ファイナルファンタジー3 リブートエディション   作:北村 貴之

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其之3 ウルの村 出発前夜

ウルの村の北にある、クリスタルの様子を見てきてほしい、と村の長老のトパパから言われて、調査にやってきた、ウルの村出身の少年、ソールと、同じく村で育った少女3人、マイム、ヴェント、ティエラは、クリスタルから力を授かった。

そのクリスタルは意思を持っているらしく、直接脳内に問いかけてきたのだった。

いま、この世界は大いなる闇により危機に瀕しているそうだ。

たまたま調査に赴いた4人に、クリスタルから光を授かり、ソールたちは世界を救うための旅をすることとなってしまったわけである。

とはいっても、実感がわかない。

いきなり世界を救ってといわれても、どうすればいいのかわからない。

クリスタルのあった祠は、この間に起きた大地震により沈んでしまい、地面の中に埋もれてしまった。

しかし、どういうわけか自然に洞窟が発生しており、そこからクリスタルのある祭壇へと行くことができた。

ソールたちはそこから、クリスタルのある部屋へとたどり着くことができた。

力を授かった後、クリスタルが外に出るための魔方陣を敷いてくれたため、そこから脱出して外に出た。

 

力を得たといってもどうしたらいいのかわからないため、とりあえず、ウルの村に帰って相談してみることにしたのだ。

ソールたちはウルの村を目指し、広い草原を歩く。

クリスタルの祠から村までは近所のため、そこまで遠くはない。

ソールは旅に出るにあたり、あることに悩んでいた。

そう。

男が自分だけという事実だ。

「なあ、みんな……」

「ん?」

3人の少女たちは、一斉に振り向く。

「あのさぁ、僕たちだけで旅をするわけだけど……、誰がリーダーになるんだ?」

「えっ? そんなこと決まってるじゃない」

彼の質問に答えたのは、白銀色の髪の少女、マイムだった。

「これからの旅にリーダーは必要ないと思うし、決めるの面倒よ」

随分とあっけらけんとした答えが返ってきた。

確かにそうか。とソールは思った。

しかし、このままでは困ったことになる。

彼は他の2人に目をやった。

すると、ティエラはうなずき、ヴェントも無言でうなずく。

2人ともマイムと同じ意見らしい。

まあ、彼女たちなら仕方ないか……。

ソールは半ばあきらめたような顔をして、先へ進んだ。

(女の子3人かぁ…。しかも、孤児院で一緒に育った子たちじゃないし、絡みづらいな)

そう。ソールはトパパの運営する孤児院で育った身なのだが、マイムたちと一緒に暮らしたことが一切ない。

思い出もないし、顔を合わせたことすら記憶にない。

それに、3人とも自分と歳が近そうだし、なんというか緊張する。

しかし、旅を続けていく以上、仲良くなっておかないと危険だろう。

彼は心の中で決意した。

まずは、自分がしっかりしないと!と、ソールは心に決めたのだった。

 

 

そして、無事にウルの村に着いたソールたち。

トパパの住居も兼ねた孤児院の前で、トパパの従者ともいえる老人が待っていた。

「おお、ソールたちか。長老たちが探しておったぞ」

いいタイミングだ。これからのことをトパパに聞きたかったので、好都合だった。

ソールは早速孤児院の扉を開け、長老の部屋へと向かう。

その道中の孤児院内の廊下で、霊感の強い老人のダーンに出会った。

「あ、ダーンさん。戻りました」

ソールが挨拶をする。

「私の強い霊感が、お前たちに起きたことを感じ取ったのだ。さあ、長老トパパのお言葉を聞きなさい」

そうダーンに促され、ソールたちは長老の部屋へと入る。

中には老いたトパパがいた。

彼は4人が入ってきたことに気づき、こちらを向く。

「おお、戻ったか」

4人は自分たちに起きたことを話し始めた。

ソールが代表して説明する。

「うんぬんかんぬんで、クリスタルから世界の危機を救ってほしいと」

「まさかお前たちが選ばれるとは…」

トパパが深刻そうな顔をする。

「これは、偶然の選択ではないことをまず知らなければならない。クリスタルはその意思で、お前たちを選んだのだ」

トパパがそう言ったのだが、当のソールはまだ少し混乱していた模様だった。

「そんなことをいきなり言われても、光とか闇とかわけがわかりません…」

そう言うソールに、トパパが少し昔話をし始めた。

「その昔、赤子を連れた旅人がこの村にやって来てな…。顔は煤で黒ずみ、服は焼け焦げていたその者にお前は連れてこられたのだ」

トパパが話を続ける。

「思えば、その時からすでに、お前はクリスタルに選ばれる運命だったのだろう…」

話をし終えたトパパに、マイムが何かを思い出したかのように彼に質問をした。

「あ、あの…。実はあたしも実は本当の両親がおらず、養子の身なのですが、そうなのでしょうか」

トパパがマイムたちの方に目を向ける。彼はマイムらを知っているような顔をする。

初対面ではなさそうだ。

「おお。君はこの村の金持ちの商人の家に養子になった子か。彼女らも」

ヴェントとティエラも孤児のようで、彼女らもマイムと同じく養子として育った身のようだ。

養子となった家は違うが、3人とも境遇は同じらしい。

「君たちも選ばれたのか……」

そう呟くトパパ。

すると、マイムたちは顔を見合わせ、うなずき合った。

どうやら同じ結論に至ったようだった。

「あの、私たち旅に出ます!」

3人の少女は声を合わせてそう宣言した。

「その力を…。お前たちの光を無駄にしてはならない。さあ、旅立つのだ」

トパパがソールとマイムたちにそう言った。

「はい! 行ってまいります」

マイムらは元気よく返事をして部屋を出ていった。

「早いな、順応が…」

ソールが呟いた。

「まあ、いいんじゃないか。あんたたちなら、きっと大丈夫だよ」

そう言ったのは、孤児院で働いているおばさんのニーナだった。

ソールとマイムたちは、とりあえず、トパパに言われた通り、世界を救いに行くことにした。

しかし、その前に、いろいろと準備をしなければならないため、出発は明日とすることにした…。

 

 

その夜。

ソールは、ほかの孤児たちと一緒に食事をとっていた。

今日の夕食は、孤児院の畑で採れた野菜の天ぷら、しいたけの煮物、野菜たっぷりのお味噌汁。

ここで食事もしばらくできないと思うと少し寂しくソールは感じていた。すると、隣に座っているサーシャが話しかけてきた。

「ねえ、ソール本当に言っちゃうんだね?」

「えっ?」

急に聞かれたため、ソールは驚く。

サーシャは続けた。

「だって、こんな平和な村なのにさぁ。わざわざ危ない旅に出るだなんて…」

サーシャのその表情は少し寂し気だった。ソールは少し笑みを浮かべて返す。

「心配ないさ。危険なのは承知だが、世界を守ることがこの村を守ることにつながるんだし」

「そお?」

「ああ」

ソールは笑顔で答える。

「それに、僕は英雄になりたいわけじゃない。ただ、この村を守りたいだけなんだ。だから、行ってくるよ」

そう言ってソールはご飯を口に運ぶ。

「……うん。わかった。ソールのこと信じてる」

彼女は微笑んで返した。そんなサーシャの様子を見て安心したのか、ソールは再び箸を進める。

サーシャが思い出したかのように、ソールに質問をする。

「ねえ、少し聞きたいんだけど」

「なに?」

ソールがサーシャの方を向く。

「あの女の子なんだけど…。ソールは好きなの? マイムって子」

「ぶほっ」

突然の質問だったため、思わずむせてしまった。この時、たまたま味噌汁を飲んでいた。

「げほげほっ…。なんでそうなるんだよ」

むせて動揺しているソールに対して、平然とした様子のサーシャ。

他の子供たちは黙々と食事を進めていた。

「いやあ、別に深い意味はないんだけど…。男1人に女3人でしょ」

「確かにそうだけどさあ……」

「それで、ソールはどうなのかなって」

「うーん……」

ソールが考え込む。

正直、マイムのことは嫌いではないし、いまのところあったばかりというわけなので好きという感情はわいては来ない。

「ほかにも2人いるぞ」

「ああ、喫茶店にいたあの女の子たちね」

ヴェントとティエラのことだ。

「あの子たちは?」

「だから…。関係は全然進展してない」

ソールがしかめた顔をした。

「ふぅ~ん……」

サーシャは何かを察したような顔をする。

そして、ソールにこう告げた。

「まあ、とにかく。あたしはあんたが無事に帰ってきてくれることを祈っているから」

「ありがとう……」

ソールはそう答えた。

 

 

一方その頃。

マイムの自宅である、商人の豪邸の中。

「マイム様。明日の準備はもうできましたか?」

メイド服に身を包んだ女性がマイムに声をかけていた。

ここはマイムの自室。この部屋で彼女は睡眠はもちろんのこと、自習をしたり、着替えをしたりしている。

「ええ、もうできてます」

マイムは自信満々の顔をしていた。

ベッドの近くには彼女が用意したと思われる、旅の荷物である鞄が置かれていた。

「マイム様。くれぐれもお気をつけて……」

「ええ。お父さんとお母さんにもしばらく迷惑をかけてしまうけれど、よろしくね」

マイムはメイドにそう言った。メイドは安堵したのか、部屋を出て行ったのだった。

マイムは少し寂し気に部屋を眺めていた。

「しばらくここともお別れか…」

マイムは養子でありながら、商人の家で育ったのだった。ウルの村の中でも、マイムの家は裕福であり、ほかの家たちよりもずっと恵まれた環境で育ってきた。

幼いころから商業の勉強はもちろんのこと、護身のための武術や魔術も学んできた。

そのため、村のはずれにたまに現れるゴブリンや野生の魔物が現れても、軽く蹴散らせてしまう。

自身と同じ境遇の少女であるヴェントとティエラも、家は違えど、同じ勉学を学んだ仲だ。彼女達は、マイムの良きライバルでもあり親友でもあるのだ。

「でも……やっぱり、ちょっとさみしいかな」

マイムはそう、ぼそっとそう呟いた。

彼女はふと、部屋にあった鏡を見る。かわいらしく、整った顔つきの自分がそこにいる。

「元気ないぞ、あたし」

マイムは鏡に映っている自分を励ました。その後、顔をにっとさせる。

「大丈夫よ」

自分に言い聞かせるように、彼女はそう声に出した。

「よし! そうと決まれば、早く寝ないとね」

マイムは、気持ちを切り替えて眠りについた。

 

 

時を同じくして、ヴェントの住む豪邸の中。

ヴェントもマイムと同様、孤児でありながらも商人の家に養子として引き取られた。

ヴェントの養母は、彼女の本当の母親ではない。しかし、育ての母のような存在で、優しく接してくれている。

「ヴェント。準備はできた?」

「はい」

ヴェントは笑顔で返事をした。

「しばらく留守にして迷惑をかけてしまいますが…。よろしくお願いします」

ヴェントはそう言って養母にお辞儀をした。

「しかし…。クリスタルに選ばれるなんて、信じられないわね」

「はい。私自身も驚いています」

「でも、私は応援してるわよ。頑張ってきてね」

「はい!」

養母の激励に、ヴェントは力強く答えた。

「今は商業の勉強中の身ですが、道中の街でどういった商いなどを行っているか…。この目で確かめて勉強するのも兼ねて、旅に出ます」

「それならお父様も大喜びすると思うわ。でも危険だから、無理はしないでね」

養母はそう言って、テーブルの上の紅茶をすする。

「お父様は今も部屋に?」

ヴェントが、上の階の自室で仕事中の養父について聞いた。

「ええ。相当仕事熱心のようね。前の大地震でカナーンへの道が塞がれてカナーンとの取引ができなくなっているというのに」

カナーンというのは、ウルの村より西に行った方にある町のことだ。

先日、そのカナーンへ通じる道が大地震により土砂で埋もれて通れなくなってしまっていた。

「それでもお父様は、今後の商売のために精を出して知恵をひねっているのですから…。すごいですね」

ヴェントのその声には養父を心配しているような感じを出していた。無理がたたって倒れてしまっては困るからだ。

養母がヴェントに出発の時間を聞いてきたようだ。

「それで、明日はいつ出発するの?」

「朝に出発しようと思います」

「そう……。じゃあ、今夜がここでの最後の夜になるわね」

「そうですね……」

ヴェントはそう言うと、部屋の中を見渡した。

「ここまで育ててくれて、ありがとうございました」

そう言って再び、ヴェントは養母に対して頭を下げた。

「いいのよ。気が向いたらまた帰ってきなさい」

養母は微笑んで娘の顔を見た。それを見たヴェントもにっこりとほほ笑んだ。

 

 

そして、場所は変わりティエラの住む、商人の豪邸…。

ティエラは今、入浴中だった。

ポニーテールでまとめていた長いブロンド色の髪をほどいている。シャワーを浴びながら、彼女は今日のことを振り返っていた。

「明日はいよいよ旅立ちか……」

そう呟くと、彼女はふぅ、と息を吐いた。

「……光の戦士に選ばれたといっても、私も実感がわかないわね」

熱いシャワーの水が、彼女の裸体を濡らしている。

発育の良いその肉体は、10代後半の少女とは思えないほどのプロポーションだった。

大きくたわわに実った胸。キュッとくびれた腰回り。丸みを帯びたお尻。すらっと伸びた脚。

お腹はくびれており、腹部の腹筋のラインが美しい。

そんな身体のラインが、水滴によって強調されている。

「この村とは、しばらくお別れね……」

ティエラも、マイムとヴェントと同じく、商人の家に養子として引き取られた少女だ。

彼女もまた、商売の知識を幼少期から叩き込まれており、それと同時に護身術も学んでいた。

同じ勉学を学んでいたマイムとヴェントとは仲は良好で、ライバルでもあり親友同士だ。

「でも……なんだか少し寂しい気もするな」

そう言いつつ、彼女は湯船の中に浸かった。

肩までしっかりとつかると、彼女は目を閉じて物思いにふける。

「考えても駄目ね。変なことをつい思い浮かべてしまう」

そう言って、湯船に浸かっていたティエラは両腕を後ろに組んだ。

きれいな腋が露わになり、腕に乗っていた胸が押し上げられて形を変える。

「……」

彼女は無言のまま自分の胸元に視線を落とす。すると今度はため息をついた。

「旅には男がひとり、か……」

ティエラは自分の胸に手を当てた。その表情はやや暗くなる。

「男なんて……」

そこまで言ったところで、彼女はハッとしたように目を開いた。

「い、いけない! 何を考えているの! 私は!」

そう言って、首を横に振る。

「たまたまよ、たまたま、ね…」

彼女はそう言って、自分を奮い立たせて湯船から立ち上がった。

いきなり立ち上がったため、湯船の中のお湯が波立った。

すると向かい側から、豪邸に仕えているメイドの声が聞こえてきた。

「ティエラお嬢様、着替えとタオルを持ってまいりました」

「あ、はい。ご苦労様です」

彼女は慌ててメイドにお礼を言った。全裸で湯船に脚を浸からせて立っていたのだが、相手が女性なのでなんら問題はなかった。

「では、失礼します」

「はい」

そう言って、メイドはその場を後にした。

「さて、そろそろいいかしら」

ティエラは、身体を拭いて寝間着に着替えたあと、自室へと戻った。

 

 

就寝前の孤児院内にて。

ソールは、年下の少年で、彼の後輩ともいえる、アベルとトマスと談笑をしていた。

3人とも風呂に入った後だ。

「それで…。行っちゃうんだね」

トマスが少し寂し気にしている。金髪の短い髪の少年だ。

「心配するな。長い旅行に出るようなもんだ」

そんなトマスをソールは励ました。

「…とは言っても遊び目的じゃないけどな」

「でも、ソールにとっては、初めての経験だよね?」

そう言ったのはアベルだった。

「そうだな…。確かに、それは言えるかも」

ソールのその言葉に、他の2人が同意して相槌を打った。

「まあ、俺はもうすぐ18歳だから、自立も考えて旅に出るよ」

「もう18なのか、ソール兄ちゃん」

アベルが興味深そうにソールを見ていた。

「ああ」

「じゃあさじゃあさ、大人の仲間入りってことじゃん? なんかカッコいいよ、そういうの」

トマスが興奮した様子でソールを見つめていた。

「そうか?」

「うん。大人の仲間入りしたんだって思ったよ」

「そ、そうか。ありがとな」

ソールは二人にお礼を言った。

「…それでさ」

アベルがニヤッとした顔でソールにこう言う。

「…それで?」

ソールが少しおうむ返し気味に返答する。

「ソール兄ちゃんさ、村のかわいいお姉ちゃん3人と旅に出るんでしょ?」

「そ、そうだが…。別に恋人ってわけじゃねえぞ」

ソールが少し顔を赤らめて咳払いをする。

「どっちがタイプ?」

トマスが気になる様子でそう言った。

「おい、ガキが聞いていい質問じゃないぞこれは!」

「えーっ、だって気になるもん!」

「こいつ……」

トマスのそんな様子にソールが渋い顔をする。

「僕も、正直に言えば、すごく気になるよ、それ……」

「お前まで……」

アベルまでも気になっているようだ。

「教えてよ!」

「ソール兄ちゃん!誰がタイプ?答えて」

二人がソールに懇願している。

ソールは迷ってしまった。

(う、うむ…。銀髪のマイムか?いや、ピンク色の髪のヴェントも捨てがたいしな…。待て、ここは王道のポニーテールのティエラか?)

ソールは指を顎に当てて考えてしまっていた。

(顔がかわいいだけじゃなくて、あの子たち結構スタイルもよさそうだったしな…。まだ20代もいってなくてあの体系だろ?この村じゃ負け知らずのおっぱいだし、あれに抱きつかれたら気持ち良さそうだよな……)

そう思うと、ソールは思わず唾を飲み込んだ。

そして、ソールはこんなことも脳内で考えていたのだった。

(あ、後…。3人ともスカートを履いていたな…。それも丈の短めの…。今考えたら、パンツ見れなかったな…。どんなパンツ履いてたんだ?やっぱりお嬢様ってだけで、清楚できれいな純白をお召しか?)

普段はこんなことは考えないはずのソールが、やましいことを考えてしまっていた。

アベルとトマスのせいではあるが、まだこんなことを考えてしまうソールも、やはり子供のようだった。

「ほら、やっぱり気になってるじゃん!」

その様子を、アベルに察されてしまう。

「う、うるさい! 男なら誰だって気になるんだよ!」

ソールはつい大声をあげてしまった。

すると、扉がガチャリと開き、そこからサーシャが顔を出していた。

「げっ…」

ソールたちが青ざめる。

「ちょっとあなたたち、いつまで喋ってるの。早く寝なさい!明日旅に出るソールは特に!」

サーシャはソールたちを叱りつけた。

「は、はい! すいません!お前ら、出て行け!」

ソールはそう言って、アベルとトマスを部屋から追い出した。

「まったくもう」

そう言って、サーシャはすぐに去っていった。

「ふぅ、危なかった…」

そう言い、ソールはベッドに横たわる。

天井の明かりをぼんやりと眺めている。

「はぁ……。あいつらもまだまだ子供だな……。俺が旅に出たら、あんな感じで寂しがってくれんのかな」

そんなことを呟きながら、ソールは目を閉じた。

 

こうして、光の戦士に選ばれた4人は、それぞれ村で思い思いに過ごしていた。

 

 

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