俳優で天才な男はスタジオミュージシャン   作:毘沙門天堂

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ガールズバンド時代?なんだそれは?

「ようセイメイ仕事終わったか?」

俺は橘清命、きよのりって読むんだぜ。まぁそんなことはどうでもいい。今起きたことを説明しよう。ドラマの打ち合わせでつかれてるというのにモデルでバンド(入るつもりはなかったが強引に入れられた)でボーカルの加藤が事務所前で待ち伏せていた。名前は知らないし興味がなかったから覚える気も起きなかったから覚えていない。

「何か用か?打ち合わせでと~っても疲れてるんだがな」

俺はこいつのことは嫌いでもないし好きでもない。ただ暑苦しいのでバンドや仕事でブッキングされない限り関わりたくはない。

「お~、あからさまに不機嫌だな、セイメイ。そんなことはどうでもいいか。少し付き合えよ」

俺は疲れているというのに全く話を聞いていないようだ。俺は軽く舌打ちをする。

「チッ…話聞いてるのか?疲れていると言ってるだろ」

俺は冗談抜きでイラつく。だがこいつはお構いなしに声をかけてくる

「セイメイ、仕事以外にすることあるのか?そんなんじゃ仕事するだけで人生終わるぞ?まぁ、だから俺がバンドに誘ったんだけどな」

と笑いながら言う。本当に腹が立つ。こいつのせいで俺の平穏は音を立てて崩れ去っていったといっても過言ではない。

「別にお前に言う必要はないだろ。それに俺はバンドなんかやる気はないといったのにお前が強引に引き入れたんだ。お前の評価は下の下だ。で?用が済んだなら帰ってもいいか?」

イラつきのせいで今にも鉄拳が出てしまいそうになるのをどうにか抑えて冷静を装い話す。

「お前の目にはなんも写ってねえ。それどころか生気も感じねえ。お前は何がしたいんだよ」

暑苦しい奴は大抵阿呆だが時折的を得たことを言うのでそれもまた腹が立つ。俺は俳優だ。必要なもんは身体と台本を覚える頭だけだ。というとこの野郎は首を横に振る。

「そう言うと思ったぜ。付きあえよNoとは言わせねえぞセイメイ」

断り続けるほうが無駄なエネルギー消費だと思い付いていくことにした。

「…わかった、とっとと行ってとっとと帰らせてもらうからな。でどこに行くんだよ?」

「お、乗り気じゃねえかいいからついて来い。最高なもんを拝ませてやるよ。セイメイ、ガールズバンド時代って知ってるか?」

やはりこいつは阿呆だ。俺が興味もないものは知る気もないし覚える気もないさんざん言ってるのにこの有様である。

「さぁな、知らないな。って何だここは」

話しているうちに着いていたらしい。俺の目がまともならライブハウスと書いてある。

「何だって、ライブハウスだろ?おかしなことを聞くなよ」

…殴っても構わねえかな、おかしなやつにおかしなことを聞くなと言われることほど腹が立つことはない。と思っているうちに加藤はライブハウスのスタッフと話している。時折俺のほうを見て笑ってやがる。マジで腹立つ。と加藤が戻ってくる。

「よかったなセイメイ裏のほうで見せてもらえるってよ」

だとか言っている。

「ふざけるな、俺は見るなんて一言も言ってねえ」

そういうとどこからか声が聞こえる

「Heyマサ!来たら楽屋に顔を出すと言ってたのに来ないから迎えに来たわよ。それに見る気がないのなら帰ってもらえるかしら他の客に悪影響でしかないから。」

「悪かったよチュチュ。まぁそう言わないで見せてやってくれないか?こいつ気難しいだけなんだ。」

「いや、いい提案をありがとうなちっこいの。この阿呆に無理やり連れて来られて困ってたんだよ。そうそう、知り合いならついでに言っておいてくれないか?付き合うつもりがない奴を無理やり誘うなんてことはするなってな。あいにくと迷惑してるんでな」

チュチュと呼ばれる奴にそう伝える。

「Sure!聞いた通りよマサ。こういう輩がいるとRASの障害でしかないから連れてこないでもらえるかしら。それにしても貴方綺麗な顔をしているのに性格は最悪ね」

俺のことを良く短い間で分析できていると感心する。

「よしよし、よく俺を分析できているな。俺は橘清命。俳優をしてるんだが表面だけ評価されて中身は誰も見てくれなくてうんざりしてたんだよ。ま、もうこれで会うこともないだろうから覚えなくていいぞ。それから加藤、とっととサポートの金払え。」

そう言ってチケットの裏に金額を書いて加藤に押し付ける。

「おい、セイメイ!」

「行くわよ、マサ。もうすぐライブが始まるから中に入りなさい。それじゃあアデューセイメイ」

そういって小さい奴は中に入っていく。それにつづいて加藤も中に入ろうとするがいちいち俺のほうを見てくるのでイラついて背中を思いきり蹴り中に押し込んで関係者の扉を閉める。そして俺も家に帰るのだった

 




橘清命
黒髪の高身長の高2。
自分の興味のないことはまったくと言って知識がない
バンドのボーカルの加藤雅貴に強引に入れられて冗談ではなくマジで腹が立っているらしい。
スタジオミュージシャンになったのは自分の意思ではなく父親が音楽界で有名でありその父親が売り込んだため
幼いころからギターは弾いていたため腕前はプロレベル
使用しているギターはテレキャスターの黒色で橘の私物であるが仕事以外では使わないためもはや事務所のもののようになっている。
平穏で省エネな人生を送るつもりだったが多くの人物のせいでそうもいかなくなった
容姿はとても綺麗で女性と間違われることもあるが性格はとても下衆
加藤雅貴
高身長の高2で橘とは同じ高校
加藤は橘をソウルメイトと思っている(橘は断じて否定している)
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