ゲームしてたらパルデア地方に何故かいる『元』24歳は自分です   作:DELTA-nuinui

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【放て!アーマーキャノン!】

 

グレンアルマの『サイコキネシス』を受ける直前に、ネモのパーモットは『さいきのいのり』と言う『げんきのかけら』のポケモン技を使って、手持ちのマスカーニャを復活させた。

 

「クソっ!しぶてぇな!」

 

顔は怒ってるはずなのに何故かウキウキしているように見えるメロコが言った。

 

「お願い!マスカーニャ!」

 

ネモが体力が半分のマスカーニャを出した。

 

「ニャー!」

 

マスカーニャは場に出た途端に『まきびし』と『ステルスロック』でHPが残り少なくなり、さらに『どくびし』で猛毒となった。

 

しかしネモのマスカーニャからは、負けないと言う強い意志を感じた。

 

「マスカーニャ!『じゃれつく』!」

 

マスカーニャは種族値特有のスピードで、決死の覚悟を持って俺のカイリューに飛び付いてきた。

 

「ニャー!」

『くそぉう!離せぇ!』

 

カイリューのHPがみるみる無くなってくる。

 

ここは

 

 

「カイリュー!マスカーニャを押さえつけて『にほんばれ』だ!」

 

俺の指示にカイリューは『おぅ!』と返事をして、『じゃれつく』を耐えながらマスカーニャを押さえつけて、空にパァと明るい疑似太陽を出現させる。

 

『にほんばれ』によってメロコのグレンアルマの炎技の威力が上がる。

 

俺はメロコに「メロコ!いけぇ!」と叫ぶ。

 

「で、でも…それじゃあオマエのカイリューにまで!」

 

メロコはグレンアルマの『アーマーキャノン』でカイリューまで倒してしまうことを

気にかけていた。

 

それでも

 

「やれぇ!ここで勝つんだ!」

 

俺は叫んだ。

元々はゲームで遊んだ世界。

しかし今は『現実』だ。

ネモもコルサさんもメロコのポケモンも皆んなレベル100を使うくらいには、世界が違う。

 

 

 

 

 

 

 

ここで手を抜いたら……負ける!

 

 

俺はそれを分かってる。

それにカイリューも死ぬ訳では無い。

さすがに『ちょっと』痛いかもしれないけど……。

 

「……分かったよ!グレンアルマ!」

 

メロコは俺の指示に答えて、グレンアルマをカイリューが押さえつけるマスカーニャに向けた。

 

「『アーマーキャノン』!」

 

グレンアルマが『にほんばれ』に照らされながら、腕をロックマンみたいに突き出して、グレンアルマの専用技『アーマーキャノン』を放った。

 

「いけぇええええ!!」

「グレアァァァ!!」

 

メロコとグレンアルマの咆哮が重なる。

そして バァン! マスカーニャに直撃した。

 

「にゃぁあ!!」

 

マスカーニャは倒れた。

 

そして

 

『……』

 

カイリューもズシンと糸が切れたように倒れて戦闘不能になった。

 

「カイリュー……お疲れ様」

 

俺はカイリューをボールに戻してネモとコルサさんを見る。

 

 

 

 

 

0:1

 

俺たちの勝ちだ。

 

「あはは!あ〜また負けた〜!やっぱデルタもメロコちゃんも凄いよ!」

 

「アヴァンギャルド!キサマ達の素晴らしい戦いに感謝する!」

 

ネモは、いつにもましてすごく嬉しそうな表情をしていた。

コルサさんも頭を掻き毟ってはいるが、直ぐに冷静になり俺達を褒めてくれた。

 

そこへ

 

パチパチパチ

 

と俺達のポケモンバトルを見てた人達が拍手をしてくれた。

 

「良い勝負だったぞ!」

「かっこよかったわね!」

「いいものを見せてもらったぜ!」

 

などと声をかけてくれる人がたくさんいた。

 

「ありがとうございます!皆さん!」

 

ネモが元気よく言った。

 

「おめでとうございます。チャンピオン・デルタ…スター団リーダー・メロコ…とても素晴らしいバトルを見せて頂きました」

 

俺達のバトルを最前線で見ていて、審判も務めてくれたオモダカさんが、笑顔で拍手をしながら俺達に話しかけてきた。

 

「オモダカさん……ありがとうございます」

 

俺はオモダカさんに頭を下げてお礼を言う。

 

「いえ、私こそジムの視察がてらにチャンピオン・ネモとチャンピオン・デルタのバトルを……しかも即席のダブルバトルまで観戦できて大変勉強になりました。この度は本当にありがとうございました」

 

オモダカさんは深々と頭を下げる。

 

「わたしからも、ありがとね!デルタ!メロコちゃん!コルサさん!わたしのわがままに付き合って貰っちゃって!」

 

ネモが言った。

 

「いや、こちらこそ楽しかったから問題ない」

「オレも、久しぶりに本気で戦えてスッキリしたし全然大丈夫だ」

 

コルサさんとメロコが言う。

 

 

その瞬間

 

 

コルサさんに『!』が浮かんで迫力良く「アヴァンギャルド!!」と叫んだ。

 

突然のことに俺達は、ビックリした時のポーズをとった。

 

「ど、どうしたんですか?」

 

俺はコルサさんに聞いた。

コルサさんは鬼気迫る顔で言った。

 

「新しい作品のアイディアが思いついた!これは傑作になるに違いない!早速取り掛かれねば!」

 

そう言ってコルサさんは何処かに走っていった。

 

「あっ!ちょ、ちょっと待って下さい!まだ、お話したいことが!」

 

俺が慌てて追いかけようとすると

 

「わたしもデルタに負けないように、もっと特訓しなきゃだねっ!じゃあね!バイバイ!」

 

今度はネモがどこかへ行ってしまった。

 

「おい!ネモ!……ったく、仕方ないなぁ……」

 

俺はため息をついた。

 

「それでは、私も次のジムの視察へ行きますので、チャンピオン・デルタ…またどこかで」

「あ、はい。オモダカさん。色々ありがとうございました」

 

俺が例を言う頃には、オモダカさんの後ろにイキリンコそらをとぶタクシーが来ていて、オモダカさんはそれに乗り、飛びたった。

 

「おいっ!デルタ!今日のオレは、お前にリードされて勝てたようなもんだからな!今度はお前に頼らないくらいに強くなってやるよ!」

 

メロコが目をクワっと開けて言った。

 

俺は「お、おう…そうか…」と言ってる間に、メロコは「オレも強くなるぞー!!」と言って何処かへ走り去っていった。

 

「ふぅ……なんか今日は疲れたな……」

 

俺は近くのベンチに座る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ!

 

 

 

 

メロコのやつ……結局コルサさんから『芸術』の方面で教わりに来たのに、帰っちまった……

 

 

 

 

「まあいっか」

 

俺は考えるのをやめて、一息つこうとすると

 

 

「デルタさん!サインください!」

「バトル凄かったです!」

「握手してもらってもいいですか!?」

「私もファンなんです!」

「写真撮らせてください!」

 

 

ネモ以来であり、そのネモも倒すパルデアチャンピオンになった事や、2週目のジム巡りでナンジャモの配信で実力を見せたりと、この『パルデア地方』で俺は思ってもみなかったほど有名人になってしまっていたのであった。

 

 

あー……帰ろ

 

 

 

 

余談ではあるが数日後にテレビでコルサさんを見かけて、ニュースになっていた。

ニュースには『天才芸術家!新たな作品完成!』と左上に表示されていた。

タイトルは『燃え上がるドラゴンキマワリ』だった。

 

タイトルの通り主軸はキマワリの像なのだが、背中からまるでカイリューのような翼を生やしており、頭の上には『ほのおテラスタル』のように燃えたシャンデリアの様なものが乗っていた。

 

(なんじゃありゃ)

 

俺は若干引いてると、ニュースではSNSのコメントを紹介しており

 

『あの伝説のバトルを芸術的に再現してる!アヴァンギャルド!』

 

とか

 

『これは投げやりのキマワリを超えた!』

 

とか出ていて、今めちゃくちゃトレンド入りしていた。

 

(コルサさん……すげぇ……)

 

俺はそう思いながら、スマホロトムをしまって、1人の女性に向き合う。

 

「お待たせしました」

 

「ふひひ…デルタ氏の準備は万全のようだね♪」

 

「あー…まぁそうですね。ではナンジャモさん行きましょうか」

 

俺の言ったことにナンジャモさんは、「オッケー♪」と言って一緒に『ゼロゲート』へ入ったのだった。

 

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