なんか、変な奴と暮らしてたら変な組織に人理を救えと言われて連れ去られた件。   作:にわかによる妄想劇場

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第2話 火災と爆発

 オルガマリー女史を始めとした魔術師達に請われ、カルデアに来てからはオルトと同居していた事に驚かれた物のそこそこ楽しかった。

 レフ教授からは、魔術に関する基本的な知識を教えてもらい、キリシュタリアって言う金髪ロングの気さくな兄さんとは俺ができる事で話し合い、ベリルって言う胡散臭い眼鏡のあんちゃんとは下世話な話で笑い合い、カドックと言うネガティブ思考な兄さんとは音楽で語り合い、オフェリアと言う眼帯を付けた姉ちゃんとはサーヴァントに関する話を聞かせてもらい、読書好きなお姉さんである芥さんとはおすすめの本を紹介してもらい、オネェなぺぺさんとはカルデアでの生活の仕方を学んだ。

 デイビットさんだけは何故か、俺とは関わらない様にしていたのでちゃんと話せなかった物の「まぁ、がんばれ」との応援は貰えたのでそれでよしとするが。

 

 そんな訳で、カルデアに来てからの3ヶ月は休む暇もないままに慌ただしく過ぎ去ったのだが、人理焼却から未来を守る為に集められた人達への説明会が行われる日は彼らを驚かせない為に非番になっていたのだが異変が発生した。

 

   ? 電気が消えた?」

「ふむ、これはこれで面白くなりそうだぞ?」

「それってどう言う   

 

 通常なら、スイッチを押さなければ消える事のない照明が消えた事によって読んでいた本から目を離して、オルトを見ると彼女は含みを持った笑みを浮かべていたので聞こうとした瞬間にけたたましいサイレンが鳴った。

 それと同時に、緊急のアナウンスが入って中央管制室で火災が発生した事と脱出用のゲートが指定されたので、必要な物を持って中央管制室へと向かった。

 カルデアの職員としては新参者だが、人理を守ると言う仕事の一端を担う人間としてカルデアスの火を消す訳にはいかないので、中央管制室に行けば何かできるかもしれない。

 

「行くよ、オルト」

「逃げなくて良いの?」

「俺はもう、()()()()()じゃねぇからな。できる事なら可能な限り、するつもりさ」

「なら従うわ」

 

 その為、自室から出てから中央管制室に向かうとオルトが面白そうに聞いてきたので走りながら答えると満面の笑みでついて来てくれた。

 

「ロマニ! 状況はどうだ?」

「生存者はいない! 人為的な破壊工作で爆発されたけど、カルデアスは無事だ!」

「動力は?」

「予備電源への切り替えが必要になる。僕はそれをするつもりだ」

「分かった。改めて管制室から生存者がいないかを確認してから一旦、脱出するぞ?」

「分かった!」

 

 中央管制室には、地球を模した巨大な球体があってその変化を見て将来的に発生するであろう人理焼却を回避するのがカルデアの目的なのだが、爆発と火災によって管制室の内部は悲惨な状態になっていた。

 その為、先に来ていた2人以外は生存者はいねぇだろうなぁと思いながらロマニ・アーキマンに状況を聞くと、かなり酷いらしいので動力の切り替えは彼に任せると改めて管制室を見渡すともう1人の方である男が声を上げた。

 

「あっ! あそこ!」

「んっぅおう!? マシュ!?」

 

 彼が指差す方向に目を向けると、爆発に巻き込まれたであろうマシュが倒れた機材の山に仰向けで埋もれていたので、駆け寄ってどこから手を付ければ良いのかを考えると彼女がこちらに気が付いた様でか細い声で話しかけてきた。

 

「ま、こと、さん。せん、ぱい。早く、逃げて、ください」

「馬鹿な事言うんじゃない!」

「そうだよ! 今から助けるから!」

 

 その言葉に、俺らが返すと冷静に考えて手っ取り早く機材を退けるには人の手が足りないのでオルトに協力してもらう事にした。

 

「オルト! 瓦礫の山を退けろ!」

「別に良いけど、こっちは良いのかしら?」

「どれ   っ!?」

 

 それまで、近くに立って黙っていたオルトがカルデアスを指差したのでそっちを見ると普段は水色の輝きを放つカルデアスが、真っ赤になっていてプログラムが動くアナウンスを続けていた。

 そして、それに気を取られていると管制室の扉が閉じてしまい、レイシフトが発動するカウントダウンが始まった。

 

「こうなるんなら、早めに逃げとけば良かったぜ」

「そうしなかった結果がこれでしょう? まぁ、マスターが焼け死なない様に結界を張ってあげるけどね」

「あー、じゃあ彼らの分も頼むよ。目の前で死なねると目覚めが悪い」

「本当に危なくなったらね」

 

 オルトに任せれば、人間が作った建造物なんてすぐに破壊できるのでこの建物が単なる研究所であれば壁を破壊しながら脱出するし、ワープ技術を持っているのですぐに別の場所に行っただろう。

 しかし、カルデアが人類の未来の為に必要な場所である以上は下手に動けないのでレイシフトが終わるまで、その場で待機するとレイシフトが無事に起動した。

 

 

 

 

 

「………また火災かよ」

「なんて日だ!ね」

「笑えねぇ」

 

 レイシフトが発動する直前、オルトが腕を絡ませてきたので手を握ると握り返してきた為、その状態でレイシフトをするとどこかの建物の中にいたので出れる場所を探して出ると街が燃えている状態だった。

 まさか、最初のレイシフト先がここまで酷いとはねと思いながら持ち出した荷物の中で、腰に装備したLEDライト付きの警棒を模した物を両手で持った。

 これはオルトが近くにいない時、敵に襲われた際に使う様にと彼女から渡された物で普通の日常生活を送っている間は使う機会がなかったのだが今、使う羽目になるとは思っていなかったが四の五の言ってられないので鞘の近くにあるボタンを押しながら魔力を込めると、ライトの部分から刃渡が1メートル程の鉈みたいな刀身が現れたので長巻と呼ばれる刀剣の様に扱える。

 

 何故、こんなギミックを使えるのかと言うと死にかける程の重傷を受ける度にオルトから治療と称した強化パッチを何度も施された結果、仮面ライダーの様な改造人間になってしまった。

 改造の範囲は多岐に渡り、少なくとも人間が生み出した通常兵器の攻撃は物ともしない肉体強度にある程度の戦闘スキル、そして魔力路とそれを体全体に流す魔力回路を埋め込まれたので、改造人間みたいだなと思う様になった。

 そして、その事を知ったキリシュタリア達は俺の事をもっと前から知っていたらAチームの一員として迎え入れる事も視野に入れていた、と言われたので平凡な毎日を過ごしたい俺としては複雑な気分になった。

 

 とは言え、そう言った話は今更なので今は離れ離れになったあの男とマシュを探さないといけない。

 男の方はわからないが、マシュに関しては少なくとも昨日まで戦闘に関する能力がなかったと記憶しているので探し出さないと、面倒事に巻き込まれると自力で抜け出せないと判断したからだ。

 

「んじゃまぁ、彼らと合流しますかね」

「戦力として期待できない彼らと合流するの? 足手纏いにならないかしら?」

「だからだよ。行き先が決まった状態でレイシフトしたんだから近くにいる筈だし、あの状況だと1人でも多く生存者を確保したいだろうからね」

「ふぅん。まぁ良いわ、従うわ」

 

 正直、カルデア全体で発生したであろう火災といくつかの爆発によって多数の死傷者が出た筈だし、マスター候補の何人が生き残ったのかも分かった物じゃない。

 その為、あの2人を生きてカルデアに連れ戻す事によって多少は被害を抑えられるんじゃないかと思いつつ、オルトの探知能力でマシュ達と合流する事にした。

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