少しだけ歴史要素が入ります。
「隠れて取り締まりなんてしやがって!クソが!」
違反者の罵詈雑言を綺麗に聞き流す。
スタンドの大歓声を一身に受けていた頃が懐かしい、声の大きさは変わらないが、今はこうして真逆の歓声を頂いている。
「はい、じゃあ2点の9000円になりますー。
はい、ここに署名と指印してくださいね。
え、認められない?ああわかりましたじゃあ否認ってことですね。
じゃー調書とるんでお時間もらいますー。1時間くらいですー。
え?そんなに待てるか?そうは言ってもですね。
あ、もういい?署名する?わかりました、じゃお願いしますー。
あ、免許証のとおりに書いてもらっていいですか、はい、はい、はーい、じゃあ次は人差し指でこれをつけてもらってー、はい、結構です。
じゃあ1週間以内に違反金納めてくださいね、はい、お気をつけてー」
「税金ドロボーが!○ね!」
「安全運転でお願いしまーす・・・・・・・・・・・・お前が○ね」
はい、今日のノルマ終了ー。
はー、交番に帰って漫画読も。
あ、私の名前は阿久根須といいます。
一応昔はG1を何個もとって海外でも活躍したことがあります。
芝もダートもどっちも取った数少ない一人です!
まあ今じゃしがない地方公務員なんですけどね。
毎日上からのノルマを最低限こなして皆様の税金で生きている駄目ウマ娘です。
「はんちょー、戻りましたー。信号1件ですー」
「あ?何1件で帰ってきてんだ、5件は切ってこいや」
この人は私の直属の上司にあたります。
階級は二つうえ、警部補ってやつですね。
はい、私は巡査長です、昇任?この年で勉強なんかやってられませんよまじで。
「えー切符とか交通部の人がやればいいじゃないですか、なんで交番の私がやらないといけないんですか」
警察が嫌われる原因は大体が交通違反取り締まりのせいだと思う。
これがなければたぶん世の警察嫌いの大半は消え去るだろう。
さっさと全車両の自動化運転を実装してほしい。
未来の物語だと交通事故も交通渋滞も一切発生しないらしいし。
警察官の嫌われる原因も消えるしWinWinなのに。
「課長がうるさいんだから行ってこい。
それがいやなら巡回にいけ」
公務員にノルマはない、世間ではそういわれている。
実際別にノルマを達成しなくても、クビにはならない。
けど世間では考えられない程ひどい仕打ちをうける。
警察官のけん銃自殺が無くならないのはこのせいだとも言われている。
そしてノルマに上限はない。
今月これだけ出来たのなら、来月はさらにできる、再来月はさらにできると延々とハードルが上がり続ける。
命令を出す幹部は外にでない、口で言うだけ。
苦労するのは現場のものたちだ。
しかしどれだけ辛くとも、辞めることはできない。
というか、辞めたあとのことを考えると、辞められないのだ。
だって次の仕事が無いから。
現役を引退したウマ娘の社会復帰は難しい。
最低限の常識は学ぶものの基本的に走ることしか考えないで中学高校といくのだ、普通の会社では採用されない。
かといってURA業界に残れるのは上澄みの上澄み。
そういう私は、実を言えばその上澄みだったのだ。
しかし長くは続けれなかった。
組織内部の血を血で洗うドロドロの権力争いと足の引っ張り合い、密告につぐ密告に疲れてしまったのだ。
そして全てのコネを放棄した結果、体力と走力しかない私のようなウマ娘の採用先なんて、限られている。
そう、国防隊か警察か消防だ。
国防隊は全国各地を転勤するのがいやだったのでパス。
警察か消防か迷って、国民的長寿漫画の警察官に影響されて警察官になったのだ、あんな風に交番で趣味を楽しみながらダラダラすごしたい、と。
あのころの自分がいたら、全力でぶん殴って思いとどまらせたい。
警察の仕事は、苦情と文句とノルマと厳しい訓練しかないって。
まあかといって消防の方は倍率高すぎて私の頭じゃどっちみち受かんないんですけどね・・・。
あとなんだかんだ言ってURAよりは精神的にマシですしね。
はあ、しょうがない、町会長さんとこ巡回にいこ。
あの人私の現役時代しっててお茶出してくれるし、色んなお話し聞けて創作のネタになるんですよね。
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「おー阿久根須ちゃん、よーきたのー。
まあお茶でものんでいきなよ」
「ありがとうございます!
いやーほんとおじいちゃんだけが私の癒しですよ!」
「ははは、うれいしこと言ってくれるじゃないか。
どれ、この前の話の続きをしようか」
「ああーそうですそうです!
戦時中はもう聞いたので、今度は敗戦後のお話です!
生の経験談をきけてうれしいです!」
「えーっと、敗戦後の話じゃな。
そうそう、第二次世界販戦で負けた日本に待っておったのは、東京再販という一方的な規制じゃった。
そもそも戦争に至ったのは連合国の一方的な輸入制限のせいなのじゃよ。
インクや油が輸入できなくなった日本は、そのせいで薄い本が刷れなくなったんじゃ。
あの時はわしも毎日、本に飢えておったのう・・・。
そしてしびれを切らした日本は、インクの原材料を求めて南下政策を行うことにしたのじゃ。
輸入規制とか今では考えられないじゃろう?
しかし当時はそれが行われて当然じゃったんじゃ。
二次元の中心は欧米・米国が中心であるとされていたからの。
わけのわからない極東の島国が発行部数上位に食い込んできたのが気に入らなかったのじゃろう。
『その厳しい規制を受けていた日本を誰が責められようか、自分達は洗脳地で散々好き勝手に布教・販売をしておいて、日本だけ責めるのか』と東京再販でとあるスタッフが言ったのには感動したもんじゃ。
あれこそまさに真珠のごとか輝きを持つお方じゃった……」
「はー、そんな経緯だったんですねぇ。
じゃあ日本はボッコボコにされたんですか?」
「いやいや、それがなんと、最初は勝っていたんじゃよ。
量では負けていたが、質では勝っていたんじゃ。
特に海上では、当時の日本の水着である『ふんどしに、さらし』というアレなやつじゃった。
アジア近辺ではまさに無敵じゃった。
しかし、ニッチなレベルこそ世界最高峰だったが、やはりボインのビキニという大多数にうける水着で反攻してきたアメリカンに徐々に押し巻け始めた。
特にベッドウェー海戦と呼ばれる海戦が勝負の分かれ目ともいわれておる。」
「あーベッドウェー海戦、聞いたことがあります」
「有名じゃからな。
まあそんな感じで当時の世界には質より量派がおおかった。
悲しいかな、それは日本でも言えるんじゃ。
戦時中は両手をあげて応援していたのに、負けたら手のひら返してでアメリカン様と頭をさげたんじゃ。
そんな破廉恥な水着を着ていた自分達が恥ずかしい、全部日本政府が悪いとな。
息子や娘達にさらしやふんどしを着させたのは自分自身である親達だろうに、戦時中は国旗と手刷りの薄い本を振って応援していたのにな。
て言うか布面積ならさらしにふんどしの方が多いし、ビキニとかのほうがよっぽど破廉恥じゃろうて」
「俺は一生この子を推すっていってたのに、次のアニメがはじまったらすぐ乗り換えるオタクみたいですね」
「そうじゃ、戦後の占領下は目も当てられなかった。
皆、占領軍のジープに群がっていたんじゃ。
『ギブミープリンター、ギブミープリンター』ってな。
まあ、ぶっちゃけ手刷りはつらかったんじゃ。
わしもプリンターを初めて使ったときは感動した。
それとな、隠れ巨乳派も多かったんじゃ。
戦時中は、ボイン好きといわれれば非国民と指さされておるほどじゃ。
貧乳こそ日本、慎ましさと奥ゆかしさこそいいのだと。
それがいまや両手を振って俺はボイン派と言える時代になったんじゃ、良い時代になったもんじゃ。
かく言うわしも巨乳派でなw」
「私はどのオパーイも好きです。
そういえばそもそもなんでインクとかの輸入規制が起こったんですか?」
「ああ、それはな。
当時はまだインターネットが普及しておらず、基本的に現物での交流だったんじゃ。
日本は鎖国をしていたこともあり、西洋文化に入るのが遅れてしまっていた。
今でこそ、侍・ニンジャ・SUSHI・ゲイシャと受け入れられているが、当時は何かゴテゴテしててもっさい、という悪評が広まっていたんじゃ。
まあ広めていたのはエゲリスなんじゃがな、あいつらはまじで信用ならん、きっと血液が紅茶でできておるわ。
そんな感じでアジアでは人気だったんじゃが、しかし当時の世界の中心は欧米・米国だったんじゃ。
特にエゲリスは日本の変態性を強く警戒しておってな」
「変態性ですか」
「ああ、そんな中、江戸時代の触手絵に魅了されたドイツとイタリアの三国同盟が発足したんじゃ。
ドイツなんか、第一次世界販戦でディンドゥルを世界に布教しようとして失敗したのに、またかとお隣の国に思われていたそうじゃ。
イタリアは触手とパスタは似ている!とか言ってたのう。
あのパスタ脳はまじで気が狂っとるレベルじゃ。
とまあ、そこから一気に情勢は動いて、世界は二度目のメジャー派とマイナー派の大戦争、俗に言う第二次世界販戦となったんじゃ」
「はー・・・なるほど・・・。
触手って確かに人を選びますしね」
「わしは大好きじゃ、誇りにも思っておる。
まあそんで、結局負けた日本は西洋文化に焼け野原にされたわけじゃ」
「そこからよく復活できましたね、日本」
「そこじゃ、そこからがすごいんじゃ、
その当時、誰しもが予想しない速度で復活するとは、何処の国も想像だにしていなかったんじゃ。
特にアメリカなんかはこれでもう一生日本は台頭しないだろうと思っていたようでな。
数十年でトップクラスに返り咲いてびっくりしておったな。
もうあいつらはずっと島中だと安心していたら、一気に壁サークルになったんじゃからの」
「一体何が起こったんです?」
「大惨事世界革命じゃ。
なんと日本は海外の萌えすらも、全て吸収してしまったんじゃ………普通は拒否反応が出るはずなのにじゃ。
まず手始めに、海外で売れているデカいものを何でも小型化、つまりはロリ、ペタ化をしたんじゃ。
そしてそれが海外で飛ぶように売れた。
わしも売りまくったし買いまくった。
海外は一部規制するなど対応しようとしたが、インターネットの闇は深く、完全規制には至れなかったんじゃ。
むしろ下手に規制をかけようとしたせいで、一部が暴徒化までして、ニュースになっておったの。
そして現在も規制は完全とは言えないんじゃ。
というか発信元となる日本がまったく規制していないからの。
見た目ロリでも18歳以上です、といえば全く問題ない素敵な国は世界広しといえどこの国だけじゃろう。
そんなわけで諸外国は頭を抱えたんじゃ」
「確かに何でもエルフですとか、長命種ですと言えば許されますもんね」
「しかし諸外国にとって、そんなものは地獄の入り口に過ぎなかったんじゃ。
次に日本は魔改造……今で言う女体化・男体化をしはじめたんじゃ。
もうなんでも性転換した。
偉人だろうが神だろうが関係なかった。
わしもゼウスちゃんとかの薄い本を出した。
さすがに偉人の子孫や宗教関係者がぶち切れ、戦争も辞さない等と叫びながら空砲を撃つなどし、激しい抗議活動が起こったりもした。
ワシの本も悲しいが燃やされかけたのう。
しかししばらくすると関係者達の手には銃ではなく薄い本が握られ、抗議活動は布教活動へ、そして自ら生み出す販売活動へ移行していったんじゃ。
一部の関係者はまさに地獄だと嘆いておったの」
「私もノッブとか大好きです、はい」
「しかしまだまだ序の口じゃった。
日本は次に機械とかの無機物すら、人体化・女体化したんじゃ。
その国の象徴ともいえる戦艦がなんかエロい格好をして人間化・女体化されていった。
わしも黒潮ちゃんにはお世話になった。
賛否分かれたが、ゲーム化どころか映画化までされた。
あと世界中で海軍希望者が増えたとの調査結果まででたほどじゃ。
諸外国は戦慄した、誰かこいつらをとめてくれと。
じゃが日本は止まらなかった。
魔改造の次はBLGL化、偉人すらもホモオされたし百合百合されたんじゃ。
今で言う┌(┌^o^)┐とかキマシタワーってやつじゃな。
もちろん今まで以上に激しい抗議が飛んできた、足りないぞ、もっと刷れ、と。
アメリカン大統領は遺憾の意を示しながら秘書に3冊使うように指示したとニュースになっておった。
様々な国で同性婚は当たり前、むしろ推奨するといった流れになった。
一時的に出生率が下がったが、ips細胞が頑張ったのでその後は逆に増えたらしいの。
もちろん、諸外国にとっての地獄はまだまだ続いた。」
「まだまだ続くよー!はい!」
「もう人でなくてもよくね?そうケモナーが誕生したんじゃ。
耳や尻尾だけの獣人ものから、ガチの獣体型まで幅広いジャンルが新たに広がった。
皆違って皆良い、誰もが自分の萌えに誇りと使命感を持って生きていた。
わしも獣耳には、特にキツネ耳と尻尾には並々ならぬ愛情を注いだもんじゃ。
そうして世界は安定した。
諸外国は安心した、安堵した。
これでようやく落ち着くと、これ以上はないだろうとな」
「はー、それで今にいたるんですね」
「ところがどっこい、じゃ」
「ええー・・・・・・」
「もう生き物である必要ですらなくなったんじゃ。
もう無機物のままで、ありのままでよくね?とな」
「私の知っている、ありのままの意味と違う・・・」
「大量の艦載機×空母の激しいプレイモノはまさに世界中で阿鼻叫喚の地獄絵図じゃった。
誰もが店に買い求め、薄い本の奪い合いで強盗や暴徒まで発生し、大混乱となった。
それと一時軍人希望者が殺到し、軍人希望者は抽選待ちとなるレベルじゃったの。
他にもシェイクのストローとフタとカップと中身の四画関係のときはハンバーガーショップからシェイクが消えた。
電信柱と通行人とかの無機物×人間とかのジャンルも出てきた。
そして同性婚だけでなく、無機物婚も認可される国がでてきたんじゃよ。
様々なジャンルが世界に広がり、様々なシチュエーションが産まれた。
しかし、不思議とウマ娘に対しては皆紳士的じゃった。
陵辱ものなんてもってのほか、基本純愛じゃったよ、たぶん、たぶんな。
いやそんな目で見るな、わしは描いておらんぞ!
・・・ま、まあそんな感じで大革命が起こり、今の日本があるんじゃよ・・・」
「なるほど!さすが町会長さん!博識でいらっしゃる・・・
ネタが豊富!
ってヤバ!?
私そろそろ交番に帰れないと班長に怒らr」
「続きはまだまだあるぞ!」
「ええー・・・」
お茶をしばいてしばらく時間を潰したら帰る予定だったのですが、気付けばもうとっくに巡回予定時間を過ぎちゃってますねー。
班長、晩ご飯の注文してないから怒りそう・・・。
ていうか巡回件数も1件だけだしやばいですねぇ。
もう今更だしいいか。
っていうか無機物か・・・それはそれでありですね。
町会長さんはいつも新鮮なネタをくれるから好きです。
よーし!次のカップリングはスタートゲートとウマ娘ちゃんでいこう!!!!
参考文献:民明書房出版~第二次世界販戦と戦後の日本~