ゲームしてたらパルデア地方に何故かいる『元』24歳は自分です 作:DELTA-nuinui
「待たせたな!デルタ!メロコ!私の作品を見せよう!」
ジム戦を終わらせたコルサさんが戻って来てウキウキしながら言うとメロコが、「コルサさん」とメロコが声をかける。
「む?なんだ?」
コルサさんが不思議そうに聞くと、メロコは言った。
「オレと勝負してくれねぇか?」
メロコの申し出を聞いたコルサさんが「む?何故だ?」と聞いた。
メロコは答える。
「オレはあんたが作る芸術作品が見てみたい!オレはその気持ちで来てみたが、さっきのバトルを見た時に、くさタイプでも ほのお を倒せるコルサさんと戦ってみたらオレも ほのお の使い手として何か学べるものがあるかも知れねえと思ってな!」
メロコの言葉を聞いてコルサさんは少し考えて「ふむ、いいだろう!」と答えた。
メロコは「よしっ!」と言って2人の対戦が決まった。
「素敵な心がけですね。メロコさん」
「いいねいいね!ワタシも戦いたい!あ!デルター!ワタシと戦お!」
コルサさんとメロコの対戦が決まった瞬間に突然、どこからか2人の声が聞こえて俺達は声のする方向を見た。
「皆さん、こんにちは」
「やっほー!奇遇だね!」
トップチャンピオンのオモダカさんと、ネモだった。
えー……何この状況……
案の定、ポケモンリーグのチャンピオンのオモダカさんとネモの登場にボウルタウンの人達は騒ぎ始めた。
「あれ?ポケモンリーグチャンピオンのオモダカとネモじゃね?」
「そうじゃん!しかもあっちの子、気づかなかったけど新チャンピオンのデルタじゃん!」
「マジじゃん!何が起こってんの!?」
「すげー!!!」
うわー……めっちゃ見られてるし、なんか色々言われてんな〜しかも俺まで…
メロコとコルサさんの対決のはずなのに2人が少し空気だもん。
「ね!ね!せっかくだからダブルバトルでもしない!?」
ネモが思いっきりテンションを上げてコルサさんとメロコに声をかける。
おいおい、いくら何でもそうホイホイと
「む?良いぞ!私は構わないぞ!」
コルサさんはノリノリで答えた。
おい
「ああ、オレも構わねぇぜ!」
メロコも答えた。
おい、ネモはめんどくさいって少し前に言ってただろ
「いいですね。ジム視察という『てい』で、ボウルジムリーダーの腕も確認出来ますし、チャンピオンネモとチャンピオンデルタの力量も見れますね」
オモダカさんまで、何か言ってるよ…
2人とオモダカさんの了承を得てネモは
「やったー!」
と、喜ぶ。
完全に俺の意見は無視で、もうダブルバトルする前提であり、『芸術家』としてのコルサさんに会いに来たはずのメロコもやる気だ。
(あぁ……帰りたい…)
俺の心の中で虚しい言葉が述べられると、コルサさんとネモvsメロコと俺のチーム戦が組まれた。
ちなみに、審判はオモダカさんがしてくれる事になった。
「それでは、これよりジムリーダー・コルサ、チャンピオン・ネモ 対 スター団リーダー・メロコ、チャンピオン・デルタのダブルバトルを行います。使用ポケモンは1人3体、1チーム合計6体。どちらかのチームのポケモン6体が全て戦闘不能になった時点で試合終了となります」
オモダカさんのルール説明が終わると、俺以外の3人はやる気だし、ギャラリーの人達は『おぉ!』と歓声を上げている。
なんかスマホロトムで撮影してる人まで出てきた。
そして、俺はメロコと話し合って、お互い選出するポケモン3体を決めた。
俺
【キラフロル・キョジオーン・カイリュー】
メロコ
【ヘルガー・ウインディ・グレンアルマ】
この構成をオモダカさんに伝える。
「分かりました。相手チームのポケモンも決まりました。それでは、バトル開始!」
オモダカさんがバトルの開始を宣言すると、俺たち4人は一斉に1体目のポケモンを出した。
俺は『キラフロル』、メロコは『ヘルガー』
ネモは『ルガルガン』、コルサさんは『キノガッサ』
を出した。
そして俺はキラフロルに指示を出す。
「まきびし と ステルスロック を散布開始!」
キラフロルは俺にだけ聞こえる『了解!』を言って、キノガッサとルガルガンの上を飛びながらトゲトゲ技を撒き始める。
この世界はゲームでは無いため、アニポケの様に『〜しながら』とか『攻撃をかわして○○』とかが、出来るのだ。
それをコルサさんは許す訳もなく「キノガッサ!キノコのほうし!」と言った。
キノガッサは瞬時に頭のカサから白い粉状の物をキラフロルに吹きかけた。
キラフロルは『あ』と言ってその場にこてりと落ちて、ぐうぐう寝始める。
「うむ、ステルスロックは防げたものの まきびし は撒かれてしまったな」
コルサさんが真剣な表情で呟いているとネモが「でもナイスですよ!」と言いネモはルガルガンに指示を出した。
「ルガルガン!キラフロルが寝てる今がチャンスだよ!ドリルライナー!」
本来のネモならルガルガンで、ステロを撒く所だが、先にキラフロルを倒そうと考えてルガルガンに指示を出した。
ルガルガンも「ガゥ!」と吠えて飛び上がり、高速回転して眠っているキラフロルに突っ込んだ。
キラフロルは どく いわ なので じめん技は4倍ダメージであり、キラフロルのHPバーが一気に赤にまで達した。
そして頭の中にテキストが浮かぶ。
キラフロルは心配させまいと持ちこたえた。
(サンキュー)
キラフロルは接触技を受けたことにより、特性『どくげしょう』が発動して、体から どくびし が撒かれた。
「あちゃー、ちょっと残っちゃった……っ!ルガルガン!大丈夫!?」
ネモはドリルライナーをしたルガルガンの様子がおかしいのを見て叫ぶ。
ルガルガンのHPが何の攻撃も受けていないのに、1/6も下がっていたからだ。
俺は口端をニィと上げる。
キラフロルも『上手くいったぜ』と言って起き上がる。
ちょうど目を覚ましたようだ。
キラフロルには『ゴツゴツメット』を持たせていたので、接触技を食らって『どくげしょう』と一緒に効果が発動したのだ。
ネモは「あちゃ〜、一筋縄じゃ行かないなーさすがデルタだy……っ!」と言ったところで気がついた。
「オレを忘れてんじゃねぇよ」
メロコが、ヘルガーに『だいもんじ』を支持して、キノガッサを倒したところだった。