ひろがる星々! 星のプリキュア!   作:HR-H HR-E

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キュアプリズム変身回、楽しみですね〜
星のカービィWii デラックス発売も楽しみですね〜



第2話 出会いは必然、運命

 

 

「大きいお屋敷〜!」

「ぽよぉ〜!」

 

 ランボーグとの激戦を終え、化粧品店での一連の出来事の後。虹ケ丘ましろはとりあえずバンダナワドルディとカービィを匿う為にソラが居候してくるまで祖母と2人暮らしをしていた虹ケ丘家のお屋敷まで連れてきたのだった。

 現在虹ケ丘家はましろの両親は海外出張で居ないが、代わりにましろの祖母である虹ケ丘ヨヨ、先日元の世界に帰れるまでは居候として住む事になったソラ・ハレワタール。そしてソラがこの世界にやってくるきっかけとなり、カバトンと対峙する事となった赤ん坊のエル。そしてましろ本人の4人で暮らしている。

 

 ソラとましろに連れられ虹ケ丘家のお屋敷を見たカービィ達はその屋敷の大きさに驚いた。バンダナワドルディもカービィもデデデ城や戦艦ハルバードなど虹ケ丘家より大きな建造物は沢山見てるはずだが、庶民寄りの価値観であるカービィとバンダナワドルディにとって、大きな建造物はいつ見ても圧巻であった。

 

「えっーとバンダナさんとカービィさん…私の家には今両親が居なくて、おばあちゃんとソラちゃんにエルちゃんって言う赤ちゃんを合わせて4人で住んでるの」

 

 ましろは虹ケ丘家の扉の鍵を開けると、扉を開く。

 

「まずはおばあちゃんに事情を説明するね?」

「わかりました! お邪魔します!」

「ぽよ! ぽよよ〜い!」

 

 バンダナワドルディとカービィは扉をくぐり抜ける前に一礼してから虹ケ丘家のお屋敷内へとお邪魔する。

 ちなみにバンダナワドルディとカービィはずっと裸足である。しかし、泥や沼など余程の汚い所を歩かない限り、彼らの足は決して汚れない。

 その為、マナーは悪いが、汚れないのでそのまま裸足で虹ケ丘家にあがった。

 

「おばあちゃん〜」

 

 ましろはまず、居間に居る虹ケ丘ヨヨにカービィ達の紹介をする為にカービィ達を連れて居間へ向かう。

 そこには薄紫の髪の赤ちゃんを抱えた優しそうなお婆さんが椅子に腰掛けていた。

 彼女が虹ケ丘ヨヨ。抱えている赤ちゃんはエル*1である。

 

「お帰りなさい、ましろさん、ソラさん。」

「ただいまおばあちゃん、エルちゃん」

「ただいまです! ヨヨさん、エルちゃん!」

 

 ヨヨは優しい笑みを浮かべてましろとソラに挨拶すると、今度は屈んでカービィとバンダナの目線に合わせる。

 

「珍しいお客さんね」

 

「あ、初めまして。ましろさんのお祖母様! そしてお邪魔してます! 僕はバンダナワドルディ、そしてこちらはカービィです! 僕達プププランドからやって来ました!」

「はぁい!」

 

 バンダナワドルディは一礼。カービィは片手を上げてポーズをする事で虹ケ丘ヨヨに挨拶する。

 

「あ、あのおばあちゃん…! ごめん、今度こそ本当に信じて貰えないかもだけど…この子達、実は_____」

 

 つい先日、()()()()()()()()スカイランドからやって来たというソラ・ハレワタールとエルを連れてきたばかりのましろは今度はプププランドからやって来た謎の一頭身の住民を連れてきた為、いくらソラ・ハレワタールとエルの話を信じて、暖かく受け入れてくれた祖母でも今回ばかりは…と思っていたが…

 

「そのプププランドに帰れるまで、うちに居ても良いわよ。部屋は余ってるからね。」

「____プププ……え?

 

 ましろがヨヨを説得する前に、ヨヨはバンダナワドルディとカービィの居候を許可したのだった。

 

「本当ですか! ありがとうございます!」

「ぽよ! ぽよぽよ! ぽよぉい!」

 

 バンダナワドルディとカービィは改めて虹ケ丘ヨヨに深い礼をする。

 一方でましろはポカーンと口を開けてフリーズしていた。頭の中で必死にどうやって祖母を納得させようか考えていた計画は音も無く彼女の頭の中で崩れ去って行ったのだった。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 虹ケ丘ヨヨに案内され、2人分の空き部屋を渡されたカービィとバンダナ。

 バンダナは槍を渡された自室に置き、カービィと共に情報交換の為に話し合いが設けられるリビングルームへと向かった。

 

 虹ケ丘ましろと虹ケ丘ヨヨ、スカイランドからやってきたソラ・ハレワタールとエル(お昼寝中)、そしてプププランドからやってきたカービィとバンダナワドルディの6人(人?)で現状報告と情報交換が行われた。

 

 まずここはどこなのか。

 カービィ達は何者でどうやってきたのか。

 さっきのランボーグ、カバトンは何者なのか。

 

 他にもキュアスカイの事とか聞きたいこともあるが、それはひとまず放置である。

 

「まず、ここはソラシド市…って言うんだけど…その前に日本とか地球って知ってる?」

 

 ましろの問いにカービィとバンダナは首を横に振る。首というか、彼らに首は無いので顔全体を横に振ってる。

 

「それじゃあスカイランドは?」

 

 これにもまた、2人は横に振る。

 スカイランドとプププランド。少し似てるが、カービィもバンダナも全く知らず…

 

「私もプププランドは聞き覚えが無いので、スカイランドとは完全に無関係でしょうね」

 

 スカイランドからやってきたソラもプププランドを知らない。

 

「そもそもバンダナさんとカービィさんはどうやってこのソラシド市にやってきたの?」

 

 帰る方法が分からずとも、やって来た方法が分かるなら、おのずと答えは近くなる。しかしましろの問いにカービィはポカンとし、バンダナは悩ましい表情になる。

 

「えっーとそれについてだけど……まず僕達の住んでるプププランドに起きた、()()()()()()について話さないと行けないんだ。」

 

「「大量失踪事件?」」

 

 どうも、穏やかには思えない事件にソラとましろは少し前のめりになる。

 

 バンダナワドルディは語る。

 それは……カービィ達がこの世界にやってくる前…プププランドでの出来事であった。

 

 

 

 

 まず、最初に…複数体のワドルディと何人かのプププランドの住民そして手下が居なくなったとの報告がバンダナワドルディと彼が仕える、プププランドの(自称)大王、デデデ大王の元へ届いた事である。

 デデデ大王はその報告を聞いても、特になんとも思わなかった。どうせ気まぐれ屋のカービィに一時的に吸い込まれ、飲み込まれただけだと結論付け、気にも止めなかったのだ。

 そして次に…時空の歪み、『アナザーディメンション』が見掛ける様になったとの報告が上がった。

 今度の報告は流石にアナザーディメンションの危険性を嫌でも知っているデデデ大王はプププランドの中でも頭がキレる孤高の剣士メタナイトを呼び出し、ワドルディの件を含めて報告。

 しかしメタナイトがその報告を受けた時は既にメタナイトの近辺でも大規模の失踪事件が起きていたとの事だった。

 

 デデデとメタナイトはまだプププランドを揺るがす程の実害が出てない内に片付けた方が良いと結論付け、ひとまずアナザーディメンションに詳しいかつての敵であり現在は友である旅人と秘書、魔神官、道化師、新世界の住民に協力を求めた。

 そしてデデデ大王は部下であるバンダナワドルディにこの危険に立ち向かえるプププランドが誇るヒーロー、星のカービィをここに呼ぶ様に伝えた。

 

 そして命令を受けたバンダナワドルディは野原でお昼寝中であろう星のカービィを起こしに向かい…カービィを見つけた所で…

 

 失踪事件の被害者となってしまったのだ。

 

 

 

 

 

「気が付いたら…高い建物に囲まれた場所に居て、まずは安全確保の為に周りを少しだけ探索したら車やましろさんの様な背の高い現地人が居ました。」

 

 バンダナワドルディは説明を終えると、ヨヨが入れてくれた紅茶を一口飲む。

 ちなみに今の話はカービィも初耳である。自分が寝てる間にそんな事があったのか〜程度に思いながら、カービィは63個目の洋菓子に手を伸ばしていた。

 

「アナザーディメンション…それも聞いた事はありませんね…でももしかしたら私が()()()()()()()()()()()()()()()()()がもしかしたらそれかも知れませんね。」

「って言うかバンダナさんって王様に仕えてたの!?」

 

 スカイランドは残念ながらアナザーディメンションとは関係無い。しかしソラはカバトンを追って、途中でくぐり抜けた謎の空間がアナザーディメンションと呼ばれるものでは…?と考えていた。

 一方、ましろは先の話を聞き終わってバンダナワドルディが王様に仕えてる事に驚いた。

 王様に仕えると聞けば、屈強な戦士だとか高貴な貴族だとか騎士だとかを思い浮かべるが…バンダナワドルディは完全にご当地マスコットの様な可愛いゆるキャラにしか見えない。しかも声もその見た目通りの可愛さである。

 だが、槍一本であのランボーグを吹き飛ばす程の見た目からは想像も出来ないパワーをバンダナワドルディは確かに持っているのだ。

 

「僕達の友達にアナザーディメンションを自由に行き来出来る子と船があるから、多分僕達を見つけてくれるのも時間の問題だと思う。 勿論、僕達も何もせず待ってる訳じゃないけどね」

 

 アナザーディメンションを行き来出来る宇宙船、天かける船『ローア』とその船の主人である『マホロア』。マホロアもまた今回の失踪事件での重要な参考人としてデデデ達から期待(半分は疑い)されている人物である。

 バンダナワドルディとカービィはマホロアなら時間はかかるだろうが、きっと自分達を見つけ出してローアで迎えに来てくれると信じているのだ。

もし今ここに居るのが人を疑う事を知らないバンダナやカービィでは無く、メタナイトやデデデだったら恐らくマホロアが迎えに来るという選択肢は望み薄としていただろう。

 

 カービィとバンダナワドルディがソラシド市にやってきた原因を話し終え、次はカバトンとランボーグの話へと映る。

 と言っても、ましろもソラもカバトンとランボーグについて分かっている事は少ない。

 何故なら先の戦闘を含めてまだ2回しか出会った事が無いのだ。(ソラは3回目)

 

「分かっているのはあの.......バンケン*2という人が何故かこのエルちゃんをしつこく狙っているという事だけです...」

「つまりあのハカトン*3っていう豚は赤ちゃん...エルちゃんを狙う誘拐犯って事だね! やっぱり悪者だったね!」

 

 やはり食べ物を独り占めするやつは悪いやつだと言う認識がこの世界でも通じて何処か安心したバンダナワドルディ。それと同時に罪の無い赤ちゃんを親元から攫おうとするカバトンに対して強い怒りを覚え、いきなり悪人に攫われ、知らない世界にやって来てしまったエルちゃんを助けて上げたいと思った。

 

「僕達もエルちゃんを全力で守り、戦います!」

「ぽよ!」

 

 とんだお人好しであるカービィとバンダナはもう頭の中の優先度が

 エルちゃんの安否>プププランドへの帰還となりつつあるが、それを咎める人はここには誰も居なかった。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 一方その頃...デデデ城では。

 

「大王様! ハイネス様と三魔官シスターズの皆様がお見えです!」

 

 兵士ワドルディが会議室にある細長いテーブルの最奥に居るデデデ大王に招待した魔神官達一行が来た事を伝える。

 そしてこの国の()()トップであるデデデ大王はワドルディに「通せ、ここに案内しろ」と伝えると不機嫌そうにテーブルの上にある果物を鷲掴みし、貪り食う。

 

「.....遅い! バンダナのやつめ、カービィを呼ぶのにどんだけ時間がかかってるんだ!」

 

 普段からデデデ大王は怒りっぽい性格ではあるが、特に理由も無く怒る様な人物では無い。

 彼は優秀な右腕とも呼べるバンダナワドルディにカービィを呼ぶ様に伝えたのだが、一向に戻ってこない彼に苛立ちを覚えているのだ。

 デデデ大王は既に他の部下であるバグジー、クラッコ、Mr.チクタク、ポピーブロス達を使って失踪事件の解決に向けて有識者達をここデデデ城に呼び出していた。

 マホロアやスージーなら呼び出すのに時間がかかるのは分かる。彼ら彼女らは旅に出ているから見つけるのに時間がかかる。

 ハイネス、三魔官、エフィリンも呼び出すのに時間がかかるのも分かる。彼ら彼女らはプププランドのどこかに良く居るが、プライベートを知らないのだから。

 

 しかしバンダナワドルディが担当しているのはカービィである。

 カービィはプププランドから出る事はまず無いし、プライベートなど知り尽くしている。というかプライベートが寝る食べる友達の誰かと遊ぶの3択しかないし、遊ぶにしてもおおよそ何処にいるかはバンダナもデデデも分かる。

 なのに...だ。今やバグジーもクラッコもチクタクもブロスも各々の仕事を完遂し、有識者達との接触に成功したとの報告が入ってる...のに何故か1番簡単なカービィの報告が来ていない。

 

「ええい! 我慢ならん、カブーラーを出動させろ! ワドルディ全員で捜索しろ!!!」

 

 忍耐力が皆無なデデデは大王自慢の飛行船カブーラーを使って派手な大捜索をしようとするが...近くに座していた仮面の騎士に止められる。

 

「落ち着けデデデ大王。そもそも我々がカービィの力を借りるのはアナザーディメンションに突入する場合の時だ。話し合いは別にカービィが居なくとも何も問題無いはずだ。」

 

 至極冷静にデデデ大王を止めたのは、仮面を装着したカービィと同じくらいの真ん丸な剣士だった。

 彼こそがメタナイト。かつてカービィと対立し、戦い、友となり、戦友になった孤高の仮面騎士。プププランドが誇る銀河一の剣士である。

 

 メタナイトの冷静な説得にデデデ大王は納得したのか、未だ不機嫌そうだが、ふんと息を鳴らして席に着く。そしてまたもや果物を貪り食う。

 

「ハイネス達がやって来たか...私の部下もスージーとマホロアとの連絡が取れたそうだ。ここに現在向かって来てるエフィリン、レオンガルフ含めて...後は連絡が取れないのはマルクだけか...まぁ最悪、ハイネスとエフィリンとマホロアの3人にアナザーディメンションを開けて貰って我々で突入するという荒業が一番事件解決に近いかもしれないからマルクと連絡が取れなくとも大きな問題では無いかもしれん」

 

 メタナイトをそう言うと、テーブルに並べられた食べ物や果物から適当に簡単に摘める物を選び取る。

 

(.....だとすれば、タランザやドロッチェ...それにまだ信頼は出来ないがダークメタナイトの力を借りる必要があるかもしれないな...彼らにも流石に失踪事件の事は耳に入ってるだろうが...荒事になった時の為に情報共有をして予め助けを求めておくか...)

 

 メタナイトは小さなリンゴを仮面越しに器用に食べると、席を少し離れて窓から外の窓を眺める。

 

「呆れるほど平和な国、プププランドか.....一体いつになったらそれが本当の事として自慢出来る国になるのやら.......」

 

 

 

 

*1
本当の名前を知らないのでソラが名付けた名前

*2
カバトンなのねん!

*3
だからカバトンなのねん!!!





次回『シクシク、ホームシック』



☆プリキュア、カービィを知らない人の為の用語解説★
〜プリキュア〜
【スカイランド】
・ソラ・ハレワタールとエルちゃんが住んでいた名前の通り空の上にある世界。地球とは別の世界であり、いわゆる異世界である。
ソラの(現在の)目標はエルちゃんをスカイランドの両親に無事に帰してあげる事である。

【プリキュア】
・伝説の戦士。キュアスカイ(ソラ)は記念すべき20周年目のプリキュア作品の主人公。

【虹ケ丘ヨヨ】
・詳しくは次回

〜カービィ〜
【デデデ大王】
・カービィのライバル。(敵では無くライバル。デデデは割と善人である)
この作品ではゲーム版のデデデ大王を採用している。アニメ版のデデデ(以下、デデデ陛下)はゲーム版デデデ大王とは全くの別人である為注意。というか、同じ見た目、同じ名前の全くの別人である。
デデデ陛下は人が苦しむのを見るのを楽しむサディストだがデデデ大王は困ってる人、苦しんでる人が居たら手を差し伸べて助けてくれる。

【メタナイト】
・カービィのライバル。仮面を常に付けてる。
かつて銀河最強と言われた戦士を打ち破る程の実力者。
仮面の下はカービィとそっくりな顔だが、何故そっくりなのか理由は初登場から30年近く経った今でも不明。

【バグジー、クラッコ、Mr.チクタク、ポピーブロス】
・カービィシリーズの中ボス、大ボス達でありデデデ大王の部下(部下では無い個体も居る)。
特にクラッコはほぼ全ての作品にボスとして登場している。

【エフィリン】
・星のカービィディスカバリーにおける、カービィの相棒。新世界とプププランドを繋げる力を持つ。

【ハイネス、三魔官シスターズ、レオンガルフ、スージー、マルク、タランザ、ドロッチェ、ダークメタナイト】
・かつてカービィと対立した敵達。現在は皆カービィと仲良し。

【天かける船ローア、マホロア】
・2023年2月24日発売の【星のカービィWii デラックス】のストーリーネタバレに関わる為、念の為伏せておきます。
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