今回初めて小説を書かしていただきます。
私の書いたもので楽しんでいただければ幸いです。
夢を見ていた…
誰よりも勇敢であり、誰よりもやさしく、そして誰よりも紳士だった男が吸血鬼である友と戦う夢を。
お調子者の策士がはかなきシャボン玉と共に柱の男と呼ばれた恐るべき敵を倒す夢を。
全てを承った、冷静沈着な星が十字軍と共に蘇った吸血鬼を倒す夢を。
治すという力と砕けぬ意思を持ったダイヤモンドが、己の街で出会った仲間たちと共に、その街に潜んでいた殺人鬼を倒す夢を。
ギャングスタになるという夢を持つ漆黒から生まれた黄金の風が、一人の悪魔を永遠の牢獄に捉える夢を。
誰よりも悪である神父と戦い一人の少年を逃がし命を落とした自由な少女の夢を。
俺はずっと見ていたこの夢を。
そして、惹かれたのだ、この黄金の精神を持つ者達…ジョジョに
たとえ彼らのようになれなくても彼らに近づきたい。
そう思って生きてきた。
そして、見つけた己が最も大事にしたいものを。
俺は少しでも近づけているだろうか?
いや、そうであらねばならないのだ。
俺がジョジョを名乗っている限りは…
「…夢か、久しく見ていなかったな」
そう呟いて俺、天城錠路はベットから起き上がった。
確か今日は午前中は研究所だったか…憂鬱になる。
どうせ、調べたところで何もわかりはしない。
俺の能力は超能力ではなく幽波紋…スタンドだ。
この学園都市にスタンドを見ることができる人間がいない以上、俺の能力が解るということは不可能だ。
「なまじ、強力な能力だからレベル5なんていう面倒なものにされちまったが…色々優遇されるってのは悪くねぇな」
俺だって人間だ。
多少、贅沢な暮らしはしたい。
だが、何もせずただ金を受け取るのは自分の『誇り』に反する。
だから、俺は風紀委員に入って、騒ぎを起こすバカ共を鎮圧している。
おかげで「風紀委員の切り札」とか「無慈悲な格闘家」とか「あの天城錠路、容赦せん!」とか変なあだ名までついてしまった。…最後の奴は誰が言った?
まぁ、切り札はともかく変なあだ名はつけられるのはごめんなので「ジョジョと呼べ!」と言っていたのでジョジョで定着してきたが。
「今日は風紀委員のほうには顔を出せそうにないか」
とはいえ、さっきのあだ名のように俺は風紀委員の切り札…すなわち隠し兵器みたいに扱われているのだ。
レベル5であるからか「能力が強すぎるんで引っ込んでてください」とか「私たちの仕事盗らないでください」とか酷い言われようなのだ。
だからかなり大きな事件でも起きない限り俺に仕事を回してもらえない。
まぁ、勝手に動いて色々やってるけどな
「っと、午後は学校のほうに顔を出すんだったな」
俺はかなり物好きな人間だ。
レベル5の権限を持ってることをいいことに彼方此方学園都市の色々な学校に転校している。(さすがに女子高には入らないが)
「楽しみがある分。まだマシってとこか」
さて、俺の気に入る『誇り』を持った奴はいるものかな…