こっちで少しずつ書いた話をまとめて支部の方に投稿する形になってる。
サボくんが加わった日を境に、わたしは彼らと行動を共にすることが多くなった。
彼らの方から「一緒に行こう」と言ってくれるのだ。エースくんと仲良くなりたかったわたしとしては非常に嬉しい限りだったが、何せわたしたちは住まいを提供してもらっている立場である。洗濯やら食器洗いやらその他諸々、家事を怠るわけにはいかないので、それらを終わらせてから後でないと外へ出かけるわけにはいかない旨を伝える。
「別にいいだろそんなモン。なんでそんな媚びばっか売ってんだよお前」
エースくんは不機嫌そうに顔を顰めながらそう言った。
「おいエース」
「いいのいいの」
エースくんからしたらダダンさんたちに気を遣うわたしのこの言動は、媚びを売っているように見えるのだろう。個人の認識の違いなので致し方ない。
「でもわたし、媚びを売ってるつもりじゃないんだよ」
「だったらなんだってんだよ」
「うーん、そうだなぁ。媚びを売るって言うのはどちらかと言うと、内心別にやりたいわけじゃないことを、自分をよく見せるため、相手に気に入られるため…要は見栄を張る為にすることだと思う」
「お前は違うのかよ」
「まぁ、波風立てない方が穏便にやっていけるとは思ってるけど…それとは関係なしにわたし個人として、文句を言いながらもこうやって住まわせてもらってることに感謝してるんだ。だから気に入られようとも気に入られなくとも、せめてわたしに出来ることをダダンさんたちの為にしたいっていうわたしの希望。それに…おじいちゃんがあんなでしょ。苦労かけてるみたいで申し訳ないなって気持ちも半分」
「…ふーん」
まだしっくりは来ていないようだが、何とか納得はしてくれたようだ。
「ルフィって大人だよなァ。おれたちよりも年下なのに、すげェ落ち着いててさ」
サボくんが感心したように言う。
「そうかな?わたしはまだまだ子どもだよ」
「そうか…よし!じゃあおれたちも手伝おうぜ、エース」
「は?なんでだよ」
「そっちの方が早いだろ?そしたらルフィもおれたちと一緒に行けるしさ!!」
まさかの提案だ。慣れているのでそんなに時間はかからないけれど、それでも手伝ってくれると非常に助かる。
「ありがとう。じゃあお願いしていい?」
「おれはやるなんて一言も…」
「よし、やるか、エース!!」
「勝手に決めんな!!チッ…ったく、しょうがねェな!!やってやるよ!!」
「ふふふ、ありがとうエースくん」
「ッ!…別に」
二人が手伝ってくれることになって、いつもよりも早く食器洗いと洗濯が終わった。それから、わたしが育てている野菜の様子も見たいと言えば、そっちも見てくれた。本当に大助かりである。ありがたいことだ。
「家事に、狩りに、菜園…一人でこんだけこなすって、めちゃくちゃ大変だろ?ルフィはすげェな…おれには無理だ」
「確かに大変だけど…苦ではないんだよ。野菜が育っていくのを見るのは楽しいし、わたしが作った料理を美味しそうに食べてもらえるのは嬉しいし、狩りの最中は色んな自然も見て回れるし息抜きになるから」
「……ホントにすげェな……」
なんか凄い尊敬の眼差しを向けられてる気がする。わたしは自分がやりたくてやってるだけだから、そんなに凄いとは思わないけれど。
「…さ、じゃあ今度はわたしが二人の狩り手伝うよ!まぁ、元々そのつもりで二人はわたしのこと手伝ってくれてたわけだし、わたしも頑張るね」
「いや別に手伝って欲しいとかじゃなくて、ルフィと一緒に…いや、まァ、それでいいや」
「おいお前ら、早く行くぞ」
「はーい」
「待てよエース!!」
こうしてわたしたちは、今晩の食材の調達へと向かうのであった。
サボは色々積極的に手伝ってくれそうだし、エースもなんやかんや手伝ってくれそう。