そんな想いが突き動かした暴挙の塊です。
初めまして。私の名前は御坂美琴。あの超有名ライトノベル『とある魔術の禁書目録』に登場するメインヒロインの一人だ。
どういうことかと言うと、まぁ端的に言ってしまえばいわゆる憑依転生というやつだ。
『俺』が『私』に変わった具体的な時期は、生まれた頃にまで遡る。
最初は到底信じられなかった。しかし一度納得してしまえば容易いもので、私は自らの能力をいち早く理解し、絶えること無く磨き続けてきた。
その結果、私は見事、Level5になることに成功。現在に至る。
ただし私はまだ足りないと考えている。
ここ学園都市において身の危険にさらされることなんて日常茶飯事で、いつ命を落としてもおかしくないのである。
そこで私は考えた。
『どうせ身のリスクを避けれないと言うなら私専用の避雷針があればいい』と……
そうと決まれば行動は早かった。早速私は、我らが主人公、上条当麻へとコンタクトを取ることにした。
敢えて一人、裏路地に迷い込むと早速、スキルアウトらしき数人が絡んできた。
「その制服、常盤台? よかったら俺らと遊ばない?」
「……はぁ」
計画通りとはいえ鬱陶しいことこの上ない。
その後もやたら馴れ馴れしい調子で語りかけてくる男を無視していると、ようやく向こうも痺れを切らしたらしく唐突に叱咤してきた。
「テメェ調子乗ってんじゃねぇぞ? あぁん?」
「調子? 調子に乗るって言うとあれ? あの調子に乗るってやつ?」
我ながらクソ適当な返しが炸裂。途端に相手が激昂する。
「〜〜〜ッ! この女(アマ)ァァァァッ‼︎」
そう叫ぶと相手は私に掴みかかろうとした。すると次の瞬間。
「おーい。悪い悪い。遅れちまった」
(来た!)
不幸な事態に定評のある上条当麻氏の登場である。
「あぁん? おたくどちら様? 今俺らちこ〜っと忙しいのよ。お分かり?」
「へ? いやいや。妹の友達ですか? でも今日は俺と出掛ける用事があったんだけどなぁ〜」
「……あのあなたどなたですか?」
「あぁん⁉︎」
「ばっ…! あぁ〜もうっ!」
その後は原作と同じ、どうにかピンチを掻い潜った私達は、手と手を取り合って逃げた。
「はぁ…はぁ…はぁ…ここまで来ればもう大丈夫だろ」
「…あの先ほどはありがとうございました。助かりました」
「え? あぁ別にいいよ。それよりもう大丈夫なのか?」
(いやぁ紳士だねぇ。感心感心)
「はいっ!」と、ここで頬を少し赤らめて…
「あ、あの! 私、御坂美琴って言います。よかったらお名前教えて頂けませんか…?」
「俺? 俺は上条当麻。○×高校の一年生だ」
(うわぁ〜…自分でやっといてなんだけどなんの警戒もなく在校先まで教えるとは…ここまで思い通りにいくと面白いな)
「へ〜、そうなんですか〜。私は常盤台中学ってところで一年生やってるんですよ〜」
間延びしたアホっぽい感じで返す美琴。
「常盤台中学⁉︎ あの超エリートの⁉︎」
「エリートだなんてそんな…たいしたことないですよ〜」
「いやいやいやいや! あちゃ〜。じゃあ俺もしかして余計なことしちまったか?」
(はい。その通りです)
「ぜ〜んぜん! そんなことないですよ。だって私、Level3って言ってもたいしたことできないし…」
「……それは違うと思うぜ?」
「へ…?」
まさかの説教炸裂!
その後、長々と『無駄に』励まされ続けた後、どうにか上条当麻の連絡先をゲットした美琴。
これで次への布石が整った。
「くっくっく。ちょろいもんだぜ、まったくよぉ〜」
悪意の塊の様な含み笑いが、夕暮れ時の空に溶けていった。
どうも。あずき@です。
今作は習作です。連載の意思は一切ありません。
とにかく外道な御坂美琴が見たい!という願望がこのような暴挙に私を突き動かしたのです。
どうか誰か書いて下さい!(切実)