピアノを弾いていたらいつの間にかってやつだね。」
「それならもっとすごいだろ。好きなことがそのまま才能なんて。普通にかっこいいな。」
「そ、そう?...ありがとう。」
雁木くんは急に私を褒めてきた。
無性に照れ臭くなって顔を背ける。
この話を続けても私が恥ずかしいだけなので話題を変えることにした。
「そ、そういえば、最原君の探偵もすごい才能だよね。」
「いや、僕はたまたま遭遇した事件を解決したことがあって、それでそう呼ばれるようになっただけだから...」
「だから、普通の人はたまたまで事件を解決できないって!ピアノバカの私だったら絶対無理だよ!最原くんは超高校級の探偵だって胸を張って言ったらいいんだよ!雁木くんもそう思うよね?」
「ああ、そうだね。というかそもそも超高校級の探偵って周りに言われているんだから胸を張ってもいいだろ。他の人間から認めてもらったからそういわれているんだろ?だったらそれでいいじゃないか。」
「赤松さん...雁木くん。...ありがとう。」
♪♪♪♪♪
「雁木くん、ちょっと怖いけどいい人だったね。冗談を言われたときはさすがに焦ったけどね。」
「そうだね、赤松さん。ってなんだ?」
その時チャイムが鳴り、モニターにさっきのヌイグルミたち――モノクマーズが映っていた。
モノクマーズは準備ができたので体育館に来るように告げた。
そして言い終わったと同時に、放送は切れた。
私たちは顔を見合わせて頷くと、体育館へと向かった。
♪♪♪♪♪
体育館には私を含めて、見知った17人の生徒が集まっていた。
どうやら皆も体育館へ集まったようだ。
「これで17人...全員揃ったわね。」
「ごめんね東条さん。私たちが一番最後だったみたいだね。」
「いいのよ。私もさっき来たばかりだもの。」
「ククク...今からここでどんなことが起こるんだろうネ。」
「みなさん。...油断は禁物です。いつどこから危険が襲来するかわかりません。」
「き、危険なんか言わないでよ...オレ...どうしたらいいか...」
「まあ、心配すんな!ここはオレにどーんと任せておけ!あのヌイグルミたちをまとめてブッ壊してやんぜ!」
「わかったよ!泥船に乗ったような気持ちでいるね!」
「いや、沈まねーよ!」
「でもいるじゃん。百田ちゃんじゃなくてもっと頼りになりそうな人がねー。」
そういうと王馬くんは、雁木くんの方に視線を向けた。
「......」
「あれれー?無視ー?まあ、雁木ちゃんがあてにならなくてもいいよー。オレはキー坊を盾にしたらいいからねー」
「盾にしないでください!しかるべきところに訴えますよ!」
「にしし...。だってキー坊ロボットじゃん。その立派な鉄の塊はオレたちを守るためにあるんじゃないのー?」
「ロボット差別ですよ!ボクだってキミたちと同じように生きているんです!」
「うるせえんだよ!オメーら、頭お花畑か!除草剤で全滅させんぞっ!」
「...あれ?何かな?」
「なんだ?獄原どうした?」
「星君、何か聞こえない?ほら、ウィーンって音。」
「あっ!聞こえるかも。ロボットアニメのエンジン音みたいな――」
その時だった。
SF映画でしか見ないような5体の巨大なロボットが体育館へと入ってきた。
♪♪♪
突如入ってきたロボットに対して、一気に場が騒然となる。
「みんな!ゴン太の後ろに下がって!」
「な、なんですか...この化け物は!?」
「すまん...。今はウチのMPは空っぽなんじゃ...普段ならこやつらなどメガンテで一発なんじゃが...」
「ダイジョーブだよ秘密子ー。神さまが見守っていてくれてるからねー」
「この状況でまだ見守っているだけなのっ!?」
「うわぁー!超カッケー!」
すると、ロボットの中からヌイグルミ――モノクマーズたちの声が聞こえてきた。
「コイツは高機動人型殺人兵器”エグイサル”だ!意外と地元愛が強いって設定だぜッ!」
「設定がドンドン増えていくやん...」
「な、なんでもいいけど殺すならブスからにしろ!オレ様は最後だっ!」
「夢野ちゃん、早く逃げてー!」
「なぜ...今の流れでウチが心配されるんじゃ?」
「ねえ。誰かアレをまとめてブッ壊すとか言ってなかったっけ?」
「ふ、ふざけんな!あんなの聞いてねぇぞっ!」
その時騒然とした場の中で、一つの落ち着いた声が響いた。
「まあ、とにかく落ち着くっすよ。そんなに慌てなくても多分平気っす。俺らを殺すつもりなら...とっくにやっているはずっす。」
確かに、天海くんの言うようにエグイサルがこちらを攻撃する様子はない。
むしろ、こちらに話しかけてきているため、どちらかというと友好的だと言えるだろう。
私はピンと張っていた緊張の糸を少し緩めた。
そして天海くんは、臆した様子もなくエグイサルに近づいた。
「で、俺らに何をさせるつもりなんすか?わざわざ暴力をちらつかせてくるってことは、俺らによっぽどさせたいことがあるんすよね?それって...何すか?」
「なかなか鋭いやないか!」
「いいか!ミーから言っちまうぜ!キサマラにやってもらいたいのはーー」
「コロシアイ、ダヨ」
「...え?」
私はつい、声が出てしまった。
思わず聞き間違えを疑うような、そんな言葉が聞こえた。
理解が追い付かない。
私が考えている間に、モノクマーズは何故モノダムが言ってしまったんだとくだらない喧嘩に発展していた。
「やんのか?コラァ!」
「何がコラじゃ!コラァ!」
「貴様が言ったんやろ!コラァ!」
「噛みつくんだな、コラァ!いつでもやってやるぞ!コラァ!」
「おやめなさい...」
そろそろ喧嘩のレベルを超えて本気で危ないんじゃないかと思い始めた時、その声は体育館に響いた。
妙にはっきりとした声。
一体どこから聞こえてきているのかと思い、辺りを見渡してみてもそれらしきものはない。
「可愛い我が子達よ...醜い争いはやめるのです...」
「その声は...!」
「お父ちゃん!?お父ちゃんだよね!?」
「お父ちゃーん!お父ちゃーん!」
「どこ?ラブリーなお父ちゃんはどこ?」
「お、お父ちゃんって?」
その時だった。
体育館の照明が落ちたかと思うと......ステージの上にそれは現れた......
♪♪♪
「ボクこそは、この新世界の神であり...そして、この最終学園の学園長!そう、モノクマだよ。オマエラ、どうも初めまして!」
「わーいお父ちゃんだー!」
「お父ちゃんの神登場だぜッ!」
「やっぱり、お父ちゃんはカッコいいわねー!」
「やあ、可愛い我が子たちよ!相変わらず、オマエラは可愛いなぁ!」
突如ステージ上に現れたそのヌイグルミはモノクマだと名乗った。
モノクマーズたちとよく似ているが、体全体が白と黒のツートンカラーになっている。
クマのような見た目に小さい体。
一般的にはカワイイと思われるような見た目だろう。
しかし、なぜかその姿は見るものを不安にさせる。
そんな力がこのヌイグルミにはあった。
モノクマと名乗ったヌイグルミとモノクマーズがくだらないことを話している中、その流れを断ち切るように天海くんが言った。
「そんなことよりも、さっきのコロシアイ...あれってどういう意味っすか?」
「うぷ...うぷぷぷぷぷ。それはね――」
「コロシアイをしてもらいたいんだよね。超高校級の才能を持つオマエラ同士でさ」
「...コロシアイ...?わ、私たちで...?」
「コロシアイなんてゴン太はしないよ!」
「でも、オマエラも見たでしょ?この学園の周囲は巨大な檻に囲まれていて脱出できないことをも...。エグイサルがいる限りボクには逆らえないってこともさ。つまりボクがオマエラの生殺与奪権を持っているってことなんだよ。」
「つまり...殺されたくなかったらやれってことっすね。」
「そうそう。そしてボクがオマエラにやってもらうコロシアイはね、一味違うものなんだよ。知的エンターテインメントにあふれたコロシアイをするのさ。」
「知的エンターテインメント...?」
「そうだよ。このコロシアイはね......」
そしてモノクマから語られた内容は衝撃の物だった。
まとめると以下の通りだ。
・私たちのなかで殺人が起きた場合、学級裁判が行われる。
・学級裁判では殺人を犯した
・議論の結果で導き出された結果が正しかった場合は
・議論の結果、間違った相手をクロとした場合は
・おしおきとは処刑のことである。
目の前が真っ暗になっていく。
世界が暗転したような感覚。
コロシアイってなんだ?
なんで私たちがコロシアイなんて...
分からない......わからない......ワカラナイ......
「今回も殺し方は問いませーん。射殺でも殴殺でも焼殺でも溺殺でも絞殺でも爆殺でも斬殺感電殺落殺呪殺圧迫殺出血殺笑殺でも...お好きな殺し方で、お好きな相手を、お好きな方法で殺してくださーい!才囚学園はそのための学園なのでーす!」
わからない。
なんで......なんで......なんでッ!
悪意。
そう、モノクマから向けられるのは純粋な悪意だ。
私の心をモノクマの悪意が支配していく...
周囲の光景から現実感という色がなくなっていく...
「へー。射殺もいいんだね。」
その時、場違いな明るい声が体育館に響いた。
それは今まで無言を貫いていた彼が発したものだった。
そう、雁木くんだ。
「まってよ!雁木君は誰かを殺すつもりなの!?」
「ああ、そうだよ獄原君。こんな説明を受けたからには殺したくて仕方がないんだ。だって傭兵だからね。」
「さすが雁木クン!コロシアイはお手の物だね!ボクはそんなキミがどんな殺人をするか楽しみで仕方がないよ!」
そのモノクマの発言に雁木くんはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
そして腰にかかった銃に手をかけて――
「じゃあさ.........お前が死ね」
その瞬間だった。
目にもとまらぬような速さで銃をモノクマの方に向けて......発砲した。
そして銃口から勢いよく放たれた弾丸はそのままモノクマの眉間に吸い込まれていき――
「ズドン!」
モノクマの脳天を粉砕した。
「どあああああああああ!」
「「「「お父ちゃーん!」」」」
モノクマーズが悲鳴を上げる。
しかし、撃った当の本人は不敵な笑みを浮かべながら、手に持った銃を弄んでいる。
まるで、自分が撃ったのは当然の権利だというような堂々とした態度だ。
「な、なんでお父ちゃんを殺したんだっ!」
「えっ?だって射殺してもいいって言ったのモノクマじゃん。なんで殺したらダメなの?」
「あれはキサマラ同士がコロシアイをするときの話や!お父ちゃんに向けて発砲していいってことやないわ!」
「あれれ...そうなんだ。ゴメンね?でも俺たちにコロシアイをさせるってことは自分も死ぬ覚悟がないといけないよね!じゃあ、殺されても問題はないわけだ。」
「そんなわけないよ!お父ちゃんはたった一人しかいないんだよ!」
「いやー...黙って聞いてればコロシアイをしろだの生殺与奪を握っているだの偉そうだったからね。ついやっちゃったよ☆」
まるで意味が分からなかった。
何故ここでモノクマを撃った?
...いや、待てよ?
もしかするとモノクマが死んだことにより、私たちは解放されるのではないか?
モノクマーズたちは生きているが、あくまでもモノクマの手下のようなポジションだ。
トップのモノクマが死んだなら、もう大丈夫なのではないのか?
「うっわー!スゴイね、雁木ちゃん!キレイなヘッドショットだよー!」
「ククク...凄いネ。抜き手すら霞むほどの早撃ちだったヨ。」
「まるで、のび太並みのクイックドロウだよ!次元越えだよ!」
「......」
「どうした、春川?」
「...何でもない。」
「でもこれで、オレ様たちも解放されるんじゃないか?あのキメェーヌイグルミがぶっ壊れたわけだしな!」
「そうじゃ!ウチらは解放されるんじゃ!でかしたぞ、雁木!」
「じゃあ、ゴン太は外に出られるんだね!うれしいよ!」
「じゃあー早速、外に出る準備をしよっかー」
「なに勝手に死んだことにしてるのさ!」
その時、聞こえるはずのない声がステージから聞こえた。
ステージ上にはさっき死んだはずのモノクマ...
「残念だったね!オマエラはここから脱出できないよ!だってボクは御覧の通りピンピンだからね!」
♪♪♪
「お父ちゃん!生きていたんだね!」
「いやぁーよかったよ。ボクの初めての出勤だから念のためにスペアを近くに待機させておいてさ。」
「スペア...?お父ちゃん、スペアって一体...?」
「ギクッ!?お、オマエラには命は一つだけだけど、ボクだけは沢山あるとかそんなことはないよ!」
「分かりやすすぎるじゃろ...」
そして、モノクマは雁木くんの方に向き直った。
モノクマと雁木くんの視線が交錯する。
「というか、なんでボクを狙ったの!」
「なんでって...殺したかったからだよ。それにお前を殺してはいけないって言われてなかったし。」
「あれっ?......そういえば校則の発表がまだだったっけ。では、皆さんお手持ちのモノパッドを見てください!」
するとモノパッドから電子音が聞こえた。
それを開くと電子生徒手帳と表示された画面があり、そこには以下のことが記されていた。
・才囚学園での共同生活に期限はありません。
・学園内で殺人が起きた場合、全員参加による学級裁判が行われます。
・学級裁判で正しいクロが指摘できれば、殺人を犯したクロだけがおしおきされます。
・学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロ以外の生徒であるシロが全員おしおきされます。
・クロが勝利した場合は才囚学園から卒業し、外の世界に出ることができます。
・シロが勝ち続けた場合は、最後の2人になった時点でコロシアイは終了です。
・夜10時から朝8時までの「夜時間」は、食堂と体育館が封鎖されます。
・才囚学園の学園長であるモノクマへの暴力は固く禁じられています。
・モノクマが殺人に関与する事はありません。
・モノパッドは貴重品なので壊さないでください。
・「死体発見アナウンス」は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。
・才囚学園について調べるのは自由です。行動に制限は課せられません。
・校則違反を犯した生徒はエグイサルによって処分されます。
・なお、学園長の都合により校則は順次増えていく場合があります。
「ほらね。ちゃんとそこに書いてあるでしょ?モノクマへの暴力は禁止ってさ。さっきまでは校則を発表してなかったから仕方ないけど、今度やったらタダじゃおかないよ。」
「...ふーん。もし俺がモノクマをもう一度殺したらどうなるの?」
「その時はオマエラの周りにいるエグイサルがキミを襲うことになるだろうね」
「そっかー。じゃあもう殺せないね。いや残念残念。」
そして、モノクマたちは体育館から去っていった。
悪意の塊のような高笑いをしながら...
♪♪♪
辺りは静寂に包まれていた。
モノクマが言ったコロシアイ。
モノクマを殺してもまた、復活してきたこと。
それらが重く、私たちにのしかかっていた。
モノクマが破壊されたとき、もしかしたら外に出られるんじゃないかって思った。
しかし、実際にはモノクマはすぐに復活して、私たちの淡い希望は打ち砕かれた。
私たちはコロシアイをするしかないのか......?
そんな時、雁木君の声が響いた。
いつもの不敵な笑みを浮かべながら言った。
「みんな、なんでそんなに暗い雰囲気なの?」
「いや、だって結局転子たちは脱出できないんですよ?不安にならない方がおかしいじゃないですか。あなたのような男死には分からないかもしれませんが。」
「いや脱出できないと決まったわけではないでしょ。だって俺らは、まだこの学園内を全然探索してもないじゃん。」
その言葉にハッとした。
そうだ。
確かにそうだ。
私たちはまだ、この学園のことを何も知らない!
私たちはこんなところで諦めない!
みんなでこの学園から出るんだ!
決意を固めた私は、周りを見渡しながら言った。
「そうだよ!まだ出られないと決まったわけじゃない!
みんなが協力して探せば出口だって見つかるはずだよ!
ここに閉じ込めた誰かさんは私たちにコロシアイをやってほしいみたいだけど...
私たちはコロシアイなんかしないってことを見せつけてやろうよ!」
私の声にみんなが顔を上げる。
「あぁ、全くその通りだぜ!そう簡単にあきらめてどうするんだって話だ!」
「じゃあ、早速みんなで手分けして出口を探しに行くぞー!おおーっ!頑張るぞー!」
「見事な一人コール&レスポンスすね...」
その時、ゴン太くんがおずおずと手を挙げた。
「えっと...もしかしたら、あまり関係ないかもしれないけど...さっき、中が広い地下道のようになっているマンホールを校舎裏の草むらで見つけたんだ...だけど、そんなに簡単なわけがないよね...」
「そ、そんな大事なことはもっと早く言ってください!」
「ゴメン!そんな重要なものだと思わなかったんだ!」
「とにかく、すぐに確認しに行きましょう。校舎の裏ということは...裏庭のボイラーがあるところね?」
その問いにゴン太くんは頷く。
そしてゴン太くん主導で、マンホールへと行くことになった。
みんなが体育館から出ようとしている中、私は雁木くんの方に向かう。
「雁木くん!」
「ん?どうしたの?」
私は彼の前まで行って頭を下げた。
「ありがとうね。私の目を覚まさせてくれて。」
「いやいや、礼には及ばないよ。だって俺は自分の思ったことを言っただけだからね」
「それでも!私の思いを変えてくれたのは間違いないよ。だから、ありがとう。」
すると、雁木くんはニヤリと不敵な笑みを浮かべて、「どういたしまして」と言った。
v3原作ってどこまで知ってる?
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当然、プレイ済みだよ!
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体験版だけなら...
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キャラぐらいなら...
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前作なら知ってる!
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ダンガンロンパの名前だけなら...
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ダンガンロンパ?何それ美味しいの?