なんか、変な奴と暮らしてたら変な組織に人理を救えと言われて連れ去られた件。   作:にわかによる妄想劇場

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第5話 事実

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!!」

擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)!!」

 

 特異点F、絶賛炎上中の冬木市において2つの宝具がぶつかり合った。

 片方は、大抵の人が聞いた事がある伝説の剣の名前を用いた宝具なのに対し、もう片方はまだまだ使い慣れていない無名の宝具。

 その両方がぶつかり合う結果は、前者に軍配が上がるのも当然と言える。

 

   くっ、これが限界です!」

「なぁに、充分! 後は任せい!」

 

 宝具のぶつかり合いが終わった後、マシュが片膝を付いたので追撃を掛けようとしたセイバーに走り出しながら長巻の刀身を展開して切り掛かったが彼女が持つ剣、エクスカリバーに防がれた。

 

「貴様か。私達の戦いに邪魔する気か?」

「騎士道ってか? 生憎、蛮族じみた庶民にゃ縁遠い話なんでね!」

「それもそうか。期待した私が間違っていた」

「ああ!」

 

 ギリギリと金属が擦れる音と共に、彼女とそんな会話をした後で一度は押し合って距離を取ってから再度、接近して何度も剣で打ち合っていく。

 折角、強化と言う名の改造をした上に武器まで作ったんだから戦えなきゃダメでしょって言うオルトの発言によって、カルデアに来るまでの3年間は彼女による特訓で長巻の他に太刀や薙刀と言った片刃の武器を熟練レベルまで扱える様になった。

 やり方自体はシンプルで、改造した部分から俺の体にオルトがハッキングして剣道などの有段者の中でも師範や師範代クラスの人の動きを強制的に模倣させて体に叩き込んだのだ。

 

 日常生活の中では、殆ど動かす機会がないであろう筋肉を積極的に動かした挙句に動き方を骨の髄まで覚えさせられたので、特訓を始めた当初は筋肉痛や豆ができるのは当たり前な上にこむら返りや肉離れなんてのもしょっちゅうだった。

 途中で辞めたいと何度、考えたかなんて多すぎて覚えてないがこうやって普通に武器を振るえるようになったし、限定的ながらリミッターを解除した事でセイバーと戦って力負けする様な状態になっていない。

 反動でどれぐらい、脱力感や筋肉痛が出るのかが分からないので怖い部分はあるが敵であるセイバーに勝たないと脱出できない以上、全力を出し切って勝つしかないと思って一気に距離を詰めた。

 

「チェストォーッ!」

   ッ!?」

 

 それまで以上の速さで踏み込んだ結果、セイバーの反応は少し遅れた為に長巻の切先が彼女の首に食い込んで頭と胴体を泣き別れにする事ができた。

 本来であれば、最後に1つや2つの会話を挟ませてやりたかったのだがこちらの持久力が持ちそうになかったのでやむを得ず、トドメを指したのだがその直後に金色の粒子となってセイバーは消滅した。

 

「ふぅ、何とか勝てた」

「やったな、坊主。ただ、ここいらでお別れだな」

「どう言う………いや、聖杯戦争だから聖杯が回収されればサーヴァントは消滅するって訳か」

「そう言う事だ。会いたいなら召喚でもしてくれやって伝えてくれるかい?」

「分かった。伝えておくよ」

 

 それと同時に、オルトがどこかから聖杯と思われる金色の容器を持ってきた為、キャスターの体も光の粒子となって霧散し始めたので彼の言葉を聞き届ける事にした。

 そして、戦闘が終わった事を確認して近づいてきた藤丸達にキャスターの言葉を伝えるとやや寂しげだったが、覚悟を持った表情を浮かべていたのでようやくカルデアに帰れるなと言う話になって弛緩した雰囲気になったのだが、そんな雰囲気をぶち壊す声が聞こえた。

 

「まさかここまでやるとはね。計画の想定外。そして私の寛容さの許容外だよ」

「うわ出た。緑ゴキブリ」

「っ!?」

『レフ!? レフ教授なのか!?』

 

 その声に思わず、独り言の様に呟いてしまった一方でオルト以外のメンバーは驚いた様子で、特に長年に渡って仕事仲間として働いていたロマニやオルガマリー女史に至っては信じれない様子だった。

 まぁ、新人の藤丸やマシュは兎も角として俺は前々から妙に胡散臭い奴だなと思っていたし、オルトはオルトで奴の本性に気が付いているので何かしらの行動に出たらすぐに動いてくれるだろうさ。

 

「どいつもこいつも統率の取れていないクズばかり。こうも勝手に動かれると吐き気が止まらないな」

「貴方ほどじゃあないわよ? お馬鹿な魔神柱さん」

「そう! お前さえ、居なければ私の計画は完璧だった! お前さえ、来なければもっと確実に破壊できたのだ!」

「へぇ? 人理を焼却し、自分達の都合の良い世界を作り出す事が良いのかしら? 生憎、私はそう思わないわ」

 

 レフだった存在が、呪詛の様な言葉を吐いたがオルトの挑発に顔を歪ませて大きく叫んだが、彼女はどこ吹く風と言わんばかりに言い返したので彼は額に青筋を立てた。

 オルトにとって、地球に住む生物が身の程を弁えて生活していればどうでも良い存在であり、俺と同居する様になったのは何かしらの手違い程度の誤差でしかないが人類の文明に触れ、共に生活する様になってからは文明に興味を持つ様になったので、少なくとも俺が人間としてくたばるまで一緒に居てくれるとの言質を取ってある。

 その為、そんな生活をぶち壊す様な輩は彼女にとって滅ぼすべき存在なので目の前にいる存在を今すぐにでも殺したい雰囲気を感じる。

 

 とは言え、彼女が発した言葉を聞き捨てならない様子で問いただす奴がいた。

 

「ねぇ? 今、人理を焼却するって言った?」

「えぇ。ここにレイシフトする前、カルデアスだったかしら? 普段は水色に光ってたけど真っ赤になってたわよ」

「ねぇ、本当なの? レフ   いいえ、レフだった存在!」

「ええ、本当だよ。君のために繋げてあげるけど」

 

 オルガマリー女史の質問に、オルトが冷静に答える一方でレフだった存在がカルデアスが見える画面を映し出すと、そこには真っ赤に光るカルデアスが出てきたので彼女は驚きを隠せなかった。

 

「ダメだ! 今のアンタだと帰れなくなる!」

「嘘よ、こうなる為に頑張ってきたんじゃない。だから夢に決まって   

「しっかりしろ! オルガマリー!」

「えっ? あっ、きゃあ!」

 

 その為、光に誘き寄せられる虫の様にフラフラとカルデアスへ近づいたのでそう叫んだものの少し遅かった様で、ふわりと彼女の体が浮かぶと見えない力によってカルデアスに引き寄せられていった。

 なんせ、あのカルデアスは次元の異なる領域でありながら太陽並の質量を持つ高密度の情報体なので、下手に近づくと分子レベルで引きちぎられて生きた状態で無限の死を味わう事になる。

 その事を、カルデアに来た当初に聞かされていたので警戒していたのだがオルガマリー女史は動揺した隙を突かれた形になってしまった。

 

「オルガマリー! 強く願え! この器が叶えてくれるぞ!」

「っ! それは!」

「早くしろ! じゃねぇと苦しむ事になるぞ!」

「えぇっと! えぇっと!」

 

 とは言え、レフだった存在の思惑通りに動かされるのも癪に触るのでオルトから聖杯を引ったくって、オルガマリー女史にも見える様に掲げると何かを察した様に考え込んだ一方で、レフだった存在は再び顔を歪めた。

 

「貴様! どうしてそれを!」

「さあ? オルトにでも聞いてみると良いよ」

「答えは単純。すり替えておいたのよ」

「っ!」

 

 その答えに、彼はポケットなどを探って持ち物を確認すると聖杯だったであろう金メッキの器が出てきたので恐らく、持ってくる直前にすり替えて気付かれない様に調整した魔力で誤認させていたのだろう。オルトは高い学習能力があるし。

 その事に気付いて、悔しそうに顔を歪ませる彼の傍らでオルガマリー女史は自分なりの回答を見つけ出したかの様に言葉にした。

 

「わ、私は   理解してくれそうな人達を残して死にたくないぃぃぃいいい!」

 

 彼女の願いが乗った言葉と共に、聖杯は輝いたのでその願いが叶ったのを確認してからレフだった存在を除いてカルデアに戻れる様に俺からも願うと俺やオルト、藤丸達の周りが光り始めたのでオルトが彼に話しかけた。

 

「下らない見せ物は御破算した様ね、魔神柱(フラウロス)さん?」

「この借り、必ず返させてもらうぞ!」

「あらそう。私はこう見えて結構根に持つタイプなの。だからマスターを危険に晒した事、命を持って精算させてもらうわ」

 

 そんなやり取りの後で、俺達の視界は暗転した。




途中経過ですが、アンケート結果を見てこう思いました。
みなさんの理不尽のせいでランサーが死んだ!この人でなし!(定番ネタ)

まぁ、と言う冗談は兎も角として次回は所長がくたばっていた事が明らかになります。話の途中で突っ込もうとしたら突っ込めなくなってたので。

ゲームにおけるイベントを本編に出してほしいかどうかに関するアンケート

  • いる:全部出して♡
  • いる:季節物などに限定
  • どっちでも良い
  • いらない:本編を優先してほしい
  • いらない:そんな事より、本編進めろ
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