ファイナルファンタジー3 リブートエディション   作:北村 貴之

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其之1 プロローグ

そのグルガン族の男は静かに語った…

 

この大地震でさえも単なる予兆にすぎぬと

 

 

世界の光の源であるクリスタルを

 

地中深く引きずり込み

 

魔物を生み出した大いなる震えさえも

 

 

これから起きることに比べれば

 

些細なことにすぎない

 

 

それはとてつもなく大きく深く暗く

 

そして悲しい…

 

だが希望はまだ失われてはいない

 

 

4つの魂が光に啓示を受けるであろう

 

そこから全てが始まり――

 

 

ここはとある大陸に存在する村、ウル村。

ここにはひとりの少年が住んでいた。

その少年の名前はソール。

茶色い髪と瞳をした長身の瘦せ型をしている。

ソールは両親がおらず孤児であり、このウル村を治めている長老であるトパパが運営している孤児院で暮らしているのだ。

そして、孤児院にはもう1人少女がいた。

「ほら、早く起きなさい!仕事よ!」

そう言って、朝っぱらから元気よく部屋の扉を開けて入ってきた少女の名はサーシャ。

長い金髪に白い長袖の上着とスカートを着用した元気そうな女の子だ。

彼女は孤児院にいる子供の中では最年長の少女だ。

ソールはベッドの中で眠っていた。しかし、まだ寝たりないのか布団を被っている。

「あと5分……」

「駄目に決まってるでしょうが!」

サーシャは容赦なく布団を引き剥がした。

ソールはサーシャに布団を奪われ、外気の冷たい空気を全身に浴びることになった。

「ちべたっ!」

ソールは思わず悲鳴をあげる。

「ほーら!着替えして、さっさと降りてきてね」

サーシャはそれだけ言うと部屋から出て行った。

サーシャがいなくなるとすぐにソールはベッドから飛び起きる。

(うぅ……寒い)

ソールはぶるっと体を震わせると急いで服を着替え始めた。

 

朝食を食べ終えた後、ソールはサーシャたち孤児のみんなと一緒に畑仕事に従事していた。

ウル村の孤児院では、基本的には野菜や果物は孤児たちで育てている。そのため、毎日のように農作業に従事しているのだ。

ちなみに、畑仕事をするのは子供たちだけではない。大人も一緒に行っている。

何故なら、ウル村は農業が盛んだからだ。

この世界において食料は非常に重要なものだ。

特に、この村はかなり栄えているが、ありがたみを感じるためにも、それでも食べ物を自分たちで作っている。

ソールはこの日の仕事をせっせと行っていた。トマトやナスの品質を目視でチェックをしていた。

 

そうこうしている間に、昼食の時間となった。

孤児たちはいつも通りに食堂へと向かう。そこには既に料理が用意されており、全員席についていた。

「それじゃあ食べましょうか」

サーシャの言葉と共に食事を始める。

今日の昼食のメニューは、孤児院の野菜で作られたラタトゥイユ、村の川で獲れた魚の塩焼き、炊き立てほやほやの玄米だ。

お腹をすかせた孤児たちは目の前の食事にがっついていく。

そんな中で、サーシャがこう言った。

「そうだわ。今日は午後から自由時間にするけど、誰か私と一緒に行かない?」

「行く!」

サーシャの提案に真っ先に手を上げたのは彼女やソールよりも年下のアベルだった。

サーシャはそんな彼に微笑む。

「あら?いい返事ね。でも、他の子はどうなの?」

サーシャは他の孤児たちに尋ねる。すると、何人かの子供はそそくさと自分の食器を持って立ち上がり、そのまま厨房へと向かっていった。おそらく、厨房にある洗い場へ食器を置きに行くのだろう。

「ふふ、みんな素直ね」

サーシャは笑った。

一方で、ソールはその光景を見て少し寂しそうな表情を浮かべていた。彼はこの孤児院の古株なのだが未だに友達と呼べる存在がいないのだ。

(俺も行きたいんだけどなぁ……)

サーシャはソールの方を見る。

「あんたは来ないの?」

「え!?い、いや俺は遠慮しておくよ……」

ソールは慌てて首を横に振って否定した。

しかし、それは逆効果だったようで、サーシャは呆れ顔になった。

「何言ってんのよ。別に強制じゃないんだから、行きたいんなら行ってもいいんだよ?」

「……うん」

ソールは小さく呟くと、申し訳なさそうに立ち上がると厨房へと向かった。

食器を抱えてソールはため息をつく。

サーシャは別にソールの彼女というわけではない。

年齢はソールよりも年上でお姉さんなのだが、性格的にはソールのことを弟のように思っており、面倒見が良い。

だからこそ、孤児であるソールにも優しく接してくれるのだが、ソールとしてはそれが嬉しくもあり同時に辛かったりする。

何故ならば、自分はサーシャのことが好きであり、いつか恋人になりたいと思っているからだ。

しかし、彼女に自慢できるものが何一つないので、告白なんて夢のまた夢である。

それに、彼女はとてもモテる。美人だし優しいし頭も良いので、ソールなんかより遥かに魅力的な男性が言い寄ってくるに違いない。

ソールは更に大きなため息をついた。

(はぁ……)

ソールは食器を置くと食堂を出た。

 

 

結局ソールはサーシャとアベルに同行し、午後からの自由時間を過ごすことになった。

サーシャはある場所に行きたいとのことで、アベルとソールを連れてその場所に向かっていた。

そのある場所は森の中にあった。

「ここよ」

サーシャに連れられてやってきた場所は小さな湖であり、太陽の光が反射してキラキラと輝いていた。

水はかなり透き通っており、魚が泳いでいる。ソールはそんな湖を眺めていたが、自分の顔が映っていた。

「うわ……本当に綺麗だね」

ソールは思わず感嘆の声をあげた。

サーシャもそれには同意らしく何度もうなずいている。

「でしょう!ここは私のお気に入りの場所なんだから!」

サーシャはとても誇らしげに胸を張る。

ソールは村をすべて知っているわけではない。

人生の大半を孤児院及びその庭で過ごしているため、村での生活は大体把握しているが、それでも知らないことはたくさん存在する。

例えば、今自分が普段いる場所とか。

「ねぇ、サーシャ」

「なーに?」

「どうしてこの場所に来たの?」

ソールが尋ねると、サーシャはうーんと悩んだ。

そして、答えが出たのかすっきりした顔でこう答えたのだった。

「それはねえ、あんたにこのウル村の隠れた名所を案内したかったから、かな」

「へぇ~……それでどこなの?」

ソールが興味津々といった様子で尋ねると、サーシャはニヤリと笑って指をさした。

「あれだよ」

「……えっ?もしかして、あの家?」

ソールが目を丸くして驚いた。ソールの目の前には、古びていそうな家が一軒あった。

壁には蔦がからんでいるようし、家の周りに置いてある壷などもかなり年季が入っていそうだ。

「ボロ家じゃないか」

「そ、ボロ家」

サーシャが即答した。そして、ソールの顔を見てにこっとほほ笑み、

「ねえ、あの家に行ってきてくれない?」

「……はい?」

「だから、あそこに行ってきてって言ってるのよ」

「なんで俺が?」

「いいから、行ってきて」

ソールは首を傾げる。

「と、とりあえずあの家に入ればいいんだな?」

「うん」

「わかったよ……」

ソールはしぶしぶながらも了承すると、家の扉をノックする。

中から人が出てくる気配はない。

扉は木製で古びており、焦げ茶色をしていた。

ソールはもう一回扉をノックしてみた。

…返事はないし、家主が出てくる気配もない。

 

こうなれば、こちらからだな。

そう思ったソールは、扉のドアノブに手をかけ、ゆっくりと引いた。

しかし、扉は開かなかった。

「鍵、かかってるのか?」

開かないとわかっていても、ソールは扉を開けようと試みる。

すると、いきなり背後から声をかけられた。

「ちょっと、何やってるのよ!」

「わあっ!?」

ソールは驚いて思わず尻もちをつく。そんな彼の前に立っていたのはサーシャ…ではなく、見たことのない少女だった。

孤児院で暮らしているソールでもまったく知らない女の子だ。

灰色と白銀色の中間点の髪色をしており、セミロングでおでこの出た髪形をしていた。

瞳の色は青色で、肌の色はやや白い。

背はサーシャよりも低く、年齢はおそらくソールと同じくらいだろう。

そんな彼女が、呆れた表情を浮かべながらソールを見下ろしていた。

「まったく、人の持ち物であるこの倉庫に勝手に入ろうとするなんて失礼にもほどがあるんじゃないの?」

「ご、ごめん……」

ソールはとりあえず、その現れた少女に謝罪した。

白いワンピースに青い上着を羽織った、清楚なお嬢様のような姿をしていた。サーシャとはまた違うタイプの美少女だ。

「まぁ、謝ってくれたし今回は許してあげる。次からは気を付けなさいよね」

「は、はい」

(偉そうな態度の奴……)

ソールはその言葉を飲み込んだが、内心では不満だった。しかし、文句を言う勇気などないので、素直に従うことにした。

「俺の名前。ソールっていう名前なんだけど」

「へぇ、あなたがソールね。私はマイム。以後、お見知りおきを」

この銀髪の美少女はマイムという。ソールのいる孤児院の孤児たちよりもおしゃれな服装をしている。

恐らく純粋にいい家の親元に生まれた女の子なのだろう。

「ねぇ、ソール。今日はここに何か用事でもあったの?」

「ああ……サーシャに連れて来られたんだよ」

「サーシャ……あ、あの子ね。ふーん」

マイムは顎に手をやり、考え込むような仕草をする。

「あ、ここの森、たまにゴブリンや野生生物が出るから、帰るときは気を付けてね、じゃ」

マイムはソールにそう忠告し、村の方に帰って行ってしまった。

そんな彼女の様子をソールは見守っていた。

 

「な、なんなんだあいつ……」

「あら、どうしたの?ソール」

「うわっ!」

突然後ろから話しかけられ、ソールは飛び上がるように驚いた。

振り向くとそこにはサーシャがいた。

「びっくりした…。急に声をかけてくるなよ!」

はぁはぁと息を荒くするソール。

「ごめんごめん。アベルが急におしっこがしたいとか言い出したから、仕方なくついてあげて離れてたのよ」

「そ、そうなんだ」

アベルはソールよりもかなり離れた子供だ。そのため、トイレに行く時も別行動であることが多い。

「それで、どうだった?この家?」

「あ、ああ。この家の主人が出てこないから、中に入れないか試していたんだが、女の子が来てね」

「お、女の子?」

サーシャが驚く。

「うちの孤児院の子じゃなくて?」

「ああ。まったく見たことのない子で…。結構おしゃれな服装だったな」

「服装はきいてないけど」

「あ、そういえばそうだな」

ソールは頭をかきながら苦笑した。

「まあ、いいわ。帰ろっか」

「そうだな」

二人は村へと戻って行った。

 

 

それから数日後のこと。

「ソール、ちょっといいかしら?」

いつものようにソールが庭で花壇の手入れをしていると、サーシャがやってきた。

「サーシャ、どうかしたの?」

「うん。実はお願いがあって……」

「なに?」

「私と一緒に買い物に来てくれないかな?」

「え?」

ソールは目を丸くする。

「どうして俺なの?」

「えっと、それは……」

サーシャは顔を赤らめながらうつむいた。そして、顔を上げて、

「うん、なんとなく」

「うぐっ…」

ソールがずこっとこける。

「な、なんか理由があるのかと思ったよ!」

「別にないわよ。ただ、あんたと一緒の方が楽しい気がして」

「それ、遠まわしにバカにしてないか……?」

「してないしてない」

サーシャは笑顔で否定するが、ソールは暇つぶしならいいやと思い、彼女についていくことにした。

 

 

場所は変わり、ウル村の商店街。

「へぇ~……ここは相変わらず賑やかな場所だな」

ソールはそんな商店街の光景を見渡している。

彼の視界には様々なお店が映っている。

果物屋、魚屋、八百屋、服屋などなど……。

村の中で暮らす子供たちにとっては社交場ともいえる娯楽施設もあった。

「お!ソールじゃないか。今日はサーシャちゃんとデートかい?」

八百屋を経営している中年の男が、サーシャとソールに声をかける。

「ち、違いますってば!」

「照れるな照れるな。ほれ、これ持っていけ」

「これは?」

「リンゴだよ。食べてみな」

「ありがとうございます」

男性から、サーシャは真っ赤なリンゴを受け取った。

ソールがそのリンゴを見る。

「ふーん、これ、ふじりんごかぁ」

「よく知ってるわね」

「暇さえありゃ図鑑を見たりしてたからなあ」

「へぇ、偉いじゃない」

「まあな」

「なにドヤ顔してんのよ」

「うるさいなあ」

「はいはい。じゃ、行くわよ」

「おう」

二人はそのまま商店通りを歩いていった。

そして…。

 

「ねえ、あっちでお茶しようよ」

「いいな、ちょうど喉乾いてたんだ」

ソールは、サーシャと喫茶店に入ることにした。

商店街ではかなり名が知れた店だ。店内に入ると、ウェイトレスの女性が出迎えてくれた。

「いらっしゃいま……あら、サーシャちゃんじゃない。久しぶりね」

「こんにちは、エメリさん」

サーシャは、そのエメリという女性に挨拶をする。エメリは黒と白のエプロンドレスに身を包んでいる。

「さ、あちらの席が空いてるからどうぞ」

エメリに案内され、二人は席に着く。そして、それぞれ注文をした。

「えーと、ブレンドコーヒー」

「私はレモンティーをお願いします」

「はーい」

エメリは元気な声で返事をし、カウンターの奥に入って行った。

しばらくすると、飲み物を持ってくる。

「はーい、お待たせしました。ご注文のコーヒーとレモンティーよ」

エメリが笑顔で注文した飲み物を持ってきた。そして、それらをテーブルに置く。

「ありがとう」

ソールがお礼を言う。

「ゆっくりしていってね」

「はい」

ソールたちは出された飲み物を口にする。

ソールはミルクも砂糖も入れずに、ブラックのままでコーヒーを飲んだ。

キリっとした苦みが、舌と喉に伝わっていく。

一方、サーシャはレモンティーにたっぷりとシロップを入れていた。

「うぅ……酸っぱくて甘い」

「おい、それじゃ紅茶の味しないだろ」

「いいのよ、これで」

(変わってるなぁ)

そう思いながら、ソールはコーヒーをすすっていた。

そんなソールの視線の先にあったのは…。

 

ふたりの少女が、別の席でお茶を嗜んでいた。

その席には紅茶の注がれたティーカップのみならず、白いクリームに包まれたケーキが2切れ置かれていた。

少女のひとりは、ウェーブがかった桃色の髪に、アメジスト色の瞳をしていた。

着ている服は白いブラウスに黒のミニスカートと、どこか学園の制服を思わせるような衣服だった。

もうひとりの少女は、長いブロンドの髪をポニーテールにまとめ、緑色の瞳の少女だった。

青いブラウスに紺色のミニスカート姿だ。フードのついた緑色の長いロングコートを羽織っている。

「うーん、やっぱりここの店のチーズケーキは最高ね」

「ええ。美味しいわね」

少女たちの会話を聞いている限り、どうやらこの店の常連客らしい。

「…………」

ソールは遠くからその二人の少女たちをじーっと見つめていた。

遠慮がちに目をそらす、なんてことはしなかった。なぜなら、彼の頭の中にひとつの考えが浮かび上がったからだ。

あの二人に話しかけてみたい。

別にナンパ目的ではない。

単純に、興味があったのだ。

ソールの目の前にいる二人は、一体どんな人物なのか? そして、なぜこんな辺境の村で暮らしているのかを。

しかし、自分の座っている席には、サーシャがいる。ここでいきなり立ち上がって、サーシャを置いてけぼりにしてまで、彼女たちのところに行く勇気はなかった。

「ねぇ、ソール。さっきからずっと黙っているけど、どうかしたの?」

「い、いや!なんでもない!」

サーシャに声をかけられ、ソールは慌てて首を横に振る。

「コーヒー冷めちゃうよ」

「い、今飲むよ…」

サーシャはすでにレモンティーを飲み終えており、カップは空だった。ソールはあわててコーヒーを飲む。

しかし、コーヒーが器官に入ったのか、ソールはゲホゲホ、とむせた。

「ごほっ、ごほっ…」

「もう、馬鹿…!」

呆れ顔で、サーシャは自分の鞄からハンカチを取り出し、それをソールに差し出した。

「ほら、これ使いなさい」

「あ、ありがとう……」

「まったく、あんたは世話がかかるんだから」

「うっさいなあ」

「はいはい」

サーシャに背中をさすられるソール。

「ふぅ…」

ようやくむせが収まった模様だ。ソールはすーっ、と息を吸い、そしてゆっくりとはーっ、と息を吐く。

「落ち着いたかしら」

「ああ。大丈夫だよ」

「そ。よかったわ」

サーシャは微笑を浮かべた。

「……なんか、お前って本当に面倒見がいいよな」

「そう?」

「うん」

ソールは頷いた。サーシャは少し顔を赤らめる。

「あなたのこと、何年見てると思ってんのよ」

「えーと…。わっかんない」

ソールは彼女にウインクをした。

そんな他愛もないやりとりを、ソールに注目されたいた二人の少女が見ていたようだ。

ソールはそんなことも知らずに、ただぼんやりと窓の外を眺めていた。

 

 

そしてその次の日…。

いつものように仕事を終えたソールは、トパパから呼び出しをくらっていた。

「おう、来たな」

ソールがやってきたとき、トパパの部屋には…。

「え、マイム!?あと君たちも…」

トパパの部屋にいたのは、以前村のはずれの倉庫の扉を勝手に開けようとしたときに出会ったマイムと、昨日喫茶店にいた二人の少女だった。

「ソール。彼女たちとは知り合いなのか?」

「ええ。この間、偶然出会って知り合ったんです」

「ほう……。なるほどな」

納得したように、トパパは何度も首を縦に振った。

「それで、君たちはなぜここに?」

ソールは、訪問してきた少女たちに質問する。

答えたのはマイムだった。

「実は、ウルの村の北にあるクリスタルの調査をしに行きたいと思い、この孤児院にいる者をひとり、ボディガードとして連れて行きたいと思いまして」

「……というわけだ。そこで、孤児院の孤児の中で腕が立つお前にどうしても…と」

トパパが、ソールの方を向いて言う。

「うーん……。いきなりそう言われてもなあ」

ソールが悩んでいると、今度は昨日喫茶店にいた、ピンク色の髪の少女が口を開いた。

「ねえ、ソールさん。お願いします。なんせ腕の立つ者があなたくらいしかいないもので」

少女は深々と頭を下げる。

「え、でも……」

「心配するな。お前がいなくても、仕事の代わりを、他の子がやってくれる」

トパパもそう答えた。

ソールは仕方なさそうな顔をする。

「…わかりました。僕で良ければ力になります」

「おお、助かるぞ!」

こうして、ソールは三人の少女と共に、クリスタルのある場所へ向かうことになったのであった。

 

 

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